あさりの餌は蟹じゃない!?普段のアサリは何を食べてるの?

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子供達と一緒に潮干狩りから持って帰ってきた「あさり」を「後は砂抜きをして…」って思ってた時に、娘から思いもよらぬ言葉が。

「アサリさんをペットにしたい!」

管から「ピューッ」って元気に潮をふくアサリさんを見て、「可愛いからペットにしたい」って思ったらしいんですよね。

今まで生きてきて「採ってきたアサリを食べる事」しか考え付かなかった私からすると、

「そんなアサリをペットにしたいって言う、あんたの方が面白いよ」と思いつつ。

「そっか~、じゃぁ少しだけ元気のいいアサリさんを飼ってみようか」と、気軽に。

本当に軽い気持ちで「アサリを飼うこと」になっちゃったんですね。

でも、あさりを飼育するにしても、あさりって餌はなにを食べるんでしょうか?

あさりの中に小さなカニが入っていたのを見たことがあるので、「まさかカニを食べてる?」なんて思ったけど、実は違うんです。

実はあさりって「プランクトン」を食べて生きているんです。

  

あさりの餌って飼育するときには何をあげればいいの?

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あさりっていうと、

  • アサリ汁だとかバター焼きだったりみたいな「料理にして食べる食材」だったり
  • 魚釣りをする人には「魚釣り用のエサ」だったり
と、普段は「食べられる側」としてのイメージしかなかったんですよね。

それが、まさかの「娘のひとこと」で、アサリを飼うことになって。

食べられるイメージだったアサリの、「食べるもの」を考える時がやってくるなんて、考えてもみませんでした。笑

アサリを飼育する準備

では、いざ「アサリを飼うぞ」って思ったとき。

近くにあるペットショップに行っても、金魚とかと同じように「アサリの飼育セット」的なものはあるはずもなく。

だからと言って「アサリを飼うのに何があればいいですか?」ってお店の人に聞く勇気もないので。

なので、思いつくままに

  • 水槽
  • エアポンプ
  • 下にしく砂
とかあとは海水で生きてるので水道水じゃダメだろうと思って「水道水でも海水になっちゃう」みたいな、海水魚飼育用の水を作るっていうものを購入しました。

この「あさり飼育セット」的なものを買いそろえている時に、ふと

「せっかく潮干狩りに行って美味しそうなアサリを調達してきたのに、普通にアサリを買ってくるよりも、全然高づいちゃってるよなぁ」

って事に気が付いちゃいました。笑

まぁ、娘がこれで喜んでくれれば…良しとしましょうね。

いざ!アサリを水槽に投入

そんなこんなを買ってきて、アサリのお家になる「水槽」の準備をして、元気の良かったアサリさん数匹を無事、水槽に入れてあげました。

「ふぅ」って、一息ついてると、娘からひとこと「アサリさんって何を食べるの?」

…そう。

この時まで、エサのことは「ま~ったく」考えていませんでした。笑

それを見透かしたかのような娘の「蜂の一刺し」のようなひとことに、やや動揺しながらも

「あっ、そうだったねぇ。エサを買うのを忘れてたね~」

と、何とかその場をしのぐのが精いっぱいでした。

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アサリってエサにカニを食べたりするものなの?

さて、そうは言ったものの、「アサリの飼育セット」的なものを買いに行った時もそうだったように、ペットショップに行って

「アサリのエサとかってありますかぁ?」

って聞くなんてこと「生粋のビビリ」な私には到底ムリな話です。

貝の中にいるカニはアサリが食べたもの?

「アサリって砂の中にいるから、砂の中にいる小さな虫とかを食べてる?」

って考えてると、ふと

「そういえばアサリの中に、ときどき小さなカニがいるよなぁ」

っていうことが頭に浮かびました。

ってことは

「アサリがカニを食べてる ⇒ アサリのエサは小さなカニ」

ってことで決定じゃないですか!?

でも、「アサリが食べるくらいにちっちゃなカニ」なんてどこにも売ってないですもんね。

普通のカニを砕いて小さくすれば、食べてくれるものなんでしょうか?

あさりの中にカニが入ってると

「おぉ!カニが入ってる!ラッキー♪」

って思ってました。

あんなに小さなカニなのに、

「カニ = 高級品」

っていう庶民の条件反射ってヤツでしょうかねぇ。

で、「あさりの中のカニ」って、ず~っと

「アサリがちっちゃなカニを食べたのが、消化しきれずに残ってた、的なもの」

って思ってました。

貝の中のカニはアサリが食べたものじゃなかった!?

