兜が旦那のお下がり?!親から子へ受け継ぐのは一般的なの?

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子供が生まれて、初めて迎える「初節句」。

だんだんと近づいてくると「どんなのがいいかな?」とか気になって、ショッピングモールにある特設売り場とかに展示してるのを見たりしちゃいますよね。

でも、4月になっても、一向に旦那のご両親から「そろそろ初節句だから兜を見に行こうか」っていう話も出てこないと、だんだんと焦ってきます。

ショッピングモールの特設売り場にあった、「これいいなぁ」って思ってたものに、1つ1つ「売約済み」の紙が貼られていく・・・

そんな度に、焦る気持ちが強くなっていくんですよね。

たまりかねた私は、旦那のご両親と電話で話をする機会があった時に

「今度、一郎の初節句ですよねぇ。みんなでご両親を招いてお祝いをしたいって思ってるんですけど」

と、「初節句なんだよぉ!」アピールをしてみたところ、お義母さんから以外なお言葉が。

「なら、その時に太郎(私の旦那)の兜を持って行ってあげればいいわよね」

思わぬ話の内容に私は、しばらくの間返事をすることができませんでした。

ってことは、息子の兜は旦那のお下がりってこと!?ですよね・・・

そこで今回は、子供の初節句の兜の

  • 初節句の兜って、旦那側のご両親が買う物って聞いてるんだけど
  • 兜ってお下がりでもいいの?
  • 子供の初節句の兜は新しい物を買ってあげたい!そんな時どうしたらいい?
っていうことについて、詳しく見ていきましょう。

  

初節句の兜って誰が買ってあげるものなの?

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まず、私がどこからいつ聞いたものなのかは定かじゃないけど「ひな人形は母方のご両親」、「兜や鯉のぼりは父方のご両親」って思ってたのは、実際どうなんでしょう?

初節句の贈り物は誰が買うかは地域によって違う

実は、孫の初節句の贈り物(ひな人形とか兜)って、どちらのご両親が買うかっていうのは、地域によって違うものだったんですね。

例えば、

  • 男の子でも女の子でも関係なく父方のご両親が買う
  • 男の子でも女の子でも関係なく母方のご両親が買う
  • 母方のご両親が鯉のぼりとのぼりの旗を1本、父方のご両親がのぼりの旗1本
と、地域によって全然違う風習になっちゃうんです。

なので、遠方から嫁いだりした時に、この風習の違いから、どちらが買うかでとまどう人も結構多いんです。

こんな時は、基本的には「嫁ぎ先(旦那側)の家のやり方や風習に従うのが通常です。

でも最近では風習に関係なく、お互いのご両親で出し合ったりとかも増えてきているようですね。

まずは、旦那さんの家の考え方とか風習を事前に確認しておいて、両家の両親を交えて話し合うのが一番間違いがないですよ。

お互いの両親と自分たちの認識がずれたまま、気が付けば初節句直前なんてことにならないように気をつけましょう。

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初節句の兜ってお下がりでもいいの?

私がお義母さんから言われた、思ってもいなかった「旦那の兜飾りのお下がり」っていうケース。

「そもそも、大切な孫の初節句の兜に、旦那のお下がりってどうなのよ」って、そっと心の中で思っちゃいました。

5月の節句ってどんな意味があるの?

まず、昔は5月の節句には、兜とかの「内飾り」はしてなくって、兜とかの武具や登り旗を外に飾る「外飾り」で、神様を迎え入れたり、後継ぎができたことを周りの人に知らせてました。

武家にとって「後継ぎ」ができることは、今の比じゃないくらいとっても大切なこと(時代劇なんかでもよくそんなシーンがありますよね)

初節句は、生まれてきた後継ぎの将来をお祝いする大切な日だったんですね。

それが、江戸時代中期以降になってくると、兜や五月人形として「内飾り」として飾られるようになってきました。

今では、住宅事情とかから、立派な鯉のぼりや旗を飾る家も少なくなってきましたが、内飾りは今の住宅事情にもぴったりあったお祝いの仕方ですよね。

そして、子供の健やかな成長と、多くの困難に打ち勝ってたくましく成長してくれることを願うっていう日になっています。

節句に兜を飾る意味って?

本来、兜は戦の時に身を守る「防具」として使われていたものですよね。

だけど、初節句の兜には「その子にふりかかってくる厄から守る(身代わりになってくれる)」っていう意味があるんです。

「大切な子供に災難が降りかからずに、無事に育っていってほしい」っていった思いが込められて、飾られていたものなんです。

そんな意味での「初節句に贈られる兜」だけど、旦那からのお下がりって「あり」なんでしょうか?

本来の意味合いからすると、「その子のお守り」的な考え方なので、そういった意味では「お下がりはなし」ってことになります。

それに1つの説として言われているのに

「厄から守る(身代わりになってくれる)」

ってことは、「子供がその兜を引き継ぐ=お父さんの厄も引き継いでしまう」っていう考え方があります。

そうなると、お義母さんがおそらく思っていた

「大切にしてきた兜を子供にも引き継いでいってほしい」

っていう気持ちも、実は引き継がれるのは「兜」だけじゃなくなってくるっていう、ショッキングな話になってしまいます。


初節句の兜を自分たちで買うという選択肢

こういった、「言い伝え」とか「説」とかって、最終的には

  • 信じるか
  • 信じないか
っていう事になってくるんでしょうけど。

自分のことには無頓着(むとんちゃく)な私でも、やっぱり大切な子供のことってなると、ちょっとした事でも気になってしまいます。

かと言って、お義母さんの「大切な兜を孫にも引き継いでほしい」っていう気持ちもわからなくもありません。

「子供の兜を自分たちで買う」という選択肢

そんな時、うちの場合にはどうしたかと言うと「子供の兜を自分たちで買いました」

兜の「厄除け」っていう意味も知ってしまったし、やっぱり子どもには新しい兜を買ってあげたいっていう親心もあって。

それに、「いまどきの兜」って、小さくても超かっこいいんですよね。

自分用に買って、お部屋に飾っておきたいくらい、すっごくかっこいいんです。(お値段もかっこいい(お高い)ですけど)

そして、その「子供用に買った兜」と一緒に、旦那が使っていた兜も一緒に飾ってます。

(旦那のお下がりの兜は、「旦那の兜」として飾ってるのは、お義母さんにはナイショです 笑)

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初節句の兜が父親のお下がり?のまとめ

初節句に、子供の健やかな成長を願って送られる「兜」。

いろんな説もあって、その「厄除け」っていう意味もあるけど、結局は「気にするか気にしないか」だと思います。

気にしない方は、お父さんの使っていた兜を大切に引き継いでいくのも、全然ありだと思います。

それぞれのご家庭の事情もあると思うので、旦那さんとしっかりと話しあって、「子供のために」できることをしてあげるようにしましょう。

きっと、そんな「子供のことを大切に思う気持ち」が一番大切なんですよ。