だんだんと暖かくなってくると、外では鳥のさえずりが聞こえてきたりして、いろんな生き物が活動を始めてきますよね。
そして、活動が活発になってくる生き物には、家の中にも。
そのうちの1つに、お米にわいてくる虫がいます。
寒い季節にはほとんど見ることがないんだけど、早ければ3月下旬くらいから、お米を洗う時に黒い姿を見かけはじめちゃいます。
そこでこの記事では
「お米についてる虫って何物?」
「お米に虫がついてる時ってどうしたら取り除ける?」
「虫がついてしまっていたお米って食べられるの?」
っていうことについて、詳しく見ていきたいと思います。
米についた虫の取り方ってどうしたらいい?
同じく、暖かくなってくると見かけることが多くなる「ゴキちゃん」こと、ゴキブリみたいに
「1匹見かけたら100匹いると思え」
じゃないけど、コクゾウくんも1匹浮いてきたら、次の日からは毎日浮いてきちゃいます。
しかも、どんどん数も増えて。
そんなお米についた虫って、どうすれば取り除くことができるんでしょうか?その方法を2つ紹介しますね。
お米の虫の取り除き方①明るい光であぶり出し作戦
コクゾウくんって実は、明るいところが大っきらいなんです。
なのでお米を明るいところに広げておくことで、コクゾウくんをあぶり出しちゃおうって作戦です。
②その上にお米を広げていきます。
あんまり厚く広げちゃうと、コクゾウくんが「逃げずにお米の下に入り込んでしまうだけ」ってことになってしまいます。
なので、薄く広げていくのがポイントです。
③明るさを嫌って逃げ出してるコクゾウくんを捕獲しましょう。
手で捕まえるのが気持ち悪ければ、ピンセットやティッシュ越しにつかむようにしましょう。
ここで、そのままにしておくと、大量のコクゾウくんが「光の入り込まない家の中に逃亡」なんてことになっちゃいます。
④最後に、振るいや金網のザルとかを使って、コクゾウくんが食べてしまって細かくなったお米を振るい落としましょう。
いくらコクゾウくんが明るいところが嫌いだからといっても。
お米を太陽に当てちゃうと、お米が割れてしまって、おいしくなくなってしまいますよ。
お米の虫の取り除き方②寒いところでせん滅作戦
コクゾウくんは、寒い季節になると繁殖もしなくなるし、発育もできなくなります。
要は「寒いのが苦手」なんですね。
で、家の中で一番寒いところっていうと、間違いなく「冷蔵庫の中の冷凍室」です。
実は、コクゾウくんはマイナス20℃の温度で数日もすれば、卵も全て死んでしまうんです。
なので、冷凍庫の空きスペースによっては、一度に少量のお米しか入れられないかもしれないけど。
でも、冷凍庫にお米を入れておくことで、コクゾウくんは卵も一緒にせん滅させちゃうことができるんです。
後は、お米をとぐときに浮いてきたコクゾウくんと。
同じく、浮いてきたお米(浮いてきたお米は、コクゾウくんが食べてスカスカになちゃったものだから)を取り除けばオッケーです。
また、コクゾウくんは15℃以下の気温だと繁殖して増えていくことができないので。
なのでコクゾウくんが繁殖しやすい季節には、お米はまとめ買いしないようにして。
冷蔵庫の野菜室とかに保管しておくと、コクゾウくんは発生しなくなりますよね。
お米の虫の取り除き方③ノシメマダラメイガの幼虫の場合
さっきからコクゾウくんのことばっかり書いてて、
「やっぱり本当はコクゾウくんのことが好きなんじゃないの?」
って思ったりしてませんよね?
イヤイヤ、そんなことはないんです。
実は、ノシメマダラメイガの幼虫の場合、同じく虫を取り除けばいいんだけど、この虫は幼虫が糸をはくんですよね。
そして、その糸がお米どうしをくっつけちゃって、それがどうしても気持ち悪くって、わざわざ虫を取り除までして食べようって気にならないんです。
なので、あえて「ノシメマダラメイガ」としては書いてません。
お米の虫は気温の上昇と共に現れる
お米についちゃう虫って本当に冬の間はいないけど。
でも暖かくなってくると、どこからともなく現れてくるんですよね。
お米を研いでると「ぷかぷかと浮いてる黒い姿」を見つけると、軽いショックを受けちゃいます。
だって、米びつの中には、少なくとも「何匹かの虫がわいちゃってる」ってことが確定ですもんね。
米につく虫って何物なの?
