アセトンの正しい捨て方!入っていた瓶は何ゴミに出せばいい?

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マニキュアを塗られる方であれば、除光液を持っていますよね?

私は出産前までは、よくマニキュアを塗っていたのですが、出産後は自分の手にまで気が回らず、ほったらかしです。笑

先日、子どもたちが遊びに使っているホワイトボードが汚くなったので、キレイにしようと思い、除光液を探してみると(もはや除光液は掃除用に使う方が多い)、なぜか二本もありました。

もう、いつ買ったのか思い出せないほどなので、かなり前に買ったものですね。

除光液は結構場所を取るので、一本処分することにしました。

さぁ捨てよう。

…ん?これは普通に流して捨てていいものなのか…?

除光液はにおいからして、どう考えても刺激の強い液体です。

以前、洗面所のクッション性のある床に除光液をうっかりつけてしまったことがあり、その部分は未だにただれたようになって元に戻っていません。あぁ…。

除光液は何かを溶かすようなイメージがあるので、排水溝が溶けたり、他に何かに影響してしまったら大変です。

では、「ちゃんとした除光液の捨て方」って、どういう方法なんでしょうか?

除光液の正しい捨て方

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まず除光液は、そのまま排水溝などに流して捨ててはいけません。

なぜなら、除光液には、「アセトン」という成分が含まれていて、それは消防法で危険物に指定されているからです。

“危険物”なんて言われると、そんなものを使ってた自分が怖いですが、確かに、あの刺激臭や汚れを落とす威力からすると、危険物に指定されているのもうなずけます。

そういえば、何度か除光液が爪ではない皮膚に付着してピリピリ、スースーと感じたこともあります。

そして「アセトン」は、引火する可能性がある物質です。

さらに、刺激のあるあの匂いで頭痛や吐き気を催す人もいます。

除光液を使ってしばらくは、部屋があの除光液の独特なにおいでいっぱいになりますもんね。

私の住んでいる地域では、“ゴミ捨てアプリ”なるものがあります。

たいがいのものはこれで検索すれば「どのように捨てれば良いか」を教えてくれます。

しかし、「除光液」と検索してもヒットしませんでした。

他の自治体でも、除光液の捨て方を明記しているところは少ないようです。

「わからないから」という理由で、みんな使い切ってボトルだけ捨ててるんでしょうかね。

不要な除光液を捨てる人なんて、滅多にいないんでしょうかね?

除光液には2通りの捨て方がある

除光液は

「ティッシュにしみ込ませて可燃物として捨てる」
「中身を蒸発させる」

の2通りの方法があります。

それぞれの方法について、詳しく見てきましょう。

除光液の捨て方①ティッシュにしみ込ませて可燃物として捨てる

除光液は基本的に、そんな風に「普段と同じように捨てる」これで問題ありません。

量が少ないのであれば、コットンにしみこませて袋に入れて燃えるゴミとして処分すれば良いでしょう。

量が多い場合は、コットンだともったいないので、油を捨てるときと同じように、牛乳パックに

  • 新聞紙
  • 古布
などをくしゃくしゃと入れて、そこに除光液を染み込ませます。

そして、牛乳パックの口を閉じてビニール袋に入れて燃えるゴミとして捨てましょう。

大事なのは「アセトンを外に出さないこと」です。

除光液の捨て方②中身を蒸発させてから捨てる

他にも、「蒸発するのを待つ」という方法もあります。

使っているとよくわかりますが、除光液は揮発性の高い液体です。

なので、ボトルのふたをあけて外に放置しておけば、いつの間にやら中身が蒸発してからっぽになってしまいます。

牛乳パックに入れたあともそのまま外に放置しておけば、ボトルで置いておくよりも早く蒸発するかもしれませんね。

そのとき、作業するときは必ず十分に換気をするようにしてくださいね。

中身がなくなれば、容器の表示を確認して、プラスチックゴミやビンゴミなどで分別して捨ててくださいね。

間違っても、部屋では開けたままにしないように気をつけましょう。

また子供がいるご家庭のときには、ベランダに立ち入らないようにするか、手の届かないところで行うようにしてくださいね。

除光液がしみこんだ使用済みコットンの捨て方は?そのままでの大丈夫なの?

