私は栗ごはんが大好きなので、ついつい栗を買いたくなってしまいます。
ただ、生栗を買うにあたり一つわからないことが…。
「賞味期限ってどれぐらい?」
基本的にスーパーで売っている野菜類には「賞味期限」は書いていませんよね。
栗だけじゃなく野菜って、その状態を見て食べられるかどうかを判断しますよね。
しかし!栗は「中の状態が見えない」んですよね。
生栗は常温保存には適していない!?
実は栗って「常温保存」はあまり適していないんです。
外側の鬼皮と、の周りについている渋皮の間には、虫が卵を産んでいる可能性があるんです!
そしてその卵が、常温保存すると数日で孵化してしまうからなんです。
そのため、保存するなら「冷蔵保存」か「冷凍保存」するようにしましょう。
それぞれの保存での賞味期限を見ていきましょう。
生栗を冷蔵保存したときの賞味期限の目安は?
生栗を冷蔵保存するとき、栗が皮つきの場合は1ヵ月ほど日持ちします。
栗の表面が汚れている場合は、水洗いせずにふき取ります。
綺麗になった栗を皮がついたまま新聞紙などで包み、ビニール袋などに入れて冷蔵庫に入れます。
チルド室に入れられればなお良いです。
新聞紙に包まずに保存することも可能ですが、その場合は湿気が発生して袋の中に水滴がつくと「カビ」が発生してしまうおそれがあります。
湿気が出てきた場合は、新聞紙やビニール袋を新しいものに交換してください。
栗は、低温(0度)で寝かせた方が甘味が増します。
なので栗を手に入れたら、すぐにこのような冷蔵保存をするようにしましょう。
栗の皮なしの場合は、冷蔵保存しても数日しか日持ちしません。
生栗の皮を剥いてしまうと、傷みやすくなります。
皮なしの生栗を冷蔵保存した場合は、数日のうちに食べきるようにしましょう。
生栗を冷凍保存したときの賞味期限の目安は?
冷凍保存の場合、皮つきの生栗でも皮なしの生栗でも、2~3ヵ月ほど日持ちします。
皮つきのまま茹でずに冷凍保存することもできますが、解凍後に調理することを考えると、先に皮を剥いておくと良いと思いますよ。
皮は、そのまま力技(?)で剥く人もいると思いますが、茹でて粗熱をとり、栗の底を包丁で落とすと簡単に皮を剥くことができます。
(栗の皮むきの方法については「生栗の剥き方で一番簡単な方法!栗料理が10倍楽しくなる!?」に詳しくまとめていますので、ぜひ参考にしてくださいね)
ただ、冷凍する前の状態によっても「賞味期限」は変わってくるので、食べる前に匂いやべたつきなどを確認して食べるようにしてくださいね。
古い栗の見分け方!古い栗におすすめの食べ方はあるの?
栗が古くなってくると
- 表面がしなびている
- 鬼皮にツヤがない
- 重みがなくなる
- 底の部分の白色がくすんでいる
このような「古い栗を見分けるポイント」を覚えておくと、簡単に古い栗を取り除くことができますよね。
古い栗ももったいないので食べたくなりますが、虫が出てきたりお腹を壊しては元も子もありません。
なので、古い栗は調理せずに処分するようにしてくださいね。
栗の賞味期限って常温ではどれくらい大丈夫なの?保存するときのポイントは?
栗の常温保存の仕方は新聞紙に包んで冷暗所に置いておきます。
これで1週間は持ちますが、常温だと栗は乾燥しやすいためそのまま放っておくと風味が落ちて痩せてしまいます。
冷蔵保存か冷凍保存をおすすめします。
栗は低温保存することで、でんぷん質が糖化するので甘みが増します。
冷蔵庫の場合は0℃に近い温度のチルド室で、栗を保存することをおすすめします。
②少し湿らせたキッチンペーパーで汚れを落とす
③新聞紙で包み密閉袋に入れて空気を抜きチルド室へ入れる
栗の冷蔵保存は1ケ月できますが、新聞紙は3日ごとに交換しましょう。
そして、栗を冷蔵保存するなら「鬼皮と渋皮」をむいてから保存しましょう。
皮つきのままと保存期間が変わらないので、先に剥いてしまった方が扱いやすいです。
②ボウルに水を張り栗を入れて冷蔵庫で一晩置く
③水気を切り底に切り込みを入れてから鬼皮を剥ぐ
④渋皮も剥く
⑤水を張ったボウルに10分入れてアク抜きをする
⑥水気を切りキチンペーパーで拭く
⑦冷凍用保存袋に入れて空気を抜いてから冷凍庫へ入れる
栗は冷凍保存では2~3ヶ月持ちますよ。
生栗の中に虫が入っているのか見分け方は?開けずに知ることはできる?
