クワガタの飼い方が分からない?初心者が最初に買う7点と選び方

お子さんが公園や山でクワガタを捕まえてきた。

あるいは「飼いたい!」と目を輝かせて言い出した。

うれしい反面、「で、何を買えばいいの?」と固まってしまっていませんか。

お店やネットをのぞいてみても、ケースだのマットだらゼリーだのと商品が山ほど並んでいて、どれが本当に必要なのか、どれは無くてもいいのか、さっぱり分からない。

余計なものを買って無駄づかいするのも嫌だし、かといってケチって数日で死なせてしまい、子どもをガッカリさせるのはもっと避けたい…。

そんな気持ち、すごくよく分かります。

この記事では、虫を飼ったことがない方でも迷わないように、クワガタ初心者がまず揃えるべきグッズを7点にしぼって、それぞれの選び方と理由を専門用語ぬきでお伝えします。

100均で代用できるもの・できないもの、すぐ死なせてしまう失敗パターンまで分かるので、読み終わるころには「これを買えば大丈夫」とスッキリしているはずです。

お子さんと一緒に、元気なクワガタを長く育てていきましょう。

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クワガタ飼育に最低限必要なのはこの7点で合計3000円ほど

あれこれ悩む前に、結論からお伝えします。

クワガタを飼うのに最低限必要なのは、次の7点です。

  • 飼育ケース
  • 昆虫マット(床にしく土)
  • 昆虫ゼリー(エサ)
  • エサ皿
  • 転倒防止材(止まり木や枝)
  • コバエ防止シート
  • 霧吹き
この7点をそろえれば、クワガタはちゃんと飼えます。

ホームセンターを中心にそろえると合計でだいたい3000円台、節約すれば1000円ほど、少し良いものでそろえても6000円ほどが目安です。

「え、それだけでいいの?」と拍子ぬけしたかもしれません。

そうなんです。

お店にはもっとたくさんの商品が並んでいますが、初心者がまず飼い始めるぶんには、これ以上は要りません。

難しく考えなくて大丈夫ですよ。

ここから先は、それぞれをどう選べばいいのか、どこで代用できてどこはケチらない方がいいのかを、ひとつずつ見ていきます。

買い物リストを片手に読んでもらえれば、もう迷うことはありません。

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7点さえあればクワガタが快適に過ごせる環境が整うから

なぜこの7点なのか。

それは、この7点でクワガタが生きていくための「住む場所・食べるもの・体を守るしくみ」がぜんぶそろうからです。

逆に言うと、これより多くても初心者のうちは持てあますだけ。

少ないと、どこかでクワガタが弱ってしまいます。

クワガタが生きるのに本当に欠かせない3つの条件

クワガタが元気に過ごすために欠かせないのは、ざっくり言うと「すみか」「ごはん」「安全」の3つです。

飼育ケースとマットが「すみか」。

ゼリーとエサ皿が「ごはん」。

転倒防止材・コバエ防止シート・霧吹きが「安全と快適さ」を守ってくれます。

7点はそれぞれ役割がはっきり分かれていて、どれか1つ欠けるとクワガタが困る場面が出てきます。

たとえば転倒防止材。

これが無いと、ひっくり返ったクワガタが起き上がれずに、もがいているうちに体力を使い果たして弱ってしまうことがあります。

たった数百円の枝1本のあるなしで、命にかかわることもあるんです。

専用グッズと家にあるもので代用したときの違い

「わざわざ専用品を買わなくても、家にあるもので何とかならないの?」と思いますよね。

気持ちは分かります(私も最初そう思って、空き容器でいけるかな、なんて考えました)。

ただ、ここは役割によって向き不向きがあります。

たとえばエサ。

果物でもいいんじゃないかと思いがちですが、スイカやメロンのような水分の多い果物は、クワガタのお腹に負担がかかりやすいうえ、腐ってコバエを大量に呼び寄せてしまいます。

