性格で選ぶリクガメ入門|あなたに合う種類がまるわかり

リクガメって、見た目はどれも似ていて、のんびり静かな生き物という印象を持たれがちですが、実はひとりひとり、まるで別の生き物のように性格が違っているんです。

私自身、初めてお迎えしたときは「どの子が飼いやすいかな?」と、見た目の可愛さや大きさばかり気にして選ぼうとしていました。

でも、いざ一緒に暮らしてみると、エサの時間にバタバタとアピールしてきたり、目が合うとトコトコ近づいてきたりして、その子の“意思”や“個性”を強く感じるようになったんです。

中にはまるで置物のようにじっと動かず、黙々と自分のペースで過ごす子もいて、「あれ?うちの子、大丈夫かな…」なんて不安になることもありました。

でもそれって性格なんですよね。

活発な子もいれば、慎重派の子もいる。

同じ種類でも育った環境や飼育の仕方、ちょっとした日々の関わり方で、性格はどんどん変わっていくものなんです。

だからこそ、「かわいいから」「有名だから」ではなく、その子の性格や、あなた自身のライフスタイルとの相性を考えて選ぶことが、とても大切になってきます。

この記事では、そんな“リクガメと人の相性”という視点から、種類ごとの性格の傾向や、向いている飼い主さんのタイプなどをていねいに紹介していきますね。

リクガメとの暮らしが、あなたにとって安心できる癒しの時間になりますように。

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リクガメの性格ってどれくらい違うの?

「リクガメってどの子も同じように見えるけれど、実はそんなに違いがあるの?」と、はじめての方は驚くかもしれません。

でも実際にお世話を始めてみると、まるで性格の違う“個性派たち”に出会うことになります。

動物に慣れている人でさえ「こんなにキャラが濃いとは思わなかった…」と感想を漏らすこともあるくらいです。

私が最初に迎えたリクガメは、朝になるとケージの中でドスドスと音を立てて歩き回り、「早くエサちょうだい!」とでも言っているような勢いで私を見つめてきました。

その反応があまりにも人間くさくて、つい笑ってしまったのを覚えています。

一方で、友人の家のリクガメは、朝から晩までほとんど動かず、じっと日向ぼっこをしているだけ。

目は開いているけれど、本当に生きてるのか不安になるくらい静かに過ごしていたそうです。

リクガメの「性格」はどうやって見えてくるの?

