
冬休みの宿題の中でも、ちょっと気合が必要なのが「書き初め」ですよね。
お子さんと一緒に書き初めをする準備をしながら、
「部屋が汚れそうだな」
「どうやって教えればいいんだろう」
と、心のどこかで不安を感じてしまっていませんか?
筆と墨を使って大きな文字を書く時間は、お子さんの成長を感じられる素晴らしい行事です。
でも、特にはじめて筆を持つお子さんの場合だと、道具の揃え方から汚れ対策まで、わからないことが山積みになってしまいますよね。
実は、しっかりとした「準備」さえ整えておけば、墨の汚れにおびえることも、お子さんとイライラし合うことも、ぐっと減らすことができます。
この記事では、書き初めを成功させるために揃えておきたい道具の選び方から、お家を汚れから守る環境づくり。
さらにはお子さんが「もう一枚書きたい!」とやる気になるコツまで、実体験を交えてお伝えしていきますね。
書き初め前に揃えておきたい道具と賢い選び方
書き初めを始めようと思ったとき、まず迷うのが道具ですよね。
学校からの案内には基本的なものが書かれていますが、実際に使ってみると
- これは100均で十分だったな
- これはちゃんとしたものを買えばよかったな
買い直しや無駄な出費をせずに、お子さんが書きやすい環境を整えてあげるためのポイントをまとめてみました。
100均と専門店の賢い使い分けガイド
まずは、どこで何を買うのが一番効率的なのか、下の表を参考にしてみてくださいね。
「書き初め用墨液」と「習字用墨液」は別物です
墨液には「習字用」と「書き初め用」があって、見た目は似ていても性質が違います。
習字用は粘度が高くて濃い仕上がりになりますが、書き初め用は適度にサラッとしていて、大きな文字をのびのびと書きやすく作られています。
子供が書き初めで使う長半紙や八つ切り紙に書く場合は、書き初め用を選ぶようにしてくださいね。
用紙のサイズは必ず事前に確認しておきましょう
一番つまずきやすいポイントが、実は「用紙のサイズ」なんです。
書き初め用の紙には、主に「八つ切り(やつぎり)」と「長半紙(ながはんし)」の2種類があって、地域や学校によって指定がバラバラなことがあります。
「お店で適当に買ったら、学校で配られたものとサイズが違った!」なんていう失敗は本当によくあることなので、購入前に必ず学校のしおりや指定サイズをチェックしておくようにしてくださいね。
家を汚さないために整えておきたい環境づくり
親御さんにとって最大の不安は、やっぱり「お家が汚れること」ですよね。
墨汚れは乾いてしまうと落としにくいという特性があるから、最初の備えがとても大切なんです。
「墨汁が飛んで、お気に入りのラグに黒い模様が…」なんていう悲劇も、事前の準備だけで防ぐことができますよ。
リビングの床を守る4重の重ね敷き
ただ新聞紙を敷くだけでは、万が一墨をこぼしたときに下の床まで染み込んでしまうことがあります。
墨は水分と油分が混ざった液体だから、薄い紙一枚では防ぎきれないことも多いんです。
だから、次の順番で重ねて敷いておくと安心ですよ。
まず一番下に、レジャーシート(ビニール製なら何でもOK)を広げます。
その上に新聞紙を「3日分」くらいの厚さでしっかり重ねて、さらにその上に、もう使わなくなった古いバスタオルを置きます。
そして一番上に下敷きを置けば完成です。
こうすることで、もし墨がこぼれてもバスタオルと新聞紙がしっかり吸い取ってくれて、レジャーシートが床への浸水を防いでくれます。
硯(すずり)のすぐ下にも古いタオルを敷いておくと、筆から垂れた墨もキャッチしてくれるから、本当に安心できますよ。
墨液の量は「少なめ」が鉄則です
汚れの原因で意外と多いのが、硯に入れる墨液の量が多すぎることなんです。
墨液は硯の凹み部分(海と呼ばれる部分)に少量ずつ入れて、筆先に含ませすぎないようにするのがポイントです。
筆に墨を含ませたら、硯のふちで軽く払ってから紙に向かうと、墨が飛び散りにくくなりますよ。
袖口の対策と洗面所までのルートも忘れずに
道具の周りだけを固めても、意外なところから汚れは広がります。
まずは、お子さんに「汚れてもいい黒っぽい服」を着せてあげてくださいね。
袖口がダボついていると筆についてしまうから
- 輪ゴムで留めたり
- 長袖の上から大人のTシャツを着せたり
もう一つの盲点が、書き終わったあとに筆を洗いに行く「洗面所までのルート」です。