では、普段の使い終わった除光液の捨て方を思い出してみましょう。

普段は

  • コットンに除光液を染み込ませてマニキュアを落とし
  • そのままゴミ箱へポイ
ですよね。

除光液を染み込ませて時間が経ち、完全に乾いてしまったコットンであれば、そのまま可燃ごみとして処理して問題ありません。

ただ、これから除光液を捨てる際にコットンを使う場合は、揮発性に注意して密閉させておくようにすると良いでしょう。

基本的な捨て方は、ティッシュや新聞紙の時と同じです。

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ノンアセトンの除光液の捨て方はアセトン入りと同じで良いの?

除光液には、アセトン入りのものと、アセトンの入っていないものがあります。

アセトンの入っていないものは「ノンアセトン」だとか「アセトンフリー」などと呼ばれています。

ノンアセトンの除光液は、刺激が少ないので、少し落ちにくいですが、肌への負担は少ないようです。

ノンアセトンの場合は、揮発性がアセトンに比べるとありませんので、ボトルのふたをあけて放置してもあまり量は変わらないと思います。

そのため、ノンアセトンの除光液は、牛乳パックなどに紙に吸わせてから燃えるゴミとして処分してくださいね。


化粧品の捨て方でマニキュアはそのままでも問題ナシ?

結論から言うと、マニキュアの捨て方は自治体によって変わってきます。

マニキュアの捨て方は自治体で違う!捨て方の例

一部例を集めてきましたので、見ていってみましょう!

宮崎県宮崎市の化粧品の捨て方

  • マニキュアのケース(プラスチック製)
    ・・・燃やせるごみ
  • マニキュアの中身
    ・・・燃やせるごみ
  • マニキュアのびん
    ・・・燃やせないごみ
宮崎市の場合は、びん以外は燃やせるごみで捨てられるようです。

ただし、マニキュアの中身は布や紙にしみこませてから捨ててくださいと注意書きがありました。

また、プラスチック製ケースでプラマークがあるものは、洗ってプラスチック製容器包装で出し。

また、汚れの落ちないものは、燃やせるごみで出してくださいとのことでした。

山口県宇部市の化粧品の捨て方

  • マニキュアの容器(プラ製)
    ・・・プラスチック製容器包装
  • マニキュアの容器(ガラス製)
    ・・・燃やせないごみ
宇部市も汚れの落とせないものは燃やせるごみで出せるそうですよ。

福岡県北九州市の化粧品の捨て方

  • マニキュアのびん
    ・・・家庭ごみ(指定袋に入るもので資源化物や粗大ごみ以外のごみ)
北九州市の分別早見表では、中身についての記載はありませんでした。

と、このように、燃やせないごみやプラスチック製容器包装、または燃やせるごみで出せたり、各自治体で変わってきます。

なので、まずは住んでいる地域のごみの分別表で確認するか、問い合わせをしてから捨てるようにしましょう。

くれぐれも、排水溝にそのまま流して捨てないようにしてくださいね!

また、マニキュアの中身を捨てるときは換気を十分に行いかなら作業をするようにしましょう。

化粧品の鏡付きのものの正しい捨て方は?

鏡付きの化粧品(ファンデーション・コンパクト)も、自治体によって捨て方が変わってきます。

こちらもいくつかの市の分別表からピックアップしてみました!

新潟県新潟市の鏡付き化粧品の捨て方

  • コンパクト(鏡付き)
    ・・・燃やすごみ
新潟市では鏡付きであっても、燃やせるごみで捨てられるそうです!

