鈴虫の寿命はいつまで?1日でも長生きさせる5つのコツとは?

子どもと一緒に鈴虫を飼い始めたものの、「この子たち、あとどれくらい生きるんだろう?」と気になっていませんか。

せっかく毎日可愛がっているのに、早く弱ってしまったら子どもが悲しむ姿が目に浮かびますよね。

実は鈴虫の寿命にはちゃんと目安があって、ちょっとした世話の工夫で元気でいられる時間は変わってきます。

この記事では、鈴虫がどれくらい生きるのか、そして虫が得意でない方でも家族で無理なく続けられる長生きのコツを、やさしくお話しします。

読み終わるころには、肩の力を抜いて鈴虫の鳴き声を楽しめるようになっているはずです。

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鈴虫の成虫は1〜2か月が寿命の目安!世話次第で最後まで元気に過ごせます

まず気になる寿命のお話から。

鈴虫の成虫の寿命は、だいたい1〜2か月ほどとされています。

夏の終わりから秋にかけて鳴き声を楽しませてくれて、多くは10月ごろまでに一生を終えます。

「えっ、それだけ…」と少しさみしく感じたかもしれません。

でも、これは鈴虫という虫が本来もっている自然なリズムなんです。

寿命そのものを大きく延ばすことはできませんが、暑さ・乾燥・餌・殺虫剤といったポイントに気をつけてあげれば、その子が持っている時間を最後まで元気に過ごさせてあげることはできます。

だから、焦らなくて大丈夫ですよ。

「短い命だからこそ、毎日をていねいに」くらいの気持ちで十分なんです。

これから、その具体的な方法をひとつずつ見ていきましょう。

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鈴虫の寿命が「1〜2か月」と言われる理由

なぜ成虫の寿命が1〜2か月なのか。

それは鈴虫の一生の流れを知ると、すっと納得できます。

ここを分かっておくと、子どもへの伝え方や心の準備もしやすくなりますよ。

卵から成虫までの一生を知ると寿命が見えてくる

鈴虫は、土の中で卵のまま冬を越します。

春から初夏にかけて卵がかえり、そこから幼虫として育っていきます。

卵がかえってから成虫になるまでは、およそ4か月ほど。

何度も脱皮をくり返して、少しずつ大人の姿に近づいていきます。

そして成虫になると、あの涼しげな鳴き声を響かせ、夏から秋にかけて交尾と産卵をします。

役目を終えると静かに生涯を閉じ、産み落とされた卵がまた次の春を待つ……という流れです。

つまり成虫として過ごす時間は、一生のなかでも終盤の短い期間。

鳴き声を楽しめるのがこの時期なんですね。

「もうそろそろかな」と感じる日が来ても、それは弱ったわけではなく、生き物として自然に役目を果たした姿だと考えてあげてください。

買った鈴虫は「いつ生まれたか」が分からないことが多い

ここが、寿命を一般論だけで判断しにくい理由です。

ペットショップやホームセンターで買った鈴虫、知人からゆずり受けた鈴虫は、いつ成虫になったのかが分からないことがほとんどです。

我が家にやってきた時点で、すでに成虫になって3週間たっている子もいれば、なりたての子もいる。

同じケースの中でも、生まれた時期にばらつきがあるんです。

だから「うちの子は飼い始めてまだ2週間なのに弱ってきた…」というのは、世話が悪かったのではなく、その子がもともと成虫になってから時間がたっていた、ということも多いんですね。

