リクガメは留守番できる?旅行中の預け方と注意点を解説!

「うちの子(リクガメ)、旅行中どうしよう……?」

この悩み、ほんとに多いんです。

見た目はのんびりしてて、動きもスロー。

でも、だからといって簡単に放っておける存在じゃないんですよね。

犬や猫ならペットホテルが当たり前。

でも、リクガメとなると話は別。

爬虫類対応の施設が少ないうえに、スタッフの知識もまちまち。

初めてその現実を知ったとき、私は思わず「え、じゃあどうしたらいいの……?」と固まりました。

「家に置いていく?」
「でも温度は?」
「湿度は?」
「電気が切れたら?」
「食べ残しは?…」

想像すればするほど不安が膨らんでいって、旅行の楽しみどころじゃなくなってくるんですよ。

私が初めてリクガメを置いて実家に帰省したのは、冬の寒い時期でした。

スーツケースを詰めながら、なんだか罪悪感でいっぱいになってしまって、準備よりもケージの中を何度も見に行っては「ごめんね、すぐ帰るからね」と話しかけていました。

でも、今思えば――ちゃんと準備をしていれば大丈夫だったんです。

この記事では、そんな「留守中のリクガメ問題」について、私自身が試行錯誤してきたこと、心配しすぎて空回りしたこと。

そして「これなら安心!」と思えた方法を、包み隠さずご紹介していきます。

読み終わるころには、きっとあなたも「うちの子、きっと大丈夫」と、安心してカギを手に取れるはず。

むしろ、「この数日間、ひとりでどんな顔してるかな?」なんて、少し楽しみにさえ思えるかもしれませんよ。

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旅行や出張のとき、リクガメはどうすればいい?

突然の出張や、数日間の帰省。

そんなとき、頭の中が一気に“カメモード”になるのは、もう飼い主あるあるだと思うんです。

「エサの時間、ちゃんと守ってくれるかな?」「ヒーター壊れてたら?」「寂しくてごはん食べなかったらどうしよう?」

我が家の場合、旅行の日が近づくたびに、「もう予定キャンセルしようかな…」と何度思ったことか。

ケージ越しに見つめてくるあのまっすぐな目、ずるいくらいに罪悪感をかき立ててきます(笑)。

特に、まわりの人に相談すると「カメなんてほっといても平気でしょ?」なんて言われがち。

でもそれを聞くたびに、「いやいやいや、ちゃんとお世話してるからこそ、そんな雑な扱いできないのよ!」って心の中で何度叫んだことか。

リクガメって、確かに毎日ドタバタ動き回るわけじゃないし、鳴き声で主張してくることもない。

でも、だからこそ“気づかないうちに”ストレスをためていたり、環境の乱れで体調を崩してしまうんですよね。

そして、なにより大切なのは「安心して出かけられる準備ができているかどうか」。

旅行や出張が決まったとき、リクガメのことを最初に思い出すあなたは、すでに立派な“カメ想いの飼い主さん”です。

その気持ちをベースにしっかり対策すれば、ちゃんと元気に留守番してくれる子に育ちます。

この記事では、そんな不安な気持ちにそっと寄り添いながら、「どう乗り越えるか?」をいっしょに考えていきますね。

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リクガメは何日まで留守番できる?

