私が子供のころのはなしです。先生の話を聞いてもメモを取れなかった。「他の人が話していることがわからない」
でも、少し変わっている人だなと思われるくらいだった。当時の通知表には
と。でも、学校生活で大きな破綻をきたしたことはなかった。しかし。問題は就職後にあったのです。
なによりも、まず自分の話をしてしまう。これまでは問題がなく過ごしていたのに、職場で「問題だらけのダメな人」扱いされて辛くなった。
「もしかして、自分は発達障害なのではないか?!」その時、初めて精神科医を訪れ診断される。典型的な「大人の発達障害」の見つかり方だ。
こんな時、本人は、周囲はどうしたらいいのか。
っていうことについて、お伝えしていきますね。この記事を読んで、あなたとあなたの周りの大切な人が、少しでも発達障害で苦しまずにすむようになりますように。
発達障害の主な3つの特徴
発達障害は大きく3つに分けられます。
では、それぞれの障害の特徴を紹介していきますね。
自閉症スペクトラム(ASD)について
社会的コミュニケーションが困難と限定された、「反復的な行動・興味・活動」が表れる障害です。言語障害知的障害を伴う場合と、伴わない場合があります。
また、これらの症状は発達段階、年齢や環境などによって大きく変化するといわれています。
自閉症スペクトラム障害は、生活に支障をきたすほど症状が強い方から、軽度で日常生活にほとんど支障なく暮らせる方までいろいろです。症状の強弱や、知的障害を伴う・伴わないなどによって、それぞれに理解やサポートが必要な障害です。
そして、このASDの原因はいまだ特定されていません。しかし、何らかの生まれつきの脳機能障害であると考えられており、しつけや愛情不足といった親の育て方が直接の原因ではありません。
注意欠如多動性障害(ADHD)
注意が散漫だったり、じっとしているのが難しく、衝動的に行動する傾向にあります。個人によって、どの特徴が強く出ているかは違いますし、同じ人でも年齢を重ねると行動の傾向が変わったり、特徴が弱まることもあります。
以下のタイプに分けて考えるとわかりやすいでしょう。

学習障害(LD)
全体的には理解力などに遅れはないが、読み書き計算など特定の課題の学習に大きな困難がある状態を指します。
大きくは、以下の3つに分かれます。
発達障害には得意な分野と不得意な分野がある
発達障害の方が得意な分野・不得意な分野の紹介をします。
発達障害の人の得意な分野
実は、特性が適合する職場では、非常に高い生産性を発揮する可能性があります。
見通しがつきやすい部分の仕事や、マニア的に詳しく高い集中力が続くような、そういった職種が向いているでしょう。

- 自分の関心事を掘り下げられる仕事( 編集、記者、電化製品等など)
- PCを使う・内勤である仕事 (事務補助、プログラマーなど)
- 反復が多い・ルールが決まっている (法務・情報管理、経理など)
- 緻密さが求められる(品質管理、検査技師など)
- マイルールで突き進める (研究者、起業・フリーランスなど)
発達障害の人の不得意な分野
そして、発達障害を持つ人が不得意な分野には、次のようなものがあります。

- 複数の客と臨機応変に対応する (販売員、接客など)
- 自分の納得しない商品やサービスを販売する (営業部門 ど)
- 相手の意を汲んで複数の関係者を調整する(企画・調整部門、中間管理職など)
- 新しいものを作る際に関係者の動きを予想(開発部門など)
発達障害の大人の特徴 仕事が続かないは本当?のまとめ
最近では、発達障害の症状が子供の頃は見過ごされていたのが、社会生活で支障をきたすようになり、初めて発達障害と診断を受けるケースが少なくないようです。発達障害の診断を受けた人は、「一般枠で就職するのか?障害者枠で就職するのか?」と悩む方々が多くいます。
障害の程度が重いからと言って「障害者枠」で働くのが良いとも言い切れませんし、一般枠で働くのが無理ということもありません。同じように発達障害的な部分がうっすらとしていても、不安が強く障害者枠を好む方もいます。
どの道に進むべきかは、診断や知能検査などからは、簡単に導き出すことはできないんですよね。個別での具体的なケースについては、発達障害と就職・人材業界の両方に詳しい専門家に相談することをお勧めします。
あなたの特製にあった職場で働くことができ、やりがいを持って働くことができるように、願っております。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。