
「カマキリ、飼いたい!」と子どもが嬉しそうに帰ってきたこと、ありませんか?
笑顔で迎えてあげたいのに、頭の片隅に「エサって…毎日虫を用意しなきゃいけないの?」という不安がよぎってしまう。
虫が苦手なお母さんにとっては、正直それが一番の心配ごとだったりしますよね。
あるいは、飼い始めたはいいけれど、
- 秋が深まるにつれて虫が捕れなくなってきた
- 近くにペットショップもない
実は、カマキリは鶏肉やヨーグルト、煮干しみたいな、お家の冷蔵庫にあるものでも食べてくれることがあるんです。
虫を用意できなくても、ちょっとしたコツさえ知っていれば大丈夫ですよ。
この記事では、虫の代わりになるエサの種類と具体的な与え方のコツ、そして絶対に与えてはいけないNG食材について、できるだけわかりやすくご紹介していきます。
虫が苦手な方でも無理なくお世話できるよう、一緒に確認していきましょうね。
カマキリが虫以外のものを食べる仕組みと基本知識
「カマキリが虫以外のものを食べるって、本当に大丈夫なの?」と疑問に思いますよね。
代用エサを与える前に、カマキリの食べ方の仕組みを少しだけ知っておくと、どうして虫以外でもいいのかがすっと納得できますよ。
カマキリは「動き」に反応してエサを認識する
そもそもカマキリって、どうやってエサを見分けているのでしょうか?
実はカマキリは、「何を食べるか」よりも「動いているかどうか」をとても重視しているんです。
視覚でターゲットをとらえて、動きに反応しながら前脚で捕まえる習性があります。
つまり、鶏肉であっても魚の切り身であっても、カマキリの目の前でゆっくり動かしてあげれば「これはエサだ!」と認識して食いついてくれることがあるんですね。
逆に言うと、カマキリ的にどんなに栄養があるものでも、ただ置いておくだけでは食べてくれないことがほとんどです。
ピンセットで動かして与えることが、代用エサを成功させる一番のポイントになります。
「置いてみたけど食べてくれなかった」という方は、ぜひここを意識してもう一度試してみてくださいね。
幼虫と成虫でエサのサイズが変わる
「成長段階によってエサのサイズを変える必要がある」というのは、カマキリの飼育でよくある見落としポイントのひとつです。
大きすぎるものを与えても食べられないし、小さすぎると興味を示さないこともあります。
飼育しているカマキリの大きさと照らし合わせながら、下の表を参考にしてみてくださいね。
※特に生まれたばかりの赤ちゃんカマキリは口がとても小さいから、代用エサでの対応が難しいのが正直なところです。ある程度大きくなってから挑戦した方が、うまくいきやすいですよ。
カマキリに与えられる虫以外のエサ一覧
「実際に何をあげればいいの?」というのが、一番気になるところですよね。
ここからが本題です。
代用エサとして使えるものを、具体的にご紹介していきますね。
お肉・お魚系で使えるもの
カマキリは肉食だから、やはりお肉やお魚との相性はとてもいいです。
与えるときの大前提として、「塩分・添加物が含まれていないもの」を選ぶことが大切です。
鶏のささみやむね肉は、タンパク質が豊富で消化しやすく、代用エサの中でも特によく使われていますよ。
生のままでも茹でたものでもOKですが、必ず無味・無塩のものを使うようにしてください。
茹でるときにも、塩は入れないようにしましょうね。
また、刺身(白身魚など)も、新鮮なものであれば与えることができます。
こちらも味付けなしのものを選んでくださいね。
鮮度が落ちたものは与えないようにするのが安心ですよ。
煮干しや小魚は、保存がきいて扱いやすいという利点がありますね。
ただし市販のものは塩分が多いものも多いから、できるだけ無塩タイプを選ぶようにしましょう。
卵・乳製品・その他で使えるもの
