メダカを飼っている方のお悩みポイントの一つ。
「水槽に水草がたくさんあれば、酸素ぶくぶくのエアレーションは必要なのか?」
悩みどころですよね。
片方だけで良いような気がしちゃいますよね。
エアレーションは基本的に、
「過密飼育でなく」
「間口の広い水槽」
という環境でメダカを育てているなら、エアレーションが無くても大丈夫。
実際にエアレーション無しで飼育してる方も結構います。
しかし、事と次第では必要な場合も出てきます。
水草は光合成をするので、酸素を放出してくれます。
しかし、夜は光合成を行わなずに呼吸しかしません。
少量の水草ならエアレーション無しでも問題ないでしょうが、水草がたくさんあるようなら。
逆に水草の呼吸によってメダカに必要な酸素まで吸われてしまって、メダカが酸欠になってしまいます。
そうなるとエアレーションは必要になってきますね。
そもそも、メダカを育てるうえでエアレーションはなぜ必要なんでしょうか?
メダカの飼育にエアレーションが必要な理由
では、メダカの飼育にエアレーションが必要な理由を見ていきましょう。
メダカ飼育でエアレーションが必要な理由①酸素供給
メダカを水槽内で飼育していると、酸欠になる状況があります。
それらの理由は、
- 水槽内での過密飼育
- 水槽内の水草が大繁殖
- 夏場の水温上昇
- CO2濃度の上昇
そんな中で、水槽内の酸素量を手っ取り早く保ってくれるのが、エアレーション。
エアレーションを設置することによって水中の酸素供給量が増えて、酸素不足の解消になります。
メダカ飼育でエアレーションが必要な理由②水の流れを作る
エアレーションで水をブクブクとさせることで、水に動きが発生し、水面から空気中の酸素が溶け込む量が増えます。
しかもブクブクさせることで水槽内に空気がまんべんなく回ってくれるので、水槽内の水温差や酸素濃度の差を減らしてくれます。
水草とエアレーションを両立させると安心
水草とエアレーションを両立させることで、メリットも安心感もえられます。
特にグリーンウォーターで飼育していると、うっかり大繁殖させてしまい真緑のドロドロ水になってしまうこともあります。
その時その時の季節や天候、状況次第では水質が急に変化するなんてことも十分にあり得ます。
そんな時のために、エアレーションは常時設置しておいた方が安心ですね。
メダカの水槽にはブクブクがあっても水草って必要なの?どんな効果が期待できるの?
さて、お次は逆のお悩み。
「エアレーションがあるなら、水草はいらないのでは?」
水中に酸素を放出するという意味では、エアレーションと水草を両立させる意味は、あんまりなさそうですよね。
では、水草が必要な理由って何でしょう?
「見栄え?」
いえいえ、確かに水草がある方が見栄えは良いですが、理由はそれだけではありません。
メダカの水槽に水草を設置する理由
ここからは、水槽に水草を設置するメリットについて解説していきます。
水草を設置する理由①酸素供給
先程も説明した通り、水草は光合成を行うので、酸素を放出してくれます。
でも、酸素が多すぎると病気の原因となります。
光合成のしすぎは、逆に酸素過多になってしまいます。
なので、照明を使う時は常時つけっぱなしにするのではなく、8時間を目安に点灯するようにしましょう。
水草を設置する理由②メダカの隠れ家
自然界に生息しているメダカは外敵から身を守るために、水草や水際の植物に隠れて生活しています。
なので、水槽で飼育しているメダカも本能で身を隠す習性があるんです。
水槽内では外敵はいなくとも、同じメダカ同士ケンカをすることもあります。
そんな時に隠れることのできる水草が必要になるんです。
メダカにだって、ほっと一息つける場所が必要なんですね。
水草を設置する理由③産卵床になる
水草をメダカの産卵床にすると、自然の生態に近い産卵の状態となります。
産卵床を目的として、水草を使う場合は
- 低水温に耐えられる
- 植物が柔らかく、卵を産み付けやすい形状をしていること
- 丈夫で枯れにくい
水草を設置する理由④水質改善
水槽内でメダカを飼っていると、フンや餌の食べ残しで汚れてしまいますよね。
でも、これらの汚れから発生したものは水草の養分となってくれます。
この養分を吸収してくれるので、水質改善が見込めるわけです。
かといって、水草があるから掃除をしなくても良いというわけではありませんよ。
このように、エアレーションを付けているから水草は必要ない…ではなく!
水草があることによって得られる効果はとても大きいです。
メダカの水槽での水草の増えすぎは要注意!
でも、水草の増えすぎは要注意です。
水面の大半を覆ってしまうことで
- メダカが酸欠になってしまったり
- メダカの泳ぐスペースまで圧迫してしまう
水草のメンテナンスもお忘れずに。
増えてきたと感じたら、切ったり間引いたりしましょう。
メダカ飼育には酸素石が使える!?気になるコスパと寿命は?
ホームセンターや100均でも見かける酸素石。
その効果はいかに?
酸素石を水槽にいれたら半永久的にそのままでいいのかな?
見慣れぬ便利グッズは、ちょっとワクワクしますよね。
酸素石とは、水槽内に入れておくだけで酸素を供給してくれるタブレット状の石の事。
主成分は「過酸化カルシウム」
水を加えると化学反応で水酸化カルシウムと酸素を発生させてくれます。
確かに便利そうに見えますが、デメリットも存在します。
ここからは酸素石を使う際の注意点やコストパフォーマンスについて詳しく解説していきます。
酸素石ってどう?注意点はpHの変化と水質変化
先程も言いましたが、酸素石が水に触れると、酸素と水酸化カルシウムが発生します。
この水酸化カルシウムは消石灰のこと。
強いアルカリ性です。
なので、水質をアルカリ性に傾けてしまうので、pHが上昇します。
しかもカルシウムも供給されるので、水の硬度も高くなります。
pHの上昇・水質の変化を確認するために、こまめに水の状態の確認が必要となってきます。
酸素石ってどう?コストパフォーマンスについて
コストパフォーマンスについては、正直良いとは言えません。
酸素石は水槽にポンッと入れるだけで酸素を発生させてくれるので、一見便利には見えます。
商品によっては1カ月ほど持続するものから半日程度しか効果が得られないものまで様々。
長く持続するものは、お値段も少しお高め。
かと言って安くで販売されているものは効果もそれなり。
それなら、最初からエアレーション器具をそろえた方が維持費も抑えられるし、お世話の手間も減らせます。
普段はエアレーションを使い、酸素石は停電の時や非常時に備えて1箱保管しておくくらいのスタンスで良いのではないかと思います。
メダカの水槽には水草があれば酸素は足りる?のまとめ
エアレーションがあるから、水草はいらない。
水草があるからエアレーションはいらない…ではなく、
エアレーションにも水草にも、それぞれメリットがあります。
酸素石もそうですが、一つの事に集中して頼るのではなく、それぞれメリットを程よく取り入れることが大事ですね。