鈴虫の自由研究で命を学ぶ!死んでも素敵にまとめる5つのコツ

夏休みに鈴虫を飼い始めて、自由研究にしようと思っていたのに、途中で死んでしまった…。

あるいは「命をテーマにしたいけど、死を扱うなんて重すぎないかな」と迷っていませんか。

子どもが悲しんでしまわないか、こんな状態で研究としてまとまるのか、不安になりますよね。

でも、安心してください。

鈴虫が死んでしまうことは、自由研究の失敗ではありません。

むしろ、命の大切さを学べる、とても貴重な体験なんです。

この記事では、鈴虫の命を通して子どもが「生き物を大切にする心」を育み、死というテーマも前向きに受けとめられるような、そんな自由研究のまとめ方をお伝えします。

読み終わるころには、きっと「これなら親子で素敵な作品が作れそう」と思えるはずです。

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鈴虫が死んでも自由研究は立派に完成する

まず、いちばんお伝えしたいことから。

鈴虫が途中で死んでしまっても、自由研究はちゃんと完成しますし、むしろ価値の高い作品になります。

焦らなくて大丈夫です。

「死んでしまった=飼い方を間違えた=失敗」と思ってしまいがちですよね。

でも、それは違うんです。

鈴虫が成虫として生きられるのは、だいたい1〜2ヶ月ほど。

ちょうど夏休みの時期に売られている成虫は、もともと季節の終わりに向かって命を終えていく時期に入っています。

つまり、自由研究の途中で命が尽きるのは、ごく自然な流れなんです。

それに、生き物の死を「どうして死んでしまったんだろう」と考えること自体が、立派な研究になります。

死もまた、観察できた大切な記録のひとつ。

だから、悲しい気持ちはそのままに、その経験をまるごと作品にしていきましょう。

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なぜ鈴虫の死が「失敗」ではないのか

ここからは、どうして鈴虫の死が失敗ではないのか、その理由をもう少しくわしくお話しします。

これがわかると、お子さんへの声かけもぐっとラクになりますよ。

そもそも夏は鈴虫が命を終える季節だから

鈴虫の一生は、わたしたちが思っているよりずっと短いものです。

だいたいこんな流れで一年を過ごします。

時期 ようす
5〜6月ごろ 卵から赤ちゃんが生まれる
6〜8月ごろ 何度も脱皮しながら大きくなる
8月中ごろ〜 大人になって鳴き始める
8〜9月ごろ 交尾して卵を産む
9〜10月ごろ 大人の鈴虫が順番に命を終える
10月〜翌3月 卵のまま土の中で冬を越す

この表を見るとわかるように、大人の鈴虫が命を終えるのは9〜10月ごろ。

夏休みの終わりと、ちょうど重なるんです。

お店で成虫を買ってきた場合、すでにその子は一生の終盤を生きていることが多い。

だから、お盆を過ぎたあたりで弱っていくのは、自然なことなんですね。

京都の鈴虫寺というお寺のご住職は、鈴虫の寿命について「110日ほど生き、きれいに鳴くのは最後の20日間ほど」とお話しされています。

きれいな鳴き声が聞けるのは、命の最後のきらめきだったりするんです。

なんだか、せつなくも美しいですよね。

死んだ理由を考えることが研究になるから

自由研究って、うまくいったことだけを書くものだと思っていませんか。

実は、そうではないんです。

ある自然観察の専門家は、観察や実験で失敗したときのことを、こんなふうに伝えています。

「それも立派なデータのひとつ。

失敗は「その方法ではダメなことが分かった」ということ。

ちゃんと結果に加えてください」と。

つまり、死んでしまったなら、なぜ死んでしまったのかを考えること。

それこそが、いちばん大切な研究なんです。

たとえば、暑い場所に置いてしまったのか、エサが足りなかったのか、それとも寿命だったのか。

お子さんと一緒に「どうしてだろう」と話し合うこと自体が、すばらしい学びの時間になります。

命には終わりがあると知ることが大切な学びだから

学校で習う道徳では、低学年や中学年で「生命の尊さを感じ取り、生命あるものを大切にする」ことを、高学年で「生命がかけがえのないものであることを知り、自他の生命を尊重する」ことを学ぶとされています。

