鈴虫の飼い方で自由研究は完成!親子で楽しむ7つの観察ステップとは?

夏休みの自由研究で鈴虫を選んだはいいけれど、ただ飼って終わりにならないかな…?って気になっていませんか?基本の飼い方ならネットに山ほど出てくるのに、観察ポイントや記録のつけ方、産卵から越冬までの一年の流れをまるっとまとめた情報って、意外と見つからないんですよね。

提出までに何をどこまで進めればいいのか、見当がつかなくてモヤモヤする気持ち、すごくよくわかります。

この記事では、小学3〜6年生のお子さんと一緒に取り組める鈴虫観察の7つのステップを、専門用語抜きでまとめました。

読み終わるころには「これなら親子で楽しみながら、見ごたえのある自由研究に仕上げられそう」と思えるはずです。

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鈴虫の飼い方は7つの観察ポイントを押さえれば自由研究としてしっかり仕上がる

鈴虫の飼育は、難しく考えなくて大丈夫です。

基本の世話を続けながら7つの観察ポイントを意識して記録すれば、見ごたえのある自由研究として十分に仕上がります

しかも鈴虫は、卵から成虫、産卵、越冬まで一年のサイクルを家の中で観察できるという、ちょっと珍しい昆虫。

夏休みの間に書ける部分と、9月以降も続けて観察できる部分の両方があるので、提出物として一気に仕上げることも、長く取り組み続けることもできます。

「観察ノートをきれいに書かなきゃ」「写真がいるのかな」と気負いそうになりますが、毎日のメモと数枚の写真があれば、それだけで十分な研究素材になります。

親が手取り足取り口出しする必要もなくて、お子さんが主役で進めやすいのも鈴虫飼育のいいところ。

うちは去年、息子が3年生のときに初めて鈴虫を飼ったんですが、霧吹きと餌の交換だけで本当に元気に育ってくれて、拍子抜けしたのを覚えています。

8月半ばに鳴き始めて、家族みんなで耳をすませた夜は今でも忘れられません。

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鈴虫が小学校中〜高学年の自由研究にぴったりな3つの理由

鈴虫の飼育がなぜ自由研究と相性がいいのか、まずはそこから整理してみますね。

理由がわかると、お子さんに説明するときの説得力も変わってきます。

学校の理科で習う不完全変態が目の前で観察できる

小学4年生の理科では、昆虫の体のつくりと「変態」について学習します。

変態には完全変態(卵→幼虫→さなぎ→成虫)と不完全変態(卵→幼虫→成虫)の2種類があって、さなぎになるかどうかが分かれ目。

鈴虫は不完全変態の代表的な昆虫のひとつで、コオロギやバッタの仲間。

さなぎにならず、幼虫のときからすでに成虫と似た姿をしているのが特徴です。

教科書で文字だけで学ぶより、自分が育てている鈴虫が脱皮を繰り返して大きくなっていく姿を見るほうが、ずっと記憶に残るんですよね。

中学受験を考えているご家庭なら、不完全変態の昆虫の例として鈴虫を実物で経験しているのは大きな武器にもなります(受験ネタを匂わせるとお子さんは嫌がりますが、心の中ではうれしいですよね)。

卵から成虫そして越冬まで一年のサイクルが追える

鈴虫のすごいところは、家の中で一年の生命サイクルを丸ごと観察できる点です。

時期 鈴虫の様子
4月後半〜5月 ペットショップで卵の販売が始まる
5月末〜6月上旬 卵が孵化し始める(気温24〜25℃以上が目安)
7月 梅雨の時期に幼虫が大きく成長
7月中〜下旬 成虫の販売が始まり、早いものは鳴き始める
8月 多くが成虫になり鳴き声の最盛期へ
9月中旬 鳴き声がもっとも大きく聞こえる時期
10月 成虫が次々と寿命を迎え、土に卵が残る
11月〜3月 卵で越冬(寒さも必要とされる)
桜の咲く頃 水やりを開始して翌年の孵化に備える