宮崎県宮崎市の鏡付き化粧品の捨て方

  • コンパクト【鏡付き】
    ・・・燃やせないごみ
宮崎市は、鏡付きのコンパクトは燃やせないごみに区分されていました。

千葉県松戸市の鏡付き化粧品の捨て方

  • 化粧品のケース(アイシャドウ・ファンデーション等・鏡付き)
    ・・・陶磁器・ガラスなどのごみ
松戸市では、鏡が付いていないものは「その他プラスチックなどのごみ」になるようです。

でも鏡付きのものは、鏡の捨て方と同じになるようですね。

いくつかの市の捨て方を見てみましたが、鏡付きの化粧品はマニキュアより、地域によって捨て方がバラバラですね。

捨て方が違うと回収されなかったりしますので、よく確認してから捨てるようにしましょう。

また、分別表の中でも化粧品という名前で載っていたり、コンパクトという名前で載っていたりとマニキュアより探しにくいかもしれません。

コンパクト以外でもよくあるのですが、自分が思った名目で載ってなくても「違ういい方」で載っていることもあります。

なので、分からない場合は問い合わせる方がはやいかもしれませんね。

また、ファンデーションは中身を使い切ってから捨てるのが基本のようです。

まだ残っている場合は、つまようじなどでつついて中身は燃やせるごみで捨てておきましょう。

化粧品の空瓶の捨て方は?洗わずに缶瓶などと一緒で大丈夫なの?

化粧品の空瓶は基本的に缶瓶などと一緒に捨てられる自治体が多いようです。

ただし、洗ってから捨ててくださいと書いてあるところが多くみられました。

一部例外もあるようですので、こちらもピックアップした地域の捨て方を見ていきたいと思います!

宮崎県宮崎市での化粧品の空瓶の捨て方

  • 化粧品の容器(びん)
    ・・・空き缶 空きびん
宮崎市では「中身が入っていないもののみ」捨てることができます。

キャップやふたは必ずはずし、中を洗って乾かしてから出してくださいとの注意書きがありました。

また、汚れが落ちないものや乳白色のびんは燃やせないごみのようですね。

東京都練馬区での化粧品の空瓶の捨て方

  • 化粧品のびん(ガラス製)
    ・・・びん・缶・ペットボトル
練馬区でもびんは缶瓶と一緒に捨てられるようです。

また、乳白色のびんは燃やせないごみと書いてありました。

千葉県松戸市での化粧品の空瓶の捨て方

  • 化粧品のびん
    ・・・資源ごみ
中身を使い切ってから捨ててくださいとのことでした。

山口県萩市での化粧品の空瓶の捨て方

  • 化粧品びん
    ・・・資源ごみ
山口県萩市では、中身を軽く洗ってから出してくださいとの注意書きがありました。

山口県宇部市での化粧品の空瓶の捨て方

  • 化粧品の容器(びん)
    ・・・びん・缶
山口県の宇部市では、中身は使い切るかできるかぎり取り除けば、缶瓶と一緒に捨てられるようです。

どうしても汚れが落ちないものは燃やせないごみで捨てることもできるそうですよ。

福岡県北九州市での化粧品の空瓶の捨て方

  • 化粧品のびん
    ・・・かん・びん
北九州市も、化粧品の空びん缶瓶に区分されていました。

ただし、プラ製のふたはプラスチック製容器包装で捨てるよう区分されています。

除光液をリサイクル?使わなくなっても便利に使える再利用方法3選

除光液の中身は、使い方次第ではとっても便利な掃除用具になるんです!

私がおすすめするのは

  • 鏡の水垢落とし
  • 油性インク落とし
  • シールはがし
この3つです。

除光液で鏡の水垢落とし

水垢は頑固なものが多いですが、除光液を使えば簡単にサッと落とすことができてしまうんです。

以下の2点に気をつけて、さっと拭ってしまいましょう

  • 除光液は布に少量含ませて使用する
    直接大量にふりかけると、鏡の他の部分も溶けてしまう可能性があります。
  • 乾いた鏡に行う
    水で流れてしまわないようにします。

