リクガメがシェルターに登る!その理由と今日からできる対策5選

リクガメがシェルターの上によじ登って、ひっくり返りそうになっていた…なんてこと、ありませんか?「うちの子、なんでこんなことするの?」「落ちて怪我したらどうしよう」と、ヒヤヒヤしますよね。(甲羅があるから平気なのでは?と思いつつも、やっぱり心配ですよね)

実は、この”シェルター登り”という行動には、リクガメなりの理由がちゃんとあります。

しかも原因さえわかれば、対策はそれほど難しくないんです。

初心者の方でも今日から試せる方法ばかりなので、ぜひ最後まで読んでみてください。

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シェルター登り自体は珍しくない!でも放置は危険です

まず安心していただきたいのですが、リクガメがシェルターに登る行動自体は、特別おかしなことではありません。

リクガメは好奇心旺盛な生き物で、岩場や段差を乗り越えようとする本能があります。

シェルターを「登れそうな障害物」として認識してしまう個体も少なくないんです。

ただ、問題はその先。

シェルターから落ちてひっくり返ってしまうと、リクガメは甲羅の上部の真下に肺があるため、ひっくり返ったまま時間が経つと肺が内臓に押しつぶされ、窒息する危険があるとされています。

「また登ってる、かわいいな」で済ませていると、気づいたときには手遅れ…なんてことにもなりかねません。

「うちの子がよくやってるから大丈夫」とは思わずに、早めに対策してあげることが大切です。

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リクガメがシェルターに登る主な3つの理由

シェルターに登る行動の裏には、いくつかの「リクガメ側の事情」が隠れています。

ひとつずつ確認してみましょう。

①シェルターのサイズや形状が合っていない

最もよくある原因がこれです。

シェルターが小さすぎたり、入り口が狭くて中に入りにくいと、「入ろう」とした結果、外側をよじ登ってしまうことがあります。

「シェルターを置いたのに使ってくれない」という場合も、このケースが多いです。

また、ドーム型や丸みのある形状のシェルターは見た目はおしゃれでも、リクガメにとっては「登りやすい斜面」になってしまいがち。

形状も意外と大事なポイントです。

②ケージ内の温度管理がうまくいっていない

リクガメは変温動物なので、温度管理が命です。

ケージ内が全体的に暑すぎたり、逆に温かい場所が少なすぎたりすると、快適な場所を求めてうろうろします。(人間も暑い部屋では落ち着けないですよね)

その過程で、シェルターの上がたまたまちょうどいい温度になっていると、そこへ登ろうとするわけです。

ケージ内に温かい場所・涼しい場所の「温度の差」がしっかりつくれていないと、こういった行動が増えやすくなります。

③登る本能や好奇心が強い個体もいる

環境が整っていても、純粋に「登りたい!」という本能から行動する個体もいます。

特に若い個体や、活発な性格の子に多い傾向があります。

これは個性のようなもので、完全にゼロにするのは難しいですが、後述の対策で落ち着かせることはできます。

うちのヘルマンリクガメのムサシも、お迎えして2週間ほどのころ、毎日シェルターの上に乗っかっていました。

最初は「なんかかわいいな」と思って見ていたのですが、ある朝ひっくり返っているのを発見してゾッとして。

それからちゃんと調べるようになりました。

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今日からできるシェルター登り対策5選

原因がわかったところで、具体的な対策を見ていきましょう。

難しいことは一つもないので、できそうなものから順番に試してみてください。

対策①シェルターのサイズを見直す

まずはシェルターのサイズが合っているか確認しましょう。

サイズの目安として、横幅はリクガメの全長の約2〜2.5倍、高さは体高の約1.5〜2倍が適切とされています。

中に入ったときに方向転換できる余裕があるかどうかも大事なポイントです。

よくある失敗は「最初に買ったサイズが成長後には小さすぎた」というパターン。

リクガメは成長するので、少し大きめを選んでおくのがおすすめです。

対策②登りにくい形状・素材のシェルターに変える

ドーム型や丸みがある形のシェルターは、リクガメにとって「登りやすい斜面」になりがちです。

外壁が垂直に近く、表面がツルツルしていて登りにくいシェルターに変えると、登る行動が落ち着くケースがあります。

素焼き素材やポリレジン製(スドー ロックシェルターなど)の重みがあるタイプは、安定感があって転倒しにくいのでおすすめです。

市販品の中にはトカゲやヤモリなどの背の低い爬虫類向けのシェルターもあるので、購入前に「リクガメ用」かどうか確認してみてください。

うちはもともとドーム型のものを使っていたんですが、スドーのロックシェルターに変えたら登らなくなりました。

形ってこんなに変わるんだ!と正直びっくりしました。

見た目もいい感じで、ケージの中がちょっとかっこよくなったのも地味にうれしかったです(笑)」

対策③シェルターの置き場所を工夫する

シェルターをケージの壁にぴったり密着させて置くと、登っても身動きがとれず、転落のリスクが大幅に下がります。

  • シェルターの背面・側面をケージの壁に完全にくっつけて設置する
  • シェルターの周囲に大きめの石などを置いて、登り口をふさぐ
  • 床材の中に少し埋め込んで、シェルター自体の安定感を高める

