リクガメの寿命が短いのはなぜ?飼育下で寿命を縮める5つの原因と対策

「リクガメって長生きって聞いてたのに…うちの子、大丈夫かな」と不安になっていませんか?

どこかで「飼育下だと寿命が短くなる」という情報を見てしまって、もしかして自分の育て方が悪いのかも、と心配になってしまう気持ち、すごくよくわかります。

大切に迎えたからこそ、ちゃんと長生きさせてあげたいですよね。

安心してください。

リクガメの寿命が短くなる原因のほとんどは「環境」によるもので、気づいて改善できれば十分に長生きさせることができます。

この記事では、飼育下でリクガメの寿命が縮んでしまう5つの主な原因と、今日から取り組める改善のポイントをわかりやすく解説します。

読んだあとに「よし、これやってみよう」と思っていただけたら嬉しいです。

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リクガメの寿命が「短い」って本当?まず正しい数字を知ろう

リクガメはもともと非常に長生きな動物で、ペット向けの小型〜中型種でも平均寿命は30〜50年とされています。

犬や猫とは比べものにならないほどの長寿です。

大型種になると100年以上生きるケースもあり、ギネス記録を持つアルダブラゾウガメの「ジョナサン」は、2025年現在で190歳を超えているとも言われています。

そのうえで、「飼育下では野生より寿命が短くなることがある」というのも事実です。

ただ、これは飼い主さんが何か特別に悪いことをしているわけではなく、自然界と飼育環境では条件が違うから、というシンプルな理由がほとんどです。

つまり、「環境の差」を少しずつ埋めてあげることができれば、飼育下でも十分に長生きさせることができます。

まずは「うちの子はまだ大丈夫」と落ち着いて、ここからひとつずつ確認していきましょう。

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リクガメの寿命を縮めてしまう5つの原因

飼育下でリクガメの寿命が短くなりやすい原因は、大きく5つあるとされています。

「あ、これかも」と思うものがあっても、焦らなくて大丈夫。

気づいた今から改善できます。

①温度管理が適切でない

リクガメは変温動物、つまり周囲の温度によって体温が変化する生き物です。

寒すぎると代謝が落ちて動けなくなり、暑すぎると脱水や熱中症のリスクが上がります。

飼育下では25℃〜32℃の環境が目安とされています。

ただし、意外と見落としがちなポイントがあります。

それは「ケージ全体を同じ温度にするのではなく、暖かい場所と少し涼しい場所の両方を用意すること」です。

リクガメには、自分で好きな温度の場所に移動して体温を調節する習性があります。

この「温度の選択肢」が奪われてしまうと、ストレスになってしまうことがあるのです。

②紫外線(UV)が足りていない

リクガメの甲羅や骨を健康に保つにはカルシウムが必要で、そのカルシウムを体内で活用するためにビタミンD3が必要で、そのビタミンD3を作るために紫外線(UVB)が欠かせません。

