最近、家族葬を行なう方が多くなっています。
家族などの近親者のみで行いたいという気持ちは分かりますが。
お世話になった人や友人の家族が亡くなった場合、香典だけでも渡したいと思いませんか?
しかし、香典を直接渡すわけにもいかない事情がある時は、香典を郵送するのは大丈夫か気になりますよね。
実は家族葬を行なった場合、香典を郵送するのは非常識ではありません。
ただし、香典を送る際にはいくつかの注意点や決まりがありますので、それらを確認しておくと安心ですね。
香典の郵送方法ってどうすればいい?いつ頃送ればいいの?
では、香典の郵送時期や方法について見ていきましょう。
香典を郵送するタイミングとは?早すぎても遅すぎても問題あり!?
香典を郵送する時は、家族葬だと分かった時点ですぐに郵送しましょう。
喪主を務める方の自宅住所に送りますので、住所が分からない場合は故人の近親者に確認を取るようにしてください。
遅くとも、葬儀後2?3日目に届くように郵送するのがマナーです。
香典を用意する時の注意点
香典袋は個人が信仰していた宗教に合わせ、適切なものを選ぶようにしてください。
宗教による香典袋の違い
- <仏教>
蓮の花が印刷されている。「御霊前」「御香典」と書く - <キリスト教>
百合の花や十字架が印刷されている。「御花料」「御霊前」と書く - <神式>
無地の熨斗袋に白黒か双銀の水引。「御榊料」「玉串料」と書く - <無宗教>
白黒の水引がかかったもの。「御霊前」と書く
ただし、4は「死」を9は「苦」を意味するため、4と9が入る金額は絶対に避けてください。
新札やピン札、汚れているお札は避けましょう。
もし手元に新札やピン札しかない場合は、一度折り目をつけてから香典袋に入れるといいですね。
注意点としては、郵送する封筒に住所や氏名を記入するからと、香典袋にそれらを記入しない人もいます。
後から香典を整理する時に困ってしまいますので、必ず香典袋に住所や氏名を記入するようにしましょう。
香典の郵送方法と郵送するときの注意点
香典が用意できたら、いよいよ郵送に入ります。
香典を郵送する先は宅配便は使えませんので、郵便局へ行って現金書留をお願いするのが正解です。
現金書留用の封筒に香典袋を入れ、必要事項を記入して郵送しましょう。
現金書留用の封筒は2サイズありますので、大きめの封筒を選ぶと香典袋も入るので安心ですね。
香典を郵送するとき手紙で一言添えるのを忘れずに!
香典を現金書留で郵送する時には、手紙を添えておくのがマナーと言われています。
内容は故人へのお悔やみの気持ちを込めたもので、長々と書く必要はありません。
手紙に使う便箋は、落ち着いた雰囲気のものシンプルなデザインである事を念頭に選びましょう。
手紙に関しては薄墨が必須とは限らず、黒のボールペンや万年筆を使う方が多いです。
香典に同封する手紙を書くときの注意点!普段の手紙の書き方とはどう違う?
手紙を書く際の注意点について、幾つかご紹介します。
普段の手紙とは違い書き方が若干違いますので、しっかり注意点を抑えて書くようにしましょう。
香典と一緒に送る手紙のポイント①頭語や季節の挨拶を書かない
普段手紙を書く時「拝啓」「謹啓」といった言葉や、季節の挨拶を書く事が多いですよね。
しかし香典とともに入れる手紙に関しては不必要ですので、書かないようにしてください。
香典と一緒に送る手紙のポイント②遺族を気遣う言葉を書く
お悔やみの気持ちだけではなく、残された遺族に対しても言葉を述べるようにするのがポイントです。
「お力落としの事だと存じますが、どうぞお気持ちを強くお待ちいただければと思います」というような言葉ですね。
香典と一緒に送る手紙のポイント③重ね言葉・忌み言葉を使わない
「またまた」
「重ね重ね」
「再三」
「追って」
といった言葉は、葬祭関連では不適切な言葉です。
手紙であっても、これらの言葉は使わないように心掛けましょう。
家族葬のとき香典を郵送するまとめ
家族葬の際に香典を郵送するのは、非常識ではありません。
ただし香典を送る時は香典袋へ入れ、現金書留で郵送しましょう。
郵送する時期は、家族葬と分かった時点です。
遅くても葬儀から、2日~3日後に到着するようにしてくださいね。
そして、葬儀もひと段落したあとに、大切な人を亡くされた友人や知人に会ったとき。
- どのような声をかければいいのか?
- 普通通りでいいものなのか?
- なにか気の利いた言葉ってないものか
には、そんな「大切な人を亡くされた人への声掛け」について、詳しくまとめています。
後になって「あんなこと言わなきゃよかった。。。」なんてことにならないように、ぜひ参考にされてくださいね!