お祭りの金魚すくいで持ち帰った金魚でも、上手に育てれば元気に長生きさせることができますよね。
でも、そんな金魚の飼育の中でも大変なのが「水槽の水換え」です。
金魚の水槽が、すぐににごってきてしまい困っていませんか?
実は、金魚を飼っているあなたにとって嬉しい驚きの能力が「シジミ」に隠されていることをご存知ですか?
なので、金魚の水槽にシジミを入れると水をキレイに保つことができるんです!
そこでこの記事では、「シジミを水槽に入れてきれいな水槽を保つためのコツ」について、詳しく見ていきたいと思います。
シジミの生死ってわかりづらい!簡単に生存確認ができる方法とは?
しじみには、あの小さな体からは想像もできないくらいの、驚きの水質浄化能力があるんです。
なので、金魚を飼育している水槽の中にシジミを入れておくだけで、水槽の中の水のにごり方が全然違ってくるんです。
でも、そんなシジミには、1つだけ問題があります。
それは「死んでいるか生きているか、とってもわかりにくい」ということなんです。
「死んでいても別にいいんじゃない?」と思われるかもしれませんが、そういう訳にはいかない事情があるんです。
実は、死んでしまった貝からは、「貝毒」と呼ばれる毒素が発生するんです。
その毒が原因で、せっかくの金魚が全滅…なんてことになってしまっては大変ですもんね!
シジミが生きてるかどうかを見分ける方法
シジミの生死をどう見分けるか、ご存知ですか?
もしかすると、わたしたち人がシジミを食べるときの生死の判断の仕方はご存知かもしれません。
シジミに火を通し、カラが開いているものは食べることができ、閉じたままのものは死んでいたとみなして食べない方がいいとされますよね。
でも今回の場合のように、水槽の中のシジミを火を通すわけにはいきません。
では、どう判断したらよいのでしょうか?
「カラを開いているしじみ」が、全て元気なシジミと判断してもいいというわけではありません。
シジミは確かに、死んでしまってからすぐにカラをぎゅっ閉じてしまいます。
でも、死後硬直がとけてくると、カラは自然と開いてくるのです。
死んでしまってから、半日ほどで開いてきます。
そのため、カラが開いているからと言って「元気なシジミ」と安易に判断するのははやいということですね。
では、どうしたらいいのでしょうか?
火を使わずにシジミの生死を判断する簡単な方法は、シジミをつついてみることです。
シジミはカラから管のようなものを出しますよね?
水管と呼ばれるものです。
つついたときにシジミが反応して、管の出し入れをしたら元気な証拠です。
さらには、機敏に反応するものがより元気とみなせます。
逆に刺激を与えてもびくともしないときや、反応するものの動きが鈍いと感じる場合は、もう死んでいるか元気がないということですね。
また、他の判断方法としましては、死んでしまったシジミからは強烈な臭いにおいがします。
水槽内が臭くなっているときは、シジミの生死を確かめた方がよいといえます。
シジミの水質浄化能力ってそんなにすごいの?
シジミには「水質浄化能力」があります。
シジミは水中に浮いている有機物や、植物プランクトンをエサとして摂取します。
これを「ろ過接触」といいます。
シジミだけではなく、二枚貝はこのような食性をもっています。
水槽を濁してしまうものが
- シジミにとっては大事なエサとなり
- 金魚にとってはきれいな水の確保につながる
シジミを水槽で飼育するとき砂の量がとっても大切!
シジミは、基本的に水の底の砂の中で生活する貝です。
水温が変わったり、危険を感じるときに砂の中に隠れようとします。
そのため、飼育するときの砂は「粘土含有率の低いサラサラした砂」の方が適しています。
「シジミがすぐに出たり入ったりできる砂がよい」ということですね。
最低でも、シジミが体を隠せるほどの量の砂を水槽の中に入れてあげましょう。
金魚の水槽の中に入れるシジミの量
この「水槽に入れるシジミの量」には気を付けてください。
少しずつ水槽の中の様子をみながら入れていきましょう。
急にたくさんのシジミを入れてしまうと、水槽の中のプランクトンなどを一瞬で食べてしまい、シジミにとっての栄養がなくなってしまいます。
そうすると、シジミは元気がなくなって死んでしまいます。
ちなみに死んでしまったシジミを水槽内に放置しておくと、臭いもしますし水槽環境にとってもよくないので、早く取り出すようにしましょう。
金魚の水槽にシジミを入れるときは慎重に
まずは、いま飼っている金魚の水を少し汲んで、別の水槽を作ってください。
「その水の中でシジミが生きていくことができるか」を確認してから、実際に金魚のいる水槽に入れるようにしましょう。
金魚にとってもシジミにとっても「住みやすい環境」であることが大事なんです。
シジミは水槽ではどれくらいの寿命生きるものなの?
シジミは水槽で飼育すると、寿命は「1年ほど」といわれています。
理由は、シジミは水槽内では繁殖できる状態になるのが難しいこと。
なので、最初に入れたシジミが増えることはなかなかないようです。
そのため、シジミが死んでしまったら新しく購入して追加する必要があります。
中には、1年持たずに死んでしまうシジミもいるので、こまめに生存を確認することをオススメします。
ちなみに、シジミにも種類があることはご存じでしょうか。
普段食卓に「シジミ汁」として出てくるものは、海の近くに生息する「ヤマトシジミ」という種類です。
水を洗浄してもらうために水槽に入れるのは、「マシジミ」という川に生息するシジミにしましょう。
「ヤマトシジミ」を水槽に入れてしまうと、数日で死んでしまうこともあります。
長くても1か月も持たないことが多いでしょう。
なので、水槽での寿命を1年持たせるには「マシジミ」を入れることが大前提です。
「スーパーで手軽に買えるから、試しに水槽に入れてみよう!」
と軽い気持ちで「ヤマトシジミ」を水槽に入れてしまわないようにしてくださいね。
ヤマトシジミはもともと淡水では生きにくく、死んでしまうと水質を余計に悪化させてしまいます。
大切に育てていた金魚が死んでしまう事態は避けなければいけません。
マシジミはネット通販などで確実に購入できますよ。
そして、シジミも金魚も、水中の酸素が少なくなると弱りやすくなってしまいます。
エアポンプなどを使って酸素を補充できるようにしておくこともポイントですね。
シジミで水槽の水がキレイなる?のまとめ
シジミは、水槽の中のとっても優秀なお掃除屋さんです。
金魚を飼っていると、どうしても水槽の中の水が濁ってきてしまいますね。
私も金魚を飼っていたことがあるので、水の濁りがはやいことはよくわかります。
「少し水槽のお掃除の手間を省くことができたらいいのになぁ」とお考えであれば、シジミを水槽の中に取り入れてみてくださいね。
シジミが水管を出し入れする動きを観察するのも、意外と面白いですよ!