除光液で油性インク落とし

子供が間違えて書いてしまうこともあるけど、なかなか落としづらい油性インク。

これは対象物によってふき取り方が異なります。

除光液での油性インクの落とし方①金属などの場合

油性インクで書いてあるものが金属などの場合、除光液をティッシュに含ませて拭きましょう。

基本的には、鏡と同じ方法です。

除光液での油性インクの落とし方②プラスチック用品の場合

プラスチック用品の場合、除光液をそのまま使うと変性することもあるので、なるべく薄めて使いましょう。

除光液に水を足しながら、インクを落としていくと良いです。

除光液での油性インクの落とし方③衣服や布製品の場合

衣服や布製品の場合、除光液を対象物にしみ込ませてから、あて布をしてこすらずポンポンと叩きます。

このとき、これ以上インクが広がることがないように注意しながら落としていってくださいね。

除光液を使ったシールはがし

シールって、古いものになればなるほどべたつきが気になるようになりますよね。

除光液はそんな悩みまで解決してくれます!

除光液にティッシュを使ってシールをはがす

ティッシュやキッチンペーパーに除光液を含ませて、拭きとります。

粘着力が高くなければ、これで跡を残さず消すことができます

除光液にラップを使ってシールをはがす

それでも落ちない時は、除光液をつけた部分にラップをしておきます。

そのままの状態で時間が経ってから、シールをヘラでこするかドライヤーをあててゴム部分を緩ませます。

熱や除光液に対して耐性の低いプラスチック製品に対しては、熱を弱めたり薄めたりすることも必要ですね。

このように、除光液はネイル落としだけでなく普通のお掃除道具としても有用なんです!

なぜ除光液はそのまま排水溝に流してはダメなの?

先述したように、そもそも除光液は「特別廃棄物」とよばれる区分にあたる、劇薬なんです。

あの独特の匂いからもわかる通り、普通の液体には含まれていない「有毒な成分」が入っているんです。

除光液で気をつけなければいけないのは

  • アセトン中毒
  • 引火
この2点です。

アセトン中毒とは?どんな症状が出るの?

除光液の中身は60~90%はアセトンで、次に酢酸エステルが0~60%、その他の溶剤や香料・染料および水となっています。

つまり、除光液のほとんどが「アセトン」という物質なんですね。

このアセトン、人体に有害であると同時に、揮発性(きはつせい)といって蒸発する性質が非常に大きいため注意が必要なんです。

除光液のパッケージに「蓋を開けたままにしないでください」とかかれていませんか?

除光液のフタを開けたままにしていると、揮発性によって部屋にアセトンが充満して、気分が悪くなることがないように、注意喚起されているんですね。

アセトンには引火の危険性がある!?

アセトンは引火もしやすいため、「火の近くでは使わないでください」という警告も書かれています。

アセトンの濃度が高い部屋では、静電気でも爆発が起こることも。

タバコの火にも引火してしまうので、火を使うところや高温になるところには置かないことが大切です。

このように、アセトンは中毒性や引火の危険性が高いため、一般の廃棄物とはわけなければなりません。

除光液を排水管に流してしまうと、排水管を伝って他の部屋にもアセトンが広がっていきますし、部屋で揮発して中毒になることも考えられます。

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除光液の捨て方!のまとめ

除光液の捨て方について、最後にポイントをまとめておきますね。

  • 除光液はそのまま流しに捨ててはいけません。
  • 量が少なければコットンに染み込ませて燃えるゴミとして処分してください。
  • 量が多ければ、牛乳パックに紙・新聞紙・古布などを入れて、そこに投入して燃えるゴミとして捨ててください。
  • ボトルのふたを開けて外に放置すると、蒸発して勝手にからっぽになることもあります。
  • 空になった容器も、表示をよく確認して分別収集してください。
  • 作業するときは、必ず換気をするようにしてください。
  • ノンアセトンの除光液は、揮発性が低いのでなかなか蒸発しないかもしれません。布等に染み込ませて燃えるゴミとして処分してください。

ちなみに、余った除光液は

  • スニーカーの汚れおとし
  • ホワイトボードの汚れおとし
  • シールはがし
  • インクの薄くなったマジックを復活させる
などにも使えますよ!

捨てる前に、利用できるところがあれば是非使ってみてください。

ただ、かなりきつい液体なので、最初は目立たないところで試してから作業するようにしてくださいね。