室内飼育の場合、窓越しの日光では紫外線がほぼカットされてしまうため注意が必要です。

紫外線が不足すると甲羅の変形や「くる病」につながることがあり、特にベビー期の紫外線不足は一生残る甲羅の変形を引き起こす可能性があるとされています。

爬虫類専用のUVBライトを使うか、天気のいい日に屋外で直接日光浴をさせてあげることが理想的です。

私も飼い始めた当初、UVBライトがついているからOKと思っていたんですが、食欲が落ちてきて焦ったことがありました。

調べてみると、購入から1年以上経ったライトで紫外線の出力がほぼゼロになっていたことが原因だったようです。

見た目は普通に光っているのに…。

交換したら徐々に元気を取り戻してくれて、本当にホッとしました。

“ついている=効いている”ではないというのが盲点でした。

③食事の内容が偏っている

リクガメは基本的に草食性で、野菜や野草をバランスよく食べることが大切です。

レタスやキュウリだけを毎日あげていたり、逆に果物を多めに与えたりすると、栄養バランスが崩れてしまいます。

食事の基本は、チンゲン菜・小松菜・タンポポ・ヨモギなど、3〜4種類の葉野菜や野草を組み合わせること。

果物は糖分が多いため、ごくたまにおやつとして与える程度にしましょう。

また、カルシウムのサプリメント(パウダー状のもの)を食事にひとふりしてあげるのも効果的です。

④運動不足になっている

野生のリクガメは、1日に数キロ歩くこともあると言われています。

ところがケージの中だけでは、どうしても運動量が少なくなりがち。

運動不足が続くと代謝が落ち、体への負担が積み重なっていきます。

週に数回はケージから出して、室内や庭で自由に歩き回らせてあげる時間を作りましょう。

大げさに構える必要はなく、10〜20分でも十分です。

ただし、目を離すとすき間に入り込んでしまうこともあるので、必ず見守りながら行ってくださいね。

⑤ストレスがかかっている

おっとりして見えるリクガメですが、実は環境の変化にとても敏感です。

急な温度変化、ケージが狭すぎる、触りすぎなどがストレスの原因になります。

リクガメを頻繁に触ったり持ち上げたりすることは、免疫力の低下や拒食につながることもあるとされています。

スキンシップを楽しみたい気持ちはよくわかりますが(わかります!)、リクガメのペースに合わせて、のんびりつきあってあげるのがいちばんです。

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今日から取り組める改善ポイント3つ

原因がわかったら、あとはできることから始めるだけ。

難しく考えなくて大丈夫です。

改善①:温度計を2か所に置く

ケージの「暖かい側(ホットスポット)」と「涼しい側」の両方に温度計を置いてみましょう。

ホットスポット側は35℃前後、涼しい側は25〜28℃前後が目安とされています。

温度計がひとつだけだと、「全体的にどうなっているか」が見えません。

2か所で測るだけで、リクガメが自分で温度を選べる環境になっているかどうかが確認できます。

費用も数百円〜千円程度で始められます。

改善②:UVBライトの交換時期を確認する

UVBライトには「見た目は光っているのに、紫外線の出力が落ちている」という問題があります。

メーカーにもよりますが、多くの製品は6か月〜1年が交換の目安とされています。

タイマーコンセントを使って照射時間を1日10〜12時間に固定するのもおすすめです。

うっかり消し忘れたり、つけ忘れたりが防げます。

私はタイマーコンセントを導入してから、ライトのつけ忘れが一度もなくなりました。

出かける日も安心だし、リクガメにとっても規則正しいリズムができて良かったと思っています。

1,000円くらいで買えるので、まだ使っていない方にはぜひおすすめしたいです。

改善③:食事のレパートリーを少しずつ増やす

同じ野菜だけを毎日あげているなら、少しずつ種類を増やしていきましょう。

いきなり全部変えると食べてくれないこともあるので、今あげているものに少し混ぜながら慣れさせてあげるのがコツです。

タンポポやヨモギなどの野草は栄養価が高く、リクガメも好んで食べることが多いです。

公園などで摘んでくる場合は、農薬のかかっていない場所を選ぶようにしてください。

やってしまいがちなNGまとめ

改善と同じくらい大切なのが、「やらないようにすること」です。

以下のNG行動は、意外と初心者の方がやってしまいやすいものばかりです。

  • 知識不足のまま冬眠させようとする:
    飼育下での冬眠は管理を誤ると死亡リスクがあります。特に初心者の方や、飼い始めて間もない個体では、まず冬眠させずに保温管理で越冬させることが基本とされています。種類によっては冬眠が必要な場合もありますが、十分な知識を得てから慎重に判断しましょう。
  • 違う種類のリクガメを同じケージに入れる:
    必要な温度・湿度・食事が異なり、弱いほうがストレスで衰えてしまうことがあります。
  • 水分補給を軽視する:
    リクガメは自分から積極的に水を飲みにくい構造のため、週に数回、ぬるめのお湯での温浴で水分補給させてあげることが大切です。
  • 体重を定期的に測らない:
    リクガメは食欲の変化が外から見えにくいため、月1回の体重記録が健康チェックに役立ちます。急に体重が減っているときは要注意のサインです。

まとめ:寿命を縮める原因は「環境」、気づいた今がスタート

改めて整理すると、リクガメの寿命が飼育下で短くなりやすい主な原因は「温度管理・紫外線不足・食事の偏り・運動不足・ストレス」の5つです。

どれも、今から少しずつ改善できることばかりです。

リクガメは本来30〜50年、条件が整えば人間と同じくらいの時間を一緒に過ごしてくれる動物です。

完璧にやろうとしなくていいんです。

ひとつ気になったことから、少しだけ見直してあげるだけで、きっと変わります。

こうして「もしかして何か足りないかな」と調べているあなたは、すでにリクガメのことをちゃんと考えてあげられている飼い主さんです。

それだけで十分すごいことだと思います。

「まず温度計をもう1個買ってみようかな」「UVBライト、いつ変えたっけ…」そんなふうにふと思った瞬間が、いちばんの行動のきっかけです。

大げさな準備じゃなくていい。

今夜ちょっとだけ、ケージをのぞいてみてください。

きっとあなたのリクガメも、長い時間をかけてゆっくり応えてくれると思いますよ。