リクガメの飼育には何が必要?ゆくゆくは放し飼いもできるものなの?

「リクガメをお迎えしたいけど、何が必要なんだろう?」そんな疑問を抱いたのは、実は私もまったく同じでした。

お店でリクガメを見かけたときのあの感動

「うわっ、めっちゃかわいい…!」と胸が高鳴って、気づけばその子から目が離せなくなっていたのを覚えています。

でも同時に、頭の中ではいろんな不安がぐるぐるしていました。

「どんな飼育グッズが必要なんだろう?」
「家のどこに置こう?」
「放し飼いって聞いたけど、うちでもできるの?」

調べれば調べるほど、情報はあるのにどれが正解かわからなくなって、

なんだか一歩踏み出すのが怖くなってしまう…。

そんな時期が、私にもありました。

だからこそ、この記事ではできるだけ丁寧に、これからリクガメを飼いたいと思っている方に向けて「これさえ読めば安心」と思ってもらえるような内容を目指して書きました。

リクガメがのびのびと快適に暮らせる環境を整えるために、最低限そろえておきたい道具、ケージや放し飼いの考え方、

初心者がつまずきやすいポイントまで、実体験も交えてご紹介します。

リクガメとの新しい生活を始める一歩として、どうぞゆっくり読んでいってくださいね。

スポンサードリンク

リクガメを迎える前に知っておきたいこと

リクガメはどんな環境を好むの?

リクガメは、もともと日差しの強い乾燥地帯に生息している生き物で、

ポカポカとした太陽の光がだいすきです。

暖かくて乾いた場所で、のんびりマイペースに過ごすのが本来のスタイル。

でも、私たちが暮らす日本の気候は、季節によって湿気が高かったり急激に寒くなったりと、リクガメにとってはちょっとハードな環境です。

だからこそ、室内飼育を基本にして、彼らが過ごしやすい”人工的な理想の環境”を作ってあげることがポイントになります。

たとえば、野生のリクガメは広い草原や砂地を自分のペースで歩き回ります。

朝日を浴びながら甲羅を温めて、お腹がすいたらお気に入りの草を探して…。

そんな生活スタイルを、私たちのおうちの中で少しでも再現できたら、それはもうリクガメにとっては極上の快適空間!

ただし、いきなり室内で自由にさせてしまうと、家具の隙間に入り込んだり電源コードをかじったりと、危険もたくさん。

最初はやっぱりケージ中心の飼育から始めて、リクガメの性格や動きのクセを観察していくのが安心です。

放し飼いってできるの?それともケージが基本?

「リクガメって、放し飼いできるって聞いたけど…うちでも大丈夫かな?」と気になる方、多いと思います。

私も最初そうでした。

結論から言えば、室内での放し飼いは条件さえ整えば”可能”です。

ただし、それなりの準備と注意点をしっかり押さえておかないと、リクガメにとっても飼い主にとっても、ヒヤッとする場面が出てきます。

たとえば、我が家ではある日、ちょっと目を離した隙に、うちのカメちゃんがテレビ裏の電源コードをかじっていて大慌て!

「まさかそんな場所に入れるなんて…」と青ざめたのを覚えています。

そんな経験からも、私は放し飼いをする前に、しっかりと環境を整えることの大切さを実感しました。

だからこそ、まずはケージ内での生活に慣れてもらい、その子の行動パターンをしっかり見てから、徐々に「散歩タイム」として短時間だけ室内に出してあげるスタイルが安心です。

フローリングの滑りやすさや、観葉植物などの誤食リスクなど、気をつけるべきポイントはいくつもあります。

でも少しずつ信頼関係を築いていければ、リクガメとの距離がぐっと近づきますよ。

スポンサードリンク

リクガメ飼育に必要なもの一覧

絶対に必要な基本グッズ(ケージ・ライト・餌皿など)

リクガメ飼育に最低限そろえておきたいのは、

  • 飼育ケージ(衣装ケースなどで代用も可能)
  • バスキングライト(昼間の太陽代わり)
  • 紫外線ライト(骨や甲羅の発育に必須)
  • シェルター(安心して隠れられる場所)
  • 餌皿・水皿(ひっくり返されにくいものがおすすめ)
  • 床材(ヤシガラ・ペットシーツなど、湿度に合ったもの)
この「基本グッズ」は、リクガメにとって“暮らすための土台”ともいえる存在です。

これがしっかり揃っていないと、体調を崩したり、ストレスで食欲が落ちたりすることも。

特にライトは、私が最初につまずいたポイントでもあります。

よくある失敗が「ただのデスクライトで代用しようとすること」。

私も「ちょっと高いし、これで代用できるんじゃ?」と甘く見て、結局後から慌てて買い直しました…。

だからこそ、最初の段階で“ちゃんとした設備”を整えておくことが、リクガメにも自分自身にも優しい選択になります。

あると便利なアイテム(温度計・湿度計・掃除グッズ)

「これは必須じゃないけど、あるとめちゃくちゃ助かるよ!」というアイテムも実はたくさんあります。

たとえば、温度計と湿度計は地味だけど超重要。

リクガメは暑すぎても寒すぎても体調を崩しやすい生き物です。

温度と湿度のバランスがズレるだけで、食欲が落ちたり甲羅が変形するリスクすらあるんです。

掃除グッズも大切です。

特に、うんちやおしっこの始末はこまめにするのが鉄則。

放置するとにおいの原因になるだけでなく、リクガメが踏んでしまって不衛生に。

我が家では、

  • ウェットティッシュ
  • 使い捨て手袋
  • 小型のちりとり
  • 消臭スプレー
が毎日の必需品になっています。

掃除がラクだと気持ち的にもゆとりが出ますし、清潔を保ちやすくなりますよ。

購入時に注意すべきポイントとは?

