観覧車が怖い心理はどういうものなの?克服するとっておきの方法

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観覧車が怖いと感じるのは、じつは「高所恐怖症」や「閉所恐怖症」が関係していることが多いんです。

高いところが苦手で、

「ちょっとした高さでも足がすくんでしまったり」

「窓から下をのぞくのもドキドキしてしまったり」

「狭い空間に長時間閉じ込められる感じがどうしてもイヤだったり」

そんなふうに、心のどこかで「危ないかも」とか「逃げられないかも」と思ってしまうことから、不安や怖さがどんどんふくらんでいくんですね。

とくに観覧車のように、降りたくても途中では降りられない状況だと、余計に怖さが増してしまうこともあるでしょう。

この記事では、観覧車が怖くなる心理の背景をもう少し詳しくひもときながら、

「怖さをやわらげるための具体的な対処法」

「少しずつ恐怖を克服していくためのコツ」

について、できるだけわかりやすく紹介していきます。

誰かと一緒に乗ると安心できる方法や、乗る前にできるリラックス法など、実践しやすいヒントもまとめました。

無理にがんばる必要はありません。

焦らず、自分のペースを大切にしながら、気持ちと上手につき合うためのヒントを一緒に見つけていきましょう!

怖い気持ちを少しでもラクにできるよう、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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観覧車ってなぜ怖い?

単純に「高い場所が怖い」だけじゃないんです。

観覧車を怖いと感じる理由はもっと複雑で、たとえば

「ゴンドラという狭い空間に閉じ込められる感じ」
「ふわふわと空中に浮かんでいるような不安定な感覚」

に強い恐怖を覚えることもあります。

こういった不安は、単なる高さだけでは説明できない心の動きなんですよね。

そもそも「高所恐怖症」というのは、安全がしっかり確保されている場所、例えば手すりのあるビルの屋上や、頑丈な観覧車のゴンドラの中でも、

「もし落ちたらどうしよう」
「支えが壊れたらどうなるんだろう」

といった不安なイメージが頭をよぎって、体が思うように動かなくなってしまう心理のことを指します。

この恐怖心は理屈ではなかなか抑えきれず、理性で安全だとわかっていても本能的に恐怖を感じてしまうため、本人にとってはとてもつらい体験になることが多いんです。

高い場所が怖いのは本能なんです

人間には「高いところ=危険」と本能的に感じる仕組みが備わっていると言われています。

これは太古の昔、自然の中で生き延びるために身につけた防衛本能の一つなんです。

高い場所から落ちたら大怪我をしたり、最悪の場合命を落としてしまうかもしれない……そんなリスクを本能的に察知し、あらかじめ避けようとする働きが、私たちの心と体にはしっかりと根付いているのです。

つまり、高所に対して恐怖を感じるのは、ある意味とても自然なことで、自分を守るために必要な感覚だとも言えるでしょう。

ただ、単に高い場所が「ちょっと苦手だな」「できれば避けたいな」くらいで済む場合は「高所恐怖癖」と呼ばれる程度で、特に日常生活に大きな影響を与えることはありません。

しかし、これがエレベーターやビルの窓際すら怖くて近寄れない、観覧車にも乗れないなど、普段の生活に支障が出るレベルにまで強くなると、「高所恐怖症」として医学的に区別されることになります。

観覧車は「高所」と「閉所」がダブルで来る!

観覧車が怖いと感じるのは、単に高い場所にいるからだけではありません。

狭く囲まれたゴンドラの中に閉じ込められるという状況が、心理的な圧迫感を生み出し、それが閉所恐怖症の感覚を引き起こしてしまうことが大きな要因のひとつです。

観覧車のゴンドラは外に出られない密室空間であり、途中で自由に降りることができないため、「逃げ場がない」という意識が強まりやすいんですよね。

この逃げ場のない感覚が、心に大きなストレスを与え、恐怖心をどんどん増幅させてしまうのです。

また、ゴンドラが高所に達するにつれて地面との距離感が強調され、視覚的にも不安感が煽られるため、高所恐怖と閉所恐怖がダブルで襲ってくるような状態になることもあります。

こうした複合的な要素が重なり合って、「観覧車はなんだか怖い」と感じる人が多いんです。

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観覧車の揺れ、安全面は大丈夫?

観覧車って、ちょっと風が吹いただけでもゴンドラがゆらゆら揺れること、ありますよね。

実はこれ、単なる作りの甘さではなく、安全のために設計されたものなんです!