命には必ず終わりがある。

この「当たり前だけど大切なこと」を、鈴虫の死は身をもって教えてくれます。

教科書の中の話ではなく、自分が世話をした生き物を通して感じる命の重み。

これは、なかなか得られない経験なんです。(大人になっても、ふと思い出したりするんですよね)

我が家でも去年、息子と鈴虫を飼いました。

8月の終わり、いちばんよく鳴いていたオスが朝になって動かなくなっていて。

息子は「なんで死んじゃったの」としばらく泣いていました。

正直わたしも、もっと上手に世話できたんじゃないかと落ち込んだんです。

でも、その夜に二人で「どうしてだったんだろうね」と話したことが、今思えばいちばんの学びだった気がします。

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鈴虫の死を素敵な自由研究にまとめる方法

では、実際にどうやってまとめていけばいいのか。

具体的な方法を見ていきましょう。

難しく考えなくて大丈夫。

お子さんの学年に合わせて、できることをやればいいんです。

命のリレーを時系列で記録する

鈴虫の死を扱うなら、ぜひ記録してほしいことがあります。

それは「命がつながっていく様子」です。

鈴虫は、オスが先に命を終え、メスは卵を産んでから命を終えることが多いんです。

鳴き声が止まった日、卵を産んだのを確認した日、そして命を終えた日。

こうした出来事を日づけとともに記録していくと、命のバトンが次の世代へ渡されていく様子が見えてきます。

「死」で終わりではなく、「卵」という次の命につながっていく。

このリレーを記録できるのは、鈴虫ならではの魅力です。

土の中には、来年の春に生まれてくる卵が眠っているかもしれません。

学年に合わせてまとめ方を変える

お子さんの学年によって、まとめ方のレベルを変えてあげると、ぐっと取り組みやすくなります。

低学年なら絵日記ふうに

1年生から3年生くらいなら、観察日記がおすすめです。

「今日は何匹鳴いた」「エサは何を食べた」といったことを、絵と短い文で書いていきます。

死んでしまったときは、「お別れ」としてそっと受けとめる。

むずかしい考察はいりません。

毎日のようすを残すだけで、立派な作品になります。

中学年なら命のサイクルを図にする

3年生から4年生くらいなら、卵から孵化、脱皮、成虫、そして死までの流れを、図にまとめてみましょう。

死んでしまった理由を自分なりに考えて書くのも、この時期にぴったりです。

命に終わりがあることを、絵や図で表現できると理解が深まります。

高学年なら条件と寿命の関係を調べる

5年生から6年生なら、もう一歩ふみこんで。

たとえば、置き場所の温度やエサの種類が、鈴虫の元気さにどう関係したかを記録してみる。

さらに「死を通して命がつながっていくこと」まで考察できると、深みのある研究になります。

死んでしまった鈴虫をどう扱うか

これは多くの方が迷うところだと思います。

死んでしまった鈴虫を、どうしてあげればいいのか。

衛生面から言うと、死骸はそのままにせず取り出してあげるのがよいとされています。

でも、ただ捨てるのではなく、お子さんと一緒にお別れの時間を作ってあげてください。

土に埋めてあげたり、お手紙を書いたり。

気持ちを整理する時間が、子どもの心にとってとても大切なんです。

ひとつ気をつけたいのは、メスがいる場合。

季節の終わりには、弱ったオスをメスが食べてしまうことがあります。

びっくりするかもしれませんが、これも自然のいとなみのひとつ。

気になるようなら、弱った個体は早めに取り出してあげるとよいでしょう。

子どもが悲しんだときにやさしく寄り添うために

鈴虫が死んで、お子さんが泣いてしまうこともあるでしょう。