カメというと無表情で感情の起伏がないと思われがちですが、毎日観察していると、ちゃんと気分や性格が行動に表れていることに気づきます。

たとえば、食事のときに寄ってくるか、そっぽを向いて気分が乗らなそうにするか。

人の動きに反応して近づいてくる子もいれば、視線を避けるようにシェルターに隠れてしまう子もいます。

そして、こうした反応は一時的なものではなく、長く付き合っていく中で、徐々に“その子らしさ”として定着していきます。

「今日はちょっとおとなしいな」「昨日は元気だったのに」そんなふうに感じる日があれば、それは体調や環境の変化だけでなく、性格や気分の波かもしれません。

だからこそ、単なる行動の違いに見えるものが、実はその子の“心の動き”を反映していると知ることは、とても大切な気づきになります。

種類ごとに違う「習性」から生まれる性格傾向

リクガメの性格のベースには、その種類ごとの“習性”が深く関係しています。

乾燥地帯に生息していた種類は、自ら環境を探して動きまわる習慣があったため、基本的に行動的で人にも物怖じしにくい傾向にあります。

逆に、森林などに棲んでいた種類は、身を隠すことで身を守っていた歴史があるため、どうしても慎重で臆病な一面を持っています。

「懐かない」「無関心に見える」と思ってしまうような行動も、実は“敵から身を守るための防御本能”として、長い時間をかけて自然の中で育まれてきたものなんです。

そう思って見てみると、たとえ静かでおとなしい子でも、「この子なりの安心のペースで暮らしてるんだな」と感じられて、愛しさがいっそう増してくるんですよね。

「この子、性格変わった?」と感じたら

カメとの暮らしがある程度続いてくると、「最近なんだか前と違うな」と感じる瞬間が出てくるかもしれません。

以前は元気だったのに急に動かなくなったり、いつもより警戒心が強くなったように見えたり。

そんな変化を感じたときは、「性格が変わったのかな」と考える前に、一度飼育環境を見直してみてください。

温度や湿度が適切か、紫外線ライトの強さがきつすぎないか、ケージ内が落ち着けるレイアウトになっているか。

人間と同じで、カメも環境に強く影響を受けます。

安心できる場所があるかどうかで、性格に見える行動が大きく変わってくることもあるんです。

だからこそ、「性格=生まれつき」ではなく、「その子が安心して本来の性格を出せているかどうか」を見てあげることが大切なんですね。

性格を知るということは、その子の暮らしをより良くするための第一歩でもあるんです。

そう思うと、日々の観察や気づきが、ますます意味のあるものに感じられてきますよ。

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種類別!リクガメたちの性格とおすすめポイント

リクガメとひとことで言っても、その種類によって見た目や大きさだけでなく、性格や行動パターンにも大きなちがいがあります。

「カメってみんなおとなしいんじゃないの?」と思っていた私も、実際にいろんな子と接する中で驚かされっぱなしでした。

同じ“のんびり屋さん”にも、マイペースな子と慎重な子がいたり、“元気いっぱい”な中にも、やんちゃ系と構ってちゃんタイプがいたり。

まるで人間と同じように、タイプがあるんですよね。

ここでは代表的な5種類のリクガメについて、性格の傾向や日々の接し方のヒントをお伝えしていきます。

どの子があなたに合うか、想像しながら読んでみてくださいね。

ヘルマンリクガメ|好奇心旺盛で人懐っこい

「リクガメともっと仲良くなりたい!」
「お世話に反応してくれるとうれしい!」

という方には、ヘルマンリクガメがぴったりです。

とにかく行動的で、エサの音がしただけでスタスタ歩いて寄ってきたり、ケージの外から呼びかけると目を合わせてくれたりと、まるで“犬っぽい”ような人懐っこさがあります。

慣れてくると、飼い主の生活リズムを覚えるようになって、

「朝はごはんの時間」
「夜はちょっとしたふれあいタイム」

みたいな雰囲気が自然とできていくこともあります。

うちでは、帰宅するとケージの前まで出てきて「おかえり」と言わんばかりに顔を上げてくれる姿に、毎日癒されていました。

特に、子どもと一緒にお世話を楽しみたい家庭や、初めてペットを迎える方におすすめしたい種類です。

ギリシャリクガメ|穏やかでおっとり、癒し系

マイペースで温厚な性格のギリシャリクガメは、「あまり構えない日もある」「静かに見守る時間が好き」というタイプの方にぴったりです。

自分のペースを乱さず、淡々と過ごす姿は、見ているだけでホッとするような存在感があります。

大きな音や急な動きにはびっくりすることもありますが、それさえ避けていれば、穏やかに、そして長く付き合っていけるパートナーになります。

忙しい社会人や、一人暮らしでゆったりとした時間を大切にしている方にも人気です。

過度なアクションはないけれど、そばにいるだけで癒される

そんな空気のような存在になってくれますよ。

ホルスフィールドリクガメ|活発で遊び好き!

