数年前から、年末の時期になると毎年「来年こそは新年の書き初めをするぞ!」と思いつつ、できていないまま今に至っています。
なんていう私みたいな人、きっと結構いますよね。
今年、幼稚園の年長さんになる子供(娘)がいます。
その子もひらがなもある程度ちゃんと書けるようになってきたので、ここは思い切って「家族みんなで書き初め」を計画してみようと思いました。
自分ひとりではなかなか始められていなかったので、周りを巻き込んでやれば始められるんじゃないかなという思いもあって、ですけどね^^;
そこで今回は、家族で始める書初めについて
- 新年になって書くものは知ってるけど、正式にはいつ書くものなの?
- 幼稚園児の娘には、どんな道具を準備すればいいの?
同じように、家族で幼稚園の子供と一緒に「書き初め」を初めてみようと思っていつ方は、参考にしてみてくださいね。
幼稚園の娘と書初めをするとき!どんな道具を準備すればいい?
書初めをするとき、大人だったら、例えば
「学生の時に使っていた習字セットを引っ張りだしてきたり」
「値段も質もピンキリなので好みに応じて大人用の習字セットを買ったり」
という感じで準備をすればいいですよね。
では、幼稚園に通う子供には、書初めをするときの道具は、どんなものを準備すればいんでしょうか?
道具別に見ていきましょう。
幼稚園児の書初め道具①筆
大人の場合は数百円のものだと、すぐに筆の先が割れてしまうので3,000円くらいのものを準備するのが無難です。
でも、まだ幼稚園に通っている子供の場合は500円くらいのものでいいです。
(微妙な金額の違いだけど100均や300円くらいのものだと、ちょっと質が悪くなるのでやめておいた方が無難です)
当然、お値段のいいものは書き味もいいんですが、幼稚園児が使う筆にそこまで書き味を求めることは必要ありません。
なので、最低限これくらいのものを準備してあげれば問題ありませんよ。
いくらいい筆を買っても、使ったあとの手入れをきちんとしないと、次に使うときに良い状態で使うことができません。
せっかく新年になって書き初めをするんですから、書き初め用の子供が使う筆は500円くらいのものを毎年買い替えるのがお勧めです。
幼稚園児の書初め道具②墨
最近は、学校の授業とかで墨をすって使うなんてことはしなくなって、墨液を使うことがほとんどです。
墨が服についても洗濯で簡単に落ちる墨液もあったりします。
墨にはのお値段もピンキリですが、天然膠入りのものと、合成のり入りのものがあります。
本格的な墨に近いものをとこだわりがあるような人には天然膠入りの方が、本来の墨に近いですが、そうでなければ合成のり入りのものでも全然問題ないですよ。
合成のり入りのものであれば、200mlで500円くらいのものを目安にすればいいですよ。
幼稚園児の書初め道具③紙・半紙(かみ・はんし)
書いた文字の発色やにじみにくさは、墨汁よりも紙の質の方がより影響があります。
文字がにじみにくい紙というのも売られているので、そういったものを使うといいでしょう。
比較的さわってみた感触がツルツルしてる方がにじみにくいですよ。
あと紙の厚さもできるだけ厚めのものを選ぶのがポイントです。
あまい薄いものを使うと、書いたときにすぐに破れやすいので、特に幼稚園児のような小さな子供が書く時には絶対に厚さのある紙の方がおすすめです。
厚みがあった方が全然書きやすいですしね。
幼稚園児の書初め道具④硯(すずり)
最近の子供用の習字セットでは、墨をすらずに墨汁を使うので硯もプラスチック製のものが使われることが多いです。
家庭で順位するときには専用のものを購入してもいいです。
でも供が使うものなので、倒れにくい安定感のあるものなら家庭にあるプラスチックの容器や豆腐の空き容器とかでも十分に代用できますよ。
幼稚園児の書初め道具⑤下敷(したじき)
普通に変な折り目がついていなければ100均などで売られているものでも全く問題なく使えます。
折り目や曲がり癖がついていたりするとすごく書きにくいです。
なので、そんなときは100均などでやすいもので構わないので買いなおした方がいいですね。
書き初めに書く言葉!幼児や小さな子供におすすめは?