専用の昆虫ゼリーは栄養のバランスがよく、液だれもしにくいので、結局これが一番ラクで安心なんです。

一方で、霧吹きのように「専用品でなくても役割を果たせるもの」もあります。

何でもかんでも専用品を買う必要はなく、ここは押さえる・ここは代用OK、というメリハリが大事になってきます。

初心者が見落としがちな「転倒」と「コバエ」という2つの壁

虫飼育がはじめての方がつまずきやすいのが、この2つです。

ひとつは、さっき触れた「転倒」。

クワガタはツルツルした床だと起き上がれません。

もうひとつが「コバエ」。

フタの目が粗いケースだと、いつのまにか小さなハエがわいて、部屋中に広がってしまうことがあります。

この2つは、転倒防止材とコバエ防止シートという数百円のグッズであっさり防げます。

最初のリストにこの2点が入っているのは、初心者が必ずと言っていいほどここでつまずくからなんです。

実は我が家も最初の年、フタの目が粗い容器で飼っていたら、1週間ほどで小さなハエがちらほら…。

あわててコバエ防止シートをはさんだら、ピタッと出なくなりました。

最初からはさんでおけばよかった、と反省したのを覚えています。

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7点それぞれの選び方と100均で代用できるかどうか

ここからは、7点を1つずつ具体的に見ていきます。

「どれを選べばいいか」「100均でいいのか」が分かるように、商品名や価格の目安もあわせてお伝えしますね。

飼育ケースはコバエが入りにくいタイプを選ぶと安心

まず一番大事な「すみか」となるケース。

これは、フタの目が細かくてコバエが入りにくいタイプがおすすめです。

定番として知られているのが「コバエシャッター」という商品で、中サイズが1000円前後。

オオクワガタやカブトムシにも使える、ちょうどいい大きさです。

ほかにも、ホームセンターで売っている透明なプラスチックケースでも飼えます。

ケースの大きさはどれくらいがいい?

大きさは、飼うクワガタの数とサイズで決めます。

1匹だけなら小さめでも大丈夫ですが、動き回るスペースがあった方がクワガタも快適です。

迷ったら中サイズを選んでおくと、たいていのクワガタに対応できて失敗が少ないですよ。

100均ケースはアリ?ナシ?

ダイソーなどでも110円から飼育ケースが売っています。

これについては「短期間・1匹だけならアリ、長く飼うなら専用ケースが安心」というのが正直なところ。

100均ケースは空気穴が大きめで、コバエが入りやすかったり、乾燥しやすかったり、力の強いクワガタだとフタを押し開けて脱走することもあります。

「とりあえず今夜から飼いたい」というつなぎには十分ですが、しっかり飼うなら早めにフタの目の細かいケースに替えるのがおすすめです。

昆虫マットは成虫を飼うなら広葉樹か針葉樹のものを

マットというのは、ケースの床にしく土のこと。

これにも種類があって、ここが初心者の迷いどころです。

捕まえてきた、あるいは買ってきたクワガタ(成虫)を飼うだけなら、広葉樹マットか針葉樹マットで十分です。

マルカンのマット10リットルが500円前後、月夜野きのこ園のヒノキマット10リットルが400円ほどで手に入ります。

「産卵用マット」は今は買わなくていい

お店には「産卵一番」や「発酵マット」といった、卵を産ませるためのマットも並んでいます。

でも、まずは元気に飼うのが目標の段階では、これは要りません。

タマゴや幼虫を育てたくなったら、そのとき買えば大丈夫。

最初から手を出すと、かえって管理が難しくなります。

園芸用の土ではダメな理由

「庭の土やプランターの土じゃダメなの?」と思うかもしれませんが、これはやめておきましょう。

園芸用の土には肥料や薬剤が混ざっていることがあり、クワガタには良くありません。

マット自体は安いので、ここは専用品を使うのが安心です。

昆虫ゼリーは専用品が断然ラクで長持ちする

エサは、専用の昆虫ゼリーが一番です。

中でも「KBファーム プロゼリー」という商品が、初心者にも使いやすいと広く知られています。

16グラムのものが50個入りで700〜900円ほど。

1匹なら、ひと夏どころか相当もちます。

果物をあげてもいい?