元気いっぱい!探検大好き!それがホルスフィールドリクガメ。

毎日同じケージ内にいるのに、

「今日はこっちの角をチェックしてみようかな」
「登れそうな場所はどこかな」

と、まるで新しい冒険をしているかのような動きを見せてくれます。

うちでは、毎朝レイアウトを少しだけ変えると、すぐに気づいて「なになに?新しいもの?」とすっ飛んでくる姿がもうたまらなく可愛くて…。

名前を呼ぶと首をかしげるような仕草をする子も多く、まるで意思疎通しているような錯覚すら覚えることも。

毎日のやりとりを大切にしたい人、声かけやお世話で“反応があること”を嬉しく感じる人には、まさにぴったりの相棒です。

ヒョウモンリクガメ|臆病だけど、心を開いたら最強

最初のうちはほとんど動かず、シェルターにこもってしまう子も多いヒョウモンリクガメ。

ちょっと臆病で慎重な性格ですが、それでも毎日、そっと声をかけてごはんを用意してあげることで、少しずつ少しずつ心を開いてくれます。

ある日、ふと気づいたら自分から近づいてきたり、手からエサを食べてくれたり。

そんな「初めて」の瞬間に出会えたときの感動は、何物にも代えがたい宝物です。

「急がず、焦らず、ゆっくり信頼関係を築いていきたい」そんな方にこそ、この子の魅力がじんわりと伝わるはずです。

ケヅメリクガメ|大きいけど甘えん坊!存在感バツグン

見た目のインパクトは圧倒的。

リクガメの中でもトップクラスに大きく成長するケヅメリクガメですが、性格はとてもフレンドリーで人懐っこいんです。

名前を呼ぶとゆったりとした足取りで近づいてきたり、エサを持っているとノッシノッシと向かってくるその姿は、まるで大型犬のよう。

ただし、体が大きい分、広い飼育スペースと温度・湿度管理がしっかりできる設備は必須です。

放し飼いに近いスタイルで暮らせる環境があるなら、ケヅメリクガメは“家族の一員”として唯一無二の存在になってくれるはず。

その大きな背中には、安心感も、ぬくもりも、そしてちょっとした誇らしさすら感じさせてくれる魅力があります。

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あなたに合うのはどの子?ライフスタイル別おすすめ

リクガメ選びでいちばん大事なのは、「どの子が人気か」ではなく「どの子となら無理なく一緒に暮らしていけるか」という視点です。

どれだけかわいくても、お互いにストレスを感じてしまったら、楽しい暮らしにはなりませんよね。

たとえば、忙しい毎日にそっと寄り添ってくれる子もいれば、毎日話しかけてあげると喜ぶ子もいる。

あなたの生活スタイルや性格に合った“相性のいい子”を選ぶことが、長く安心して一緒に過ごすための第一歩になるんです。

ここでは、いくつかのライフスタイルに合わせておすすめの種類をご紹介します。

「私ならどのタイプかな?」と想像しながら、ぴったりのカメさんを探してみてくださいね。

忙しいあなたに|静かに寄り添うギリシャリクガメ

平日は朝と夜だけの限られた時間しかお世話ができない。

そんな忙しい日々の中でも、落ち着いて寄り添ってくれる存在がほしい。

そんな方には、マイペースで穏やかなギリシャリクガメがぴったりです。

この子たちは「かまって~!」とアピールすることは少ないけれど、そのぶんそっとそばにいてくれるような安心感をくれます。

たとえば仕事から疲れて帰ってきた夜、ケージの中でのんびり葉っぱを食べている姿を見て「ふう、癒されるなあ」なんて、心がふっと軽くなる瞬間が生まれるんですよね。

毎日構わなくても、変わらずそこにいてくれる。

その静かなやさしさが、日々の支えになるはずです。

いっぱい話しかけたいあなたに|ホルスフィールド!