「自分の好きな言葉を自由に書いてみよう」と言っても、子供にはなかなか難しかったりしますよね。
大人でも、いざ書こうと思うと「なにを書こうかな?」と悩んでしまうものです。
幼児から小学校低学年ぐらいであれば、無理のない程度に、ひらがな一文字や二文字程度はいかがでしょうか?
例えば自分の名前のイニシャルでも良いと思いますし、年の初めなので干支などもおすすめです。
その他には
- まつ
- たけ
- うめ
もし三文字ぐらい書けそうであれば、
「ねがい」
「きぼう」
あたりもおすすめです!
小学校高学年ぐらいになれば、簡単な漢字にチャレンジしてみるのも良い思い出になるかと思います。
その場合は、お正月とか元旦が分かりやすいですし、好きな動物や食べ物などを書いてみても楽しいかもしれません!
大人になれば、いざ書こうと思うと選ぶ文字や書くときのバランスなど、様々なところで気を張りますよね。
しかしながら子供の場合は、とにかく楽しんで子供らしく書くということが大切ですよね!
もちろんせっかくなので書き順を意識したり、字のバランスの練習がてら綺麗に書いてみる!というのは大切です。
ただ、例えばバランスが崩れてしまってもそれはそれで良い思い出です。
子供と書初めを行うときは、楽しく娯楽感覚で行えるのが理想的ですね!
子供と初めての書初め!でも書初めっていつするものなの?
書き初めって、新しい年になってから「新年の抱負」とかを筆を使って半紙に書くっていうイメージがありますよね!
でも実際に「じゃあ今年から始めよう」って思ったときに、「正式にはいつ書くんだろう?新年の抱負だから元旦かな?」とかって考えちゃいますよね。
そもそも、本来の書き初めっていうのは「書き初め」って言葉の通り「その年の書きはじめ」です。
昔は農家や商いをしている家では「ことはじめ」って言って1月2日にその年の仕事を始めることになっていました。
それにならって宮中や書道をたしなむ人達が1月2日に「書き初め」として文字を書くようになったんですね。
それから、だんだんと教育が進んで行って、一般の人々も文字の読み書きができるようになって行ったのと一緒に
「もっと綺麗な字を書くことができますように」
っていう思いを込めて「書き初め」を始めるようになっていきました。
よく年始にテレビのニュースでやっているので見たことがある人もいると思います。
こういった神社とかでやっている「どんど焼き」と言うのも、書き初めで書いた文字を燃やして、もっと字が上手になるように神様にお願いしているんですね。
それくらい昔の人にとって「綺麗な字を書く」ってことは、とっても大切なことだったんですね。
なので「書き初め」は、新年があけて早々の元旦じゃなく、正式には1月2日にするというのが正しいんです。
とは言っても今は核家族化が進んで、年末年始はおじいちゃんおばあちゃんの待つ実家に子供を連れて帰省するって家庭も多いので、なかなか1月2日に書き初めをするのは難しいですもんね。
書道をたしなんでいる人とかでなければ、現代での書き初めでは「文字の上達」という意味合いよりも「新年の抱負」という意味合いの方が強くなっています。
無理に1月2日にこだわらずに、実家から帰ってきてから書き初めを書くっていうことでもいいと思いますよ^^b
家族みんなで書き初めを始めるとき何を準備すればいい?のまとめ
最近では、幼稚園も年長さんになればひらがなの読み書きができるようになってきますよね。
日本に古くから伝わる伝統文化でもある「書き初め」。海外ではなかなかない風習です。
せっかくなので、家族みんなで書き初めをすることの意味や、文字を書くということについて考えてみてはどうでしょう。
そして新年あけての2日の日に、子供が綺麗な文字を書くことができるようにという祈りも込めて、新年の抱負や好きな言葉をみんなで一緒に書いていかがでしょう?
古くからのいろんな風習には昔の人たちの知恵がたくさん詰まってます。
そんな風習や文化に触れさせてあげて、いろんな刺激を与えてあげるのも、子供の成長にとっても助けになります。
そのためには、まず道具を揃える必要がありますもんね。
やっぱり何と言っても一番大切なのは家族みんなで一緒に、「書き初め」を楽しむという気持ちです。
我が家でも一緒に楽しみながらできるようにいろいろと考えて、毎年の恒例行事にしていきたいですね。