グリーンウォーターが底に溜まるのはなぜ?メダカの健康管理への影響は?

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グリーンウォーターはメダカを育てていく上で、たくさんのメリットがあるので欠かせないですよね。

でも、ある日、水槽を覗いてみたら、底の方にドロッとした緑色のモヤモヤが沈んでいるのを見たことはありませんか?

グリーンウォーターが底に溜まると、メダカへどんな影響がでるのでしょうか?

そもそも、なんでグリーンウォーターが底に溜まってしまうのでしょうか?

今回は、グリーンウォーターが水槽の底に溜まってしまう現象について解説して行きます。

グリーンウォーターが底に溜まるとメダカにどんな影響が出る?

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グリーンウォーターが底に溜まったからと言って、すぐに影響が出るわけではありません。

ですがこのまま放置してしまうと、底に溜まった堆積物が毒素を出し始め、水を汚し、メダカに影響が出るようになります。

そうならないように、グリーンウォーターが底に溜まっている状態を確認したら、すぐに処理しましょう。

グリーンウォーターの処理①「底に溜まっている堆積物を取り除く」

堆積物は網でもすくえますが、観賞魚用の砂利掃除や換水用のホースなども手軽で便利です。

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しかし針子の水槽でしたら、換水用のホースだと間違えて針子まで吸ってしまうことが多いです。

針子の水槽の堆積物を取り除く時は、スポイトで地道に吸い上げましょう。

グリーンウォーターの処理処理②「容器の丸洗い」

堆積物があまりにも多いなら、思い切って容器を丸洗いしたほうが楽です。

メダカ達には別容器にお引越ししてもらい、容器を丸洗いします。

引っ越しする時は、しっかり水合わせをしてからにしてくださいね。

こういう時のためにも、容器の予備はあった方が、何かと便利です。


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グリーンウォーターを維持するには?酸欠状態に注意しよう

グリーンウォーターを維持するために大事なことは、

グリーンウォーターを維持するために大事なこと1,日当たり

何はともあれ、日当たりが大事です!

室内飼いをする時は窓際で日当たりの良い場所に水槽を置きましょう。

日が当たりにくい場所なら照明を当ててください。

グリーンウォーターを維持するために大事なこと2,水換えのタイミング

目安としては、だいたい週に1回。

理想的なグリーンウォーターはきれいな緑茶色をしています。

茶色がかっていたり、抹茶並みに濃くなりすぎると良くありません。

週1というのはあくまで目安であって、その時の気候や水槽の水の具合を見て判断してくださいね。

グリーンウォーターを維持するために大事なこと3,こまめな掃除

こまめな掃除と言っても、そんなに大げさなものではありません。

浮いてるゴミや沈んでる藻を、網やスポイトで取り除くだけです。

これをするだけで、水槽のきれいさが長持ちします。

グリーンウォーターを維持するために大事なこと4,照明時間の調整

照明を常に当てっぱなしにすれば良いというわけではありません。

外飼いや日光の当たる場所での室内飼いの場合は、太陽の動きに合わせて自然と調整できます。

夏など日差しが強すぎる場合は日陰に移すなり、影を作るなり対策をとりましょう。

室内飼いで照明を使っている時も、メダカの体内時計やバイオリズムを整えるために、1日8~10時間の決まった時間に点灯するようにしましょう。

照明の電源のオン・オフが少し面倒くさかったりしませんか?

そんな方は、タイマー付きのライトだと楽チンだし消し忘れもないので、検討してみてもいいかもしれませんね。

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水槽の底に溜まってしまったグリーンウォーターの正体

水槽の底に沈んでいるドロッとした緑色の正体、あれは藍藻(らんそう)やアオミドロ、もしくは死滅したプランクトンが堆積したものだったりします。

藍藻とアオミドロの違い

アオミドロと藍藻(らんそう)、似ているので同じだと思っている人もいますが、微妙に違います。

アオミドロとは?

