リクガメって「無臭で飼いやすいペット」ってよく聞きますよね。
でも実際にお迎えしてみたら、「あれ?なんか部屋が独特なニオイする…?」って思ったこと、ありませんか?
私もまさにそのひとりです。
あののんびりした表情にすっかり癒されて、「うちの子、かわいすぎる!」と毎日お世話していたのに、ある日ふと部屋に入った瞬間に鼻にツンとくるニオイが…。
最初は「気のせいかな?」と思っていたんですが、何日かたつうちに確信に変わりました。
「このニオイ、もしかしてうちのカメちゃん…?」と。
正直ちょっとショックでした。
だって、飼う前にいろんなサイトや口コミを見て「リクガメはにおわない」「ペット初心者にも安心」って書いてあったのに…。
でも、そこからいろいろ試行錯誤してわかったんです。
リクガメそのものがくさいわけじゃなくて、飼育環境の整え方や日々のお手入れ次第で、ニオイはほとんど気にならなくなるってこと。
飼い始めの頃は「どうしよう、部屋に友達呼べないかも…」なんて思ってた私ですが。
今では「え?ほんとにカメ飼ってるの?」って言われるくらい無臭の空間で暮らせています。
この記事では、そんな私の体験を交えながら、リクガメの飼育でニオイが気になる理由と、その解決法をとことんわかりやすくお伝えします。
「最近なんだかニオイが…」と感じているあなたも、「これから飼いたいけどニオイって大丈夫かな?」と不安に思っているあなたも、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
リクガメの飼育で臭いが発生する主な原因とは?
うんちやおしっこの臭いが強い
まず一番多い原因が、やっぱり排泄物。
うんちが思っていたより匂うんですよね…。
私も最初は「こんなに小さい体なのに、こんな匂い出す!?」って驚きました(笑)。
しかもリクガメって、思っている以上に規則的に排泄するんです。
特に暖かい季節はニオイが強まりやすく、湿気や温度でニオイの拡散スピードもアップします。
うっかり数時間そのままにしておくと、部屋中に匂いがこもってしまって、「このニオイの正体は…」と気づいたときのショックといったら…。
それに、うんちの量が思いのほか多い日もあるので、しばらく放置すると床材に染み込んでしまったり足で踏んづけて広げちゃったりして、余計に臭いが強まることもありました。
床材が臭いを吸収してしまう
木のチップ系の床材を使っている場合、排泄物の水分を吸って臭いが染みつくことがあります。
特に、私が一度使ったココナッツ系の床材は見た目はおしゃれだったんですが、湿気を含むとちょっとツンとしたニオイが残ってしまって。
床材は湿気を吸うぶん、ニオイも吸着しやすいんですよね。
それが繰り返されると、表面はキレイに見えても下の層に臭いが染み込んで、だんだんとケージ全体からイヤ~な匂いが立ち上るように。
さらに悪いことに、床材によっては乾くまでに時間がかかるものもあって、そこにまたおしっこされたらもう…悲劇です。
こまめに交換していないと、気づいたらリクガメが「自分のにおいの巣」に住んでいるような状態になってしまいます。
ケージの通気性や掃除の頻度も影響
思いがけなかったのが、ケージの置き場所と通気性の悪さ。
風通しが悪い場所に置いていたら、同じニオイでもこもるこもる…!
私の場合、最初は窓のない部屋に置いていたんですが、ある日家族に「この部屋ちょっとニオうね…」と言われてしまって大慌て。
あと、シェルターの下とか、隅っこにうんちが入り込んでいて、掃除しているつもりでも実は残っていた…なんてこともありました。
特にリクガメは、シェルターや壁際で排泄することが多いので、気づかないうちに汚れがたまりがちなんですよね。
掃除の頻度が少ないと、ほんの少しの汚れでも時間とともにニオイが倍増してしまうことも。
だからこそ、「きちんと掃除してるつもり」が落とし穴だったりするんです。
リクガメのニオイを防ぐためにできる対策は?
