お通夜の受付で何て言う?参列者がそのまま使えるお悔やみ5フレーズ

お通夜に行くことになったけれど、受付でなんて挨拶すればいいんだろう、と気になっていませんか。

香典を渡して、記帳もして、しかも相手はご遺族かもしれない…と、ほんの数秒の間にやることが重なって、つい身構えてしまいますよね。(玄関に着く前から心臓がバクバク、なんてこともありますよね)

先に結論からお伝えすると、受付で口にするのは「このたびはご愁傷さまです」または「心よりお悔やみ申し上げます」という短い一言で十分です。

それに軽い会釈を添えて、香典は袱紗(ふくさ)から両手で差し出す。

たったこれだけで、失礼にはなりません。

むしろ長々と話すよりも、静かで短いほうがその場には合っています。

言葉に詰まっても大丈夫ですし、完璧じゃなくていいんです。

大事なのは流れを少しだけ頭に入れておくこと。

この記事を読み終えるころには、受付の動きがイメージできて、落ち着いてその場に立てるようになっているはずです。

この記事でわかること

  • 受付でそのまま使えるお悔やみの一言と、似た言葉の使い分け
  • 受付に着いてから香典を渡すまでの流れと動作の順番
  • うっかり使いがちな避けたい言葉と、その言い換え
  • 香典辞退や家族葬など、いつもと違うときの受付対応
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お通夜の受付は短い一言と静かな会釈で十分

「もっと気の利いたことを言わなきゃ」と思うほど、言葉は出てこなくなるものです。

でも実は、受付で求められているのは立派な挨拶ではありません。

短い一言と、静かな会釈。

これで十分に気持ちは伝わります。

なぜそう言い切れるのか、理由を順番に見ていきましょう。

受付は数秒で終わる場だから言葉は短くていい

受付でのやりとりは、記帳と香典の受け渡しを合わせても、ほんの数秒から十数秒ほどで終わります。

後ろにほかの参列者が並んでいることも多く、ここで長く話し込んでしまうと、列が止まってしまうことも。

だからこそ、受付で伝える言葉は短くていいんです。

「このたびはご愁傷さまです」とひと言、静かに伝えるだけで、お悔やみの気持ちはちゃんと届きます。

むしろ、要点だけを短く伝えるほうが、その場の空気にすっと馴染みます。

「もっと何か話したほうがいいのかな」と心配になるかもしれませんが、受付は気持ちを長く語る場ではありません。

ご遺族や故人への思いは、このあとの焼香やお参りで静かに向ければ大丈夫です。

遺族は気持ちが沈んでいるから声は落ち着いたトーンで

受付に立っているのが、ご親族とは限りません。

ご近所の方や会社の方が手伝っていることもあります。

ただ、どんな相手であっても、その場全体がご遺族の悲しみに包まれている、ということは変わりません。

ですから、明るくハキハキ…ではなく、少しだけ声を落として、ゆっくり静かに伝える

これがそのまま思いやりになります。

元気な挨拶や世間話は、この場ではかえって浮いてしまいます。

久しぶりに会った知人が受付にいると、つい「久しぶり!」と言いたくなるかもしれません。

でも、そこはぐっとこらえて、目を合わせて軽く会釈する程度に。(再会のうれしさは、また別の日に取っておきましょう)

