苦手な歯医者さんに頑張って通って治療中に、妊娠が発覚。
え?!麻酔とか使っていたけど、赤ちゃんに影響ないの!!と心配になってしまった方。
「大丈夫!」です。
きっとかかりつけの歯医者さんに相談しても、胎児に影響あるほどの麻酔は使っていないから大丈夫!と言われることでしょう。
なんなら安定期に入ってからもらう母子手帳には妊婦歯科検診のチケットが付いているくらいです。
妊娠ガイドブックにも、
「妊娠後期、産後には歯医者に行くことができません。」
「つわりが落ち着いたら、今のうちに検診を受けて治療してもらいましょう」
と書かれています。
妊婦の虫歯治療いつまで通ってもいい?7カ月ごろまでに終わると安心!
妊娠中の虫歯治療は、赤ちゃんに影響がないとわかっていても不安は感じますよね。
実際何ヶ月ごろまでに、治療を終えればいいのでしょうか。
妊娠初期に虫歯治療で注意すること①1ヶ月から4ヶ月
妊娠初期は、つわりがあり体調も不安定になりがちです。
歯みがきをするのも気持ち悪いという場合も。
安定期になるには、まだ先なので無理は禁物です。
体調面でも、急を要しない限りは、歯医者さんは控えたほうがいいですね。
ただ、痛みがあるのなら先生と相談して治療をしてもらいましょう。
妊娠初期に虫歯治療で注意すること②5ヶ月から7カ月
中期になると安定期に入り、つわりも治まってくる人が多いでしょう。
産婦人科の先生から安静の指示がなければ、このタイミングで歯医者さんを受診するのが一番いいでしょう。
まだ、お腹もそんなに大きくなっていないので診察台であおむけになることも苦しくないでしょう。
でも、もししんどいようであれば、歯医者さんに相談してください。
この時期は、麻酔を使った虫歯治療も抜歯も可能です。
妊娠初期に虫歯治療で注意すること③8ヶ月から臨月
妊娠後期になると、お腹もだんだんと大きくなります。
普通に立っていても妊婦さんと気づかれる人も多くなります。
この時期になってくると、診察台であおむけに寝るのが苦しく感じる人がほとんどです。
なので、受診はあまりおすすめできません。
治療をしてはいけない時期ではありません。
ですが、臨月に近づいてくるほど前駆陣痛や本当の陣痛がいつきてもおかしくない時期に入ってきます。
ですので、緊急の場合以外は受診は避けたほうがいいですね。
妊婦の虫歯が赤ちゃんに及ぼす影響は?赤ちゃんも虫歯になりやすくなる?!
赤ちゃんが生まれたら、口移しはダメ!
同じスプーンは使わない!など大人の虫歯菌がうつることに注意する書き込みも多くみられますね。
それでは、実際にお腹の中の赤ちゃんに虫歯菌がうつることがあるのでしょうか?
ママが虫歯があることで、赤ちゃんにも遺伝するのでしょうか。
結果は、「NO!」です。
虫歯菌が、胎盤を通してうつることはありません。
ただ、虫歯ではなく「歯周病」は妊婦さんも気を付けないと赤ちゃんに影響を与える可能性があります。
「お腹の赤ちゃんにママの歯周病菌がうつる」なんてことがあるの!?
歯周病菌も虫歯と同じように感染症です。
そして、歯周病菌は妊娠中のママが感染していると胎盤を通して赤ちゃんに感染する可能性があります。
歯ぐきに違和感があるなら、歯医者さんに相談し検査をしてもらいましょう。
お母さんの歯周病菌が赤ちゃんに与える影響
重度の歯周病菌は、歯ぐきで炎症が起きた物質が血液を通してだんだんと全身にまわっていきます。
その時に、子宮を収縮させる物質を出すため早産になることがあるとされています。
研究発表でも、歯周病にかかっている妊婦とそうでない妊婦では、歯周病にかかっている妊婦のほうが早産のリスクが高いとされています。
また、赤ちゃんの体重減少や死産などを引き起こす可能性も報告されています。
歯周病は、軽くみられがちですが本当は妊婦にとっては怖い病気の一つです。
虫歯の治療中に妊娠が発覚!のまとめ
妊娠すると唾液の量が少なくなるので虫歯ができやすい環境になります。
体調によっては、歯みがきができないこともあります。
なので定期健診に通うことは大切ですね。
また、妊娠中に歯ぐきがはれたり出血がある妊婦は半数以上にみられます。
妊娠中に増える女性ホルモンが、歯周病の原因とされる菌を増加させて歯ぐきがはれやすくなるとされています。
妊娠中の10ヶ月の間、いろんなトラブルがあらわれてきます。
妊娠すると自分の体調そっちのけで、赤ちゃんの心配をしがちです。
赤ちゃんに悪い影響を与えたくないと、自分の体調の悪いことも虫歯の痛みなども我慢してしまいがちです。
しかし、赤ちゃんにとっても周りの家族にとっても、ママが健康でいることがなによりです。
産後の赤ちゃんとの生活の準備として、ママの身体のメンテナンスはできる限りしておきましょう。