夏休み中に観察できるのは「幼虫の成長〜成虫〜鳴き声」のあたり。

それだけでも十分1本の自由研究になりますが、9月以降も続けて「産卵」「越冬」までつなげれば、来年もう一度孵化を観察できる、息の長い研究にもなります。

鳴き声や行動から文化まで発展テーマがたっぷりある

鈴虫の魅力は飼うだけにとどまりません。

たとえば鈴虫の鳴き声はおよそ4,500Hzと、人間が普通に話す声よりずっと高い周波数

携帯電話やスマホが拾える周波数の上限が3,500Hzくらいなので、電話越しには鈴虫の声がほとんど伝わらないという面白い現象が起きます。

万葉集や源氏物語など古典文学にも鈴虫が登場し、古くから「鳴く虫の王」と呼ばれてきました。

京都の華厳寺は通称「鈴虫寺」と呼ばれ、年間を通して何千匹もの鈴虫を飼育していることで知られています。

理科の枠を超えて、国語や社会、音楽まで広げられるテーマがそろっているんです。

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始める前に知っておきたい鈴虫飼育の基本3つ

観察ステップに入る前に、まず押さえておきたい基本を3つだけ整理しておきます。

ここをサラッと確認しておくと、後の作業がぐっとスムーズになります。

入手できる時期と場所のめやす

鈴虫は4月後半ごろから卵が、7月中下旬ごろから成虫がペットショップやホームセンターで販売され始めます。

カインズやコーナンなど大型ホームセンターの夏のペットコーナーには特設ブースが出ることも。

インターネット通販でも卵・幼虫・成虫それぞれ購入できます。

自由研究として「卵から育てる」体験を入れたいなら4月〜5月にスタートするのが理想ですが、夏休みからの参加なら成虫から始めても大丈夫。

お子さんの興味と時間に合わせて選べばOKです。

必要なものと費用のめやす

鈴虫飼育に必要なものと、目安となる費用をまとめました。

アイテム 価格の目安
鈴虫1ペア(成虫) 150〜450円
卵(20〜30個入り) 550円前後
飼育ケース 600〜700円
専用マット(2.5L) 300円前後
専用の餌 500円前後
霧吹き・止まり木・隠れ家 100均でもそろう

まとめると、最低限の飼育なら2,000円前後、産卵まで本格的にやりたい場合は5,000円程度でスタートできます。

月々の維持費は餌代の数百円ほど。

生き物を育てる体験としてはかなりコスパがいいんですよね。

オスとメスの比率は成功を左右する大事なポイント

ここはぜひ最初に押さえてほしい大事な話です。

鈴虫を買うときは、お店の人に必ず「メスを多めにしたい」と伝えてください。

理由はシンプルで、鈴虫はメスのほうが体が強く、繁殖期にはメスがオスを食べてしまうことがあるから。

タンパク質を補うための行動とされていますが、知らずに「オス1匹メス1匹」で買ってしまうと、共食いであっという間にオスがいなくなり、鳴き声が聞けなくなる可能性があります。

  • 少なく飼うなら「オス1匹:メス2匹」がスタンダード
  • 10匹くらいでにぎやかに飼うなら「オス3〜4匹:メス6〜7匹」
  • オスとメスの見分けは、お尻の突起の数(オスは2本、メスは産卵管を入れて3本)で見分ける
最初にホームセンターで買ったときは「何匹欲しいですか」としか聞かれなくて、適当に10匹お願いしたら、オスばかりだったみたいで2週間でオスが2匹に。

慌てて追加でメスを買い足しました。

次の年からは「メスを多めに」と伝えるようにしています。

親子で楽しむ鈴虫観察の7つのステップ

ここからがメインです。

お子さんと一緒に取り組める観察ステップを7つにまとめました。

全部やる必要はなく、夏休みのうちに観察できるものだけでも十分自由研究になります

気になるところから取り組んでみてくださいね。

ステップ①飼育環境を整えてスタート日を記録する

最初のステップは飼育セットの準備と、観察ノートの「最初の1ページ」を作ることです。

飼育ケースの底に専用マットを3cmほど敷き、霧吹きで全体が黒く湿る程度に水をやります。

隠れ家になる素焼きの植木鉢のかけらや流木、止まり木を入れて、餌皿に専用の餌を少量入れたら準備完了。

ここで観察ノートの1ページ目を作ります。

書く内容はこんな感じ。

  • 飼育を始めた日付と天気、気温
  • 買ってきた鈴虫の数(オス・メスの内訳)
  • 最初の体の大きさ(ものさしで横にあててざっくりでOK)
  • 飼育ケースのどこに置いたか
  • 「これからどうなると思うか」の予想を一言
この予想を最初に書いておくのが地味に大事。

