お子さんが自立して家を出ると、 五月人形の処遇に困ると思います。
五月人形を処分するには、どの時期が適切なのでしょうか?
実は、五月人形を処分する時期には明確な決まりはありません。
お子さんが20歳を迎えたら、家を出たらなどの節目の時期に行う方が多いですね。
また、五月人形の処分方法にはいくつかの方法があります。

★供養してもらう
五月人形や雛人形には人の念や魂が宿っていると考えられており、神社やお寺で供養してもらう方法が一般的です。
特に五月人形に関しては、「子供の健やかな成長の為に、厄を背負ってもらう」という役割があります。
そういった理由から、五月人形はできれば供養してもらった方が安心だと思います。
供養をお願いする場合は、事前に近くの神社やお寺に問い合わせてから持ち込むようにしましょう。
近くの神社やお寺で供養してもらえない時には、日本人形協会というところで人形供養の代行サービスを行っていますので、そちらにお願いするのもアリですね。
【一般社団法人 日本人形協会】で人形供養の詳細を見てみる
★寄付する
保存状態が良く、供養したり捨てたりのは忍びないという方は、五月人形の寄付を考えてみてはいかがでしょうか?
お住いの自治体に問い合わせて、譲り受けたいと言ってくれる施設があるか確認してみる事をオススメします。
更に発展途上国への支援の一環として、人形の寄付やリサイクルなどを行なっているボランティア団体もありますね。
★ゴミとして捨てる
貰い手もなく供養するのも難しい場合は、残念ですがゴミとして捨てる他ありません。
お住いの自治体のルールに従い、正しく処分するようにしてください。
五月人形っていつまで出す?子供が大きくなったら出すのが億劫に…
さて、五月人形はいつまで飾るものなのでしょうか?
お子さんが小さなうちは毎年出していたと思いますが、大きくなると出すのも億劫になってしまいますよね。
五月人形は何歳まで飾るべき?
五月人形を何才まで飾るかという決まりはないのですが、目安としては諸説ありますので、ご紹介させていただきますね。

★7歳まで
「七五三のお祝いを終えたら、五月人形の役目は終わり」という考え方です。
なぜ7歳までなのかというと、昔の子供達は死亡率が高く、「7歳までは神様から預かった子供である」と信じられていた為です。
★15歳まで
15歳は昔の成人を迎える、いわゆる「元服」に当たります。
現代では中学3年生で、義務教育の終了とともに五月人形も卒業、というご家庭も多いです。
★20歳まで
20歳は成人を迎える年齢で、ちょうど節目の年ですね。
色々紹介しましたが、現代では実際には
にかざるのを止める人が多いようですね。
いつまでと決まりはないので、ご紹介した時期を参考にされて、各家庭で話し合って飾る時期を決めるようにしてくださいね!
五月人形のお下がりはダメ?子供のを孫にお下がりは非常識なの?
飾らなくなった五月人形は、捨てるのも勿体無いですよね。
そうやって、ずっと保管していた五月人形を、せっかくだからお孫さんに譲りたいという、おじいちゃんおばあちゃんも多いと思います。
しかし、五月人形は出来るだけお下がりは避けるべきだと言われています。
なぜ五月人形のお下がりはダメなのかというと、五月人形は「厄を肩代わりしてもらう」という大切な役目があるからです。
お下がりを使ってもらうということは、「息子さんの厄をお孫さんに背負わせる」なんて事になりかねないのです。
ただし、お下がりが逆に良いとされる場合もあります!
お下がりが逆に良いとは? その理由に迫る!
五月人形は厄を肩代わりするという役目がありますが、譲ってくれる方が大きくなるまで何もなく、健康で大きなケガなく過ごせた場合は別です。
大きな厄を肩代わりしなかった五月人形は守り神となり、「とても縁起のいい人形」となるのです。
そのような場合はお下がりを渡しても、問題ありませんよ。
五月人形を処分する時期のまとめ
五月人形の処分時期には明確な決まりはありませんが、節目を迎えた時期に処分する方が多いです。
出来れば人形供養をして欲しいですが、やむを得ない場合はゴミとして出してしまいましょう。
また、五月人形を何歳まで飾るには諸説あります。
考え方に違いがありますので、各家庭で話し合って決めるようにしたいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。