鈴虫が弱ってきたサインは?元気がない時に親ができる5つの対処法

子どものために飼い始めた鈴虫。

毎日お世話をしていたら、なんだか最近、動きが鈍い気がする。

鳴き声も減ってきた気がするし、ひっくり返っている子もいる。

これって弱っているサインなのかな、それとも普通のことなのかなって、気になりますよね。

子どもが「鈴虫さん元気ないよ」と心配そうにしていると、なおさら早くなんとかしてあげたくなるじゃないですか。

この記事では、鈴虫が弱ってきたときに見られるサインと、それが寿命なのか環境のせいなのかの見分け方、そして今すぐできる手当てまでをまとめました。

読み終わるころには、落ち着いて鈴虫と向き合えるようになっているはずです。

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鈴虫の元気がないのは弱りのサインかもしれないけれど焦らなくて大丈夫

鈴虫の動きが鈍くなったり鳴き声が減ったりするのは、たしかに弱ってきているサインのことが多いです。

でも、それがすぐに「あなたのお世話が悪かった」という意味になるわけではありません。

鈴虫はもともと、成虫として生きられる時間がとても短い昆虫です。

夏の終わりから秋にかけて弱っていくのは、多くの場合その子の自然な一生の流れなんですね。

だから、サインに気づいたこと自体は、ちゃんと毎日見てあげていた証拠。

むしろ良いことなんです。

大切なのは、その弱りが「寿命による自然なもの」なのか「環境を直せば回復できるもの」なのかを見分けること。

そして、回復が見込めるなら手当てをしてあげる、寿命が近いなら穏やかに見守る準備をする。

やれることは、ちゃんとあります。

焦らなくて大丈夫ですよ。

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鈴虫が弱る理由は寿命と環境の2つに分けて考える

鈴虫が弱ってくる理由は、大きく分けると「寿命」と「環境」の2つです。

この2つは対処法がまったく違うので、まずはここを整理しておきましょう。

鈴虫の成虫でいられる時間はもともととても短い

鈴虫は、卵の状態で半年以上を過ごし、孵化してから成虫になるまでにもおよそ2か月かかります。

そして、待ちに待った成虫になってからは、鳴き声を聞かせてくれる時間は1か月から2か月ほどとされています。

つまり、私たちが「鈴虫を飼っている」と感じているあの時期は、鈴虫の一生のなかでもほんの短いクライマックスの部分なんですね。

鳴き声を楽しめるのはおおむね8月の半ばから10月のはじめごろまで。

10月に入ると、鳴くのをやめたり、自然に命を終えたりする個体が増えてきます。

これを知っておくと、9月の終わりごろに元気がなくなってきても、「もう?」ではなく「そういう時期なんだな」と受け止めやすくなります。

気温で温かくしてあげても、この自然な流れそのものを大きく変えることはできない、と言われています。

弱ってきたときに出やすいサイン

鈴虫が弱ってくると、いくつかの分かりやすい変化が現れます。

次のようなサインが見られたら、その子は弱ってきている可能性があります。

  • 鳴き声が小さくなる、かすれる、鳴く回数が減る
  • 動きがゆっくりになり、木や止まり木に登れず地面にいることが増える
  • 餌を食べる量が減り、餌が残るようになる
  • 触角が短くなっている
  • ひっくり返ったまま、なかなか起き上がれない
特に、鳴き声が「かすれてくる」のは羽が傷んできたサインとされていて、年をとってきた合図のひとつです。

オスの場合、おしりに白いもの(精包)が見られて触角が短くなっているなら、交尾を終えたあとで、そこから一気に弱っていく時期に入っていることがあります。

ただ、触角の長さについては少し補足が必要です。

左右で触角の長さが違ったり、もともと短めだったりしても、それだけで弱っているとは限りません。

動きや食欲などほかの様子もあわせて見てあげると、より正確に判断できます。

寿命の弱りと環境の弱りはこう見分ける

ここがいちばん知りたいところですよね。

同じ「元気がない」でも、寿命なのか環境なのかで対応がまったく変わります。

見分けの目安をまとめました。

様子 寿命の可能性が高い 環境の可能性が高い
弱り方 数日かけてだんだん弱る 急に、複数まとめて弱る
時期 9月後半〜10月ごろ 時期に関係なく起きる
羽や触角 羽が傷み鳴き声がかすれる 見た目は元気そうなのに動かない