言葉に詰まっても会釈と「このたびは」で気持ちは伝わる

いざ受付の前に立つと、頭が真っ白になって言葉が出てこない。

これは、本当によくあることです。

むしろ、それくらい緊張するのが自然だと思っていてください。

そんなときは、無理にきれいな一文を言い切ろうとしなくて大丈夫。

軽く一礼して「このたびは…」と言葉尻を濁すだけでも、弔意は十分に伝わります。

言葉が続かなくても、頭を下げるその姿に気持ちはのります。

完璧なお悔やみを言えた人だけがちゃんとしている、なんてことはありません。

大切なのは、立派な言葉よりも、静かに故人を悼む気持ちと態度。

そう思えると、少し肩の力が抜けませんか。

私も初めて一人で受付に立ったとき、頭が真っ白になって「こ、このたびは…」としか言えませんでした。

でも受付の方は静かにうなずいて「ありがとうございます」と返してくれて、ああ、これでよかったんだと胸をなで下ろしたのを覚えています。

あとから思えば、流れを止めず静かに会釈できたことのほうが、ずっと大事だったんですよね。

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受付に着いてから香典を渡すまでの流れ

言葉が短くていいと分かると、次に気になるのは「動き」のほうですよね。

どの順番で、何をすればいいのか。

ここでは受付に着いたところから、香典を渡して会場へ進むまでを順番に再現していきます。

あわせて、やってはいけないことも一緒に押さえておきましょう。

受付に着いたらまず会釈して「このたびはご愁傷さまです」

会場に入る前に、まずコートは脱いでおきます。

携帯電話の電源も、このタイミングで切っておくと安心です。

式の途中で音が鳴ってしまう心配がなくなります。

受付の開始は、お通夜が始まる30分ほど前が目安とされています。

受付の前に立ったら、いきなり香典を出すのではなく、まずは軽く一礼。

そして「このたびはご愁傷さまです」と静かに伝えます。

続けて「お参りさせていただきます」と添えると、より自然です。

このとき、早口になりすぎないように。

ゆっくり、落ち着いて。

一礼と一言がセットになっていれば、それだけで受付の挨拶としては申し分ありません。

記帳をすませて香典は袱紗から両手で差し出す

挨拶のあとは、芳名帳(ほうめいちょう)に住所と名前を書きます。

最近は一枚ずつのカード形式のことも増えていますが、どちらでもやることは同じ。

誰が来たかをご遺族に残すための大切な記録なので、忘れずに記帳しましょう。

記帳がすんだら、いよいよ香典です。

香典は、袱紗から取り出して渡すのが丁寧な形。

表書きの名前が相手から読める向きにして、両手で差し出します。

このとき「御霊前にお供えください」「どうぞお納めください」と添えると、所作がぴたりと決まります。

実際の受付では、こんなやりとりになることが多いです。

  • 受付係「本日はお参りいただき、ありがとうございます」
  • あなた(軽く一礼)「このたびはご愁傷さまです。お参りさせていただきます」
  • (芳名帳に記帳する)
  • あなた(袱紗から香典を出し、両手で)「御霊前にお供えください」
  • 受付係「お預かりいたします」
記帳と香典の順番は、会場の案内によって前後することもあります。

受付の方が「先にご記帳を」と言えばそれに従えば大丈夫。

流れに身をまかせて構いません。

袱紗を用意していなかった場合でも、香典袋をバッグから出してそのまま両手で渡せば、失礼にはなりません。(袱紗、当日になって「あ、忘れた」って気づきがちなんですよね)

返礼品を受け取って静かに会場へ進む

香典を渡すと、会葬のお礼として返礼品や会葬礼状を手渡されることがあります。

そのときは「恐れ入ります」とひと言添えて、両手で受け取りましょう。

受け取ったら、軽く一礼して会場へ。

席に案内されたら「ありがとうございます」と小さく会釈して座ります。

お通夜が始まるまでは、静かに待つだけで大丈夫です。

ここで気をつけたいのが、受付をすませたあとに、その場で知り合いと立ち話を始めてしまうこと。

後ろの人の動線をふさいでしまうので、話したいことがあっても、ひとまず会場の中へ移動してから、と覚えておきましょう。

やってはいけない受付での振る舞い

流れが分かったところで、避けたい振る舞いもまとめて押さえておきましょう。

知らずにやってしまいがちなものばかりです。

  • 明るい大きな声で挨拶する
  • 受付で世間話や近況報告を始める
  • 香典を片手でぞんざいに渡す
  • 受付や出入口の前で立ち話をして列を止める
  • 香典袋をむき出しのままバッグの底から探し出す
どれも、ほんの少し意識するだけで防げることばかり。

