保育士のみなさんにとって、季節の行事の遊びを考えることは大変だと思います。
新年度になって初めの大きなイベントが、この「こどもの日」ではないでしょうか?
5月5日は「こどもの日」ですが、どうしてこどもの日というか知っていますか?
昔は「端午の節句」で男の子をお祝いする日でした。
しかし、1945年に
「子どもの人格を重んじ、子どもの幸福をはかるとともに、母に感謝する日」
ということで「端午の節句」から「こどもの日」と呼び名が変更され、祝日となったんですね。
子どもの成長を祝う日を保育園でも子どものために、祝ってあげたいですよね。
そこで今回は、3歳児くらいの子供と一緒にできる
- かさ袋を使ってこいのぼりを作って
- 作ったこいのぼりで遊びながら
- どうしてこどもの日には「鯉」なのかおはなしを聞かせてあげる
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こいのぼりを使ったゲームで保育園で節句を楽しみながら学んでいこう!
まずはこどもの日には欠かせない「こいのぼり」を子ども達と一緒に作りましょう。
子供たちには、貼ったり書いたりする作業をしてもらいましょう。
ビニールのかさ袋を使って、こいのぼりを作って遊ぶことを紹介しますね。
こいのぼりを作ろう

■準備するもの
- ビニールのかさ袋(百円ショップで購入できます)
- 色画用紙
- 油性マジック
- タコ糸
- セロハンテープ
■作り方
まずは、かさ袋の口の部分を頭になるように、油性マジックで顔を描いたり、ウロコを描いたりしましょう
胴体ができたら尾っぽを作ります。
かさ袋の底の部分に、色画用紙をM字型に切って作った尾っぽをセロハンテープで貼り付けたら、こいのぼりの完成です。
口の部分に、タコ糸を輪になるようにつけたら(タコ糸の輪の部分が持ち手になります)こいのぼりたこのかんせいです。
こいのぼりたこを使って遊ぼう!
みんなで作った「こいのぼりたこ」を使って遊びましょう。
園庭に出て、自分たちで作ったこいのぼりのタコ糸の部分を持って、思いっきり走ってもらいましょう。
空気がこいのぼりの中に入ってふくらんで、立派な鯉になりますね。
こどもたちは、自分の作ったこいのぼりを見て喜んだり、お友達のこいのぼりを見たりしながら楽しむことができますよ。
こいのぼりの歌の意味 あれ?お母さんがいないよね?
こどもの日といえば「鯉」なのですが、どうして鯉なのか知っていますか?
鯉は流れの速い川を元気に泳ぎ、滝をものぼるくらい元気な魚です。
そんな「元気でたくましい鯉のような子どもに成長して欲しい」との願いを込めて、こどもの日には鯉が飾られるようになったのです。
こいのぼりの歌にお母さんが出てこない理由は?
おなじみの「こいのぼり」の歌
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あれ~?お母さんが出てこない!
何故だろう?と思い調べてみました。
こいのぼりの歌は1910年に、近藤宮子さんによって作詞されましたが、実は作曲者はわからないようです。
そして当時の時代背景から「お母さん」が出てこないということが分かりました。
こいのぼりの歴史
こいのぼりの起源は、なんと江戸時代なのです。
当時のこいのぼりは「真鯉(まごい)1匹だけ」だったようで「真鯉=子ども(長子)」を表していました。
明治時代になる頃から、こいのぼりは真鯉と緋鯉のセットで販売されるようになり
という形になりました。
男尊女卑(だんそんじょひ)の時代背景のなかで、母親の立場というのが低い考えであったためと考えられます。
1968年の東京オリンピックの頃からは、今のような「家族セット」ならぬこいのぼりが販売されるのです。
女性の社会進出がきっかけで、こいのぼりにもお母さんが登場し、今のように
と「家族を表すこいのぼり」になったようです。
幻の2番の歌詞があった!
ところで、「お母さんはこいのぼりの歌に登場しないのか?」という問題ですが、さらに作詞者不明の「2番の歌詞」があることがわかりました。
この歌は、1977年の「しょうがくせいのおんがく 1」の教科書に載っていました。
…が、今ではみなさんが良く知っている「1番」だけが教科書に載っているようです。
こいのぼりの制作のまとめ
こいのぼりの政策について、お話してきました。
こいのぼりの歌には、そのときそのときの「時代背景」が関わっていたなんて思いもしませんでしたね。
子ども達の楽しい「こどもの日」の、遊びのヒントになりましたらうれしいです。