真冬の1、2月。
地域によっては、毎日のように雪が降ることもあるかと思います。
そしてその時期は、受験シーズンでもありますよね。
中学、高校、そして大学受験が全国各地で行われます。
ただでさえ雪が降ると通勤通学が不便になるのに、受験生にとっては受験の日に雪が降ったら一大事ですよね。
私も雪の降る地域に住んでいたのですが、やはりセンター試験の日に大雪が降りました。
幸いそこまで遠い受験会場ではなかったため、早めに家を出て親に車で送ってもらって無事に会場に着くことができました。
これがもし、
- 会場までの交通手段が電車しかなくて
- その電車が止まったり遅れたりしていたら・・・
電車が雪でスベったなんて、受験生にとっては笑えませんよね。
受験する学校によっては、悪天候により交通手段が乱れた場合の救済措置があることが多いのですが、なるべくなら受験当日時間通りに試験を受けたいですよね。
でも、そもそもなぜ雪が降ると電車が止まるのでしょうか?
その理由はいくつかあります。
電車の線路にはポイントという部分があり、ポイントが動くことで電車の進路が切り替わります。
このポイントの部分に雪が挟まると、うまくポイントが動かなくなり、電車が進みたい方向に進めなくなってしまいます。
また、電車の車両の屋根の上には、パンダグラフと呼ばれるものがついていて、ここから電気を取り込んで電車を動かしています。
このパンダグラフが凍ると、電車は止まってしまいます。
新潟などの雪がよく降る地域では、ポイントやパンダグラフに融雪装置が設置されていますが、首都圏の電車にはこの対策があまりなされていません。
線路わきに生えている木が線路の上に倒れたり枝が折れたりしたら、それらをどかさない限りその線路は通れなくなってしまいます。
最近では、線路わきの木を伐採する動きもあるようですが、まだまだ十分ではありません。
運行時間も、早朝から深夜まで電車が走っています。
除雪するには、人の手で雪かきをしたり、除雪車や除雪機を使う必要があります。
しかし、過密な運行スケジュールのため、電車が走る合間をぬって除雪作業をするのが難しくなってしまいます。
除雪作業をするために、運行本数を減らしたり、電車を止める必要があるのです。
雪で電車が止まる基準は?止まってしまったときの確認方法
では、雪で電車が止まる基準はあるのでしょうか?
東急線では、「運転の継続が困難な場合」に運転を中止するそうです。
「運転の継続が困難な場合」とは、積雪が多く雪が降り続いて、運転席からの見通しが悪くなったときなどです。
【参考HP:おしえて!東急線】
また、過去に大雪が降ったときの首都圏の電車の運行状況は、京王線で積雪量8cmで運行本数が3割程度になりました。
でも、JR山手線ではおおむね通常レベルの運行本数でした。
【参考HP:各社の対応状況等】
雪で電車が止まる基準は、各鉄道会社で統一した基準があるわけではないようですね。
同じくらいの積雪量でも、鉄道会社によって対応はまちまちでした。
東急線のように運休の基準が「運転席からの見通し」だと、乗車する人にとってはわかりにくいと思います。
なので、電車が止まるかどうかは乗車する前に確認した方がよいでしょう。
確認する方法は次の3つです。
- 鉄道会社のHP
- 交通系のアプリ
- twitterなどSNS
また、鉄道会社のアプリや乗換案内のアプリでも運行状況を知ることができます。
私はyahooの乗換案内のアプリを入れているのですが、よく利用する路線を登録しておくと、電車が止まったときや遅れているときにメールが届くようになっています。
TwitterなどのSNSもとても便利です。
電車を使っている人からの情報がリアルタイムで更新されていくので、最新の情報を手に入れることができます。
駅の混雑状況も知ることができるので、家を出る前にチェックするといいですよ。
雪が降った時の電車の運行予想!当日慌てないで行動するポイントは?
「雪が降っていて、今は電車が動いているけどこのあと電車がどうなるかわからない・・・」
そんなときは、天気予報と鉄道会社のHPをチェックするとよいと思います。
まだまだ雪が降り続きそうなら、電車は止まったり遅れる可能性が高いですし、すぐに降り止んで天気が回復しそうなら、電車は通常運行の可能性が高いと考えられます。
こまめに鉄道会社のHPをチェックすると、電車の運行状況も確実に把握できます。
でも、それがもし受験当日だとしたら、そんな余裕はまったくないと思います。
なので、受験など大切な日に雪が降って慌ててしまうことがないように、現地で前泊することをおすすめします。
前泊すれば当日朝の電車での移動時間を省くことができるので、雪が降ったとしても余裕をもって行動することができます。
当日慌てないで行動し、落ち着いて試験に挑むために、前泊して早めに現地に着いておくとよいでしょう。
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雪で新幹線が止まることってあるの?電車との雪の影響の違い
雪が降る地域では、よく電車は運休になるのに新幹線は通常通り運行していることがありますよね。
私が住んでいる新潟県でも、JRの電車が大雪の影響で運休になった時には、新幹線を使用して良いという措置が取られたこともありました。
どうして新幹線は、大雪の影響で運休にはならないのか、それには走っている地域が県を跨いでいることが大きい理由のようですね。
雪への電車と新幹線の違いについて
電車との違いについてを知ることで、新幹線が大雪で運休にならない理由がわかると思います。
スピードや乗り物の作りの違いのほか、以下の理由から新幹線は雪に強い作りになっていることが分かりました。
雪への電車と新幹線の違い①県をまたいで寒い地域から暖かい地域に移動をしているから
新幹線は高速で走っている時に、舞い上がらせた雪が床下に付着するだけでなく、暖かい地域に入ってから溶けて落下をします。
つまり、降雪地帯から遠く離れたところにも行くことが出来るので、ほとんど雪の影響はないというわけです。
雪への電車と新幹線の違い②専用のスプリンクラーが設置されているから
スプリンクラー聞くと、暑い日に、水を地面に撒く装置をイメージしますよね。
この仕組みを利用して、新幹線の構内では、雪を重くし、舞い上がらないようにしています。
また、降雪時に徐行することで、雪の舞い上がりを抑え、車体に付着しにくくする対策にも繋がっているのですよ。
車体につきにくいので、大雪の影響も受けないのですね!
雪で電車が止まる理由は雪で滑るから?のまとめ
雪による電車の運休や遅延。
仕方のないこととはいえ、受験生にとっては運命の分かれ道になることにもなってしまいますよね。
そうならないためにも、雪予報がある場合は前泊して、当日はリラックスして受験に挑めるとよいですね。