バナナやりんごを少しあげる分には楽しめますが、コバエがわきやすくなるのが難点。

とくにスイカやメロンは水分が多すぎてお腹に負担がかかり、腐りやすくコバエも呼ぶので避けたほうが無難です。

きゅうりも水分が多く、専用ゼリーの方が安心という見方が一般的。

基本はゼリー、たまのお楽しみに果物を少し、くらいがちょうどいいバランスです。

100均ゼリーはどう?

ダイソーにも16グラム12個入りで110円の昆虫ゼリーがあります。

短い期間ふつうに飼うぶんには、これでも大きな差はないという声が多いです。

ただ、長く飼ったり卵を産ませたいなら、栄養のしっかりした専用ゼリーが安心とされています。

エサ皿と転倒防止材は数百円で命を守る名脇役

エサ皿は、ゼリーを置くための木やプラスチックの皿。

ゼリーが直接マットに触れて汚れたり、ひっくり返ったりするのを防いでくれます。

木製で150〜700円ほど。

ダイソーにも110円のエサ皿があります。

転倒防止材は、止まり木や枝、樹皮など。

さっきもお伝えしたとおり、ひっくり返ったクワガタが起き上がるための大事な命づなです。

マルカンの昆虫の木セットが500〜800円ほど、ダイソーの「ころび防止小枝」なら110円。

この2つは100均でも十分に役割を果たしてくれるので、コストを抑えたいならねらい目です。

ホームセンターの枝を使うときの注意点

ひとつだけ気をつけたいのが、天然の枝や登り木。

コバエの卵がついていることがあるので、使う前に数日ほど冷凍庫で凍らせておくと安心という方法が知られています。

袋に入れてから冷凍するのを忘れずに(そのまま入れると家族に驚かれます…)。

コバエ防止シートと霧吹きで快適な環境をキープ

コバエ防止シートは、フタとケースの間にはさむ不織布のシート。

三晃商会やミタニのものが300〜600円、ダイソーにも110円であります。

これ1枚で、コバエの出入りがぐっと減ります。

家族からの「虫がわいてる!」というクレームを防ぐ、地味だけど大切な1枚です。

霧吹きは、マットが乾いてきたら表面を軽くしめらせるために使います。

これは100均のもので十分。

化粧用のボトルを使い回すときは、中身の洗剤や化粧品が残っていないかだけ気をつけてくださいね。

霧吹きの頻度はどれくらい?