「○日生きます」とハッキリ言い切れないのは、こういう事情があるからです。

数字に一喜一憂しすぎず、目の前の鈴虫の様子を見てあげるほうが安心できますよ。

オスとメスで寿命に少し差があると言われている

ちなみに、オスとメスでも寿命に少し違いがあると言われています。

卵を産む役目があるメスのほうが、オICTより少し長生きする傾向があるとされています。

とはいえ大きな差ではないので、「メスだから安心」というほどのものではありません。

鳴くのはオスだけなので、鳴き声がだんだん減ってきたら、オスたちが先に役目を終えているサインかもしれません。

それでも数日鳴き続けてくれる子もいて、最後までけなげだなあと思わされます。

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鈴虫を1日でも長生きさせる5つのお世話のコツ

ここからが本題です。

寿命そのものは変えられなくても、「持っている時間を元気に使い切ってもらう」ためにできることはたくさんあります。

むずかしい知識はいりません。

家族で分担しながら、楽しんでできる5つのコツを紹介します。

コツ1 置き場所は直射日光を避けた涼しい場所にする

まず一番大事なのが置き場所。

鈴虫が元気に過ごせる温度は25℃前後が目安とされています。

注意したいのは夏の暑さです。

35℃を超えるような環境は、鈴虫が一気に弱ってしまう危険な温度と言われています。

窓ぎわは日中、思った以上に高温になります。

「明るくてよく見える場所がいいかな」と窓辺に置きたくなりますが、直射日光が当たる場所はさけてください。

風通しのよい、家の中の涼しい場所がおすすめです。

子どもが毎日のぞきやすい高さの棚など、生活の動線に合う場所だと世話も続けやすいですよ。(リビングの片隅、案外ちょうどいいんです)

コツ2 餌は野菜とたんぱく質をセットで用意する

餌は鈴虫の元気に直結する部分。

ポイントは、水分になる野菜と、たんぱく質の両方を用意してあげることです。

野菜はナスやきゅうりが定番。

水分補給も兼ねてくれます。

そしてもうひとつ大切なのが、かつお節や煮干しなどの動物性のたんぱく質、または市販の鈴虫用の餌です。

鈴虫用の餌は大豆や米ぬか、魚粉などがバランスよく配合されているので、これひとつでも頼りになります。

たんぱく質が足りないと困ったことが起きます。

それが共食いです。

栄養が足りないと、鈴虫どうしで弱った仲間を食べてしまうことがあると言われています。

「数が減ってきた…」というとき、餌の中身を見直すと改善することがあります。

我が家では最初きゅうりだけをあげていたのですが、しばらくして市販の鈴虫の餌とかつお節を足したところ、共食いがぴたっと止まりました。

子どもが「どっちが好きかな」とナスとかつお節を並べて観察するのが、毎日の楽しみになっています。

野菜は1〜2日でいたみやすいので、夏場はこまめに交換してあげてください。

傷んだ野菜はカビのもとにもなります。

コツ3 土を乾かしすぎず霧吹きで湿り気を保つ

鈴虫のケースの土は、カラカラに乾かさないことが大切です。

1日1回、霧吹きでうっすら湿らせてあげましょう。

このとき気をつけたいのが、鈴虫に直接霧吹きの水をかけないこと

鈴虫は水を直接かけられるのを嫌がるので、虫にかからないように土の表面をめがけてシュッとするのがコツです。

餌が水でぬれると湿気てしまうので、餌の部分もさけてあげてください。

霧吹きの水は、できれば一度くんでおいた水道水だと安心です。

湿り気を保つことは、産卵後に卵を守ることにもつながります。

来年も鳴き声を聞きたいなら、ここはぜひていねいに。

コツ4 隠れ家と止まり木で休める場所をつくる

意外と見落とされがちなのが、休める場所づくりです。

鈴虫は本来、薄暗い草むらや物かげで過ごす虫。

明るくて隠れる場所がないと、落ち着いて休めません。

ケースの中に、炭や流木、丸めた画用紙などで暗い隠れ家をつくってあげましょう。

昼間しっかり休めると、その分だけ元気に過ごしやすくなると言われています。

隠れ家には、もうひとつ大事な役割があります。

それが脱皮の足場です。

平らな地面だけだと脱皮に失敗しやすいので、つかまれる場所をつくっておくと安心。

子どもと一緒に画用紙を折って入れてあげると、ちょっとした工作気分で楽しめますよ。

コツ5 ケースの中を清潔に保つ

最後は清潔さです。

夏場のケースの中は、油断するとすぐにカビやコバエが出てきます。

ポイントは、餌を土の上に直接置かないこと

串にさしたり、小皿にのせたりして、土と餌が触れないようにするとカビが出にくくなります。

傷んだ野菜は早めに取りのぞいてあげてください。

土そのものも、産卵させない時期なら1か月に1度くらい入れかえると衛生的です。

フタはコバエが入りにくい目の細かいものを選ぶと、夏のストレスがぐっと減ります。

清潔な環境は、鈴虫にとっても世話する家族にとっても気持ちのいいものです。

世話を一覧にすると、こんな感じです。

  • 毎日:餌の確認と交換、霧吹きで土を軽く湿らせる
  • ときどき:傷んだ野菜の取りのぞき、ケース内の様子チェック
  • 月1回ほど:産卵させない時期なら土の入れかえ
毎日かならずやることは、餌の世話と霧吹きくらい。

