故人が亡くなって初めて迎えるお盆のことを“初盆(新盆)”といいます。
亡くなってからはじめての里帰りということで、いつものお盆よりも盛大に用意するのが一般的となっていますよね。
亡くなった方の親戚やお知り合いの方が、お供え物を持参してお仏壇にお線香をあげにいくのが初盆見舞いです。
そんなとき、中々機会がないものなので、どのようにご挨拶をして良いのか迷ってしまいますよね。
初盆でのご挨拶の仕方はどうすれば良い?
初盆見舞いをした際は、失礼のないようにしっかりとご挨拶をしたいですよね!
初盆見舞いのご挨拶例
初盆で訪問をした際、どんなご挨拶をして良いのかまよってしまうことがないように、ご挨拶の例文をご紹介します。
故人の冥福をお祈りすることと、ご遺族の方々への労いの気持ちを挨拶の時に表すことが大切です。
○○様の初盆を迎えられるにあたり、あらためてお悔やみ申し上げます。
暑さの厳しい中、初盆の準備や進行などお疲れ様です。
私もなにかお手伝いできることがあれば、おっしゃってくださいね。本日は宜しくお願い致します
少しかしこまった言い方にすると、
○○様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
また、ご家族の皆様のご健康をお祈り申し上げます。
本日は宜しくお願い致します」
初盆のご挨拶に行くタイミングは?
では、初盆のご挨拶に行くには、どんなタイミングで伺えば良いのでしょうか?
初盆のご挨拶は普通のお盆と同じく、「8月13・14・15日」の3日間いずれかに行います。
(地域によっては日程が違う所もあります)
13日に訪問する場合は、午前中ではなく、午後から夕方にかけての時間帯が良いでしょう。
なぜなら、13日はお盆の迎え火の日なので、ご遺族の方は午前中はお寺にお迎えに出かけたり、お仏壇の準備などで大忙しだからです。
ご遺族のかたの負担にならない日程での訪問を心がけましょう。
初盆での香典の渡し方で気を付けるべきポイントは?
初盆でご挨拶に伺うときに、香典を持参しますよね。
初盆は葬儀のように受付の方がいるわけではありません。
では、初盆の際、香典はどのようにお渡しすれば良いのでしょうか?
香典をお渡しする際に気を付けたいポイントは3つ。
香典を渡すときのポイント①渡す相手
1つ目のポイントは、お渡しする相手です。
ご遺族であれば誰でも良いわけではなく、法要が行われる当日に施主の方に香典をお渡ししましょう。
香典を渡すときのポイント②渡すときの挨拶
2つ目のポイントは、お渡しする際に必ず挨拶をするということです。
「心ばかり仏前にお供えください」など。
簡単な一言でかまいませんので、必ず一声添えて香典をお渡ししましょう。
無言で香典をお渡しするのはマナー違反ですからね。
香典を渡すときのポイント③持ち運びのときの袱紗(ふくさ)
3つ目のポイントは、持ち運びの際の袱紗(ふくさ)です。
香典はそのままの状態で持ち歩くのはマナー違反となります。
必ず袱紗につつんで、持ち歩くようにしましょう。
香典を渡す際には、この袱紗から出した状態でお渡しすることを忘れないようにしてくださいね。
また、仏壇に香典をお供えするタイミングは、お仏壇に手を合わせる時になります。
他にタイミングがある場合は、他の参列者のかたのタイミングに合わせてお渡ししましょう。
初盆のお参りのとき!お線香はどのタイミングであげればいい?
初盆のお参りの際、香典と一緒にお線香を持っていく方も多いのではないでしょうか?
ご供養のお線香をお届けすることは、日本のしきたりの中で伝えられてきた、心優しい慣習です。
お線香はお供え物ですので、初盆の際にお線香をあげる際は、お仏壇にお参りをする際にあげてください。
このお線香は、基本的にはどのタイミングであげてもかまいません。
お供え物としての意味を考えると、自分たちの食事とともにお線香をあげるのも良いでしょう。
大切なのは、手をわせて故人の事を思い出すということです。
気持ちを込めてお参りをすれば、気持ちは伝わりますよ。
初盆のご挨拶の際の服装は?
初盆で訪問した際のご挨拶や香典のマナーを確認したところで、最後に初盆で訪問する際の服装を確認しておきましょう。
初盆は、葬儀や通夜のようなブラックフォーマルまでしっかりする必要はありませんが、完全な平服はちょっと気が引けますよね。
間をとって喪服の中でももっとも格下となる略喪服が選ばれやすいです。
男性の場合は、ダークスーツと呼ばれる略喪服が使いやすいでしょう。
仏事での礼儀として、金属の腕時計や金具のついた靴、小物などは避けましょう。
女性の場合は、ダークグレーや紺などの暗い色を基調としたワンピースやアンサンブルが良いでしょう。
過度な露出はさけ、派手なアクセサリーやネイルはやめておきましょうね。
初盆の挨拶!訪問したときには何と言えばいい?のまとめ
ご挨拶や香典、お供えなどいくつかのポイントをチェックして、しっかりと初盆のご訪問をしましょうね。
全く知らずに行くと、間違いなく挙動不審になってしまいます。(私がそうでした。
初盆にお参りするときの参考にしていただけたら嬉しいです。