意外に思われるかもしれませんが、卵の黄身も代用エサとして使われることがあります。
タンパク質が豊富で消化しやすく、少量であれば栄養補給に役立ちますよ。
白身は消化しにくいから、黄身だけを少量使うのがポイントです。
あとは、プレーン・無糖のヨーグルトも補助的なエサとして使われることがあります。
ピンセットの先に少量つけて口元に近づけると反応することがありますよ。
ただし、これだけで栄養が十分というわけではないから、あくまでも補助的に使うのがいいですね。
昆虫ゼリーや人工飼料の活用
「できれば虫っぽいものには触れたくない」という方に特におすすめなのが、昆虫飼育用のゼリーです。
タンパク質が強化されたタイプを選ぶと栄養補給にもなりますし、常温保存できるものが多くて扱いやすいのもうれしいポイントですね。
ただし、糖分が多いタイプや人工甘味料が含まれているものもあるから、できるだけ昆虫専用と明記されたものを選ぶようにしてくださいね。
また、ペットショップや通販で購入できる
- 乾燥コオロギ
- 乾燥ミルワーム
乾燥タイプだから生きた虫よりもずっと扱いやすく、見た目への抵抗感もだいぶやわらぎますよ。
野菜・果物は補助的に少量だけ試せるもの
野菜や果物はカマキリの主食にはなりませんが、水分補給の補助として少量与える場合があります。
- キュウリやレタスみたいな水分の多い野菜
- バナナ・リンゴみたいな柔らかい果物
ただし、果物は糖分が多くて与えすぎると体に負担がかかることがあります。
そして、野菜は農薬が残っていることもあるから、しっかり洗ってから与えてくださいね。
あくまでも補助として少量だけにしておくのが安心ですよ。
代用エサの与え方と水分補給のポイント
代用エサが用意できたら、次は実際の与え方です。
難しそうに感じるかもしれませんが、コツをつかめばそんなに大変ではないですよ。
基本の与え方と手順
まず、エサを適切なサイズに切り分けるところからスタートです。
カマキリの体の大きさに合わせて、小豆〜親指の爪くらいの大きさを目安にするといいですよ。
大きすぎると食べることができないし、小さすぎると興味を示さないこともあります。
次に、ピンセットの先でエサをつまんだら、カマキリの顔の正面あたりでゆっくりと小さく動かしてみてください。
左右にふわっと動かすイメージで、「生き物っぽい動き」を演出するのがポイントです。
速く動かしすぎると反応しにくいから、のんびりゆっくりを意識してみてくださいね。
うまくいくと、カマキリがパッと前脚を出して捕まえてくれます。
その瞬間はなかなかに迫力がありますよ。
食べ終わったあとは、残ったエサはケースの外に取り出してあげましょう。
食べ残しをそのままにしておくと、ケース内の衛生状態が悪くなってカビや菌が発生してしまうことがありますよ。
なかなか食べてくれないときの対処法
代用エサに初めて挑戦すると、なかなか食べてくれないこともありますよね。
でも、すぐに諦めなくて大丈夫ですよ。
動かし方のスピードが合っていないのかもしれません。
もう少しゆっくり、もう少し大きく動かしてみるなど、いろいろ試してみてください。
また、前回エサをあげてからあまり時間が経っていない場合は、そもそもお腹が空いていないことも考えられます。
1〜2日ほどあけてから再チャレンジしてみると、ぐっと反応がよくなることもありますよ。
それでも食べない日が2〜3日続いたとしても、すぐに心配しなくて大丈夫です。
脱皮の前後や気温が低い日なども食欲が落ちやすいですし、カマキリは思っているよりも食べない期間があるもの。
まずは落ち着いて様子を見てあげましょうね。
水分補給の方法と注意点
カマキリはお皿から水を飲む、ということはしません。
「どうやって水分をとるの?」と思いますよね。
飼育ケースの内側に霧吹きで水滴をつけてあげて、それをカマキリが舌で舐める形で水分補給するのが基本的な方法です。