マットの表面が乾いてきたら、数日に1回ほど、軽くしめらせる程度でOKです。

びしょびしょにするのは逆効果

蒸れて、かえってクワガタが弱る原因になります。

「握ってみてパラリと崩れるくらい」が目安とされています。

すぐ死なせてしまう失敗パターンと長生きする種類の選び方

ここが、いちばん気になるところですよね。

「せっかく飼うなら、すぐ死なせて子どもを悲しませたくない」。

その気持ちに、正面からお答えします。

初心者がやりがちな死なせる失敗トップ3

クワガタを弱らせてしまう原因には、よくあるパターンがあります。

1. 直射日光と高温の置き場所

一番多いのが、これ。

クワガタが過ごしやすいのは18〜28℃くらいで、30℃を超えると一気に危険になります。

窓ぎわやベランダ、車の中はあっという間に高温になるので、絶対に避けてください。

ケースは、直射日光の当たらない、家の中の涼しい場所に置きましょう。

2. 乾燥と蒸れ

マットがカラカラに乾くのも、逆にジメジメ蒸れすぎるのも、どちらもクワガタには良くありません。

とくに数日家を空けるときは要注意。

エサ切れと乾燥が重なって、戻ったら弱っていた…というのはよくある話です。

夏休みの旅行と重なりやすいので、出かける前にゼリーと湿り気をチェックする習慣を。

3. オスとメスや複数を同じケースに入れる

「一緒にしたら仲良くなるかな」と思いがちですが、これは危険。

とくにヒラタクワガタやノコギリクワガタは気が荒く、ケンカして相手を傷つけてしまうことがあります。

基本は1つのケースに1匹

これを守るだけで、トラブルはぐっと減ります。

やってはいけない、もうひとつの大きな失敗

コバエが気になるからといって、部屋用の殺虫剤やワンプッシュ式の虫よけをケースの近くで使うのは絶対にやめてください。

クワガタも虫なので、当然ながら弱って死んでしまいます。

コバエ対策は、あくまで防止シートやマット選びで対応しましょう。

我が家でも一度、エアコンを切って出かけた数時間でケース内がかなり暑くなっていて、ヒヤッとしたことがあります。

それ以来、夏場は風通しのいい北側の部屋に置くようにしています。

長生きしてほしいなら種類選びも大切

実は、クワガタは種類によって寿命がかなり違います。

捕まえてきた子がどのタイプかで、心の準備も変わってきます。

種類 寿命の目安 初心者向き度
オオクワガタ 2〜3年(長い) ◎ とても飼いやすい
コクワガタ 1〜2年 ◎ 身近で丈夫
ヒラタクワガタ 半年〜3年 ○ ただし気が荒い
ノコギリクワガタ 3か月〜半年 △ 短命
ミヤマクワガタ 3か月〜半年 △ 涼しさが必要で難しい

夏によく見かけるノコギリクワガタやミヤマクワガタは、かっこいいのですが活動する期間が短め。

秋ごろに動かなくなっても、それは寿命であってお世話の失敗ではないことを、あらかじめお子さんに伝えておくと、悲しみがやわらぎます。

一方、オオクワガタやコクワガタは丈夫で長生きしやすく、冬を越すこともあるので、長くつき合いたいご家庭にはぴったりです。

採集してきた子は軽くお手入れしてあげると安心

公園や山で捕まえてきたクワガタには、小さなダニがついていることがあります。

気になる場合は、ぬるま湯で湿らせた古い歯ブラシで体を軽くなでてあげると、きれいになります。

お店で買った子に比べると、捕まえてきた子は最後にいつ脱皮したか分からないぶん、寿命が読みにくいことも覚えておくといいかもしれません。

まずはこの7点から始めればクワガタ飼育はうまくいく

長くなりましたが、お伝えしたかったことはシンプルです。

クワガタを飼うのに最初に必要なのは、飼育ケース・昆虫マット・昆虫ゼリー・エサ皿・転倒防止材・コバエ防止シート・霧吹きの7点だけ

合計でだいたい3000円ほど、節約すれば1000円台でもそろいます。

選び方のポイントをおさらいすると、ケースはコバエが入りにくいものを、マットは成虫用の広葉樹か針葉樹のものを、エサは専用ゼリーを基本に。

エサ皿・転倒防止材・コバエ防止シート・霧吹きは100均でも十分に役割を果たしてくれます。

そして、すぐ死なせてしまう失敗は、直射日光と高温・乾燥や蒸れ・複数飼いの3つを避けることで、その多くが防げます。

殺虫剤を近くで使わないことも忘れずに。

種類によって寿命が違うことを知っておけば、いざというときも落ち着いて受けとめられます。

困ったときに思い出してほしいこと

飼っているうちに「これで合ってるのかな」と不安になる日もあると思います。

そんなときは、置き場所は涼しいか、エサは切れていないか、マットは乾きすぎていないか。

この3つをのぞいてみてください。

たいていのことは、ここに立ち返れば大丈夫です。

それでも、もし最後のお別れのときが来たら。

飼えなくなっても外には逃がさず、亡くなった子はお庭に埋めるか燃えるゴミとして見送るのが、生き物と過ごした責任ある締めくくりとされています。

お子さんと一緒に、ありがとうを伝えられるといいですね。

最初の一歩は、近くのホームセンターか100均で、この7点を手に取るところから。

お子さんが毎日のぞきこんで、ゼリーを替えてあげて、「今日も元気だったよ」と報告してくれる。

そんな夏が過ごせたら、きっと家族みんなの良い思い出になるはずです。

あなたが選んでくれたその一式が、小さな命との大切な時間を支えてくれますよ。