「思ったとおりだった」「全然違った」と最後にふりかえれるので、考察パートがぐっと書きやすくなります。

ステップ②オスとメスの違いを観察する

鈴虫の成虫は体長17〜25mm程度。

オスは羽が大きくて広く、まるでチョウのような形をしています。

メスは羽が小さめで、お尻に長い産卵管が伸びていて、これで土の中に卵を産みつけます。

ちょっと面白いのが、羽化したばかりのオスは羽が4枚あって、そのうちの後ろの2枚を自分でちぎり落とすこと。

残った前の羽をこすり合わせて美しい音を出すためなんです。

脱皮の様子と一緒にこの行動も観察できると、研究のオリジナリティが一気に上がります。

写真を撮るのが難しい場合は、お子さんに絵を描いてもらうのもむしろおすすめ。

「観察した人にしか描けない絵」って、写真より説得力があったりするんですよね(うちの子は最初、鈴虫の触角を描き忘れて先生に「ここはなあに?」と聞かれてました)。

ステップ③脱皮と成長の様子を記録する

鈴虫は孵化してから成虫になるまでに、およそ6〜7回の脱皮を繰り返します(資料によっては5回とするものもあります)。

脱皮直後の体は真っ白で、数時間かけて黒っぽい色に変わっていきます。

脱皮のたびに、ケースの底や止まり木に小さな抜け殻が残ります。

これを集めて並べると、成長の証拠としてとてもわかりやすい記録になりますよ。

  • 抜け殻を見つけた日付をメモ
  • 抜け殻のサイズをものさしで測って記録
  • 透明な袋やクリアファイルに保管してノートに貼る
  • 写真でも記録しておく(背景に方眼紙を敷くと大きさがわかりやすい)
幼虫のうちは体長わずか2〜3mmで、土の色とそっくり

よく見ないとどこにいるかわからないこともあります。

ケースをひっくり返したりせず、上からじっくり観察してくださいね。

朝起きてケースを見たら、止まり木に薄い抜け殻が1個ぶら下がっていて、息子が「これ鈴虫の服?」って大興奮。

透明で本当に服を脱いだみたいで、私もちょっと感動しました」

ステップ④鳴き声の不思議を調べる

鈴虫といえばあの「リーン、リーン」という鳴き声。

鳴くのはオスだけで、メスへの求愛と縄張りを知らせる意味があるとされています。

前の羽にやすりのようなギザギザの脈があり、それをこすり合わせて音を出しています。

ここで自由研究のテーマとして広がるのが、鳴き声の科学。

  • 鳴き始める時間帯を毎日記録する(夕方?夜?深夜?)
  • そのときの室温も一緒にメモする
  • 気温が高い日と低い日で鳴き方や音の高さが変わるか比べる
  • 家族で鳴き声を「リーン」「チロチロ」など聞こえた通りに書き取ってみる
鈴虫の鳴き声は周波数がおよそ4,500Hzで、これは人が話すときの声よりずっと高い音。

携帯電話やスマホが対応している音の範囲はおおむね300〜3,500Hzなので、電話越しに鈴虫の声を聞かせようとしても相手にはほとんど届きません。

「電話の向こうに鈴虫の声を届けてみる実験」もすごく研究らしいテーマになります。

ちなみに京都の華厳寺(通称・鈴虫寺)では一年中鈴虫を飼育していて、年中鳴き声が聞ける珍しいお寺。

万葉集や源氏物語にも鈴虫の鳴き声が登場するそうです。

「文化と科学をつなぐ」自由研究にしたい場合のヒントになります。

ステップ⑤エサと食べる様子を観察する

鈴虫は雑食性で、市販の専用フード、すり餌、煮干し、かつお節、ナス、キュウリなどさまざまなものを食べます。

観察のしやすさで言えば、専用フードに加えて少量の野菜を串に刺して入れるのがおすすめ。

  • 専用の餌は毎日小皿に少しずつ入れる(出しっぱなしはカビの原因)
  • ナスやキュウリは串に刺して、マットに直接つかないように
  • かつお節や煮干しはペットボトルのキャップなどに入れて
  • 傷んだ餌は毎日交換する
ここで観察ポイント。