もしゴンドラをしっかりガチガチに固定してしまったらどうなるでしょう?観覧車が回転する過程で、ゴンドラが逆さまになったり、横向きになったりと、とても危険な状態になってしまう可能性があるんです。

そのため、ゴンドラはあえてぶら下げる方式を採用して、重力で自然に下向きになるように設計されているんですね。

だから、少し揺れるのはむしろ正常な証拠。

風が吹いたり、ゴンドラの中で立ち上がったり体重移動したりすると揺れることはありますが、それによってバランスが保たれる仕組みになっています。

また、観覧車の運営側でも安全対策は万全です。

たとえば、強風が吹いてきた場合や、異常な揺れが検知された場合には、観覧車自体の運行を中止したり、緊急停止するシステムが整備されています。

つまり、私たちが観覧車に乗っているときは、常に細かく安全管理がされているので、安心して楽しんで大丈夫なんです!

絶叫系観覧車もあるんです!

ちなみに、観覧車の中には、あえて揺れを楽しむことを目的とした絶叫系観覧車も存在します。

通常の観覧車よりもスリルを求める方にはぴったりかもしれません。

特に有名なのが、カリフォルニアのディズニーランドにある「ピクサー・パル・ア・ラウンド」です。

この観覧車は、ただ回るだけではなく、ゴンドラ自体が楕円形のレールに沿って前後に大きくスライドしながら揺れるという、まるでジェットコースターのような仕組みになっています。

そのため、上下左右に不規則に揺れる感覚を味わえるので、スリル満点なんですよ。

聞いただけでも足がすくみそうですが、もちろんしっかりとした安全対策が施されているのでご安心を。

ゴンドラはレールに固定されており、揺れながらも決して脱線することはありませんし、スタッフによる点検や管理も厳重に行われています。

さらに、「ピクサー・パル・ア・ラウンド」には、通常の揺れないゴンドラも用意されています。

ですので、「ちょっと怖そうだな」と感じた方は、揺れないタイプを選ぶこともできます。

挑戦してみるかどうかはあなた次第!スリルを求めるか、安心を取るか、自分のペースで楽しんでくださいね。

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高所恐怖症の心理とは?

高い場所が怖いと感じる心理は、前にも少し触れたとおり、人間の本能的な防衛反応によるものです。

たとえば……

  • エレベーターの上階で足元がガラス張りになっているとき
  • エスカレーターの最上段で下を見たとき
  • 高層ビルのガラス張りの展望台に立ったとき
  • ぐらぐらする脚立の上で作業しているとき
など、どんなに頑丈で安全が確保されている場所でも、高さを感じた瞬間にゾワッとしたり、足がすくんでしまったりすることがあります。

それは単なる気のせいではなく、理屈を超えた「本能的な危機察知能力」が働いているからなんです。

しかも、頭では「ここは安全」「絶対に落ちない」と分かっていても、心と体は勝手に反応してしまいます。

心拍数が上がったり、足がガクガクしたり、手汗をかいたり……自分の意思とは無関係に、体が恐怖に対する準備を始めてしまうんですね。

こうした反応はとても自然なものであり、自分を責めたり恥ずかしいと思ったりする必要はまったくありませんよ。

高所恐怖症の主な症状

  • 足がすくんで動けない
  • その場から逃げたくなる衝動に駆られる
  • 手足がガタガタ震える
  • 息が荒くなり、パニック状態になる
  • 足腰に力が入らず、その場に座り込んでしまう
  • 胸がギュッと締め付けられるように苦しくなる
こういった症状は、人によって出方や程度にかなり差があります。

軽い違和感程度で済む人もいれば、立っていられないほど強く反応が出る人もいます。

特に症状が重い場合には、

  • 橋や歩道橋を渡ろうとしても途中で動けなくなる
  • 透明のエレベーターを見るだけで強い不安を感じる
  • ビルの高層階の窓際に立つことができない
  • 飛行機に乗ろうとすると動悸や過呼吸が起こる
  • 観覧車やジェットコースターなど、乗り物に乗る前から恐怖で泣き出してしまう
など、日常生活にかなり大きな影響を及ぼすこともあります。

無理に我慢し続けると、外出やレジャーを避けるようになってしまい、行動範囲が狭くなってしまうケースもあります。

なので、少しでも辛いと感じたら、無理をせずに休むことがとても大切です。

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閉所恐怖症の心理とは?