これなら子どもにも手伝ってもらいやすいですよね。

知らずにやりがち!鈴虫の寿命を縮めてしまうNG行動

長生きのコツと同じくらい大切なのが、「やってはいけないこと」を知っておくことです。

よかれと思ってやったことが、実は鈴虫の負担になっていた、というのは本当によくある話。

ここを知っておくだけで、悲しい失敗をかなり防げます。

蚊取り線香や虫除けスプレーは命取りになる

これは絶対に覚えておいてほしいことです。

蚊取り線香や殺虫剤、虫除けスプレーは、鈴虫にとっても強く効いてしまい、全滅の原因になります。

鈴虫を飼うのは、ちょうど蚊が気になる夏。

同じ部屋で蚊取り線香をたいたり、ベープ式の虫よけを使ったりすると、鈴虫が一晩でいなくなってしまうことがあります。

「昨日まで元気に鳴いていたのに、急にぐったり…」という場合、寿命ではなく、こうした薬の影響が疑われます。

見落としやすいのが、虫除けスプレーをつけた手でケースに触れてしまうこと。

手についた成分が移ってしまうので、世話の前は手を洗う習慣をつけると安心です。

鈴虫がいる部屋では、虫よけグッズの使い方をぜひ見直してみてください。

我が家では夏になると無意識に蚊取り線香をつけていたのですが、鈴虫を飼い始めてからは部屋を分けるようにしました。

寝室用と鈴虫の部屋をはっきり決めておくと、家族の誰かがうっかり…という事故も防げます。

農薬がついたままの野菜を入れてしまう

餌にする野菜にも注意が必要です。

スーパーで買ったナスやきゅうりには、わずかでも農薬がついていることがあります。

人にとっては問題ない量でも、体の小さな鈴虫にとっては大きな影響になることがあると言われています。

野菜を入れる前には、流水でよく洗ってあげてください。

ほんのひと手間ですが、これで防げる失敗があります。

市販の鈴虫用の餌を中心にすると、この心配自体が減るので、野菜の管理が大変な方には専用フードもおすすめです。

触りすぎ・かまいすぎでストレスを与えてしまう

これは子どもと飼うご家庭でいちばん起きやすいことかもしれません。

可愛くて、心配で、つい何度も手に取ったり、つついて反応をたしかめたくなりますよね。

でも鈴虫にとって、ひんぱんに触られるのは負担になります。

元気かどうかは、手に取らなくても鳴き声や動きで分かります。

「見て楽しむ虫なんだよ」と子どもに伝えて、そっと見守るスタイルにしてあげてください。(気になる気持ち、すごく分かるんですけどね)

弱ってきた鈴虫を見るのはつらいものですが、それも生き物の自然な姿。

最後まで穏やかな環境で過ごさせてあげることが、いちばんのやさしさです。

鈴虫の寿命を知れば家族でもっと安心して楽しめます

最後に、大事なところをふり返っておきましょう。

  • 鈴虫の成虫の寿命は1〜2か月ほどが目安で、多くは10月ごろに一生を終える
  • 買った鈴虫はいつ成虫になったか分からないことが多く、寿命は数字だけで判断しにくい
  • 長生きのコツは、涼しい置き場所・野菜とたんぱく質の餌・適度な湿り気・隠れ家・清潔さの5つ
  • 蚊取り線香や虫除け、農薬つきの野菜、触りすぎは寿命を縮めるので要注意
鈴虫の成虫として過ごす時間は、決して長くはありません。

でも、だからこそ毎日の世話に意味があります。

むずかしいことはなくて、涼しい場所に置いて、餌をあげて、土を乾かさない。

たったそれだけで、その子の持っている時間を元気に使い切らせてあげられます。

寿命を知っておくと、いざその日が来たときも、子どもに「ちゃんと一生をまっとうしたんだよ」と落ち着いて伝えてあげられます。

命の長さを知ることは、悲しい準備ではなく、最後までていねいに向き合うための準備なんですよね。

今日からできることを、ひとつだけでも始めてみる。

それだけで、鈴虫との時間はぐっと安心できるものになります。

家族みんなで鳴き声に耳をすませる夜が、いい思い出になっていたら素敵ですよね。