発達障害って好き嫌いが激しいって本当?克服には絵本が効果的

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子育て中のママやパパなら、一度は「発達障害」という言葉を聞いたことがあると思います。

最近TVや本などでもよく取り上げられているテーマですよね。

でも発達障害のある子って、どんな子なのでしょう?

私の場合は以前、小児総合病院にて小児のリハビリを担当していたことがあり、そのときに発達障害のある子供たちに接する機会も、多くありましたが、身近にいないとなかなか想像できませんよね。

文部科学省によると、

「発達障害とは、発達障害者支援法には『自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの』と定義されています。」

とあります。
(参考HP:文部科学省(特別支援教育について)

発達障害は、生まれつきの脳機能の発達のアンバランスによって起こる障害で、認知面や運動面で苦手なことと得意なことの差が激しく、日常生活に支障をきたすこともあります。

発達障害のある子の中でも自閉症の子は、食事に関しても好き嫌いの問題が起きやすいです。

発達障害ではない子の好き嫌いの場合、見た目や味付けを工夫すれば食べられたり、家では食べられなくても園や学校では食べられることがあります。

一方で自閉症の子の好き嫌いはとても強く、細かいことが多いです。

ある特定の食べ物しか受けつけなかったり、調理方法をどんなに工夫しても食べられなかったりします。

中には決まったメーカーのヨーグルトしか食べられない子もいるそうです。

パパやママから見ると、ちょっとびっくりするくらいの偏食っぷりですよね。

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発達障害の自閉症は好き嫌いが多い!特定の食べ物しか食べられない!

自閉症の子の偏食の背景には、「感覚異常」と「こだわり」があります。

感覚異常とは、

  • 味覚
  • 触覚
  • 嗅覚
などの感覚がとても鋭かったり、逆にとても鈍かったりすることです。

感覚異常がある子は、食べ物を口の中に入れたときの食感や味や香りを敏感にとらえてしまいます。

揚げ物の衣のサクサクした食感を無数の針のように感じたり、いちごの表面のつぶつぶを見ただけで気持ち悪くなってしまう子もいるそうです。

また、自閉症特有の「こだわり」の強さも偏食の原因の一つです。

自閉症の子は慣れ親しんだ食事環境で、いつもと同じ食器を使い、いつもと同じ食事をすることを好みます。

いつもの食事習慣が少しでも変化すると、癇癪を起こしたり、強いストレスを感じるそうです。

なのでいつも同じものを食べ続けるようになってしまいます。

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好き嫌いはゆっくり克服していこう!絵本など視覚に訴えると効果的!

とは言え、パパやママとしては色々なものを食べられるようになって欲しいですよね。

偏った食事は栄養面でも気になります。

自閉症の子の好き嫌いの克服方法を考えてみましょう。

食べられる食材を少しずつ変化させる

例えばある特定のメーカーのヨーグルトなら食べられる子の場合、そのヨーグルトに他のメーカーのヨーグルトを少しずつ混ぜていきます。

徐々に他のメーカーのヨーグルトの量を増やしていき、最終的には他のメーカーのヨーグルトだけでも食べられるようにしていきます。

少しずつ少しずつ食材や味、形状を変化させることで、他の食べ物にも慣れさせていきます。

触る遊びをする

感覚異常がある場合は、顔や口、体を触られることを嫌がることが多いです。

何かを触ったり触られたりしたときに、「触られても大丈夫」という体の部位を増やしていくようにしましょう。

具体的には、子どもが嫌がらない体の場所から触り始めていきます。

ゆっくり痛くない程度に手を押し当てたり、嫌がらなければスポンジやたわしを使って触っていきます。

徐々に場所をずらして触っていき、大丈夫な範囲を広げていきます。

絵本など視覚をうまく使う

自閉症の子は、コミュニケーションの問題があります。

そのため、家族のマネをして食卓に並んでいるものを欲しがったり、食べるマネをすることが苦手です。

しかし絵本や絵カード、写真などを使うと、理解しやすい子もいます。

食べ物絵本などを読み聞かせることで、食事に対する意欲を高めていきましょう。

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発達障害の子は食べ物の好き嫌いが激しいの?のまとめ

自閉症の子は、食べ物の好き嫌いがとても強く、問題になることも多いです。

でも最後にアスペルガー症候群で15歳でコーヒーの焙煎士になった岩野さんをご紹介します。
これは、おいしい…!アスペルガー症候群の15歳が焙煎するコーヒーをモンズースーさんが飲んでみた

アスペルガー症候群は、発達障害の一つです。

岩野さんもアスペルガー症候群の特性として、味覚と嗅覚がとても敏感です。

その特性を活かし、好きなコーヒーの研究を始め、コーヒー焙煎士として仕事を始めたそうです。

親としては、克服したいと考えてしまう発達障害の偏食ですが、岩野さんのように特技として仕事に活かすということが目からウロコでした。

発達障害の子の偏食は本当に苦悩する問題です。

でも、少しずつ克服していったり、岩野さんのように特性を仕事に活かしたり、その子に合った方法が見つかるといいなと思います。