で・も!

実は違ったんです。

気になって調べてみると、あのカニって実は「アサリの中で暮らしてた」んです。

超オドロキです。

目からうろこが何枚も音をたてて、落ちていきました。

あの、アサリの中にいるカニは”「オオシロピンノ”っていうカニで、

「アサリとかハマグリなんかの二枚貝の中に、寄生して生きてるカニ」

だったんですね。

カニがまだ「プランクトン」くらいに小さい時、貝の口である管から入り込んで、そのまま一生「貝の中」に住みついて生きてるんです。

エサは、ちょっとだけ貝の食べたものを「おすそわけ(強制的に強奪?)」してもらってます。

そして、あんなに小さくても「大人のカニ」なんですね。

てっきり私は、疑うことなく「小さな赤ちゃんカニが食べられた姿」だとばっかり思ってました。

そんな間違ったことを子供に教えなくて、本当に良かったです(><)


アサリの養殖って聞くけどエサには何をあげているの?

でも、「カニがアサリのエサ」じゃなかったってことになると、アサリって何を食べてるんでしょう?

そういえば、以前テレビで、アサリを食べた時にとっても嫌な、あの「ジャリッ」っていう砂をかんだ感じをすることがないって言って「養殖のアサリ」っていうのをやってました。

「アサリを養殖する」っていう事は、「アサリになにかしらのエサをあげてるはず」ですよね。

って言う事は「アサリの養殖」に、アサリの餌に関する、何かしらのヒントがあるかも?

アサリが食べてるのはプランクトン

そして、やっとたどり着くことができた「アサリが食べてるもの」。

それは実は「プランクトン」だったんです。

貝殻からニョキニョキって出てくる「水管」ってよばれるもの。

あれが実はあさりの口なんですね。

それを砂の中から水中に「にょき~っ」って突き出して、水中のプランクトンを海水と一緒に体内に取り込んでるんですね。

そして、貝殻の中に寄生してる例の「小さなカニ」が、そのプランクトンをちょっとだけ「いただいて」生きていってるんです。

アサリの餌のプランクトンってどうやって手にいれればいいの?

アサリのエサが「プランクトン」ってわかっても、どうやって手に入れればいいんでしょう?

スーパーとかにはもちろん売ってないし、かと言って、知り合いに「アサリの養殖関係の人」なんていないし。

なので、実はちょっと前までは「アサリのエサになるプランクトン」を手に入れるのが難しいので、「アサリを飼う」っていうのは、とっても難しかったんです。

まぁそれ以外にも、実は「二枚貝」って飼育するのがとっても難しいっていうことは、飼育してみて初めて知ったんですけどね
(詳しくは「あさりの飼育方法 潮干狩りで採ってきた貝を子供の希望で飼う事に」を見てくださいね)

でも、今ではインターネットの普及で、ネットショッピングで、そういったものも、どこに住んでいても簡単に買うことができるようになりました。

プランクトンには動物性と植物性がある?アサリが食べるのはどっち?

実はひとことで「プランクトン」って言っても、大きく分けて「動物性」のものと「植物性」のものがあります。

そして、アサリのエサになるプランクトンは「植物性のプランクトン」です。

間違って動物性プランクトンを与えても、基本「アサリのエサ(栄養)にはならない」ので注意が必要です。

そんな植物性プランクトンの中でもお勧めなのがフィトクロームです。

これは「二枚貝のエサ用」として売られてるプランクトンなので、安心して使うことができますよね。

水槽の中にこのエサを入れると、砂の中から水管を「にょきにょき」って元気に出して食べてくれるので、見てるだけでちょっと癒されますよ。

ハマグリの繁殖方法!あさりの飼育との違いは?

あさりよりも大きく、高級な貝として知られている「ハマグリ」。

3月3日のひなまつりでは「ハマグリのお吸い物」が定番です。

…が、我が家にとってはあまりにも高いので、ハマグリから手をひっこめてアサリを買っています。(ごめん娘よ)

ハマグリは、あさりよりも深いところに潜って住んでいるので、捕獲するのはなかなか難しいんです。

ハマグリの密漁というのも、大きな問題になっているほどなんだそうです。

そんなハマグリも、あさりと同じように飼育できるのかどうか気になりませんか?

