おたまじゃくしを育てていて、エサをあげても食べないなんて事、ありませんか?
当然ですが、エサを食べないと成長できませんし、下手をすると命が脅かされるかもしれません。
おたまじゃくしは基本「雑食」で、幅広いものを食べます。
野生のおたまじゃくしは
「水草」
「藻(も)」
「生き物の死骸」
などを食べています。
また、金魚やメダカの餌をあげても食べますね。
ですが、おたまじゃくしは肉食の傾向があります。
全員がそうとは言い切れないのですが、8割方のおたまじゃくしは動物性のエサを好むのです。
一番いいのが、川や池の近くにいるエビや虫を食べさせる事です。
可能であれば「野生で暮らしていた時に食べていた物」を食べさせてあげましょう。
それが難しい場合は、市販の動物性のエサを用意します。
オススメは冷凍赤虫です。おたまじゃくしは赤虫を好んで食べますよ。
エサを変えれば、元気に成長してくれるはずです。
カエルになるまで、しっかりお世話をしてあげましょうね。
おたまじゃくしの飼育で大切な水質はどう管理すればいい?
おたまじゃくしを育てるには、水が必要不可欠です。
ここではおたまじゃくしに適した水質の管理方法について、しっかり学んでいきましょう。
おたまじゃくしを育てたい! 適した水を用意しよう
おたまじゃくしを育てる場合、水道水をそのまま使うのはNGです。
水道水を使う場合は2日程度汲み置きをし、塩素をしっかり抜いた状態で使いましょう。
また、水道水の塩素を中和する薬剤を使うのもアリです。
こちらを使えば、すぐにおたまじゃくしを育てる事が出来ますね。
おたまじゃくしを育てるための水槽は?
水が用意できたら、次は水槽を用意します。
水槽は、金魚用の水槽や鉢で問題ありません。
水槽の底に泥や砂を敷き、水草や浮き草を入れてあげましょう。
ではいよいよ、おたまじゃくしを水槽に入れます。
水の深さはあまり深くせず、卵の場合は5cm~10cm、おたまじゃくしの場合は5cm以下で問題ありませんよ。
おたまじゃくしの水質管理で気をつけるポイントは?
おたまじゃくしの水槽の水は汚れやすい為、3日ごとに半分の量の水を入れ替えましょう。
3日も経たずに濁るようであれば、その都度水を入れ替えてあげます。
出来れば塩素を抜いた水が好ましいのですが、急ぎの場合は水道水を入れても問題ありません。
オタマジャクシを飼育するための最適環境のススメ
では次に、おたまじゃくしを育てる為に「最適な飼育環境」について見ていきましょう。
おたまじゃくしの飼育環境①おたまじゃくしの数に注意
まず、おたまじゃくしは1つの水槽にたくさん入れないようにしてください。
なぜかと言うと、なんと「共食い」が発生するからです!
共食いは自然淘汰現象で、十分にエサを与えていても起こります。
さらには、共食いをしたあとには「尻尾」だけを残す習性があるんです。
この残った尻尾を放置していると、水が腐ってしまう原因になって、最悪「全滅」なんてことにもなってしまいますよ。
共食いが起きるようでしたら水槽を分け、おたまじゃくし全員が無事に育つようにして下さいね。
おたまじゃくしの飼育環境②おたまじゃくしの前足が出てきたら
更に、おたまじゃくしに前足が生えてきたら、環境を変えなくてはいけません。
石を入れたり砂を入れて傾斜を作ったりなどして、陸地を作ってください。
足が生えてきたと言うことは、「えら呼吸」から「肺呼吸」に変わってきているサインです。
陸地を作ってあげないと溺れてしまい、死んでしまう可能性があるんです。
足が4本生えて陸地に上がる事が多くなったら、もうおたまじゃくしではなくカエルと言ってもいいでしょう。
カエル用の飼育環境を整え、のびのびと過ごせるようにしてあげてくださいね。
まとめ
おたまじゃくしがエサを食べない時は、川や池からエビ・虫を捕ってきて食べさせるのが一番です。
難しい場合は冷凍赤虫を用意し、食べさせましょう。
おたまじゃくしは雑食と言われていますが、どちらかといえば肉食の傾向が強いです。
また、おたまじゃくしの水槽の水が濁っていたら、すぐに取り替えるようにしましょう。
少なくとも3日に1回は水を取り替え、出来るだけ綺麗な水で育てるようにします。
おたまじゃくしを飼うならば、カエルになるまで責任を持って育てましょうね。