生栗には、鬼皮(固い皮)と渋皮(薄い皮)の間に虫が卵をうみつけている可能性があります。
スーパーで売られている栗は、農薬などを使っているのでほぼ心配はないのですが。
でも自分で拾ってきた天然の栗は無農薬なので、虫が入っている可能性がかなり高いようです。
私は虫が苦手なので、そんな状態を考えるだけで鳥肌が立ってしまいます…。
生栗を開ける前に虫がいるかを見分ける方法
でも、大丈夫です。
栗を開ける前に虫がいるかどうかの見分け方があります。
虫のいる生栗の見分け方①まず観察
まずは、栗に穴があいていないかチェックします。
栗に穴があいているものは、虫が中から栗を食べているということです。
このとき、小さな穴もありますので見逃さないようにしてくださいね。
ちなみに、栗がまだ成長しきっていない頃に虫が入りこんでしまった場合は、成長とともに穴がふさがることもあるんです。
なので、穴のない栗でも100%大丈夫な訳ではないので、注意してくださいね。
虫のいる生栗の見分け方②水に浮かべる
大き目のボウルやバケツに水をはり、栗を半日ほど入れておきます。
虫の食害に遭っている栗は軽くなりますので、水に浮かんだものは虫が入っていると思ってください。
ただ、あまり食害が進んでいない栗は浮かんでこないので、沈んでいる栗でも虫が入っている可能性があります。
虫のいる生栗の見分け方③粉が出てきたり黒ずんでいるものはNG
新聞紙の上に、栗を一つずつ並べて一日放置します。
栗の下に白い粉が落ちているものがあれば、中で虫が活動しているということになります。
他の栗と比べて黒っぽいなと思うものがあれば、腐っている可能性があるので捨ててください。
この3つの手で、だいたいの虫食い栗は取り除くことができますが、それでも100パーセントではありません。
皮を剥いたときの状態や、食べる前の状態で気になることがあればその都度処分するようにしてくださいね。
なお、虫のいないと思われる栗は、できるだけ早く茹でるなどの下処理をしたり、冷蔵庫や冷凍庫での保存をするようにしましょう。
腐った栗を食べると食中毒になる!?腐ってないかを確認する方法
腐った栗を食べると必ずしも食中毒になるとは断言できませんが、可能性はあります。
特にカビが生えたものを食べると危険性は高くなります。
一部のカビには「カビ毒」が存在していて、この毒は熱に強いため加工調理しても毒性が減らないのです。
このカビ毒を長期連続摂取すると、がんのリスクが高くなったり内臓のあらゆる箇所に健康被害をもたらします。
まれに急性症状が出ることもあります。
その場では大丈夫だからといって摂取し続けていると、ジワジワと被害を被るのです。
予防するには、「カビの生えた栗を食べないこと」です。
当然と言えば当然ですよね。
カビが生えてしまった栗は、カビの部分を取り除いても毒素が残っている恐れもあります。
なので、「カビを取り除けばOK!」なんて思わずに、もったいないですが処分するようにしてくださいね。
腐っている栗・傷んでいる栗を確認する方法
栗の皮をむきやすくするために水に浸けておきますよね。
この時、浮いてきた栗は傷んでいる証拠なんです。
水に浸けた後、水を捨てて栗を放置したままでいると黒くなって傷むので早く皮を剥きましょう。
皮を剥いたら中が黒い場合も傷んでいます。
実が未熟なもの、虫食いにより穴が開いているものも傷んでいるでしょう。
- 鬼皮が濃い茶色でツヤツヤしているもの
- 見た目が太っているもの
- ずっしり重量感があるもの
- 小さな穴が開いていないもの(虫食いがないもの)
必ず加熱調理していただきましょう。
栗が乾燥してしまったけどまだ食べられる?!おすすめアレンジレシピ
栗は硬い皮に覆われていて、一見常温保存ができるように見えますよね。
でも、栗を常温で置きっぱなしにしていると、水分が出ていってしまい硬くなってしまうんです。
ただ、「干し栗(勝ち栗)」という、栗を天日干しして甘みを凝縮させる食べ方もあるのです。
その場合は、歯が丈夫な人は栗の殻を割って実をそのまま食べるそうです。
硬いんだけど、口の中に栗を入れていると、次第に水分を吸って柔らかくなっていきます。
ただこれは「上級者の食べ方」っぽいので、一般的には栗ご飯にしたり蒸したりして硬くなった栗に水分を戻して食べます。
置きっぱなしにしたりして硬くなった栗も同じように水分を戻してあげれば再びホクホクになります。
硬くなった栗を戻す方法として、殻に切れ目を入れてトースターで10分~15分焼いたり、殻つきのまま蒸し器で蒸します。
固く乾燥した栗のアレンジレシピ
ゆっくりと熱を加えるのがポイントなので、煮物にするのもおすすめです。
豆と一緒に煮たり、鶏肉や干ししいたけ一緒に煮たりしてアレンジがききます。
固く乾燥した栗のアレンジレシピ②栗ご飯
いちばんのおすすめはやはり「栗ご飯」でしょう。
干し栗で炊いた栗ご飯は栗が崩れにくいですよ。
硬い栗でも水分を含ませれば食べられるのですが、手間になりますよね。
硬くならないようにするには冷蔵保存や冷凍保存をして乾燥を防ぐようにします。
生栗の賞味期限ってどのくらい?のまとめ
生栗の賞味期限について見てきましたが、最後にポイントをおさらいしておきますね!
- 生栗は、常温保存には向きません(虫が孵化する可能性があるため)
- 冷蔵保存での賞味期限は、皮つきでは1か月ほど、皮なしでは数日です。
- 冷凍保存での賞味期限は、皮のあるなしに関わらず2~3ヵ月です。
- 古い栗は、表面にツヤがなくしなびていたり、軽くなってきたりします。
- 栗の中に虫がいる場合は「表面に穴があいている」「水に浮かんでくる」「放置したときに白い粉が落ちている」「黒ずんでいる」ときです。
ご紹介したことを参考にして、旬の栗を虫におびえることなく、美味しく味わってくださいね!