じゃがいもの芽は、食べると危険な毒素を含んでいます。
そのため、芽はもちろん、緑色に変色した部分もしっかりと取り除くことが大切です。
芽は小さくても根元に毒がたまりやすいので、少し多めに削るのが安心です。
また、加熱しても毒は完全には消えないので、きちんと処理してから調理しましょう。
この記事では、じゃがいもの芽をどこまで取れば安全なのか、その理由と取り方のコツについて詳しく解説します。
じゃがいもの芽の取り方とは?
じゃがいもの芽を見分ける方法とは?
じゃがいもの芽は、小さなポコッとした突起みたいに出てきます。
最初は白や黄色っぽい色をしているんですが、時間がたつと緑色や茶色に変わることもあります。
特に、光に当たると緑色になりやすくて、これは毒が増えたサインです。
また、芽が出ている場所は少し硬くなっていることが多く、触ってみると他の部分とは違う感触があるんです。
芽が出ていると、その部分は苦味があったり、えぐみが増えたりします。
だから、芽を見つけたら早めに取り除くのが安心ですよ。
じゃがいもの芽の簡単な取り除き方
芽を取るときは、しっかりと深く削ることが大切です。
芽の根元には毒がたまりやすいので、浅く削るだけだとダメなんです。
特に、芽のまわりは少し広めに削るようにしましょう。
小さい芽でも、安心のために少し多めに削るといいですよ。
また、芽だけじゃなくて緑色になった部分も一緒に取り除くと安心です。
緑色の部分には毒素が含まれているので、皮を厚めにむくのがポイントです。
ピーラーや包丁での安全な芽の取り方
芽取り器付きのピーラーや、包丁の先を使って芽のまわりをV字に切り取るといいですよ。
包丁を使うときは、指を切らないように気をつけてくださいね。
また、ピーラーを使うときは、少し厚めに皮をむくと緑色の部分も一緒に取れるので便利です。
包丁が苦手な人は、専用の芽取り器を使うと簡単にできますよ。
じゃがいもの芽の毒素とその危険性
芽が出たじゃがいもを食べるとどうなる?
芽が出たじゃがいもには、ソラニンやチャコニンっていう天然の毒が含まれています。
これを食べてしまうと、お腹が痛くなったり吐き気がしたり、ひどいときは神経に影響が出ることもあるんです。
特に、子どもやお年寄り、体調があまりよくない人は、少量でも影響を受けやすいので注意が必要です。
さらに、ソラニンやチャコニンは加熱しても完全には消えません。
だから、芽をしっかり取り除くのはもちろん、緑色になった部分も一緒に削り取るのが大切です。
ソラニンとチャコニンの毒素の特徴
ソラニンやチャコニンは、じゃがいもが光やストレスを受けると増える毒です。
特に緑色になった部分や芽に多く含まれるので、見た目にも注意が必要です。
また、これらの毒素は苦味があるので、口に入れたときに苦いと感じたら、無理に食べないで取り除くようにしましょう。
毒素の量は、じゃがいもの品種や育った環境によっても変わります。
特に家庭菜園で育てたじゃがいもや、保存状態が悪かったものは要注意です。
緑色のじゃがいもは危険!その理由とは?
じゃがいもが緑色になっていると、その部分にはたくさん毒が含まれている可能性があります。
緑色の皮や身は、しっかり取り除いたほうがいいですよ。
特に、全体が緑っぽくなっている場合は、無理に食べないほうが安心です。
緑色になる原因は、じゃがいもが光に当たったことでクロロフィルが増えたためです。
このとき一緒に毒素も増えるので、光を遮って保存するのがポイントです。
じゃがいもの芽はどこまで取るべきか?
芽の大きさ別の取り方ガイド
芽が小さいときでも、まわりの少なくとも1cmくらいは深く削るようにしましょう。
大きな芽の場合は、それよりも広めに削ったほうが安心です。
また、芽が複数出ている場合は、それぞれの芽をしっかりと取り除き、周囲も広めに削るといいですよ。
特に、古くなったじゃがいもは芽が増えやすいので、注意が必要です。
さらに、じゃがいもの品種によっては芽が出やすいものもあります。
皮が薄いタイプや、小ぶりなじゃがいもは特に気をつけましょう。
できるだけ早く使い切るのが安心です。
安全に食べるための目安と注意点
加熱すると毒はある程度減りますが、完全には消えません。
だから、必ず芽はしっかり取ってから調理してくださいね。
また、揚げ物や炒め物など、強火で調理するときは特に注意が必要です。
蒸し料理や煮物のほうが、まだ安全に食べやすいです。
芽を取ったあとは、しっかり水で洗い流すのもポイントです。
毒素の残りを減らすために、流水でゴシゴシ洗ってから調理しましょう。
芽が出ていないじゃがいもは本当に安全?
芽が出ていなくても、じゃがいもが緑色に変わっていると毒が含まれていることがあります。
特に、日光が当たる場所に長く置いてあったじゃがいもは気をつけてください。
また、皮にシワが寄っていたり、柔らかくなっているものも注意です。
そういうじゃがいもは、早めに使うか、迷ったら捨てるのが安心です。
じゃがいも芽の変色と原因、保存方法
じゃがいもが変色しやすい条件とは?
じゃがいもは光に当たると変色しやすくなります。
それに、暑すぎたり寒すぎたりする場所もよくありません。
特に、直射日光に当たったり、湿気が多い場所に置いておくと、変色が進みやすいです。
また、温度が高すぎると芽が出やすくなり、低すぎると甘くなりやすいという特徴もあります。
変色は、じゃがいもに含まれるクロロフィルや毒素が増える原因にもなります。
だから、保存場所には特に気をつける必要があります。
変色を防ぐための正しい保存方法
暗くて涼しい場所(だいたい10℃くらい)が一番いいです。
冷蔵庫の野菜室に入れてもOKですが、温度が低すぎると甘くなって、料理するときに風味が変わっちゃうこともあります。
また、紙袋や新聞紙に包んでおくと、湿気を防げるのでおすすめです。
じゃがいもと一緒にりんごを入れておくと、エチレンガスの効果で芽が出にくくなるという裏ワザもあります。
逆に、玉ねぎと一緒に保存すると、早く傷んでしまうので避けたほうがいいですよ。
変色したじゃがいもを調理する際の注意点
変色したじゃがいもは、味や食感が変わるだけじゃなくて、毒が増えていることもあるんです。
特に、緑色や黒っぽくなった部分はちゃんと取り除きましょう。
また、変色した部分は苦味が増えていることが多いので、無理に食べないほうが安心です。
変色が少しだけなら、そこを削り取れば問題なく食べられることもありますが、全体が変色していたら、思い切って捨てたほうがいいかもしれません。