私は気になります。笑

  • ハマグリの繁殖方法は、4~5cmほどの稚貝(貝の赤ちゃん)を捕獲して
  • 海辺の砂浜に放流して
  • 大きくなった頃に再度捕獲する
という方法なんだそうです。

私の想像していた繁殖方法ではなかったので、ちょっとびっくりです。

人間が海水やエサなどに気を配って養殖するというのではなく、「ほぼ自然任せ」なのです。

しかし、その「ほぼ自然任せ」の繁殖方法ではなく、新鮮な海水を常に循環させたプールで徹底管理してハマグリを繁殖させ、

「砂なしハマグリ」

を作った方が鹿児島にいらっしゃるようなんです。

でもこの方も、試行錯誤を繰り返しながら育てているそうです。

そもそも、ハマグリは環境の変化や水質の悪化に弱い生き物です。

ハマグリを人工的に繁殖させたり、養殖するのはかなーり難しいんだそうです。

ハマグリがあんなに高級なのは、人間の手で簡単に養殖・繁殖をすることができないからということです。

頑張ればあさりを家庭で飼うことができるかもしれませんが、ハマグリは一般家庭で飼うのはかなり困難だということです。

あさりと大きさは違えども見た目が似ているハマグリですが、全然違うんですね。

ハマグリも海水じゃないとダメ?淡水では死んでしまうの?

ハマグリは海水で生活している生き物です。

ハマグリを淡水に入れると死ぬかどうかを調べましたが、ずばりとした答えは見当たらず、わかりませんでした(ごめんなさい)。

でも、海水で生活している魚を淡水に入れるとどうなるか、というのは調べることができました。

海水魚を淡水に入れると、もだえ苦しんで死んでしまうそうです…。

海水魚は、体の中から塩分を出すという機能があるのですが、塩分を外に出すことしかできず、体内の塩分を蓄えておく事もできません。

そのため、水に入れると体の中の塩分が少なくなって死んでしまいます。

…ということは、海水で生活しているハマグリも、淡水に入れると死んでしまう、ということが言えるのではないかなと思います。

調べたところ、「もだえ苦しんで死ぬ」というなんともいたたまれない悲しいことが書かれていました。

でもハマグリはあまり動かないので、どのように最期のときを迎えるのかはわかりません。

ハマグリなどの貝類は、死ぬと貝がきちんと閉まらずに開いてしまうという特徴があります。

なので、死んだか死んでないかというのは「貝の状態」を見れば一目瞭然です。

ハマグリを本気で飼育する気があるのであれば、淡水に入れるという実験はせずに海水を用意してあげてくださいね。

はまぐり飼育でエサは何をあげればいい?

続いては、はまぐりのエサについてです。

前述したように、一般の家庭でハマグリの飼育を行うことは極めて難しいです。

上手に飼育できたとしても短期間で死んでしまう可能性が高いです。

本来のハマグリの寿命は数十年だそうなので、短期間で死なせてしまうのは悲しいですよね…。

それを踏まえた上で、ご説明させていただきます。

自然に生きているハマグリが食べるのは、プランクトンです。

そして、前述した鹿児島のハマグリの養殖をされている方が与えているのは、海中の藻類を交配させて人口的に作った「微細藻」なんだそうです。

これは一般人が入手できるものではありません。

とりあえず、家庭で与えられそうなエサはないかなと調べてみると

「とりあえずドライイーストを与える」

と書いてありました。

え、ドライイースト?!

あのパンに使うやつ…?どういうこと??意味わかんない!

ドライイーストは酵母菌です。

実は、シジミやコケムシ、ミジンコのエサにもなるんだとか…。

ある意味“完全食”と言えるんだそうです。(でもやっぱり意味わかんない!)

もしくは、

  • シジミのエサである「クロレラ」のような藻類を培養したり
  • 自然の海水の中のような状態を再現したり
ということができれば、プランクトンが少しは発生するかもしれません。

「人間が飲むクロレラの錠剤を水に溶かして与える」という方法もあるようですよ。

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アサリを飼う時にエサのまとめ

「アサリを飼おう!」っていう状況になって、はじめて気になる「アサリって何を食べてるんだろう?」

そんな「あさりのエサ」について見てきました。

「貝の中に入ってるカニはアサリが食べたものじゃない」っていう事実を知って、私みたいに「目からうろこが落ちまくった」って人も、きっといるでしょう。

いや、いると信じたいです。

何かしらの理由で、私と同じように「アサリを飼育する」ってなった時の参考にしていただけると嬉しいです。