年末年始を家族でゆったり楽しみたいなら、「近場の小旅行」と「おうちで過ごすお正月」をバランスよく取り入れるのがとってもおすすめです。
遠出せずとも非日常を味わえるプチ旅行に出かけてリフレッシュし、その後はお雑煮や初詣など、おうちでしか楽しめないお正月の雰囲気を満喫する。
そんなメリハリのある過ごし方なら、混雑を避けながらも季節感を味わうことができて、家族の絆も自然と深まっていきます。
特に小さな子どもがいるご家庭では、長距離移動や人混みによるストレスを避けられることは大きなメリット。
また、旅先ではあえて有名観光地を避けた穴場スポットを選んだり、宿泊はペンションやコテージでのんびりしたりと、無理のないスタイルを選べば大人も子どもも大満足の年末年始になります。
この記事では、そんな“ちょうどいい”年末年始の過ごし方として、家族にやさしい小旅行とおうち時間の楽しみ方をくわしくご紹介していきます。
家族での年末年始、どんな過ごし方が理想？
お出かけ派？おうち派？それぞれのスタイル
年末年始は、家族によって本当にいろいろな過ごし方がありますよね。
寒い冬の時期だからこそ、こたつに入ってみかんを食べながらテレビを見たりお昼寝をしたりと、家の中でまったり過ごしたい派もいれば。
「せっかくのお休みだからどこかに出かけたい！」と旅行や帰省を計画するアクティブ派のご家族もいます。
中でも、小さな子どもがいるご家庭では、
- どこに行っても混雑していそう
- 長時間の移動が心配
- 子どもに楽しい思い出を作ってあげたい
- 年末年始くらいは特別な体験をしたい
家族みんなが笑顔になれる「ちょうどいい距離感」
そんなときにぴったりなのが、“遠すぎず近すぎず”の場所へ出かけるプチ旅行です。
たとえば車で1～2時間ほどの距離にある宿泊施設や観光地であれば、子どもにとっても無理のない移動時間ですし大人も体力的にラクなので、みんなが穏やかな気持ちで楽しめます。
さらに、旅先ではあえて観光メインではなく、
- 自然の中でゆったりした時間を過ごしたり
- 宿でのんびり過ごしたり
ちょっとした非日常感と、心も体も休まる時間。
その両方がバランスよく手に入るプチ旅行は、家族の笑顔があふれる年末年始にぴったりなんです。
おすすめは「近場の小旅行＋おうち正月」スタイル
非日常を味わえる小旅行で年末をリフレッシュ
年末は一年の締めくくりということもあり、いつもの生活とは少し違う特別な過ごし方をしたくなりますよね。
そんなときにぴったりなのが、軽めの小旅行。
遠出をしなくても、普段行かない近場の観光地や温泉地に出かけるだけで、「非日常」をたっぷり味わうことができます。
たとえば、自然に囲まれた山間の宿や、冬でも静かな海辺のペンションなど、あえて観光客が少ない場所を選ぶのもおすすめ。
混雑を避けて、のんびりした空気の中でゆっくりと時間を過ごすことで、心も体も自然とリセットされます。
近場でも普段行かない場所に足を運ぶだけで、いつもとは違う風景や空気感に触れることができて、まるで別世界に来たような気分になれるんですね。
宿泊日数は2泊3日くらいがちょうどよく、出発は12月30日前後に設定すると、旅の余韻を楽しみながら新年を迎えることができます。
元旦や1月2日には自宅に戻るスケジュールにしておけば、混雑のピークも避けられて、帰宅後もゆったりとお正月を満喫できますよ。
自宅でのんびり過ごす年始で心も体も休まる
楽しかった旅行のあとは、自宅で過ごす年始の時間を大切にしたいですよね。
帰宅してからは、年越しの疲れを癒やしつつ、家族みんなでまったりとした時間を過ごすのが理想的です。
近所の神社へ初詣に出かけたり、テレビの新春特番を見ながらお雑煮やおせちを囲んだりと、日常の延長のようでいて、どこか特別なお正月らしさが感じられる時間です。
特におすすめなのが、家族の好きな具材だけを詰め込んだ“ミニおせち”。
フルセットのおせちを用意しなくても、家族に人気のメニューを少しずつ並べるだけで気分がグッと高まります。
忙しい年末を過ごしたあとは、がんばりすぎないスタイルで心と体をゆるめてあげることが大切です。
こうして旅と休息のバランスを取りながら年末年始を過ごすことで、翌年へのエネルギーをしっかりとチャージすることができますよ。
旅行先の選び方で失敗しないために
子連れなら移動時間は2時間以内がベスト
子どもが一緒だと、長距離移動はどうしても負担が大きくなりがちです。
車内で長時間過ごすと、子どもが飽きてしまってグズグズしがちだったり、途中でトイレや休憩を挟む必要が出てくることもありますよね。
新幹線や飛行機を利用するにしても、移動に時間がかかると親も子もクタクタになってしまいます。
だからこそ、2時間以内で行ける場所を選ぶのがおすすめです。