そんな、お米にわいてくる虫の正体。
それは、ほとんどが「コクゾウムシ」と「ノシメマダラメイガの幼虫」です。
でも「お米にわいてくる虫 = コクゾウムシ」って思ってる人がとっても多くって、それくらいコクゾウムシの方が一般的です。
コクゾウムシは、体長が約3mmくらいの黒くて「カナブンのミニチュア版」的な形をしている虫です。
一方のノシメマダラメイガの幼虫は、体長は約7mm。
コクゾウムシよりも大きくって、色も白っぽくって「イモムシ」のような虫なので、見分けることは簡単です。
ちなみに、我が家のお米につく虫も「コクゾウムシ」で、「コクゾウくん」の愛称で呼ばれてます。
と、可愛らしく呼んでるけど、決して好きな訳でも可愛がってる訳でもありませんからね^^;
米の虫が出てくる時期
お米についちゃう虫って、その地域にもよるけど。
だいたい暖かくなってくる「3月下旬から10月下旬」くらいの間に見かけることが多いです。
その理由は、お米についてる虫は寒さに弱くって、気温が15℃以下だと繁殖や発育することができないんですね。
なので、暖かくなってくると繁殖して増えていって、お米をとぐ時に「ぷっかぁ~」と浮いてきちゃうんですね。
お米に虫がわいた時ってそのお米は食べられるの?
結論から言うと「食べられます」。
虫を誤って食べてしまっても害があるものじゃないので、食べても大丈夫です。
ただコクゾウくんが食べちゃったお米って、あんまり美味しくないんですよね~。
なので、白いご飯のままじゃなく
「チャーハン」
「炊き込みご飯」
にして食べると変わらず美味しくいただけます。
なので、「コクゾウくんがついてしまったお米」の場合は、そういった調理法で食べるのがおすすめです。
でもさすがに我が家でも
「見ただけで、コクゾウくんがあふれかえってるのがわかる」
ってくらい、大量に発生しちゃっている場合には、もったいないけど、さすがに捨ててしまいます。
米虫ってどこからわいてくる?買ってきたときからもともといるものなの?
米虫は精米される前の玄米貯蔵庫で発生しています。
これらを除去しないまま精米して包装すると、私たち家庭で米虫と遭遇してしまうわけです。
祖父母の世代ではよく米虫と遭遇したらしいです。
米1粒に穴を開けて1つの卵を産み付け、その中で孵化した幼虫がすくすくと成長し、成虫となってお米から出てきます。
気づいた時には大繁殖していることがあります。
1匹見つけたら即退治しましょう。
イネ科の植物の害虫であるコクゾウムシ(穀象虫)は、象のような鼻をもっている、というわけではなく長い部分は口なのです。
この口を器用に動かして米に穴を開けます。
私たちの日常ではあまり見られなくなった理由は、精米する前に異物除去を行っているからです。
カメラで色をとらえて異物の色と判断すると空気を噴射し異物をはじき飛ばすのです。
これで米虫や異物が混入していない精米されたお米を買うことができるのです。
しかし、小さな幼虫や卵が入った玄米は選別機でも取り除くことができません。
このまま精米をして袋の中に入りやがて成虫になります。
無人精米機で汚染された玄米を精米すると、別の人のお米に汚染していまいます。
汚染の拡大を防ぐにはやはり玄米貯蔵庫や精米所で米虫除去をしっかり行うことです。
元から米虫を絶たないと完全に防ぐことは難しいのです。
お米についた虫を取り除く方法まとめ
暖かくなってくると共にお米をといでると、浮かんでくる虫を見かけることも出てきます。
そんな時に「もしや」って思って、米びつの中のお米を見てみると、コクゾウくんが何匹も…。
そんな時の「お米の虫の取り除き方」について、紹介してきました。
「暖かい季節になってもコクゾウくんのいないお米生活」を送るための、参考にしていただけると嬉しいです。