ポイントは、さっきまで元気だった子が急にぱったり、しかも何匹も同じように弱った場合は、寿命ではなく環境を疑うということです。

環境で気をつけたいのは、まず温度。

鈴虫はエアコンで部屋が冷えすぎると活動が鈍くなります。

次に殺虫成分。

蚊取り線香やスプレー式の殺虫剤、虫よけマットなどは、小さな鈴虫にとってはとても影響が大きいものです。

お部屋でこうしたものを使っていないか、思い出してみてください。

あとは、餌の不足や水分のとりすぎ、ケースの中の蒸れなども弱りの原因になります。

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弱ってきた鈴虫に今すぐできる5つの手当て

ここからは、実際に手を動かしてできることを紹介します。

「もう何もできないのかな」と思っていたかもしれませんが、回復が見込めるケースなら、できることはちゃんとあります。

高タンパクの餌で力をつけてあげる

弱った鈴虫にまず試したいのが、タンパク質をしっかり与えることです。

鈴虫は雑食で、キュウリやナスなどの野菜のほかに、煮干し、かつお節といった動物性のものも食べます。

弱ったオスには、ゆで卵の黄身のような高タンパクの餌を与えると元気を取り戻すことがあると言われています。

タンパク質には、もうひとつ大事な役割があります。

鈴虫はタンパク質が足りないと共食いをしやすくなり、しかも狙われるのは弱った個体です。

煮干しやかつお節、市販の鈴虫用フードを切らさないようにしておくことは、弱った子を守ることにもつながります。

弱った子は別のケースに移してあげる

弱っている個体が分かったら、元気な子たちとは別のケースに移してあげるのもひとつの方法です。

前に書いたとおり、共食いで狙われやすいのは弱った子。

明らかに動きが鈍い子や、ほかより小さい子は、落ち着ける場所に移して静かに様子を見てあげると安心です。

産卵の時期になると、メスがオスを食べてしまうこともあります。

これは鈴虫の自然な習性で、悪いことではないのですが、見ているのがつらいなら、弱ったオスをそっと分けてあげるといいですね。

温度と環境を見直して回復しやすくする

環境による弱りが疑われるなら、まずは置き場所の見直しです。

エアコンの風が直接当たる場所や、冷えすぎる部屋は避けましょう。

鈴虫は涼しすぎると元気が出ません。

殺虫剤や蚊取り線香を近くで使っていたなら、すぐにやめてください。

ケースの中は、土が乾きすぎず、かといってビショビショにもならない程度の湿り気がちょうどよいです。

野菜の餌は土に直接置かず、竹串に刺したり小皿にのせたりして、腐りやカビを防ぐようにします。

日中に隠れられるよう、割れた植木鉢のかけらなどを入れてあげるのもおすすめです。

鳴き声を取り戻したいときに試せること

「また鳴いてほしい」という願いもありますよね。

鳴き声には糖分が関わっているとされていて、リンゴや桃のような甘い果物を与えると、羽の付け根の筋肉が活発になって鳴き声が戻ることがある、と言われています。

ただし、これはあくまで弱りが寿命によるものでない場合の話。

羽そのものが傷んでかすれているなら、元のきれいな声に完全に戻すのは難しいこともあります。

そこは無理をさせず、できる範囲で、と考えてあげてください。

やってはいけないこと

よかれと思ってやったことが、逆効果になることもあります。

  • 弱った子を心配して何度も触ったり持ち上げたりする(そっとしておくのがいちばん)
  • 水分の多い餌をたくさん与える(体が小さいので、ぬれすぎは負担になります)
  • 「元気になってほしい」と部屋を明るくし続ける(鈴虫は薄暗い環境を好みます)
  • うなぎの頭やはちみつなど、効果が不確かなものにお金をかけすぎる
うなぎの頭で長く鳴くようになる、はちみつで声がきれいになる、といった話は昔から聞かれますが、はっきりした裏づけのある方法ではありません。