「どの餌に一番よく集まるか」を実験テーマにすると、立派な比較研究になります。

同じケースの中で複数の餌を別々の皿に入れて、夜中に観察、または明け方にチェックして「どの皿がいちばん減っているか」を記録するんです。

注意したいのが共食い。

鈴虫はタンパク質が足りないと、お腹がすいて仲間を食べてしまうことがあります。

野菜だけだとタンパク質不足になりがちなので、煮干しやかつお節など動物性の餌も忘れずに入れてあげてくださいね。

それから、野菜は必ずよく洗って農薬を落としてから入れること。

残留農薬で全滅してしまった例もあるので、ここは念入りに。

ステップ⑥産卵の様子を見届ける

8月後半から9月にかけて、メスがお尻の長い産卵管を土に差し込んで卵を産み始めます。

1匹のメスがおよそ50〜100個の卵を、土の中の0.5〜1.5cmの深さに1個ずつ産みつけていきます

卵は長さ3mmほどの細長い紡錘形で、産んだばかりのときは白〜象牙色。

透明感のあるとてもきれいな卵です。

産卵中のメスは、産卵管をスーッと土に刺して数秒静止し、また少し動いて次の場所へ…という独特の動きを見せます。

この瞬間を見逃さないように、9月の夜は少し早めにケースをのぞく時間を作ってみてください。

産卵のあとはオス・メスともだんだん寿命を迎えます。

死骸はそのままにしておくとケース内の環境が悪くなるので、見つけ次第ピンセットで取り除いてあげてください。

卵だけは、土の中にそっと残しておきます。

最初にオスが動かなくなっているのを見つけたとき、子どもがしばらく黙ってしまって。

「鈴虫さんは命のバトンをちゃんと渡したんだよ、土の中に卵があるよ」と話したら、納得した顔で「じゃあ来年生まれてくるんだね」って」

ステップ⑦卵の越冬と来年に向けた準備

成虫がすべていなくなったら、いよいよ卵の越冬の準備です。

死骸や食べかすをピンセットで取り除いて土の表面をきれいにし、布などをかぶせてフタをします。

卵は乾燥に強いので、冬の間は基本的に放置でOK

ただしポイントは「寒さもある程度必要」ということ。

家の中が一年中暖かい場合は、ベランダや玄関など寒くなる場所に置くと、卵がしっかり休眠して翌年の孵化率が上がります。

直射日光は避けて日陰に置きましょう。

桜の咲く頃(4月初旬〜中旬)になったら水やりを開始。

土の上から下まで黒く湿る程度にたっぷりと水をやり、その後はカラカラに乾かないように時々霧吹きで湿らせます。

気温が24〜25℃を超えるようになると、卵から小さな幼虫が顔を出します。

「夏休みに観察した鈴虫の子どもが、翌年また生まれてくる」という連続性は、子どもにとってとても印象的な経験になるはず。

自由研究としても「来年への続き」が描けるのは大きな強みです。

自由研究としてまとめる3つのコツ

観察した内容を、自由研究としてきれいに仕上げるためのコツを3つご紹介します。

書き方の型さえつかめば、まとめ作業は意外とサクサク進みますよ。

観察ノートは毎日同じ書式で書く

観察日記は、毎日同じフォーマットで書くと比較しやすくなります。

たとえばこんな書き方が定番です。

項目 書く内容
日付・天気・気温 毎回同じ場所に書く
鈴虫の数 オス・メス別に数える
様子・気づき 鳴いていたか、脱皮したかなど
スケッチ・写真 気になった様子を1つ
ひとことメモ 感想や疑問を一言

