皆さんは目の5大疾患を知っていますか?目の5大疾患とは
この5つのことです。実は、疲れ目(眼精疲労)とドライアイ、老眼と疲れ目は関連が深いんですね。
疲れ目はパソコン作業など、近くを見続けていることが原因です。集中するとまばたきの回数が減ることもあり、ドライアイを併発しやすいんです。
また、老眼なのに頑張って近くを見続けようとすると、疲れ目をひどくするんです。
他の3つは聞いたことあるけどあとの2つ、白内障と緑内障という病名を聞いたことがありますか?
もちろんどちらも目に関する疾患ですが、漢字二文字が同じだから似たような病気だなと思って「白内障は目が白く濁ることでしょ?だったら緑内障は緑に濁るんじゃ?」と、勘違いされている方も、意外と多かったりするんですよね。
実は、違うんです。簡単に説明すると、
ということです。
今回は、この白内障と緑内障について詳しくご紹介していきたいと思います。
白内障ってどんな病気?
白内障は水晶体を構成する「クリスタリン」というタンパク質の変性によって、水晶体が白く濁ることが原因とされています。
この水晶体は、目の中にある透明な組織で、外からの光を集めてピントを合わせる「カメラのレンズ」のような働きをしていますが、白内障になると集めた光がうまく眼底に届かなくなります。
白内障の原因で一番多いのは加齢によるもの
白内障で最も多いのは、加齢に伴う老人性白内障です。
80歳以上になると、ほぼ100%の人に白内障による視力低下が認められます。
若いうちからでも白内障になることも
ですが、この白内障という病気は、若い人でも発症することもあります。
若いうちからの発症となりやすいのは、
などです。その他にも
などにも進行しやすい傾向があります。生まれつき水晶体に濁りのある「先天性白内障」の場合もあります。
白内障の主な症状は
など 眼精疲労、霧視、乱視から次第に進行し、最終的には視界が白く染まります。霧視(むし)とは眼前にベールがかかったように見える状態で、緑内障でも眼圧の急激な上昇などで生じます。
私の場合は、特に光がまぶしく感じることが辛かったですね。日なたに出ると目を開けてられませんでしたし、パソコンの画面が白いとそれもまぶしかったので、テキストエディタなどは背景を真っ黒にして作業していたくらいです。
緑内障ってどんな病気?
緑内障とは、目から入ってきた情報を脳に伝達する視神経に障害が起こり、視野が欠けたり狭くなる等の症状を、眼圧を下げることで進行抑制できる病気と定義されています。
症状が自覚されないうちに末期症状に至ることも多く、治療が遅れると失明することもあります。
私も初めてこの病名を聞いたのは、私が白内障で入院していたとき、同じ病室にいた方が、この緑内障だったときです。正直私はこのとき「緑に見える病気なんだろうなぁ」と思っていました。笑
眼圧が低い状態でも緑内障にかかっていることも
かつては、眼圧が高いことが原因と考えられていましたが、近年の調査で、眼圧が正常範囲内であっても、緑内障にかかっている患者が多いことが確認されました。
現在では、目の硬さとも言える眼圧が正常範囲内であっても、視神経が元から弱い場合はその人の耐えられる限界を超えることによって、発症すると考えられています。
通常、眼球が丸い形を保てているのは、毛様体で作られる 房水のお陰です。この房水は、栄養素の供給とともに老廃物を排出する働きをしており、働きが終わると シュレム管 から静脈へ排出されます。
この房水がうまく排出されなくなり、硝子体の圧が上がることで緑内障を発症します。
緑内障には2つの種類が
緑内障は急性緑内障と慢性緑内障の2つに分けられ、その多くは慢性型となります。

- 眼圧→急激に上昇
- 原因→出口であるシュレム管が塞がり、房水が排出されなくなる
- 誘因(因子)→中年女性に多い 過労、暴飲暴食、散瞳、点眼等による
- 症状→虹視症 激しい眼痛、頭痛、吐き気 充血
- 備考→緊急に眼圧を低下させないと視力、視野障害を残すことがある
- 眼圧→ゆっくり上昇
- 原因→フィルター(線維柱帯)が詰まって房水が排出されにくくなる
- 誘因(因子)→遺伝的素因(家族性)加齢、高度近視、糖尿病
- 症状→自覚症状はほとんどなく、健康診断で発見されることが多い、充血等はない
- 備考→視野が狭い 等の症状が出た時は、進行していることが多い
同じ緑内障でも、こんなにも違うんですね!
白内障って若い人でもなる病気!のまとめ
白内障も緑内障も、一旦発症してしまうと現在のところ治療薬はありませんが、発症していても早期に発見できれば、点眼薬などで進行を抑えられる可能性があります。
白内障は、治療薬はありませんが、外科的手術により視力の回復が見込めます。眼科手術の中でも安全性の高い手術で、進行次第ですが「日帰り手術」も可能となっています。
一方、緑内障の方はというと、現在は失った視神経を再生させる根本治療は臨床を待つ段階で、薬や手術によって進行を遅らせる対症療法が中心となっています。
緑内障を完治させることはできないので、発症してしまったら一生付き合っていくしかありません。
信頼できるお医者さんと一緒に根気よく治療を続けていくことが大切です。白内障も緑内障も自覚症状が出にくいので、早期発見のためにも定期的に眼科検診を受けることをオススメします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。