手当ての基本は、適切な餌と落ち着ける環境。

シンプルなことの積み重ねが、いちばん効きます。

我が家でも去年、急に動かなくなったオスがいて、慌ててゆで卵の黄身を小皿で入れてみました。

次の日には少しだけ触角を動かして黄身に近づいていて、「あ、まだ食べる気はあるんだ」とホッとしたのを覚えています。

結局その子は1週間ほどで静かに命を終えましたが、何もせずに見ているよりずっと気持ちが楽でした。

子どもにも「ごはん食べたね」と一緒に見せられたのがよかったです。

寿命が近いと感じたときの子どもへの伝え方と残りの過ごし方

手当てをしても弱りが進むとき。

それはおそらく、その子の一生が終わりに近づいているサインです。

ここで悩むのが、子どもにどう伝えるか、ですよね。

まず大事なのは、事実をごまかさないことです。

「眠っているだけだよ」「お空に遊びに行ったよ」といったあいまいな言い方は、子どもを混乱させ、「また帰ってくる」と誤解させてしまうことがあると言われています。

年齢に合わせて、やさしく、でも正直に伝えてあげるのがよいとされています。

5歳くらいまでの子は、まだ「死」をはっきりとは理解しにくい時期。

無理に説明しきろうとせず、子どもが聞いてきたことに身近な言葉で答えてあげる程度で十分です。

6歳から9歳ごろになると少しずつ理解が進み、その分「死んだらどうなるの」と怖さを感じることもあります。

気持ちに寄り添いながら、ゆっくり話してあげてください。

そして、残りの時間にできることもあります。

子どもと一緒に「いままでありがとう」と声をかけたり、お別れのあとに小さなお墓をつくったり。

子どもが泣いても叱らず、悲しい気持ちをそのまま出させてあげることが、いちばんの心のケアになります(親のほうがぐっときちゃう日もありますよね)。

それから、ぜひ覚えておいてほしいことがひとつ。

オスとメスを一緒に飼っていた場合、命を終える前に土の中へ卵を産んでいる可能性が高いんです。

だから、鈴虫がいなくなっても、ケースの土をすぐに片づけたり丸洗いしたりしないでください。

そのまま冬を越させれば、翌年にまた小さな幼虫が生まれてくることがあります。

子どもにとっては、「お別れ」だけでなく「来年また会えるかも」という希望にもなりますね。

鈴虫の弱りに気づけたあなたなら落ち着いて向き合える

最後に、大切なところをふり返ります。

鈴虫の動きが鈍くなったり、鳴き声がかすれたり減ったりするのは、弱ってきているサインのことが多いです。

でも、その多くは鈴虫のもともと短い一生による自然な流れ。

あなたのお世話のせいではありません。

見分けのポイントは、数日かけてだんだん弱るなら寿命、急に何匹もまとめて弱るなら環境を疑うこと。

環境が原因なら、高タンパクの餌、弱った子の隔離、温度や殺虫剤の見直しといった手当てで、回復に向かうこともあります。

寿命が近いときは、無理に引きとめず、子どもには正直にやさしく伝え、残りの時間を一緒に過ごしてあげてください。

土はすぐ片づけず、来年につなげる。

それも立派なお世話です。

サインに気づけたということは、あなたがちゃんと鈴虫を見ていたということ。

それだけで、その子は十分に大切にされています。

今日できることをひとつ試して、あとは静かに見守る。

そんなふうに向き合えたら、子どもにとっても、きっとあたたかい思い出になりますよね。