閉所恐怖症とは、「狭い空間に閉じ込められること」によって強い不安感や恐怖感を抱いてしまう心理状態のことを指します。

この症状は単なる「苦手」というレベルを超え、心身に強いストレス反応を引き起こすことが特徴です。

観覧車の場合、小さなゴンドラに乗り込んでドアを閉めると、周囲との接触が絶たれたような感覚に陥るため、閉所恐怖症の人にとっては強烈なストレス源となります。

しかも観覧車は一度動き始めると簡単には降りられないため、「逃げ場がない」という意識がさらに恐怖感を増幅させるのです。

閉所恐怖症の主な症状としては、

  • 強い不安感や緊張感に襲われる
  • 息が詰まるような感覚になり、呼吸が浅くなる
  • 心臓がドキドキと激しく脈打つ動悸を感じる
  • 胸に圧迫感を覚える
  • 冷や汗をかいたり、めまいを感じたりする
などが挙げられます。

場合によっては、「このまま倒れてしまうんじゃないか」というパニックに近い感覚に陥ることもあり、放置していると日常生活にも支障が出る可能性があります。

観覧車に限らず、エレベーターや満員電車、トンネルなどでも同様の症状が出ることが多いです。

パニック発作に注意

閉所恐怖症や高所恐怖症が悪化すると、突然、何の前触れもなくパニック発作を起こしてしまうことがあります。

この発作は非常に強烈で、自分ではコントロールできないような感覚に陥ってしまうため、初めて経験する人にとっては大変恐ろしいものに感じられるでしょう。

主な症状には、

  • 心臓がバクバクと異常に速く脈打つ(動悸)
  • 胸がギュッと締め付けられるような強い圧迫感を覚える
  • 冷や汗がダラダラと止まらなくなる
  • 息が苦しくなり、うまく呼吸ができないように感じる
  • 強いめまいやふらつきに襲われることもある
  • 「このまま死んでしまうのでは」といった極端な不安感に支配される
こういった症状が現れたときには、無理に我慢しようとしたり、急いで何かをしようとせず、まずはできるだけ早く安全で静かな場所へ移動しましょう。

そして、ゆっくりと深呼吸を繰り返し、体と心を落ち着けることがとても大切です。

周りに人がいる場合は、無理せず助けを求めるのも大事ですよ。

恐怖症ってどうして起こるの?

恐怖症の原因はさまざまですが、代表的なものは、子どものころに経験した怖い体験や、未知のものに対する強い不安感だと言われています。

たとえば、幼い頃に高い場所から落ちそうになったり、暗くて狭い場所に閉じ込められた経験があると、それが心に強く残って、大人になっても恐怖症という形で表れることがあるんです。

また、特定の状況に対する不安がどんどん膨らんでしまい、過去に実際には何も危険なことが起こらなかったとしても、「また同じような怖いことが起こるかもしれない」という思い込みが恐怖症の原因になることもあります。

大人になると、こうした恐怖心は自然と和らいでいく場合もありますが、恐怖が日常生活に支障をきたすレベルになってしまった場合には、無理をせずに専門家に相談することも大切です。

特に行動療法と呼ばれる治療法では、段階的に恐怖の対象に慣れていく方法がとられ、少しずつ自信を取り戻していくことができるとされています。

まとめ

観覧車は、単に「高さがあるから怖い」というだけでなく、「狭くて閉じられた空間」という要素も加わるため、二重の恐怖感を抱きやすい乗り物です。

そのため、観覧車を怖いと感じるのは、実はとても自然なことなんですよね。

怖いと感じること自体は決して恥ずかしいことではありませんし、無理に克服しようとプレッシャーをかける必要もありません。

人にはそれぞれ苦手なものや不安を感じるシチュエーションがあり、それを尊重することが大切です。

特に、周囲の人が「大丈夫だよ!」と励ましのつもりで無理に観覧車に誘ったりすると、逆に相手にとって大きなストレスになってしまうこともあります。

時には信頼関係にヒビが入ってしまうリスクもあるので、相手の気持ちに寄り添うことを第一に考えたいですね。

もし「挑戦してみたい」という気持ちが芽生えたら、無理をせずに、自分のペースで少しずつチャレンジしてみるのがおすすめです。

たとえば、まずは低めの観覧車から試してみるとか、誰か安心できる人と一緒に乗るといった工夫をすると、少しずつ恐怖心が和らいでいくかもしれません。

何よりも大切なのは、自分の心と体の声をよく聞いて、無理なく楽しめる範囲で行動することです。