メダカを飼い始めたのは良いものの、思わぬトラブルに戸惑い、メダカの体調に一喜一憂する毎日。
私もメダカをお迎えして1年ほど経ちますが、なかなか気が休まりません。
メダカも立派な家族ですものね。
メダカは、急な環境や水質の変化に弱いです。
早めに対処しないと、ジワジワと弱っていってしまいます・・・
そんなある日、メダカが水槽のガラスに向かってぶつかっていってる!?
どんな理由からなのか?どこか悪いところがあったり、飼育環境に問題があるんじゃないかと、心配になりますよね。
メダカがガラスに向かって泳ぐ理由は?
メダカを飼い始めたころ、メダカが水槽のガラスに向かって何度も突っついていました。
「狭いのかな?」
「すぐに何か対処しないといけないのかな?」
同じようにお悩みの方も多いのではないでしょうか?
この行動には、次のような理由が考えられます。
メダカがガラスに向かって泳ぐ理由①慣れない環境
メダカはそれまで、ショップなどの池や壁面が不透明な容器で長く飼育されていたので、ガラスの水槽に慣れていない場合もあります。
今まで広い空間で育てられて、メダカから見える範囲はどこまででも泳げていたわけですね。
それが小さめの水槽に移し替えられたから、コツンコツンとぶつかってしまうわけです。
慣れたら学習するので、これに関しては心配しないで大丈夫です。
メダカがガラスに向かって泳ぐ理由②pHショック
pHとは、水に含まれる水素イオン濃度指数を表す数字のことです。
pHショックは、新しく水槽を立ち上げたり、普段の水槽の水替えの時にもよく見られます。
数字が小さいと酸性。
大きいとアルカリ性を示します。
水替えをすると、どうしても水質が変わりがちです。
急激にpHが変わってしまうと、それが原因でメダカがショック状態に陥ってしまいます。
これがpHショックです。
pHショックになってしまうと、実はなかなか回復は厳しいのです。
このような状態に陥ってしまった時は、焦って水替えを再度するなんて暴行はやめましょう。
メダカにとどめを刺してしまいます。
心配かもしれませんが、見守ってください。
運が良ければ環境に順応して生き残ります。
pHショックを起こさないためにできること
メダカを購入したときは、丁寧に水合わせをしましょう。
水替えは少量ずつpHを確認しながら行い、pHショックが起こらないように、前もって対策してあげてください。
メダカが上に行ったり下に行ったりする行動にはどんな意味がある?何かから逃げようとしている!?
水槽で優雅に泳ぐメダカ。
しかしある日突然、上に行ったり下に行ったり激しく泳ぎだしたことはありませんか?
突然メダカが暴れだすと、焦りますよね。
考えられる理由は以下の通りです。
突然メダカが暴れだす理由①アンモニア・亜硝酸中毒
メダカの排泄物やエサの食べ残し。
それらの有機物は強い毒性のあるアンモニアが発生してしまいます。
ろ過バクテリアがアンモニアを亜硝酸に変化させますが、亜硝酸にも毒性があるんです。
メダカがアンモニア・亜硝酸中毒になる原因
- 掃除不足による水質の悪化
- 水槽の広さに対してメダカの数が多い
- エサの与えすぎ(あるあるですよね)
メダカはエサを与えないよりは、与えすぎのほうが害です。
メダカが可愛くて、ついついあげてしまうんですよね。
反省です…
突然メダカが暴れだす理由②水槽の立ち上げ失敗
水合わせ不足か、単純に環境が合わなかったか・・・
こうなると全滅なんてこともありえます。
残念ですが、後学のためと割り切りましょう。
突然メダカが暴れだす理由③新しい環境に慣れていないだけ
水槽内を上に行ったり下に行ったり落ち着かないようでしたら。
①のアンモニア・亜硝酸中毒の対処をしてみて、落ち着くかどうかを見極めましょう。
③でしたらそのうち落ち着いてきますし、②の場合は順応できるかできないかの2択になってしまうと思います。
心配のし過ぎで手を加えすぎるのもいけません。
静観できるところは、なるべく静観しましょう。
メダカに落ち着きがないのはストレスが原因!?注意が必要な行動と対処法
メダカが落ち着きなく泳いでいたり、突然狂ったように激しく泳ぎだした場合はどうしたら良いのでしょうか?