「静かに」「短く」「両手で」

この3つを頭の片隅に置いておけば、自然と落ち着いた振る舞いになります。

実は私、一度袱紗を持たずに行ってしまったことがあって。

受付の前で「どうしよう」と一瞬固まったんですが、香典袋を両手で差し出したら、受付の方はごく自然に受け取ってくれました。

形が完璧でなくても、ていねいに渡そうという気持ちは伝わるんだなと、そのとき肩の力が抜けたんです。

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受付でうっかり使いがちな避けたい言葉と言い換え

お悔やみの場では、知らずに口にしてしまいやすい「避けたい言葉」があります。

とはいえ、神経質になりすぎる必要はありません。

代わりの言い方をいくつか知っておけば、安心して受付に立てます。

よく挙げられるものを見ていきましょう。

不幸が重なる印象の重ね言葉は言い換える

同じ言葉を重ねる「重ね言葉」は、不幸が重なることを連想させるため、お悔やみの場では避けるのがよいとされています。

  • 「たびたび」「重ね重ね」「またまた」
  • 「ますます」「いよいよ」「くれぐれも」
たとえば「重ね重ねお悔やみを」と言いたくなったら、シンプルに「心よりお悔やみ申し上げます」とすれば大丈夫です。

無理に飾ろうとせず、短く言い切るほうが、結果として安全なんですね。

死を直接表す言葉はやわらかい表現にする

亡くなったことを直接的に表す言葉も、やわらかい表現に置き換えるのが一般的です。

  • 「死ぬ」「死亡」 → 「ご逝去」「お亡くなりになる」
  • 「生きていた頃」 → 「お元気だった頃」「ご生前」
また、故人がご高齢だった場合でも「大往生でしたね」といった言い方は控えたほうが無難とされています。

ご遺族にとっては、年齢にかかわらず大切な人を失った悲しみは同じだからです。

死因をたずねるのも、この場では避けましょう。(気になっても、そこはぐっと飲み込んで)