1日1〜2回、飼育ケースの壁面や入れてある葉っぱに向けて軽く霧吹きしてあげるといいですよ。
ただし、びしょびしょになるほどやりすぎると、湿度が上がりすぎてカビが生えやすくなることもあります。
なので、水滴がうっすらつく程度がちょうどいいですよ。
カマキリに与えてはいけないNG食材と注意点
虫以外のものでも食べてくれるとはいえ、何でもいいわけではありません。
カマキリの体に負担をかけてしまうものもあるから、ここはしっかり確認しておいてくださいね。
塩分・添加物が多い食品はNG
市販のサラダチキンやハム、一般的なソーセージみたいなものは、一見タンパク質が豊富に見えますよね。
「鶏肉だし大丈夫かな」とついやってしまいがちなのですが、これらには塩分や食品添加物が多く含まれているから、カマキリには向きません。
カマキリはとても小さな体だから、人間にとってはごく少量の塩分でも、カマキリの体には大きな負担になることがあります。
「ちょっとくらいなら…」と思う気持ちはよくわかるのですが、やさしさのつもりが体を弱らせてしまうこともあるから、気をつけてあげてくださいね。
水辺でとった虫はハリガネムシに注意
川や池のそばでとってきた昆虫には注意が必要です。
「ハリガネムシ」という細長い寄生虫が体内に潜んでいる虫がいることがあって、その虫をカマキリに食べさせてしまうと、カマキリ自身がハリガネムシに寄生されてしまう可能性があります。
ハリガネムシに寄生されたカマキリは、水辺に向かっていく異常な行動をとることがあります。
野外では自然の一部でもありますが、飼育しているカマキリには避けてあげたいところですよね。
代用エサを使っていれば水辺の虫を与える必要はないから、その点でも代用エサは安心な選択肢ですよ。
甘いもの・味付きの食品もNG
- お菓子
- ジュース
- 味付きのお肉や魚
また、果物も少量を補助的に使うことはありますが、糖分が多いから与えすぎは体の負担になることがあります。
カマキリの体はとても繊細で、消化の仕組みも人間とは全く異なります。
子どもが「カマキリにもあげたい!」と思う気持ちはとってもかわいいのですが、NG食材として親子で一緒に覚えておくと安心ですよ。
虫が苦手なお母さんでも大丈夫!実際にやってみた体験談
「理屈はわかったけど、実際どうなの?」と思っている方のために、わが家での体験をお話しさせてください。
子どもがカマキリを連れて帰ってきたとき、正直なところ「え、毎日虫…?」と頭を抱えてしまいました。
子どもの笑顔を見れば断れないし、でも虫を毎日さわるのは正直つらい。
そんな複雑な気持ちで調べ始めたのが、代用エサのことでした。
最初にピンセットで鶏肉を動かしてみたとき、「なんか変な感じ…」と少し笑えてきてしまったんですよね。
でもカマキリがパッと前脚を出して鶏肉に食いついた瞬間、思わず「食べた!」と声が出てしまいました。
子どもはその様子をじーっと観察しながら大喜びで、翌日からは「今日もエサやりたい!」と自分でピンセットを持つようになりました。
「虫じゃなくてもちゃんと食べてくれるんだ」とわかってからは、お世話のハードルがずいぶん下がりましたよ。
生き物をお世話する経験って、子どもにとって本当に大切なものだなとあらためて感じました。
エサをあげるたびにカマキリの様子を気にかけるようになった子どもの姿は、思いがけないうれしい変化でしたね。
秋冬に虫が少ない時期のエサ管理と飼育のコツ
カマキリを飼っていると、秋が深まるにつれてエサになる虫が捕れなくなってきますよね。
「どうしよう…」と焦ってしまうこともあるかもしれませんが、そういうときこそ代用エサの出番ですよ。
虫が捕れない季節の代用エサ活用法
野外で虫が捕れなくなってくる季節こそ、
- 鶏肉