移動中も比較的ラクに過ごせて、子どもとの会話を楽しんだり、おやつを食べたりしながらのんびり移動できるのが魅力です。
現地に着いてからも余裕を持って行動できるので、結果的に旅全体が楽しい思い出になりますよ。
混雑を避ける穴場は“夏の人気スポット”が狙い目
年末年始の旅行先といえば、やっぱり温泉街やテーマパークが定番。
でも、こういった場所はどうしても混雑しやすく、人が多いと落ち着いて過ごせないこともありますよね。
そんなときにおすすめしたいのが、“夏に人気のスポット”を冬に訪れるというアイデアです。
たとえば、夏は避暑地として有名な高原エリアや、キャンプでにぎわうアウトドア施設などは、冬になると人が少なくてとても静か。
混雑を避けたい方にはぴったりの場所です。
ペンションやコテージといった宿泊施設も、冬場は予約が取りやすく、割引プランが出ていることもあるのでチェックしてみるといいかもしれません。
こうした場所は自然が近くにあり、空気が澄んでいて静か。
夜には星がきれいに見えたりして、ちょっとした特別感も味わえますよ。
ホテルよりコテージやペンションでのんびり過ごす
年末年始は、家族みんなでのんびり過ごしたいという気持ちが強くなる時期ですよね。
そんなときは、ホテルよりもコテージやペンションでの宿泊が断然おすすめです。
特にコテージタイプなら、一棟まるごと貸し切りができることも多く、周りに気を使わずに過ごせるのが嬉しいポイント。
小さな子どもがいても、「泣いたらどうしよう」「騒がしくして迷惑かけないかな」といった心配が少なくて済みます。
さらに、自炊ができるキッチン付きの施設なら、食事の時間に追われることなく、好きなタイミングでご飯を用意できるのも魅力のひとつ。
家族のペースでのんびりと過ごせるので、まるで“もうひとつの我が家”に来たかのような安心感があります。
外食では難しい、子どもに合わせたごはんを準備できるのも嬉しいですね。
コテージやペンションは、自然に囲まれたロケーションにあることが多く、
- 朝は鳥の声で目覚めたり
- 夜は満天の星空を眺めたり
年末年始の移動、子ども連れはココに注意！
車は渋滞＆駐車トラブルに要注意
年末年始の時期は、とにかく道路が混雑しやすくなります。
特に初詣に出かける人や、初売りセールを目当てにショッピングモールへ向かう人が増えるため、予想以上の渋滞に巻き込まれることもあります。
数時間の渋滞にハマってしまうと、到着する頃にはすっかり疲れてしまって、せっかくの家族旅行が台無し…なんてことも起こりかねません。
さらに、渋滞のストレスだけでなく、現地での駐車場探しに苦労するケースも多いです。
人気の観光地や初詣スポットは、駐車スペースが限られていることが多く、到着してから長時間待たされるということも珍しくありません。
寒い季節ですし、小さな子ども連れならなおさら気をつけたいところですね。
車での移動は荷物も積めて自由度が高く、ドア・ツー・ドアの快適さもありますが、年末年始はその便利さの裏に「想定外の疲れ」が潜んでいます。
特に小さなお子さんが長時間の車内で飽きてしまうと、親子ともにイライラしてしまうこともあるので、ドライブ中の過ごし方や休憩ポイントも事前にしっかり考えておくと安心です。
公共交通機関でスムーズ移動が安心
そうした車の混雑を避けるために、電車や新幹線などの公共交通機関を上手に利用するのもひとつの手です。
特に、12月30日から1月1日までの旅程にしておくと、Uターンラッシュにぶつからず、帰り道もスムーズに帰宅できる可能性が高くなります。
公共交通機関の魅力は、何と言っても時間通りに移動できること。
渋滞の心配がないので、予定通りのスケジュールを組みやすく、家族みんなの負担も軽減されます。
新幹線なら座席指定もできるので、子どもと一緒でも比較的落ち着いて過ごせますし、移動時間中にお弁当を食べたり景色を楽しんだりと、旅の一部として楽しむこともできます。
特に大都市圏からのアクセスが良い観光地なら、公共交通機関を利用することで、現地でもレンタカーを使わずに行動できるケースもあります。
小さなお子さんや高齢のご家族が一緒の場合は、移動の負担を少しでも減らす工夫が大切です。
帰省ラッシュを避ける日程のコツとは？
年末年始の移動で何より大事なのが「出発日と帰宅日の設定」です。
おすすめは、年末の出発を12月30日頃までにし、帰りは元旦か1月2日に設定すること。
このスケジュールにすると、多くの人が移動を避ける日程と重なるため、比較的空いていて快適に移動できますよ。
年始のUターンラッシュは1月3日～4日頃に集中するため、これを避けるだけでも移動時のストレスがぐっと軽減されます。