1~2日なら自宅でのお留守番も可能

結論からいうと、1~2日程度なら、ちゃんとした準備をすればリクガメは問題なくお留守番できます。

でもここで気をつけたいのが、“準備”の中身。

単に「エサを多めに置いておけばOK」という話ではないんです。

一番大切なのは「環境の安定」。

リクガメは変化にとっても敏感な生き物なので、気温や湿度の急な変化はストレスのもと。

温度は26~30度前後をキープ、湿度も過剰すぎず乾燥しすぎず、一定に保つのが理想です。

ヒーターや加湿器は、タイマーやサーモスタットで自動管理できるタイプを用意しておくと◎。

特に冬場の乾燥対策として、我が家ではケージの端に小さな加湿用の水皿を常設しています。

照明もずっと点けっぱなしにせず、昼夜のリズムを保つようにタイマーでON/OFFを切り替えると安心。

体内リズムが崩れると、意外と食欲不振や動きの鈍さにつながってしまうんですよ。

我が家では、温湿度をスマホでチェックできるIoTセンサーを使っています。

最初は「そんなに必要かな?」と思ってたんですが、出先でちょっと不安になったときにスマホでピッと確認できるだけで、心の軽さがまるで違います。

3日以上留守にするなら注意が必要

3日以上の留守となると、さすがに“完全放置”はリスクが高まります。

まず一番の問題は、排泄物や水の管理。

フンをしたあとにそれが放置されていると、菌が繁殖したり、床材がぐちゃぐちゃになって衛生面が一気に悪化します。

リクガメは意外と“自分のフンの上にいるのが苦手”な子も多く、ストレスで食欲が落ちることも。

水入れも要注意。

うっかりひっくり返してしまったり、日光でぬるくなって菌が繁殖してしまったり…

思っている以上にトラブルが起きやすいんです。

実際、私は以前、小さな水入れを使っていたせいで、2日目には空になっていたことがあり、それ以降は「重たくて倒れにくいタイプ」に切り替えました。

さらに、紫外線ライトや保温器具のトラブルも侮れません。

タイマーの設定ミスや電源コードの抜けなど、小さなミスが命に関わる大事故につながることもあります。

私は心配性なので、旅行前夜には電源タップを一つずつ確認して、コードが抜けないようにガムテープでしっかり固定。

さらには「もし停電したら自動で復旧するか」もテストしてから出発するようにしています。

つまり、3日以上リクガメをひとりにさせるなら、“無人環境でも安定して動き続ける”仕組みをいかに作っておけるかがカギ。

もし不安が少しでもあるなら、このあとの「預ける」や「見守りツールの導入」もあわせて検討してみるのがおすすめです。

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ペットホテルでリクガメを預かってくれる?

爬虫類対応のホテルは限られている

残念ながら、リクガメを預けられるペットホテルはかなり限られているのが現実です。

ほとんどのペットホテルは犬や猫を対象としており、爬虫類を預かるケースはまれ。

電話で問い合わせても「あ、リクガメですか……うちではちょっと」と申し訳なさそうに断られることも多々あります。

ただ、最近ではエキゾチックアニマル専門の施設や、小動物専用ホテル、個人で運営している“爬虫類の世話ができるシッターさん”も増えてきています。

中には「送迎サービス付き」「自宅に訪問してお世話代行してくれる」タイプのものもあり、選択肢はゼロではありません。

とはいえ、地域による偏りが大きく、地方ではなかなか見つけられないことも。

私も一度、帰省のために急遽探したのですが、隣県まで範囲を広げてようやく1件見つかるレベルでした。

預ける前に確認しておきたいポイント

どうしても預けたいときは、「とにかく早めに探す」ことがなによりも大切です。

そして、候補が見つかったら以下の点をしっかり確認しておきましょう:

  • 普段のエサや照明環境が再現できるかどうか(カルシウム補給や紫外線ライトなど)
  • リクガメの飼育経験を持つスタッフが対応してくれるか
  • 温度・湿度の管理がどのように行われているか
  • 他の動物との接触リスクがないよう配慮されているか
  • 何かあったときの連絡体制や、緊急時の病院対応
施設によっては「ケージ持ち込みOK」なところもあります。