また、シェルターは必ずケージ内の「日陰になる場所」に置いてください。

黒っぽい素材のシェルターは熱を吸収しやすく、直射日光があたると内部が蒸し風呂状態になることがあります。

リクガメが中に入れなくなるだけでなく、危険な場合もあるので注意が必要です。

対策④ケージ内の温度管理を整える

温度が適切でないと、リクガメは落ち着かずうろうろし続けます。

シェルター登りが温度問題からきている場合、環境を整えるだけでピタッと落ち着くこともあります。

目安となる温度の設定はこのようなイメージです。

  • バスキングスポット(ホットスポット):35〜40℃前後
  • シェルター付近(クールスポット):25〜28℃前後
  • 夜間は全体を少し下げる(種類による)

温度計はケージ内の1か所だけではなく、ホットスポット側とクールスポット側の2か所に設置して管理するのが理想的です。

温度の「差」をしっかりつくることで、リクガメが自分で快適な場所を選べるようになり、落ち着きやすくなります。

対策⑤登ってしまったときの”安全策”を用意しておく

どんなに対策しても、好奇心旺盛な個体は登ろうとすることがあります。

「完全に防ぐ」よりも「落ちても大丈夫な環境をつくる」という発想も大切です。

  • シェルターそのものをできるだけ低いものに変える
  • シェルターの周囲に厚めの床材を敷いてクッション代わりにする
  • 長時間目を離すときはシェルターを一時的に外すことも選択肢のひとつ

「外すの?」と思うかもしれませんが、転落・ひっくり返りのリスクのほうが大きい場面では、安全を優先する判断も大切です。

シェルターがない代わりに、床材を深めに敷いて「潜れる場所」をつくってあげれば、リクガメの隠れたい本能を満たしてあげられます。

やってしまいがちなNGな対策

よかれと思ってやってしまいがちな行動もあります。

これはやめておいた方がいいというポイントをまとめておきます。

重い石をシェルターの上に乗せて動かないようにする

「固定できれば安心」と思って重い石を乗せてしまうと、万が一バランスが崩れてリクガメの上に落ちてきたとき、大怪我につながる危険があります。

固定したい場合はシェルター自体の重量があるものを選ぶか、設置場所を工夫して対応しましょう。

私も最初、シェルターが動かないようにと平たい石を上に乗せたことがあって。

その石がじわじわずれてきてヒヤッとした経験があります…。

素直に重みのあるシェルターに変えるのが一番でした。

強引に引き離したり驚かせたりする

登っているリクガメを急に引き離したり、大きな音で驚かせたりするのはNGです。

ストレスを与えてしまい、かえって落ち着かない行動が増えることも。

環境を整えることで、自然と登らなくなるのを待つのがベストです。

「シェルターがなければ登らない」と完全に撤去する

リクガメにとってシェルターは「安心できる隠れ家」。

シェルターを完全になくすと、常に外から見られているような状態になり、ストレスの原因になることがあるとされています。

まずは形状・サイズ・設置場所の見直しを優先しましょう。

まとめ:シェルター登りは環境を整えれば落ち着いてきます

リクガメがシェルターに登る主な理由を整理すると、次の3つです。

  • シェルターのサイズや形状がリクガメに合っていない
  • ケージ内の温度管理がうまくできていない
  • もともと登る本能・好奇心が強い個体もいる

そして今日からできる対策は、シェルターのサイズ・形状・置き場所の見直しと、温度管理の改善が特に効果的です。

転落リスクを減らすための安全策もあわせて整えてあげてください。

「うちの子だけなのかな?」と不安に思っていた方も、これで少し気が楽になりましたか?リクガメのシェルター登りは決して珍しいことではありません。

ちゃんと理由があって、ちゃんと対策できます。

飼育の悩みって、答えがわからないうちが一番しんどいですよね。

でも一つひとつ整えていけば、リクガメも飼い主さんも、ずっと穏やかに過ごせるようになりますよ。

まずは今のシェルターのサイズと設置場所を確認するところから、はじめてみてもいいかもしれません。