あらかじめ廊下にも新聞紙を敷いて道を作っておくか、濡れた雑巾とティッシュを手元に用意しておいて、その場で手を拭いてから移動するように約束しておくと安心ですよ。
当日の前に確認しておきたい筆のコンディション
当日になって「さあ書こう!」と筆を出したら、去年使った筆がカチカチに固まっていて書けない、というのは書き初めあるあるの一つです。
無理にほぐそうとすると毛を傷めてしまうから、3日前には必ず筆のチェックをしておきましょうね。
固まってしまった筆を優しくほぐす方法
もし筆が固まっていたら、ぬるま湯に筆先をしばらく浸して、指の腹で優しく揉むようにしてほぐしてあげてください。
このとき、筆の根元までしっかり柔らかくするのがポイントですよ。
ほぐした後は、形を整えて風通しの良い場所で陰干ししておけば、当日は気持ちよく書き始めることができます。
新品の筆は「穂先の下ろし方」が大切です
新しい筆を買った場合も、そのままいきなり使うのは避けてくださいね。
新品の筆は穂先が糊で固められた状態になっているから、使う前に穂先の3分の2くらいをほぐしておく必要があります。
ほぐし方は古い筆と同じく、ぬるま湯で優しく揉みほぐすだけでOKです。
根元まで全部ほぐしてしまうと墨を含みすぎてコントロールが難しくなるから、「3分の2まで」というのを目安にしてみてくださいね。
子供がやる気になるための声かけと進め方のコツ
道具と環境が整ったら、今度はお子さんのやる気を引き出す番です。
書き初めは「うまく書かなきゃ」というプレッシャーを感じやすい行事ですが、ちょっとした声かけや進め方の工夫で、ぐっと楽しい時間に変わりますよ。
「1枚書けたら休憩」のミニゴールを作ってあげましょう
子供が集中できる時間は大人より短いから、「全部終わるまで頑張ろう」ではなく「1枚書けたら一緒にホットチョコレート飲もうか」のように、小さなゴールを作ってあげるのが効果的ですよ。
ゴールが見えると、子供は自分から「じゃあもう1枚書く!」と動いてくれることが多いんです。
上手下手より「どこが良くなったか」を見てあげましょう
「字が曲がってる」
「もう一回書いて」
そういった言葉は、子供のやる気をあっという間に奪ってしまいます。
それよりも
- さっきより線がまっすぐになったね
- この字、はらいがきれいだよ
「上手かどうか」ではなく「一生懸命書いていること」をちゃんと見ているよ、と伝えるだけで、子供の表情がパッと変わることがありますよ。
「いつやるか」は心の余裕があるタイミングを選びましょう
「書き初めは1月2日にやるもの」というイメージがありますが、無理に合わせる必要はありませんよ。
一番大切なのは、親御さんにもお子さんにも「心の余裕」があるときに取り組むことなんです。
おすすめは、お正月気分がまだ残っていて、太陽の光がたっぷりと入る「午前中」です。
明るい時間は手元も見やすいですし、お子さんの集中力も続きやすいですよ。
「明日から学校だ!」という冬休み最終日は、どうしても焦りからお互いの言葉が尖りがちになるから、なるべく避けるのが無難ですよ。
片付けまでスムーズに終わらせる後片付けの準備
書き終わった後のことも、あらかじめ考えておくと最後まできれいに終えることができます。
洗面所を墨で真っ黒にしたくない場合は、バケツにぬるま湯を汲んで、書き初めスペースの近くに置いておきましょう。
その場で筆を軽くゆすぐだけで、洗面所での仕上げ洗いがぐっと楽になりますよ。
筆を洗った後は、穂先を下にして吊るして干すのが基本です。
筆立てに穂先を上にして立てると水分が根元に溜まって、筆の劣化につながってしまうから気をつけてくださいね。
「吊るして干せる場所」をあらかじめ決めておくと、後片付けもスムーズに進みますよ。
まとめ|準備が整えば、書き初めはもう半分成功です
書き初めは、始める前の「準備」さえしっかりできていれば、もう半分は終わったようなものですよ。
道具を正しく選び、お家を守る布陣を固め、数日前に筆のコンディションを整えておく。
そしてお子さんが「楽しかった」と感じられる進め方を意識するだけで、冬休みの大きな壁だった書き初めが、一緒に笑える温かい時間に変わります。
墨がちょっと飛んでも、字が少し曲がっても、それは家族で笑い合ったお正月の立派な思い出になりますよ。
完璧を求めすぎず、「筆で書くって楽しいね」という気持ちを、お子さんと一緒に大切にしてあげてくださいね。
みなさんのご家庭で、笑顔あふれる素敵な書き初めができることを、心から応援していますよ。