可能であれば、いつも使っているケージごと持ち込むことで、リクガメのストレスもぐっと減らせますよ。

また、預ける前には、移動用のケースに慣らしておくことも重要。

我が家のリクガメも最初はキャリーケースに入れただけで「ガリガリ」と暴れてしまい、ケージの中で反転して動けなくなってしまったこともありました。

そこで、数日前から短時間ずつ練習させるようにしたら、徐々に落ち着いてくれるようになりました。

「もしも」のときのために、慣れさせておく・確認しておく・相談しておく。

リクガメにとって安心できる預け先が見つかれば、飼い主側も心から落ち着いて旅行や出張に出かけられますよ。

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リクガメの留守番中に気をつけたい体調・安全管理

熱中症や寒さ対策は万全に

夏の室温が上がりすぎて「茹でガメ」なんて笑えない話。

実際、室内温度が35度を超える日もあり、うっかりするとリクガメがぐったり……なんてことも。

一方で、冬場はヒーターの温度が低すぎたり、設定ミスで暖まらなかったりすると、リクガメの代謝が落ちて食欲が激減。

うちの子も、ヒーターのコードが途中で抜けていたことに気づかず、丸一日まるまってじっとしていたことがありました。

もう、見つけたときは冷や汗どころじゃなくて……あの時以来、何度も確認するようになりました。

そんなリスクを避けるためにも、エアコンやヒーターは「タイマー+スマートプラグ+見守りセンサー」の3点セットで運用するのがおすすめ。

スマホと連動して遠隔で温度確認できるものがあると、外出先からでも安心してチェックできます。

わたしも、エアコンにスマートコンセントを導入したら、「ちゃんと動いてるかな?」と不安になる回数がグッと減りました。

特に出先で天気が急変したとき、すぐ確認できるのは大きな安心材料です。

電気トラブルや転倒のリスク

留守番中に起きやすいもう一つのトラブルが、電気系と転倒事故。

たとえば、コードをかじって感電や火災に……なんて最悪のケースを防ぐために、電源コードはしっかり保護するか、ケージの外に設置。

うちはコードに巻く保護カバーを使っていますが、それだけでもだいぶ安心感が増します。

また、シェルターや置き石などに登って転倒し、仰向けのまま起き上がれず衰弱するケースもあります。

リクガメは構造上、一度ひっくり返ると自力で戻れないことが多く、留守中にそれが起きてしまうと本当に危険です。

実際に、以前うちの子がシェルターに登って落ちたときは、ほんの5分のことでしたが、足をバタつかせていて、見ているだけで焦りまくりました。

これが外出中だったら…

そう思うと、背筋がぞっとしました。

そうならないためにも、ケージのレイアウトはシンプルに、安全重視で。

登れるような高さのあるものや、足場が不安定な飾りは思いきって取り除いておくのが安心です。

さらに言えば、滑りやすい床材も避けて、足元がしっかり踏ん張れるように整えておくと、より転倒防止につながります。

ほんのひと工夫で、防げる事故はたくさんあるんですよ。

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どうしても不安なときの代替案は?

家族や友人に頼む「簡単お世話メモ」を用意

  • 照明は朝8時につけて、夜は7時に消して…
  • エサはこの袋、1日1つかみだけね
  • お水はこの容器に半分まで入れてね
  • フンを見つけたら、このペーパーで取ってゴミ箱へ

…こういうのって、ぜんぶ口頭で伝えるのはまずムリ!(笑)

だから私は、思い切って「手書きお世話マニュアル」を作成しました。

イラスト入りで、まるで小学生の自由研究のようなノリで(笑)、「これなら誰でもわかる」を目指して。

その中には、ケージの写真とともに「この電源がヒーター」「この丸いのが加湿器」という説明まで載せておいたんです。

友人からは「ここまで丁寧なら、任される方も安心できる」と言ってもらえて、逆にちょっと誇らしくなっちゃいました。

さらに、簡単な「1日チェックリスト」も添えておくと、やる側も抜け漏れがなくて好評です。

お願いする相手が家族でも、意外と伝わらないことってあるんですよね。

とくに「温度が何度になったらどうする」などの判断は経験が必要なので、そこは明確に数字で書いておくのがコツです。

頼む方も、頼まれる方も、気持ちよく。

リクガメにとっても快適な留守番時間になるよう、メモ一枚の工夫が意外と大きな助けになります。

オンラインカメラで見守るという方法も

ペット用見守りカメラも、ここ数年で驚くほど進化しています。

私はAmazonで見つけた3000円台の簡易カメラを導入したのですが、これがもう神アイテムで!

夜間モード付きで真っ暗でもリクガメの様子がしっかり見えるし、動きを感知してスマホに通知までくれるんです。

旅行先のホテルでふと気になったとき、スマホを取り出して「今どうしてるかな~」とチェックできるだけで、安心感がまるで違いました。

しかも、音声も拾えるタイプなら、ケージ近くの異音にも気づけるので、緊急事態にも早めに気づける可能性があります。

最近では、クラウド録画対応のものや、首振り式で角度を調整できるタイプも登場しているので、自分のケージ環境に合ったものを選ぶといいですね。

これ一台あるだけで、外出時の不安がぐっと減ります。

「何かあってもすぐ確認できる」という安心感、ほんとに心強いですよ。

まとめ|飼い主の工夫と準備がカギ!

リクガメは意外と環境の変化に敏感な生き物です。

そのため「ちょっと留守にするだけ」と思っていても、飼い主が不在になることは、カメにとっては大きな変化になることも。

でも、大丈夫。

ちゃんと事前に備えておけば、彼らは静かに、そして意外としっかりと、お留守番をしてくれます。

カメって本当にマイペースでおだやかな性格だからこそ、こちらが安心できる環境を整えてあげさえすれば、何事もなく数日過ごせる子が多いんです。

私自身、最初は心配で心配で、正直「旅行なんてムリかも…」と思っていました。

でも、

  • 温度・湿度・照明などをしっかり管理して
  • 信頼できる友人にお願いし
  • カメラで様子も見られるようにして
出かけているあいだも意外と穏やかな気持ちで過ごせました。

帰宅したとき、のそのそと顔を出して近づいてきたあの姿には、胸がきゅーんとなりました。

「ちゃんと待っててくれたんだなぁ」と思って、それだけで旅の疲れも吹き飛んだほどです。

旅行や出張など、どうしても外せない予定があるときこそ、「不安だからやめる」のではなく、「どうやったら安心できるか」を考えて準備していくことが大切。

あなたの気持ちは、きっとリクガメにも伝わります。

お互いにストレスの少ない時間を過ごせるように、できるところから、今日から少しずつ始めていきましょう。

どんなに短い不在でも、どんなに長いお留守番でも、あなたの工夫と愛情が、リクガメにとっての“安心のバリア”になりますよ。