5mm方眼のかんさつノートを使うと、見た目もきれいに整います。

写真とスケッチと表を組み合わせる

文章だけだと単調になりがちですが、写真・スケッチ・表を組み合わせると一気に「研究らしさ」が出ます。

鳴き声の時刻と気温の関係を折れ線グラフにしたり、脱皮した日を表にまとめたりするのがおすすめ。

スマホで撮った写真は、ノートに貼る前にトリミングしておくと見やすくなります。

脱皮の抜け殻は、透明なテープで直接ノートに貼ってもOK。

予想と結果と考えたことの流れに整える

自由研究としてまとめるときは、「テーマ→きっかけ→予想→方法→結果→考えたこと→まとめ」という流れにそろえると、ぐっと読みやすくなります。

特に大事なのが「予想」と「考えたこと」。

「最初こう思っていたけど、実際はこうだった」「だからこういうことが言えるのかな、と考えました」という流れがあると、自分の頭で考えた感じが伝わります。

模造紙にまとめるなら一目で見渡せて発表向き。

ノートにまとめるならじっくり読んでもらいやすく観察記録向き。

お子さんの性格や提出スタイルに合わせて選んでくださいね。

鈴虫飼育でつまずかないために避けたい5つの失敗例

最後に、せっかくの自由研究が悲しい結末にならないように、避けたい5つの失敗例をまとめました。

どれも実際によくある話なので、ぜひ目を通しておいてください。

蚊取り線香や殺虫剤を同じ部屋で使う

これがいちばん怖い落とし穴です。

蚊取り線香や電子蚊取り器に含まれるピレスロイドは、鈴虫を含む昆虫を死亡させる成分

一晩のうちに全滅した、という話は決して珍しくありません。

夏の夜にうっかり、鈴虫がいる部屋で蚊取り線香をつけてしまわないように。

スプレー式の殺虫剤も同じく要注意です。

直射日光が当たる場所や高温の部屋に置く

鈴虫は涼しい暗いところを好みます。

気温が40℃近くまで上がると死んでしまうので、夏のあいだは置き場所がほんとうに大事。

直射日光が当たる窓辺、エアコンの効かない部屋、車のなかなどは絶対NG。

玄関や北向きの部屋、リビングの日陰の場所など、人が「ちょっと涼しいかな」と感じる場所を選んでください。

洗っていない野菜をそのまま入れる

ナスやキュウリ、レタスなどは鈴虫の好物ですが、農薬がついたままだと体の小さな鈴虫には大きな影響が出ます。

洗い忘れて全滅、という事例も実際にあるので、人間が食べるとき以上にしっかり洗ってから入れてあげてください。

野菜を入れない選択もアリで、専用フードと水だけでも問題なく飼えます(むしろ管理がラクになります)。

フタの隙間からアリが入る環境にする

鈴虫の天敵はアリです。

アリの行列ができてしまうと、たった一日で全滅することも珍しくありません。

普通の飼育ケースのフタの隙間でも、小さなアリは入ってきます。

ケースの上に木綿の布や不織布をかぶせてからフタをすると、アリの侵入も小さな幼虫の脱走も同時に防げます。

これは結構知られていない裏ワザなので、覚えておくとお守りになりますよ。

オスとメスの比率を考えずに飼ってしまう

最初の章でもお話ししましたが、これは本当によく失敗するポイント。

「鳴き声が聞きたいからオスを多めに」と思って買うと、メスがオスを食べてしまって短期間で鳴かなくなってしまいます。

基本はメスを多めに(オス1:メス2が目安)、しっかり動物性のタンパク質も与える

これを意識するだけで、鳴き声を長く楽しめる確率がぐっと上がります。

友人宅では、エアコンを消して旅行に出かけた3日間で全滅してしまったそうです。

気温の管理ってここまで大事なんだ、と聞いたときに改めて思いました。

鈴虫の飼い方を通して親子で深まる夏の学び

ここまでお読みいただきありがとうございます。

鈴虫の飼育は、お子さんが主役になって取り組める、生命と科学と文化が詰まったテーマです。

基本の世話を続けながら、7つの観察ステップを意識して記録すれば、夏休みの自由研究としてしっかり仕上がります

さらに9月以降の産卵、冬の越冬、翌春の孵化までつなげれば、来年も続けて楽しめる息の長い研究にもなります。

完璧な研究を目指す必要はありません。

お子さんが「鈴虫さん、今日も元気かな」とケースをのぞきこむ時間そのものが、もう立派な学びです。

脱皮の抜け殻にときめいたり、初めての鳴き声に耳をすませたり、卵を見つけて「来年もよろしくね」と話しかけたり。

そんな夏の夜を、ご家族で過ごせたらいいですよね。

お店で鈴虫を見かけたら、ぜひお子さんと一緒に「飼ってみようか」と話してみてください。