泳ぎ方によって理由も違うので、泳ぎ方別に理由と対処法も見ていきましょう。
メダカがくるくる・くねくね泳ぐ場合
まず、くるくる・くねくね泳ぐ場合に考えられる原因と対処法を見ていきましょう。
メダカがくるくる・くねくね泳ぐ場合は白点病の可能性あり
白点病とは、「白点虫」と呼ばれる寄生虫によって引き起こされる病気です。
メダカは白点虫に寄生されているので、くるくる泳いだりくねくねと水槽内のものに体を擦り付けて、体の不快感や痒さを何とか減らそうとしているんですね。
メダカの白点病の対処法
メダカの体に白点が確認できる頃には、水槽の中は白点虫がたくさんウヨウヨしている状態。
白点の見当たらないメダカも感染しているかもしれません。
早く治さないと、他のメダカにまでどんどん広がってしまいます。
迅速に対処しましょう。
白点病は自然治癒が見込めない病気です。
なので塩水浴ではあまり効果がないかもしれません。
最初から薬浴をおすすめします。
メダカの白点病の治療(1)薬浴開始!
薬浴は、もちろん病気を治療します。
でも、長期間薬を使ってしまうと、メダカにも負担がかかってしまいます。
2週間あたりを目途に、薬の効き目が見られないようでしたら、他の薬に切り替えた方がいいかもしれません。
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メダカの白点病の治療(2)水温を高めにする
水温が上昇すると、白点虫が離れていきます。
この白点虫がメダカから離れている時が、薬が効いてくれるチャンス。
白点病の治療に有効な水温は28~30℃。
メダカの負担にならないように、1日1℃を目安に少しずつ水温を上げていきましょう。
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メダカが水面付近をふらふら泳ぐ場合
次に、水面付近をふらふら泳ぐ場合の原因と対処法を見ていきましょう。
メダカが水面付近をふらふら泳ぐ原因①尾ぐされ病の可能性
水面の辺りをふらふらくるくる泳いでいるメダカ。
よく見てください。
尾びれがボロボロになってませんか?
これは尾ぐされ病といって、重症化するとヒレが溶けるように消失してしまい、最後は命を落としてしまいます。
こんな事態に陥らないためには早期発見!早期治療!
メダカが水面付近をふらふら泳ぐ原因②尾ぐされ病の病原菌
尾ぐされ病の原因は、「カラムナリス菌」という病原菌。
この病原菌は本来、水中に常駐している細菌です。
メダカの免疫力が正常な時なら問題ありませんが、弱ってしまうと感染しやすくなります。
尾ぐされ病の初期は、人間にとっては風邪のようなもの。
なので、予防法としては免疫力の低下の原因を作らないことが大事。
メダカが尾ぐされ病になったらどうすればいい?
初期の段階でしたら、水替えや塩水浴で治ることもあります。
でも、明らかにヒレが裂けてきた場合は速やかに薬浴を行いましょう。
ですが、この方法に効果があるのも中期まで。
後期になって重症化すると、病原菌は口やエラにまで転移し、呼吸困難をおこし衰弱していって、最終的には死に至ってしまいます。
早期発見・早期治療が大事です。
メダカが激しく飛び跳ねる場合
メダカは急激な変化に弱いです。
恐怖感や強いストレスを感じると激しく飛び跳ねて水面を揺らしたり、激しく泳ぎまわったりします。
不安になってしまいますが、このメダカの行動は本能的なものなので、気にしないで大丈夫。
メダカは本来、産卵に最適な環境を求めて障害物を飛び越えたり、川に登ったりする習性があります。
元気に泳いでるだけと言うこともあります。
あまり心配し過ぎないようにしましょう。
メダカがガラスに向かって泳ぐ理由のまとめ
メダカは強い魚と思われがちですが、けっこうデリケートです。
病気にかかってしまっても、なかなか気付けないので、気づいた時には手遅れということもあり得ます。
小さなメダカのヒレが裂けたり、苦しそうにしている姿を見るのはとても辛いです。
普段から環境をしっかり整えて、よく見守ってあげてくださいね。