そんなとき、どう声をかければいいのか。

ここがいちばん心配な方も多いと思います。

泣く気持ちをそのまま受けとめる

教育評論家の親野智可等さんは、ペットや生き物が死んだときの子どもへの接し方について、思い切り泣かせてあげることをすすめています。

避けたいのは「気持ちを切り替えて」「いつまでも泣いていないで」といった言葉。

「悲しいね」「つらいね」と、その気持ちにそっと共感してあげること。

これがいちばんなんです。

泣くのを我慢させてしまうと、かえって心に負担がかかることもあるそうです。

だから、涙が出たときは止めなくて大丈夫。

一緒に思い出を振り返ったり、お別れの儀式をしたりして、ゆっくり気持ちを整理させてあげましょう。

死を正しく、でもやさしく伝える

小さなお子さんには、死をどう伝えるか迷いますよね。

臨床心理士の大草正信さんは、死を悼む態度に決まった正解はなく、人それぞれでいいとお話しされています。

黙って静かにしている子には「悲しくて黙っているんだね、それでいいよ」と肯定してあげる。

それだけで、子どもは安心できます。

「天国に行ったんだよ」「空から見守ってくれているよ」といった言葉も、小さな子の心には届きやすいものです。

ご家庭に合った言葉で、やさしく伝えてあげてくださいね。

うちの息子には「たくさんお世話してくれて、鈴虫さんも嬉しかったと思うよ」と伝えました。

最初はピンときていない様子でしたが、庭に埋めてあげた次の日、「また来年、卵から生まれてくるかな」とぽつり。

子どもなりに、命のことを考えていたんだなと、胸が熱くなりました。

「飼うのはかわいそう」と感じてしまうあなたへ

「そもそも、短い命の虫を飼うなんてかわいそうだったかも」。

そんなふうに感じてしまう方もいるかもしれません。

でも、その気持ちは決して間違いではないんです。

日本には昔から、鈴虫の音色を愛で、命を悼み、供養してきた文化があります。

源氏物語にも「鈴虫」という巻があり、その絵は二千円札の裏面にも使われているほど。

鈴虫は古くから、日本人にとって特別な、慈しみの対象だったんですね。

「かわいそう」と感じる気持ちこそ、生き物を大切に思う、やさしい心の表れ。

その気持ちを、お子さんと分かち合えたなら、それはもう立派な命の学びです。

ちなみに「鈴虫が死ぬのは縁起が悪い」という話を耳にして不安になった方もいるかもしれませんが、そうした言い伝えがあるという確かな根拠は見当たりませんでした。

むしろ日本の文化では、鈴虫は愛され、大切にされてきた存在。

だから、安心してくださいね。

まとめ:鈴虫の死は命を学ぶ最高の教材になる

ここまでお話ししてきたことを、最後にそっと整理しますね。

鈴虫が途中で死んでしまっても、それは自由研究の失敗ではありません。

夏は鈴虫が命を終える季節。

お店で買った成虫が夏休み中に命を終えるのは、ごく自然なことなんです。

そして、死んでしまった理由を考えること、命のサイクルを記録すること、それ自体がすばらしい研究になります。

お子さんの学年に合わせて、絵日記でも、命のサイクル図でも、条件と寿命の関係を調べる実験でも。

できることを、できる範囲でやればいいんです。

もしお子さんが悲しんで泣いてしまったら、その気持ちをそのまま受けとめてあげてください。

涙も、お別れの時間も、すべてが命を学ぶ大切なプロセスです。

土の中に眠る卵が、来年また新しい命を運んできてくれるかもしれません。

鈴虫が教えてくれた小さな命の物語を、お子さんと一緒に一枚の作品にまとめていく。

そんな夏の終わりがあったら、きっと忘れられない思い出になりますよね。

難しく考えず、まずはお子さんと「どうしてだったんだろうね」と話してみることから、始めてみてはいかがでしょうか。