緑色のふさふさした長い糸状の藻です。

小学校の頃、顕微鏡で覗いてみたことはありませんか?

アオミドロがあまりに増えすぎると、メダカの泳ぐスペースがなくなってしまって、アオミドロに絡まって出られなくなって、死んでしまうということもあります。

藍藻とは何なの?

名前に藻という文字が入っていますが、その正体はバクテリアです。

見た目も悪いですが、臭いがかなり強烈。

しかも繁殖のスピードも速いので、早めに手を打ちましょう。

これらの原因は、水槽の富栄養化や日光・照明の当たりすぎによるものが多いです。

水槽の富栄養化とは、メダカのフンや餌の食べ残し、水草の肥料の入れすぎが原因で起こる現象です。

加えて、直射日光の当たる場所はどんどん繁殖してしまうので、注意しましょう。

植物プランクトンが死滅する原因

メダカの外飼いをされてる方によく見られます。

グリーンウォーターが突然透明になって底に溜まっている時は、植物プランクトンが死滅していることが多いです。

その原因は、雨水が水槽に入って水質が突然変化し、植物プランクトンが死んでしまったことで起こります。

雨水が水槽に入らないように蓋をしていても、雨が長く続き、太陽光がなかなか差さない日が続く場合も、このような現象が起きやすいです。

グリーンウォーターを維持するために大事なこと5,泡や油膜に注意

水槽の表面に油膜が張っていたり、泡が浮かんでいるなんてこともありますよね。

あれもグリーンウォーターの品質悪化につながります。

よくキッチンペーパーとかで吸い取る行為を見かけますが、針子を一緒に持って行ってしまってすることもあるので、個人的にはあまりオススメはしません。

エアレーションで散らすか、それでも改善しないようでしたら、水換えを行ってください。

グリーンウォーターが濃くなり過ぎたらどうする?

グリーンウォーターを日当たりの良いところに放置していると、どんどん濃くなってしまいます。

そうなるとエサも豊富になるし、良いんじゃない?

なんて考えてしまいそうですが、濃くなりすぎると以下のような問題が発生します。

グリーンウォーターが濃くなり過ぎたら起こる問題①酸欠

  • <光合成>
    二酸化炭素を吸収して、酸素を放出する。
  • <呼吸>
    酸素を吸収して、二酸化炭素を放出する。
昼間は光合成と呼吸の両方していますが、光合成で酸素を放出する量のほうが多いです。

でも、夜は光合成をせずに呼吸のみ行います。

そうなると、メダカに必要な酸素まで吸われてしまうので、メダカは酸欠になってしまいます。

グリーンウォーターが濃くなり過ぎたら起こる問題②ガス病

酸素も多ければ多いほど良いわけではありません。

特に夏場の朝から昼にかけて、太陽の光を浴びてどんどん光合成をし、どんどん酸素も発生してしまいます。

そうすると、酸素が過飽和状態になってしまいます。

簡単に言えば酸素があまりに多すぎて、限界を超えてしまった状態です。

このような状態になってしまうと二酸化炭素が吐き出しづらくなり、呼吸困難に陥ってしまいます。

これらの症状の病気を「酸素ガス病」と呼び、各血管や眼窩内、頭皮に小さな気泡を発生させてしまうことで症状を引き起こしてしまいます。

グリーンウォーターはメダカの稚魚などの成長を助ける半面で、うっかり濃くなりすぎると、酸欠やガス病にもなりやすくなってしまいます。

何事も、適量が大事ですね。

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グリーンウォーターが底に溜まるのまとめ

メダカを育てるうえで、グリーンウォーターはメリットも多いですが、注意しなければならないことも多いです。

水槽の底にグリーンウォーターが溜まってしまうと、見た目が悪いだけでなく、メダカにも悪い影響を及ぼしてしまいます。

普段から細かく観察し、小まめに掃除をすることが大事です。

きれいな緑茶色を目指して頑張ってくださいね。