せっかくの家族旅行やお出かけですから、移動で疲れてしまわないように、ゆとりを持った日程を意識してみてくださいね。
帰宅後のお正月はおうちでゆるっと楽しむ
地元の神社で初詣＆ミニおせちで気分アップ
旅から戻ったら、まずは家の近くの神社へ初詣に出かけてみましょう。
わざわざ遠くの有名神社まで足を運ばなくても、身近な神社で新年を迎えるだけで、心が清々しく整います。
混雑も少なく、子ども連れでも安心して参拝できるのがうれしいポイントです。
初詣の帰りには、軽く甘酒を飲んだり、おみくじを引いて盛り上がるのもいいですね。
「今年はどんな年になるかな？」と家族で会話を楽しめば、お正月の雰囲気がグッと高まります。
そして、帰宅後のお楽しみが“ミニおせち”。
手作りにこだわりすぎず、家族の好きな具材だけをピックアップして用意するのがおすすめです。
たとえば、子どもが好きなエビやかまぼこ、栗きんとんなどをメインにして、彩りよく並べれば、それだけでお正月らしい食卓が完成します。
見た目も華やかになるので写真映えもばっちり。
準備がラクなうえに、家族みんなが笑顔になる工夫がたっぷり詰まっていますよ。
TVやゲーム、家族で団らんできる工夫を
年始のおうち時間には、テレビの新春特番を一緒に観たり、家族でできるゲームを取り入れて、自然と団らんの時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ボードゲームやトランプ、簡単なクイズ大会など、ルールがシンプルなものなら、年齢を問わず一緒に盛り上がれます。
また、お正月ならではの遊び──たとえば福笑いやかるた──を取り入れてみるのもおすすめです。
普段はなかなか触れることのない昔ながらの遊びも、この時期ならではの新鮮さがありますし、子どもにとってもいい体験になります。
旅行帰りでちょっとゆるんだ気分の中で、こうした小さな遊びを通して笑い合う時間は、家族の絆をいっそう深めてくれますよ。
「来年もまた行きたいね」と思えるような余白を残して
年末年始の時間を楽しむうえで大切なのは、あえて詰め込みすぎず、心と体に余裕を残しておくことです。
「また行きたいね」「来年もこのスタイルで過ごそうか」と自然に感じられるくらいの“ちょうどよさ”を意識してみてください。
予定を入れすぎると、どうしても疲れが残ってしまったり、「楽しかったけど、ちょっとハードだったね」と振り返ることになりがち。
ですが、少し余白を残しておくと、体力的にも気持ち的にもゆとりがあり、次の年末年始への期待も自然と高まります。
「来年はどこに行こうか」「今度はあのゲーム持っていこう」といった家族の会話も生まれて、またひとつ楽しみが増えていきます。
そんなふうに、無理のないリズムで毎年の恒例行事にしていけるといいですね。
まとめ：家族の年末年始は“ちょっと旅＋おうち時間”がちょうどいい
無理のない計画が思い出をより深くする
年末年始はどうしても「特別なことをしたい」という気持ちが強くなりがちで、気づけば予定をたくさん詰め込んでしまうことがあります。
でも、家族みんなが心地よく過ごせる時間こそが、いちばんの思い出になるんですよね。
あれもこれもやりたい気持ちはわかりますが、余裕のあるスケジュールにしておくことで、ひとつひとつの体験がより丁寧に味わえるようになります。
「あそこが楽しかったね」「あのときのごはんがおいしかったよね」など、後から何度も思い出して話題にできるような出来事が、ゆったりした時間の中で生まれやすくなるんです。
小さなお子さんや年配の家族がいる場合はなおさら、移動や予定に無理があると体調に響くこともあります。
だからこそ、「あえてスキマをつくる」くらいの気持ちで予定を立てるのがちょうどいい。
のんびりした旅の時間や、家でダラダラ過ごす時間が、じつは何より記憶に残る宝物になるのかもしれません。
混雑を避けつつ、家族の時間を大切にしよう
年末年始は人出が多く、どこに行っても混雑している印象がありますよね。
でも、ちょっと視点を変えて「混雑しにくい場所」や「時間帯」を選ぶことで、ぐっと快適に過ごせるようになります。
人混みで疲れてしまうよりも、少しだけ非日常を味わえる旅先や静かな初詣スポットを選んだほうが、家族の時間を大切にできるんです。
さらに、旅行と自宅でのお正月時間をうまく組み合わせることで、メリハリのある過ごし方ができます。
旅先では新しい景色に癒され、帰宅後はいつもの家で安心してゆっくりする。
その切り替えが心のリフレッシュにもつながって、「また頑張ろう」という気持ちになれるんですね。
「今年もいい年末年始だったね」と家族みんなで笑い合えるような、やさしくて、あたたかい時間を、ぜひそれぞれのスタイルで楽しんでみてくださいね。