「おはよう」
「ごはんだよ」
「今日もかわいいね」

そんなふうに、ついつい話しかけたくなっちゃう。

そんなあなたには、好奇心旺盛でリアクション豊かなホルスフィールドリクガメがおすすめです。

エサの容器をカチャッと鳴らすだけでそわそわ動き出したり、あなたが近づくと顔を上げてキョロキョロ探してくれたり。

まるで「おかえり!」って言ってるみたいな反応をしてくれるんですよね。

暮らしの中での“ちょっとした会話”を楽しみたい方にとって、この子たちは本当にいい相棒になります。

言葉は交わせなくても、ちゃんと通じ合っているような不思議な喜びを感じさせてくれる存在です。

じっくり心を通わせたいあなたに|ヒョウモンとの絆を

「すぐに懐いてくれなくてもいい。

でも、時間をかけて信頼関係を築きたい」。

そんな想いを持っている方には、臆病だけど繊細な心を持つヒョウモンリクガメとの暮らしをおすすめします。

最初のうちは、警戒してなかなか出てきてくれないかもしれません。

でも、毎日ていねいに声をかけて、エサを用意して、静かに見守っていると、ある日ふと「今日はずっと外に出てるな」と感じる瞬間が訪れます。

その小さな変化が、心を開いてくれた証なんですよね。

そんなふうに、じわじわと信頼を積み重ねていける関係性は、深い絆を感じさせてくれます。

ゆっくりでも大丈夫。

あなたのペースで、この子のペースで、かけがえのない関係が育っていくはずです。

家族みんなで育てたいあなたに|ヘルマン&ケヅメ

お子さんがいるご家庭や、家族全員でリクガメとの暮らしを楽しみたい方には、人懐っこくて存在感たっぷりなヘルマンリクガメやケヅメリクガメが向いています。

ヘルマンリクガメは、エサの時間が近づくとじっとこちらを見つめたり、手を伸ばすとすぐに寄ってきたりと、人との関わりが大好きなタイプ。

小さな子どもでも「エサをあげたい!」と自然にお世話に関わるきっかけが増えて、ペットを通じて家族の会話が広がるのも魅力です。

ケヅメリクガメは、大きな体とゆったりとした動きで、まるで“もうひとりの家族”のような存在に。

庭でのびのび歩く姿は、それだけで一日の癒しになるでしょう。

設備やスペースの準備は必要ですが、そのぶん暮らしに豊かさと喜びを与えてくれる大きな存在になります。

性格と飼育の相性をチェック!向いている人の特徴

リクガメと長く一緒に暮らしていくには、その子の性格とあなた自身の気質や生活スタイルがちゃんと噛み合っていることがとても大切です。

「見た目が可愛かったから」「子どもが喜びそうだから」そんな理由で迎えてみたものの。

思っていたよりも世話が大変だったり、性格が合わなかったりして手放してしまうケースも残念ながら少なくありません。

でも逆に言えば、“この子とは気が合うかも”という直感や、“こういう生活スタイルなら無理なく続けられるな”という手応えがあれば。

それだけでリクガメとの暮らしはぐんと楽しく、愛おしいものになっていくんです。

ここでは、いくつかの「こんな人にはこのタイプがおすすめ!」という視点で相性をチェックできるようにご紹介します。

読みながら、「あ、これ私かも」と感じたポイントがあれば、それがきっと、あなたにぴったりのリクガメ選びのヒントになりますよ。

「懐いてほしい!」→人懐っこさ重視

「エサをあげたら寄ってきてほしい」
「名前を呼んだら反応してほしい」

そんなふうに、“ペットとのコミュニケーション”を楽しみたい方には、やっぱりヘルマンリクガメやホルスフィールドリクガメがおすすめです。

この2種類のリクガメは、比較的警戒心が少なく、環境にも人にも慣れやすいタイプ。

エサの容器を見せるとパタパタ歩いて寄ってきたり、飼い主の姿を見つけるとじっと見つめてきたり。

その反応があまりに可愛くて、ついつい話しかけちゃうんですよね。

うちのホルスフィールドは、私の足音を覚えていたのか、別の部屋から近づくだけでそわそわし始めることがあって、「あ、来たな?」って顔でこっちを見るのがたまらなく嬉しかったです。

