6歳になるうちの娘は、9か月の時に川崎病にかかってしまって(その時の様子は「川崎病どんな病気?娘が9か月で発症したときの症状と小児科での診断」に詳しくまとめています)、とっても大変だったんだけど、それから毎年、定期的に『療育センター』っていうところに検診に行って、ずっと問題もありませんでした。
再発してしまう確率も2~4%くらいってこともあって、心の中で『もう大丈夫』っていうのがあったんだけど。
そんなある日、娘が40度くらいの熱が出てしまって、保育所の掲示板に『溶連菌が流行ってます』っていうことが書かれていました。
そこに書かれてる症状が、あまりにも私が知ってる川崎病の症状に似てて、ビックリしました。
そこで今回は、子供の「川崎病と溶連菌」への
- 川崎病と溶連菌ってどんな違いがある?
- 溶連菌って症状が似てるけど、何か川崎病と関係があるの?
- そんな川崎病の診断ってどこで診断できるの?
川崎病と溶連菌の違いって?
ある日のこと。娘と3歳の弟が、ほぼ同時に吐き気と下痢の症状が出たので、かかりつけの小児科へ。
保育所で嘔吐下痢が流行ってるっていうのもあって、嘔吐下痢っていう診断だったんだけど。
弟の方は、数日で下痢もおさまったのに、お姉ちゃんの方は、なかなか元気にならずに、次第に熱も出るようになってきて。
確かに、川崎病の症状に『40度くらいの高熱』ってあるんだけど、その時に保育所で流行ってた溶連菌の症状にもあったので、そんなに気にしてませんでした。
川崎病と溶連菌の症状の違い
そんな、症状のよく似た川崎病と溶連菌だけど、その症状には違いってあるんでしょうか?
まず、川崎病と溶連菌のよく似た症状としてあるのが
- 高熱
- イチゴ舌
- 発疹
ただ、その他の川崎病の代表的な症状としてある
- 首のリンパ節の腫れ、痛み
- 両目の充血
溶連菌の検査と診断
そんな溶連菌の検査と診断は、通常、綿棒とかで喉の奥の粘膜をとって検査キットで溶連菌の感染を検査する方法がとられることが多いです。
この検査キットを使うと、診断がすぐに出て、ここで陽性が出た場合には、溶連菌の治療(抗生物質の飲み薬)が処方されます。
川崎病の検査と診断
川崎病の検査は、川崎病の6大症状
また、不全型と言って、特に年齢が上がるにつれて、5つの症状がそろわない場合が多いので、色んな症状や血液検査の炎症反応とかを総合的に判断して、川崎病の診断が行われます。
ちなみに、うちの娘の場合、9か月に発症した時には、6つ全ての症状が出てたけど、6歳で再発した時には、高熱、イチゴ舌、首のリンパの腫れと痛みの3つだけでした。
保育所で溶連菌が流行ってるとき、診断ってちゃんとできるの?
そんな風に、症状もよく似た川崎病と溶連菌だけど、川崎病の診断ってちゃんと出来るんでしょうか?
川崎病と溶連菌の診断の難しさ
実は、溶連菌の検査の結果、陽性反応が出たからと言って、必ず溶連菌の症状を発症してしまう訳じゃないんです。
通常は、溶連菌の症状がみられて溶連菌の検査をするから、
『溶連菌が陽性=その症状は溶連菌が原因』
って診断されて、薬が処方されます。
だけど川崎病も似たような症状があって、その時にたまたま通ってる保育所なんかで溶連菌が流行ってたりすると、本当は川崎病なんだけど、溶連菌って診断されちゃうことも多いんです。
(そもそも、川崎病自体が年々増えてるとは言え、溶連菌とかに比べると全然少ないですし)
6歳の時に、うちの娘が高熱を出した時に、かかりつけの小児科に行って診察を受けたんだけど、その小児科では9か月の時にも川崎病の疑いがあるって診断してもらってたから、娘が川崎病にかかってたって知ってたっていうのもあるかもしrないけど、首のリンパの腫れの場所を見て、川崎病の再発かもっていうことで、即、以前川崎病で入院してた病院を紹介されました。
(後から聞いたんだけど、その小児科の先生は、以前はその入院した病院(川崎病の治療をよく行ってる病院)に勤めてたことがあるそうでした。)
でも実は、川崎病の診断ってとっても難しくって、娘が6歳になって再発した時には症状も揃ってなかったし、とっても判断が難しかったみたいです。
そのときも、いろんな先生の総合的な判断で『川崎病』と診断されて、治療が行われたと先生から聞きました。
そんな風に川崎病はとっても診断が難しい病気なので、小児科のお医者さんでも川崎病の診断ができない先生はたくさんいるのが現状のようです。
川崎病の診断ってどこでできるの?
そんな風に、診断のとっても難しい川崎病だけど、じゃぁどこに行けば検査と診断をしてくれるんでしょう?
川崎病には抗生物質が効かない
まず、溶連菌の治療に使われる『抗生物質』が、川崎病には効果がありません。
なので川崎病の治療には『ガンマグロブリン』っていう血液製剤が使われます。(治療の時の話はこちらの記事に書いてます)
なので、1つの基準として、溶連菌と診断されても処方された薬で症状が良くならない時には、かかりつけの病院に相談してみるようにしましょう。
その時に、『川崎病の疑い』について聞いてみるのもいいでしょう。
川崎病の診断はどこでできるの?
ただ、前にも書いたように、実際に先生の中には、川崎病の診断について詳しくない先生もいます。
なので、先生が川崎病の診断に積極的でなかったり、簡単に『大丈夫ですよ』っていう感じで不安が残る時には、セカンドオピニオンを考えてみるのをお勧めします。
川崎病の場合、治療の遅れが、その後の後遺症(心臓への動脈瘤(どうみゃくりゅう))が起きてしまう確率に比例してしまいます。
子供を守ってあげられるのは、私達『親』だけです。
『かかりつけの先生に失礼になっちゃうんじゃ』とか考える必要なんてないですよ。
そんな時には、2年に1回、全国的に川崎病の治療に携わっている病院からの統計調査が行われています。
その統計資料に、各都道府県の調査に協力している病院が記載されてます。(統計資料から各都道府県の調査に協力している病院を見てみる)
この資料の26頁~32頁にかけて、各都道府県の調査に協力している病院一覧がのっています。
あなたの住んでいる都道府県を見て、近隣のどの病院が川崎病の検査や治療を積極的にしているのか判断する参考にしてみてくださいね。
溶連菌と川崎病の診断のまとめ
保育所に通い始めると、いろんな病気をもらって帰るようになります。
インフルエンザのように、自分が知ってる病気もあるけど、初めて聞くような病気も少なくないですよね。
私は、自分の子供がかかるまで『川崎病』の名前も知らなかったし、『溶連菌』も保育所の掲示板で初めて知りました。
それでも、最終的に子供を守ってあげられるのは私達親あのは間違いないので、病院の先生にまかせっきりにせずに、自分たちでも最低限の判断ができる知識は必要なんだと、つくづく感じました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。