メダカを飼育する時、相性が良いのが「浮き草」などの水草です。
別にメダカを飼育するときに「浮き草」は必ず必要なわけではありません。
ですが、浮き草があるだけで視覚的に雰囲気が良くなります。
もちろん、視覚的なメリットだけではありません。
メダカの浮き草は酸素を出しているの?浮き草の主な役割は?
「飼育が簡単で、3色メダカや楊貴妃(ようきひ)」など色鮮やかな品種に癒される」と人気の「メダカ」。
そんなメダカと水面を浮かぶ水草である「浮き草」は、とっても相性が良いんです。
メダカを飼育する上での浮き草の役割は、
- 水質の浄化や安定
- 酸素の供給
- 日除け
- 隠れ家
- 産卵床
- 飛び出し予防
メダカの浮き草の役割①水質の浄化
まず、浮き草にはメダカが住む水中の水質を浄化して、安定させてくれる役割があります。
メダカが排泄する糞や餌に含まれている有害物質をたくさん吸収してくれるんです。
さらには、吸収した糞や有害物質は浮き草にとっては栄養となり、成長につながっていきます。
メダカの浮き草の役割②酸素の供給
浮き草は植物であるため、「光合成」を行います。
光合成を行うことで酸素が作られ、水中のメダカに酸素が供給されます。
メダカの浮き草の役割③日除け
暑い夏場は、水槽の水は水面から蒸発してしまいます。
また、水温の上昇もメダカにとって良くありません。
そこで、浮き草を入れておくことで直射日光を防いで「日除け」となります。
日除けと同時に水温の上昇も抑えることができます。
メダカの浮き草の役割④隠れ家
実は、メダカは上から外敵から襲われることを強く警戒する生き物なのです。
そのため、浮き草を水槽に浮かべることでメダカのストレスを軽減して、落ち着かせてあげる役割があります。
メダカの浮き草の役割⑤産卵床(さんらんしょう)
浮き草には、魚が卵を産みつける「産卵床」としての役割もあります。
浮き草の根元にメダカは卵を産みます。
ぜひ、上手に飼育して可愛いメダカを増やしてあげてくださいね。
メダカの浮き草の役割⑥飛び出し予防
メダカは、ふたが無い水槽で飼育していると勢いよく外へ飛び出してしまうことがあります。
浮き草があることで、ふた代わりになり、メダカが飛び出すことが予防できます。
浮き草の注意点
ここまで6つの浮き草の役割をお伝えしてきましたが、実はメダカを飼育する上で浮き草には注意点もあります。
それが「繁殖力の強さ」です。
「水質の浄化」という役割がある浮き草は、どんどん水中の栄養を吸収して繁殖していきます。
すると、
- メダカが泳ぐスペースが無くなる
- メダカに日光があたらなくなる
- 夜間は浮き草も酸素を消費するので水中が酸欠状態になる
浮き草の繁殖への対処法
特にメダカは、日光の光にあたることで体に栄養分を作ることができる生き物です。
浮き草が繁殖し過ぎて日光があたらなくなることは、メダカが健康に生きられなくなる原因になります。
なので、浮き草は頻繁に間引くようにしましょう。
浮き草の量の目安は、水槽の底面積の1/3程度が覆われるくらいです。
私の旦那の実家でも数年前からメダカを飼育していますが、よく義父が
「わっ!浮き草が増えてきてる!間引いてあげないと!」
「またメダカが増えてるで!見てみ~。」
などと言っています。
その背景には日々の努力があったのですね。
メダカの浮き草の種類別の特徴!育てやすい浮き草8つを紹介
では、次にメダカの飼育におススメの浮き草を8つ、ご紹介したいと思います。
ぜひ、参考にしてお店で探してみてくださいね。
メダカの飼育におススメの浮き草①ホテイアオイ・ホテイソウ
メダカの飼育で、最も一般的な浮き草が「ホテイアオイ」「ホテイソウ」です。
落ち着いた色味で葉が丈夫な
- ホテイアオイ
- ホテイソウ
根が黒っぽいので卵を見つけやすいポイントがあります。
葉が大きいのでメダカにとって「日除け」や「隠れ家」になって、根にはたくさんの気泡をつけることで「酸素供給」にも優れています。
浮き草選びに迷った時は、まず「ホテイアオイ」「ホテイソウ」を選んでくださいね。
メダカの飼育におススメの浮き草②ミニホテイソウ
2つ目におススメの浮き草は、ホテイアオイ・ホテイソウを品種改良して小さくした「ミニホテイソウ」です。
小さめの水槽や数匹のメダカの飼育にピッタリです。
役割は、通常のホテイアオイ・ホテイソウと同じで、「日除け」「隠れ家」「産卵床」として役立ちます。
メダカの飼育におススメの浮き草③アマゾンフロッグピッド
3つ目におススメする「アマゾンフロッグピッド」という浮き草は、ホテイアオイ・ホテイソウと同じように
- 水質浄化
- 隠れ家
- 産卵床
小さくて丸い葉が可愛らしい浮き草なのですが繁殖力が高いため、こまめに間引かなければすぐに水面を覆ってしまいますよ。
メダカの飼育におススメの浮き草④オオサンショウモ
「オオサンショウモ」は、成長と共に葉の形が波状に湾曲する特徴がある浮き草です。
特徴的な葉の形は、水槽のワンポイントにもなります。
メダカの浮き草として、「水質の浄化」「隠れ家」「産卵床」としての役割もしっかり担っています。
ただし、オオサンショウモは低水温に弱い特徴があるので、寒い冬を越すためには水槽を室内に移動することが必要です。
忘れないように移動してあげましょうね。
メダカの飼育におススメの浮き草⑤マツモ
「マツモ」は、観賞用水草である「金魚藻」の一つで、葉が柔らかい特徴があるので間引きしやすい特徴があります。
室内でも屋外でも扱いやすく、初めてメダカを飼育する人でも扱いやすい浮き草です。
「水質の浄化」や「産卵床」としても役立ちます。
メダカの飼育におススメの浮き草⑥ミジンコウキクサ
「ミジンコ」という言葉のように「ミジンコウキクサ」は、とても小さな特徴があります。
小さな特徴を活かして「メダカの餌」にもなる浮き草なんです。
人口餌のように都度あげる必要が無く、水槽に浮かべておくだけで餌になるのでお手軽です。
ただし、小さい浮き草であるためメダカの「産卵床」や「隠れ家」としては向いていません。
メダカの飼育におススメの浮き草⑦リシア
明るい色味の浮き草は、水槽の見た目を華やかにしてくれます。
きめ細やかな葉と活発に気泡をつける姿が特徴です。
強めの光が必要なのを覚えておいてくださいね。
メダカの飼育におススメの浮き草⑧サルビニア・ククラータ
最後、8つ目におススメの浮き草は「サルビニア・ククラータ」
サルビニア ククラータは、丸い筒形のような葉が特徴的で、他の浮き草に比べると成長がゆっくりという特徴があります。
繁殖し過ぎる心配がないので、管理しやすいですよ。
ただ、低水温に少し弱いのでオオサンショウモと同じように寒い冬の季節は水槽を室内に移動するようにしてみてくださいね。
メダカの浮き草が増えすぎのまとめ
メダカの飼育と相性が良い「浮き草」。
浮き草の役割には、
- 水質の浄化や安定
- 酸素の供給
- 日除け
- 隠れ家
- 産卵床
- 飛び出し予防
ぜひ、水槽の大きさやメダカの数、お好みに合わせて選んでくださいね。