「どこで買えばいい?」「何を基準に選べばいい?」そんな悩みも、初心者のうちはつきものです。

まず、リクガメ専用と書かれているかどうか。

ネット通販やホームセンターなど、購入先はいろいろありますが、「爬虫類全般」と書いてあるものより、「リクガメ専用」と書かれた製品のほうが安心。

特にライト類は要注意です。

たとえば紫外線ライトにはUV-AとUV-Bの違いがあり、必要な波長が出ていないライトを使っても、

リクガメにとっては意味がなかったり、逆に健康を害したりすることもあります。

最初は「これで十分かな?」と安価なものを選びがちですが、長い目で見れば、信頼できるメーカーの専用品を買う方が結果的にコスパも良くなります。

そしてもう一つ大切なのは、レビューや口コミのチェック。

実際に使っている人の声を見て、想像以上に役立つヒントが見つかることもありますよ。

スポンサードリンク

放し飼いはできる?メリット・デメリットを比較

放し飼いのメリットと向いている環境

広々としたスペースで自由に動けることは、リクガメにとって心地よい刺激になります。

ケージの中だけでの生活だと、やっぱり運動量も限られてきます。

何より、探検したり好奇心を満たしたりすることが難しくなってしまうんです。

放し飼いにすることで、ストレスが軽減されるだけでなく、家族との触れ合いも自然と増えていきます。

朝、リビングで一緒に日向ぼっこしたり、子どもが帰ってきたらちょこんと近寄っていったり……。

その光景に、こちらが癒される場面が本当に多いんですよ。

特に放し飼いに向いている環境としては、

  • 床に段差が少なく
  • 物が少なめで
  • 電気コードや小さな落とし物がない
そんなお家。

リクガメの目線は低く、意外なものに反応するので、「床にあるものはすべて口に入れる可能性がある」くらいの気持ちで整理しておくと安心です。

日光代わりの紫外線ライトを設置したり、床に滑りにくいラグやジョイントマットを敷いて歩きやすくする工夫も効果的です。

放し飼いのリスクと気をつけたいこと

一方で、放し飼いにはリスクもつきものです。

まず、リクガメは意外とすき間や狭い場所に入り込むのが得意。

気がついたら家具の下や壁との間に入り込んで動けなくなっていたり、コードをかじってしまったりすることもあります。

観葉植物も要注意。

見た目がきれいな観葉植物でも、リクガメにとっては有毒なものがあったり葉っぱや土を食べてしまって体調を崩すことも。

さらに、フローリングの床は見落としがちな危険ポイント。

ツルツル滑ってしまうことで足腰に負担がかかったり、転倒して甲羅を打ってしまったりするリスクがあります。

滑り止めマットやタイルカーペットを使ったり、ケガのリスクが低くなるようにあらかじめ整えておくことが大切です。

また、家中を自由に動けるようにするには、室温や湿度の管理にも一段と気を配らなくてはいけません。

部屋ごとの温度差が大きいと、リクガメが寒さで体調を崩してしまうこともあるため、快適なゾーンを複数用意しておくと安心です。

放し飼いに向いている種類と注意点

「うちの子は放し飼いにしても大丈夫?」

これはリクガメを飼い始めた方がよくぶつかる悩みです。

すべてのリクガメが放し飼い向きというわけではありません。

たとえば、比較的小型でおとなしい性格を持つヘルマンリクガメやギリシャリクガメは、室内でも比較的落ち着いて行動するため、放し飼いに向いている種類として人気です。

逆に、活発すぎたり、警戒心が強かったりする種類は、突然走り出したり、隠れて出てこなくなったりすることもあるので、

放し飼いは慎重に検討した方が良い場合も。

個体ごとの性格にもかなり差があります。

「この子は好奇心旺盛で元気すぎるな」と感じたら、まずは短時間の放し飼いからスタートして、徐々に時間や範囲を広げていくのがポイントです。

もちろん、放し飼いをしていても、夜やお留守番中はケージに戻して、安全を確保するのが基本になります。

最終的には、その子の性格や体調をよく観察して、その子に合ったスタイルを探していくことがリクガメとの幸せな暮らしにつながります。

スポンサードリンク

まとめ:リクガメにとって安心な住まいをつくろう

リクガメは見た目のかわいらしさだけでなく、そのゆったりとしたしぐさや、こちらの気持ちをやさしく受け止めてくれるような素直な性格にも、

本当に癒される存在です。

たとえば、ゆっくりとした足取りでこちらに近づいてきたり、甲羅をポカポカとバスキングライトの下で温めている姿を見るだけで、

「ああ、今日も一日がんばろう」って気持ちになれたりしますよね。

だからこそ、私たち飼い主が

「この子が心からリラックスできる環境ってなんだろう?」
「安全で、快適で、愛情いっぱいの空間を作ってあげたい」

そんなふうに思いを巡らせながら、ひとつひとつ丁寧に準備を進めていくことがとても大切なんだと感じています。

放し飼いの生活は、たしかにリクガメにとって魅力的なスタイルです。

おうちの中を自由に歩き回る姿には、飼い主としての夢や憧れもあります。

でも、最初から無理をせず、まずは基本のケージ飼育からはじめるのが何よりの近道。

必要なものをしっかりそろえて、日々の変化に耳を傾けながら、少しずつ少しずつ、リクガメとの暮らしを育てていきましょう。

きっとその時間が、リクガメにとっても、そして私たちにとっても、かけがえのない宝物になっていくはずです。