ペットと“通じ合ってる感覚”を大切にしたい人にとって、このタイプは間違いなく相性抜群ですよ。

「静かに見守りたい」→マイペースな種類がおすすめ

「毎日ベタベタ構うより、静かに同じ空間で過ごす感じが好き」
「少し距離があってもいいから、お互い落ち着ける関係がいい」

そんなふうに思っている方には、ギリシャリクガメのようなおっとりマイペースな子が向いています。

この子たちは、自分のペースを守りながら淡々と過ごすのが得意。

大きなリアクションはないけれど、ふとしたタイミングでこちらを見上げるような仕草を見せてくれて、それがとても穏やかで癒されるんですよね。

私がパソコン作業をしているとき、足元でじっとしているその姿に「ああ、静かだけど一緒にいるんだな」って感じさせてくれる。

その存在感が、ちょうどよくて心地いいんです。

「気づけばそこにいる」そんな安心感を求める方にぴったりです。

「毎日お世話したい」→活動的で反応の良いタイプを

朝に声をかけて、昼間に様子を見て、夜に「今日もありがとう」と話しかけながらおやすみを言う。

そんなふうに毎日こまめに関わりたい方には、ホルスフィールドリクガメのような活発で反応のいい種類が相性ばっちりです。

このタイプの子たちは、環境の変化にも敏感で、新しいおもちゃやレイアウトの変化にもすぐ気づいて反応してくれます。

「今日はいつもとちょっと違うね?」と話しかけると、じっとこっちを見つめ返してきたりして、まるで返事をしてくれているような気がしてしまうんです。

毎日の積み重ねで信頼関係を深めていきたい人、リクガメとの暮らしを“日常の一部”として大切にしたい人には、本当におすすめです。

「できるだけ手がかからない子がいい」→飼いやすさで選ぶべし

仕事や家事、育児などに追われていて、正直あまり手間はかけられない。

でもペットがいる暮らしに憧れはある。

そんな方には、やっぱりギリシャリクガメのような“お世話がシンプルで落ち着いた子”がおすすめです。

この子たちは、一日の多くの時間をのんびりと過ごし、ルーティンもそこまで細かくなくても安心して暮らしてくれます。

たとえば「今日は忙しくてエサの時間がちょっと遅くなっちゃったな」という日があっても、ギリシャリクガメはマイペースにのんびりと構えてくれているんですよね。

そんな姿に、「ああ、無理しなくていいんだな」とこちらの気持ちも救われたりします。

手がかからないのに、ちゃんとそばにいる実感はある。

そんな存在を求めている方にぴったりです。

お迎え前にできるチェックリスト

リクガメとの暮らしはとても癒されるものですが、お迎えする前にしっかりと準備を整えておくことが、本当に大切です。

「この子かわいい!」という一目惚れで連れて帰ってしまったけど、あとから

「思っていたよりも活発で、飼育スペースが足りなかった…」
「性格は合ってるのに、環境が整ってなくて元気がなくなっちゃった…」

なんて後悔は、できればしたくないですよね。

性格に合った環境づくりができているか、生活スタイルとの相性はどうか。

それを事前にチェックしておくことで、リクガメとの暮らしはグンとスムーズに、そしてお互いにとって居心地のいいものになっていきます。

ここでは、種類ごとの性格傾向に合わせた「飼育環境のマッチ度」をチェックするポイントをまとめてみました。

「うちに迎えたらどうなるかな?」と想像しながら読んでみてくださいね。

活発な子には広めのスペース+遊び場を

ホルスフィールドリクガメやヘルマンリクガメのような“よく動くタイプ”の子には、動けるスペースの広さがとても重要です。

ケージの中をくまなく歩き回ったり、登れるものを探したりと、毎日が冒険のようなこの子たちは、単調な環境だとすぐに退屈してしまいます。

障害物や登れる台、トンネルのようなしかけを入れておくことで、

「今日はここに登ってみよう」
「この奥に何かあるかな?」

と好奇心を刺激でき、ストレスの軽減にもつながります。

広さだけでなく“変化”を作ってあげることも、彼らにとっての「楽しい暮らし」になるんです。

マイペースな子には落ち着いた静かな場所を

ギリシャリクガメなど、のんびり穏やかに過ごすタイプの子には、「静かに落ち着ける環境」が何よりのご褒美になります。

人の出入りが多い玄関や、テレビの音が常に流れているリビングのど真ん中などは、実はちょっと落ち着かないことも。

できれば、部屋の一角であまり騒がしくない場所にケージを置いてあげると安心です。

周囲の環境が落ち着いていると、自分のペースでのんびりと過ごすことができて、表情や行動にもリラックスした様子が見えてくるようになりますよ。

臆病な子には「逃げ場」と「隠れ家」を

ヒョウモンリクガメのように、最初は警戒心が強くて物音や動きに敏感なタイプの子には、安心して隠れられる場所を必ず用意してあげましょう。

たとえば、シェルターを複数設けて「どこに逃げても落ち着ける」ようにしておくと、それだけで心の負担がぐっと減ります。