排泄物は気づいたらすぐ取る
まずはこれに尽きます。
リクガメが排泄したら、なるべく早く取り除く。
私も今では、朝と夕方の2回、排泄チェックを習慣にしています。
これだけでもニオイの広がり方が全然違います。
特に、うんちは出してすぐはそれほど匂わなくても、時間が経つと一気にツンとしたニオイに変化するんですよね。
朝出かける前に「ちょっと時間ないし、帰ってから掃除しよう」と思って放置すると、帰宅したときには部屋がむわっとしてる…なんてことがありました。
なので今は、出勤前でも「見つけたら即処理」をモットーにしています。
小さなことですが、それだけで部屋の快適さが全然違ってくるんです。
床材は消臭効果のあるものを選ぶ
いろんな床材を試しましたが、**消臭性が高くて掃除しやすい「広葉樹系チップ」や「ペット用の紙砂」**は優秀でした。
ふんわりとした質感のものや、おしっこを素早く吸収してくれる素材はニオイ対策にもなりますし、カメ自身の健康にもやさしい気がして安心です。
逆に、湿気がこもりやすい床材は、清潔に保つのが難しかったです。
最初は「ナチュラルで見た目がいい!」と選んだ素材でも思っていたより保水性が高くて乾きにくく、結果的にニオイを溜め込みやすかったりします。
今は週1回の全交換に加えて、汚れた部分は見つけたらその場で取り除くようにしています。
こまめな部分清掃+定期的な総入れ替え、この2段構えが本当に効きます。
通気性を確保して湿気をためない
ケージのフタを開けっぱなしにしたり、サーキュレーターで風の流れを作るだけでも効果はあります。
私は部屋の窓際にケージを置いて、日中は風が通るようにしています。
意外とこのひと工夫が、こもり臭の軽減につながります。
以前は家具に囲まれた壁際に置いていて、「なんかもわ~っとするなぁ」と思っていたのですが。
場所を変えて空気の通り道を作るだけで、体感温度もニオイも一気に変わりました。
さらに、湿気がたまりやすい梅雨時期や冬の加湿時期には、湿度計で管理して除湿機や扇風機を併用するのもおすすめです。
湿度って、ニオイと地味に関係してるんですよね。
空気が動くだけで、こんなにも違うんだって実感しました。
それでも臭いが取れない時は?見落としがちな原因とは
リクガメの体が汚れている可能性も
意外と見落としがちなのが、リクガメ自身にうんちやおしっこが付着してしまっているケースです。
特に甲羅の裏側や、足の付け根、しっぽの周辺など、体の隙間や陰になっている部分に、気づかないうちに汚れがついていることがあるんです。
私も一度、リクガメの足元をよく見たら、固まったうんちが爪の間にちょこっと挟まっていたことがあり、「そりゃ臭うはずだ…」と納得しました。
そんなときは、ぬるま湯での温浴がおすすめです。
リクガメを優しく抱えて、浅めのお湯にゆっくり入れてあげると、体にこびりついた汚れが自然に浮いてくることがあります。
ガシガシこすらずに、手のひらでなでるように洗ってあげると、気持ちよさそうに目を細める姿がなんとも言えず愛おしくて。
温浴は清潔を保つだけでなく、リクガメとの信頼関係づくりにもつながる気がしています。
餌の残りが腐っていることも
もうひとつ気をつけたいのが、エサの管理。
特に野菜や果物は、思っている以上に早く傷みます。
朝あげたつもりでも、日中の室温や湿度のせいで、夕方にはすでにぬめりが出たり変色していることも。
そこから強烈なニオイが発生することもあります。
私もある夏の日、冷蔵庫に入れ忘れた小松菜の切れ端が、ケージの隅でとんでもないニオイを放っていたのを発見してゾッとしました…。
できれば食べきれる分だけ与えるようにして、残ったものはすぐに回収するのがベスト。
慣れてくると、リクガメが「今日はあまり食欲なさそうだな」というのもわかるようになるので、様子を見ながら調整してあげましょう。
病気が原因の可能性もある
「ちゃんと掃除もしてるし、エサもこまめに片付けてるのに、それでもニオイが取れない…」そんなときは、病気の可能性も視野に入れましょう。
リクガメは我慢強い動物なので、体調不良のサインが目に見えづらいこともあります。
でも、
- 口の中がただれている口内炎
- 腸の不調による異常なうんちのニオイ
- 感染症による独特の腐敗臭
私の知人のリクガメは、食欲があるのに異常に臭うという状態が続いて。
動物病院で検査を受けたところ、消化不良による腸内環境の乱れが原因だったそうです。
ニオイは日常の変化を知らせてくれる大切なサイン。
いつもと違うと感じたら、無理に我慢せず、早めに爬虫類に詳しい獣医さんに相談してみてくださいね。
リクガメとの暮らしを快適に!ニオイ対策でできることから始めよう
リクガメは基本的には無臭に近いペットです。
その穏やかな性格と、ゆっくりとした仕草に癒されながら、一緒に暮らす時間はとても穏やかで幸せなもの。
でも、そんなリクガメからニオイを感じるようになったとき、それは「何かがおかしいかも?」という大切なサインなんです。
ニオイは目に見えない分、つい見落としてしまいがち。
でも、毎日同じ空間で過ごすからこそ、その違和感をキャッチできるのは飼い主さんだけ。
リクガメのためにも、自分自身の快適さのためにも、放置せず向き合ってみることが大切です。
最初は「うちだけ?」「飼い方が悪いのかな…」と不安になるかもしれません。
私も実際、悩んだときはひとりで抱え込んでしまって、「もう無理かも…」と心が折れそうになりました。
でも、ひとつずつ原因を探って対策していったら、信じられないくらい空気が変わって、今では部屋に入るたびに深呼吸したくなるほど快適な空間に。
リクガメも、そんな空気の中でリラックスして過ごしてくれるようになり、なんだか前よりももっと仲良くなれた気がしています。
小さな違和感を見逃さず、丁寧に向き合うこと。
それが、リクガメとの暮らしをもっと豊かにしてくれる第一歩です。
あなたのリクガメライフが、もっともっと心地よく、愛情あふれる時間になりますように。