- 乾燥コオロギ
- 昆虫ゼリー
これらは季節を問わず手に入りやすいから、秋になる前から少しストックしておくと安心ですよ。
ただし、カマキリは気温が低くなると体の動きが鈍くなって、食欲も自然と落ちてきます。
「あまり食べなくなってきた」と感じても、それはカマキリにとって自然なことだから、無理に食べさせようとしなくて大丈夫です。
飼育ケースをなるべく温かい室内の日当たりのいい場所に置いてあげると、多少食欲が保ちやすいことがありますよ。
食べ残しの傷みが早くなる季節でもあるから、エサを与えたあとの食べ残しはこまめに取り除くようにすることも大切ですね。
カマキリの寿命と子どもへの伝え方
カマキリは一般的に、成虫になってから数ヶ月ほどの寿命といわれています。
秋に捕まえてきたカマキリが冬を前にだんだん元気がなくなってきたとき、それを子どもにどう伝えるかは、親としてちょっと悩むところでもありますよね。
でも「カマキリはね、冬になる前に自然にかえっていくんだよ」とやさしく伝えてあげることも、飼育という経験の大切な一部だと思います。
精いっぱいお世話をしてあげた記憶が、子どもの中にきっと残っていくはずですよ。
カマキリのエサに関するよくある疑問と回答
カマキリのエサについて、よく聞かれる疑問をいくつかご紹介しますね。
エサをあげる頻度はどのくらいがいい?
毎日あげなくても大丈夫ですよ。
成虫であれば2〜3日に1回、幼虫であれば1〜2日に1回を目安にするといいですね。
むしろ毎日あげすぎる方が、食べ残しでケースが不衛生になりやすいから注意が必要です。
エサを与えたあとは食べ残しをこまめに取り除いてあげるようにしましょうね。
エサを食べなくなってきたときの見分け方
脱皮の前後は食欲が落ちることが多いです。
脱皮の数時間前から食欲がなくなるのは自然なことだから、そのときは無理にあげずにそっと見守ってあげましょう。
脱皮が終わってしばらくすると、また食欲が戻ってくることがほとんどですよ。
また寿命に近づいてくると、だんだん食べなくなってくることもあります。
そのときは環境を整えながら、穏やかに様子を見てあげることが大切ですね。
カマキリを複数まとめて飼育するときの注意点
カマキリは共食いをすることがあるから、基本的には1匹ずつ別々のケースで飼うことをおすすめします。
特に脱皮のときには体が柔らかくて無防備な状態だから、同じケース内に別の個体がいると危険なことがあります。
「複数飼いしたい」という場合は、必ずケースを分けて管理するようにしてくださいね。
カマキリの水分補給の正しい方法
カマキリはお皿の水を飲む習性がないから、水入れを用意しても使ってくれないことがほとんどです。
水入れをケース内に置くと溺れてしまう危険もあるから、霧吹きで壁面に水滴をつけてあげる方法にしてくださいね。
カマキリが壁面の水滴を舐めている様子が見られれば、きちんと水分補給できているサインですよ。
まとめ|虫がなくても大丈夫!代用エサで上手にカマキリを飼育しよう
カマキリは「動くもの=エサ」と認識する習性があるから、虫以外のものでもピンセットで動かしながら与えれば食べてくれることがあります。
- 鶏肉
- 煮干し
- 卵の黄身
- 昆虫ゼリー
一方で、塩分や添加物が多いもの・水辺でとった虫・甘いものはNGです。
「少しくらい大丈夫かな」と思いやすいポイントでもあるから、ここだけは気をつけてあげてくださいね。
虫が苦手でも、ピンセット1本あればエサやりはできます。
最初はちょっと戸惑うかもしれないけれど、カマキリがエサに飛びつく瞬間は思わず笑ってしまうくらい面白いですよ。
カマキリのお世話を通して、子どもが生き物の命に触れる経験ができたなら、それはとっても素敵なことだと思います。
無理せず、親子で楽しみながら取り組んでみてくださいね。