宗派が分からないときは中立的な言葉を選ぶ

お悔やみの定番として知られる「ご冥福をお祈りします」ですが、これは仏教にもとづく言葉とされ、宗派や宗教によっては合わない場合があります。

たとえば浄土真宗や、神道・キリスト教の式では、ふさわしくないとされることがあるんですね。

とはいえ、参列する側が事前に宗派まで把握しているとは限りません。

そんなときは、「このたびはご愁傷さまです」「心よりお悔やみ申し上げます」を選べば、宗派を問わず無難に使えます。

迷ったら、この2つに戻る。

そう決めておくと、当日ぐっと気が楽になります。

私も以前、「ご冥福って言っていいんだっけ?」と受付の直前まで悩んだことがあります。

結局、宗派が分からなかったので「このたびはご愁傷さまです」だけにしました。

あとで調べて、それがいちばん無難な選び方だったと知って、ほっとしたのを覚えています。

香典辞退や家族葬など受付がいつもと違うとき

ここまでが基本の受付の流れですが、最近は事情が少し違う場面も増えてきました。

香典を辞退されたり、そもそも受付がなかったり。

こうしたケースも知っておくと、当日その場であわてずにすみます。

順番に見ていきましょう。

「香典辞退」と案内されたら記帳と挨拶だけにする

案内状や受付で「香典は辞退させていただきます」と伝えられることがあります。

これはご遺族の意向ですから、無理に香典を渡そうとせず、記帳とお悔やみの一言だけにするのが正解です。

「でも、何も渡さないと失礼かな」と感じるかもしれません。

でも、辞退の意向を尊重することそのものが、いちばんの礼儀。

記帳で参列したことを残し、「このたびはご愁傷さまです」と静かに伝えれば、気持ちはしっかり届きます。

通夜と葬儀の両方に出るなら香典は一度だけ

お通夜と、翌日の葬儀・告別式の両方に参列することもありますよね。

このとき迷いやすいのが、香典をどちらで渡すか、です。

香典は、どちらか一度だけ渡せば十分です。

お通夜で渡したなら、葬儀のときは記帳だけをすませます。

両方で渡してしまうと「不幸が重なる」という意味につながるとも言われるので、二重に渡さないように気をつけましょう。

葬儀の受付では「お通夜で香典はお渡ししております」とひと言伝えて、記帳だけにすればスマートです。

受付がない家族葬では遺族に直接そっと伝える

ごく近い身内だけで行う家族葬では、受付そのものが設けられていないこともあります。

そんなときは、ご遺族に直接、静かにお悔やみを伝えれば大丈夫です。

「受付がない=何かを省略している」わけではありません。

形式よりも、静かに故人を見送る時間を大切にしているということ。

あなたも、声をかけるタイミングをうかがいながら、短く「このたびはご愁傷さまです」と伝えれば、それで十分です。

立場で変わる香典の目安と代理参列のときの記帳

香典の金額は、故人との関係や自分の年齢によって変わります。

あくまで目安ですが、よく挙げられるのは次のような範囲です(地域や関係性によって差があり、諸説あります)。

故人との関係 香典の目安
友人・知人本人 5千円〜1万円程度
会社関係(同僚・取引先など) 5千円〜1万円程度
友人・知人・近所の方のご家族 3千円〜1万円程度

金額は「割り切れる」偶数を避けて奇数にする、4や9のつく数字は避ける、といった考え方が一般的とされています。

あまり神経質になる必要はありませんが、頭の片隅に置いておくと選びやすくなります。

また、上司や家族の代理として参列する場合は、記帳の仕方が少し変わります。

本来参列するはずだった人の名前を書き、その下に「代」、妻が夫の代理なら「内」と添えて、自分の名前を小さく記します。

上司の代理なら、名刺を受付で渡すとより丁寧です。

友人のお父様のお通夜で「香典はご辞退」と聞いたとき、手ぶらで行く落ち着かなさがありました。

でも記帳をして「このたびはご愁傷さまです」と伝えただけで、ご家族は静かに頭を下げてくれて。

形よりも、足を運んで気持ちを伝えることが大事なんだと実感しました。

まとめ

この記事のポイントをまとめます。

  • 受付での挨拶は「このたびはご愁傷さまです」か「心よりお悔やみ申し上げます」の短い一言で十分
  • 長く話すより、軽い会釈を添えて静かに伝えるほうがその場に合っている
  • 言葉に詰まっても、一礼と「このたびは…」だけで気持ちは伝わる
  • 受付ではコートを脱ぎ、携帯の電源を切ってから向かう
  • 流れは「会釈と挨拶 → 記帳 → 香典を両手で渡す → 会場へ」が基本
  • 香典は袱紗から出し、表書きを相手に向けて両手で差し出す
  • 重ね言葉や死を直接表す言葉は、やわらかい表現に言い換える
  • 宗派が分からないときは「ご愁傷さまです」「お悔やみ申し上げます」が無難
  • 香典辞退と言われたら記帳と挨拶だけにする
  • 通夜と葬儀の両方に出るときは、香典は一度だけ渡す
受付で立派なことを言わなきゃ、と思うほど緊張してしまうものですが、実際に求められているのは、短い一言と静かな会釈だけ。

ここまで流れを知っておけば、もう受付の前で固まることはないはずです。

当日は、覚えたことを全部きれいにこなそうとしなくて大丈夫。

「このたびはご愁傷さまです」と、ゆっくり伝えるだけで、あなたの気持ちはちゃんと届きます。

少し肩の力を抜いて、故人とのお別れの時間に、静かに向き合えたらいいですよね。