また、シェルターはただの“隠れる場所”ではなく、「自分のテリトリー」として安心できる拠点になります。

慣れてくると、自分のタイミングでそこから出てきて、そっとこちらを観察してくれるようになるんです。

逃げ場があることで、逆に自分から近づいてきてくれるようになることもあるので、設置は本当に大切です。

大型種には広さと温度管理の覚悟を

ケヅメリクガメのような大型種をお迎えしたい場合は、可愛さだけでなく「広さ」と「温度湿度管理」に対する現実的な準備が必要です。

子どもの頃は手のひらサイズでも、数年後には体重が10kg以上になることも珍しくありません。

屋内飼育が難しくなり、庭を使うことも視野に入れておく必要があります。

また、寒さに弱いリクガメたちにとって、冬場の加温設備や湿度の管理は命に関わるレベルで重要です。

床材やヒーター、紫外線ライトなどもきちんと整えておくことが、元気な毎日を送ってもらうための基本になります。

手間はかかりますが、それだけの覚悟と準備があれば、大型リクガメは本当に頼もしい相棒になってくれますよ。

ショップで見極める!おっとり?ビビり?観察ポイント

いよいよリクガメをお迎えしたい!と思ったら、ぜひ意識してほしいのが「その子の性格をお店でしっかり観察すること」です。

見た目の可愛さや大きさももちろん大事だけど、いちばん大事なのは“この子と暮らしていけそうかな?”という相性の部分なんですよね。

初対面の印象って、案外バカにできません。

特にリクガメは言葉を話さないぶん、小さな動きや反応にその子の性格がぎゅっと詰まっていたりするんです。

だからこそ、ケージの前でじっくり観察する時間はとても貴重。

焦らず、ゆっくり、彼らの“ありのままの様子”を見てみてください。

手を近づけたときの反応を見てみよう

リクガメの性格をチェックするうえで、まず注目したいのが「人の動きへの反応」です。

お店のケージにそっと手を近づけてみてください。

そのとき、すぐにシェルターに逃げ込む子は、慎重派・臆病タイプの可能性があります。

逆に、こちらに気づいて首をのばしてじっと見つめてくる子は、観察好きでマイペースな傾向が。

さらに、手に向かって歩み寄ってくる子は、かなり人懐っこくて好奇心旺盛なタイプかもしれません。

もちろん、どれが良くてどれが悪いという話ではなくて、「自分にはどんな子が合うかな?」という目で見ることがポイントなんですよね。

たとえば「わちゃわちゃした性格の子だと疲れちゃいそうだな」と思うなら、落ち着いた子を選ぶのが安心です。

「毎日たくさん話しかけたい!」と思うなら、積極的な子のほうが関係を築きやすくなります。

“少し距離を置いて”じっくり観察するのも大事

リクガメは、見られていることに気づくと少し警戒してしまう子もいます。

だからこそ、少し離れた場所から数分間、そっと様子を見守る時間もとても大切です。

たとえば、

「他のリクガメとの距離感はどうか」
「ケージ内でどんな場所を好んでいるか」
「エサの時間の行動や、飼育スタッフとのやりとりにどう反応しているか」

こうした小さな行動の中に、その子の“日常の性格”がにじみ出ています。

飼い主がいない環境での自然な姿を見ることができるのは、ショップならではの貴重なチャンス。

じっくり観察してみてくださいね。

そしてなにより、目が合ったときに「この子、気になるなあ」と感じたら、それはもう、立派な“出会いの予感”です。

特別な理由がなくても、なんとなく惹かれる感覚って、意外と的中するものなんですよ。

まとめ

リクガメって、見た目はみんな似ているようで、ひとりひとりほんとうに違うんです。

初めてお迎えする前は、正直「性格なんてあるの?」と思っていた私も、今ではあの子のちょっとした表情や足取りから

「今日はごきげんだな」
「なんか考えてるな」

なんて感じ取れるようになりました。

言葉がないからこそ、心で通じ合えたときの感動が大きくて、気づけばリクガメのいる生活が、私にとってなくてはならないものになっていたんです。

それでも、はじめからすべてがうまくいくわけではなくて、性格が合わなかったらどうしようとか、ちゃんとお世話できるかなとか、不安でいっぱいでした。

でもね、その不安ごとまるっと受け止めてくれるような“ぴったりの子”って、ちゃんといるんですよね。

元気に駆け寄ってくる子もいれば、じっとそばで見守ってくれる子もいる。

お互いのペースで、少しずつ歩み寄っていける関係が、なにより愛おしいんです。

リクガメの性格を知ることは、その子の暮らしやすさをつくることでもあり、あなた自身の暮らしにもやさしさや温もりを加えてくれることにつながります。

「この子となら一緒に歩いていけそう」そんな直感や安心感を、ぜひ大事にしてあげてください。

出会ったその瞬間から、もう少しだけやさしくなれる日々がきっと始まります。