生活をする上で必ず出る「ゴミ」。
最近は、こまかく分別するようにルール化されている自治体も多くなってきています。
分別表に従って、決められた曜日に出すのが普通の生活ですが・・・
ふと「分別されたゴミはどうなっているのか?」と疑問になったことはないですか?
そもそも、どうして分別をしなくてはいけないのか?
環境の為とはわかっていてもどうして分別することが環境の為になるのでしょうか?
ごみに出す不必要になったものは資源として再利用できるものがある
ごみと一言でいっても、正しく分別すると資源としてリサイクルすることができます。
普段出されるごみでリサイクルできるもの(一例)
- 古紙(新聞紙など)→段ボール・印刷用紙・絵本など
- 紙パック・牛乳パック→トイレットペーパー・キッチンペーパー・ティッシュなど
- ペットボトル→卵パック・衣類など
- ガラス→瓶・アスファルトなど
- 缶→家電製品・自動車部品・レールなど
ごみを分別して再利用する理由
では、ごみはなぜ分別して再利用するんでしょうか?
プラスチックは家電製品や生活用品に再生するための、原料になります。
森林から出る資源は、紙製品に再利用されます。
なので、この資源をごみとして終わりにするのではなく再利用していくことが大切です。
資源は、無限にできるのもではないので使い続けていくうちにいつか無くなってしまいます。
なので、繰り返し使うことでごみを減らし、繰り返し使い、リサイクルする活動が未来の為に大切なことなのです。
- ごみを減らす・・・Reduce(リデュース)
- 繰り返し使う・・・Reuse(リユース)
- リサイクルする・・・Recycle(リサイクル)
よく聞く言葉ですよね。
この燃やす工程で、温室効果ガスと言われる二酸化炭素が出されます。
ここで、資源をリサイクルすることで温室効果ガスの排出を抑えることが可能になるのです。
プラスチックを燃やすときには、ダイオキシンという有害物質が排出されます。
プラスチックの焼却こみを埋め立てるときには、メタンガスが発生します。
温室効果ガスや有害物質の発生する量を少しでも抑えることで、地球の温暖化を遅らせることができます。
地球の温暖化が進むと、地球上の気温が上昇してしまいます。
他にも、気候変動を起こすことで大雨や洪水、異常気象がおこり災害が発生します。
地球が温暖化に進むことは、わたしたちにとって何も良いことがないのです。
この処分費用は、もちろん私たちが支払っている税金です。
日本のごみの排出量は、約5,161万tと言われています。
この量のごみを処分するために必要なお金は、2兆円にもなります。
ごみの処分が増えれば、増えるほど処分費が必要となります。
そうなると住民税や所得税の増額というわたしたちの家計に影響してしまいます。
税金をあげることは簡単なことではないのです。
自治体も処分費を抑えるためにも分別に対して細かいルールを決めて呼びかけています。
プラスチックゴミを燃えるゴミとして一緒に出すとどうなるの?
資源となるごみと燃えるごみを分別せずに出すことで、燃えるごみとして処分されることになります。
そうすると、上にも書いたように有害物質の発生につながってしまいます。
それとは、別に実際に分別を面倒くさがってすべて一緒のごみ袋に入れて、回収日に出すとどうなるのでしょうか。
ごみそのものを回収してくれない
回収する場所にごみを出すためには、指定のごみ袋を購入して出すよう指示がある自治体があると思います。
指定のものを購入しないにしても、中身のみえる袋で出すように言われているところがほとんどではないでしょうか。
そのごみ袋に正しく分別されていないごみが出されていた場合、単純に回収業者はごみを回収してくれません。
そのまま、放置です。
放置されたごみは、そのごだれも処分してくれませんのでまた自宅に持ち帰り結局分別しなくてはいけません。
生ごみが混じっていれば、次の回収日まで自宅に保管することになり悪臭に悩むことになりますよね。
また、自宅の外にそのまま出しておいてもカラスや野良ネコに荒らされてされに面倒な事態になることもあるでしょう。
分別しないでごみを出すことで、あとからさらにしんどい思いをするのは自分になるのです。
ごみ袋を開けて中身をチェックされることもある
回収されなかったごみをそのまま、ごみ捨て場に放置しておくとどうなるのでしょうか?
マンションの管理者や自治会の人などが、そのごみの持ち主を特定するために中身を確認することがあります。
そのなかに、郵便物や個人が特定できるものが入っていればその人に返却されるのです。
また、そのごみを返却されるときにも注意されることがあります。
自分が出したごみを確認されたという何とも嫌な気持ちになるでしょう。
これは、確認して特定する側も同じだと思います。
正しくごみを分別しないことで、近所の人たちとのお付き合いや人間関係に悪い影響があることは必須です。
ペットボトルを燃えるゴミとして出すとダメな理由
昔は、ごみの焼却施設でプラスチックを燃やすことができないところが多くありました。
なので、分別をルール化している自治体が多かったのでしょう。
プラスチックを燃やすと、高温になるため焼却施設が熱に耐えられずに壊れてしまうことがありました。
最近では、プラスチックを燃やすことのできる処分場も増えてきました。
「可燃ごみ」として回収している自治体も多くなっています。
しかし、全国の処分場が対応できる施設ではありません。
そこの自治体では分別の依頼をかけているはずです。
なので、分別を依頼している自治体で混ぜてごみ出しをしてしまうと自分のごみが原因で焼却場が壊れてしまうことも・・・・。
燃えないゴミとプラスチックとの違いは?処理場ではどうなる?
ごみの分別も慣れないとなかな難しい作業ですよね。
性格上、細かくわけることができずにストレスになる人もいるのではないでしょうか。
燃えないごみとプラスチックごみの違いを簡単に見分ける方法
容器の外やラベルに記載されている「プラマーク」。
この表示のあるものが、プラスチックごみとして分別する必要があります。
ただ、同じプラマークのついているプラスチック製品でも分別が違うことがあります。
大きいものや種類によっては燃えるごみだったり、燃えないごみとして分別しなくてはいけない場合もあります。
この微妙なラインが、本当にわかりずらいですよね。
これを分別するには、住んでいる自治体から配られている分別のルール表を確認するしか方法はありません。
今は、自治体によってごみの回収日や分別方法のわかるアプリが発信されています。
それらをうまく利用して、分別していきましょう。
プラスチックと燃えるゴミはなぜ分別するの?のまとめ
やはりごみの分別は、住んでいる自治体によっても違うので慣れるまでは大変ですよね。
また、家族みんなが理解していないとすべてのごみを同じところに捨てられてしまいます。
あとから分別しなくてはいけないのもストレスです。
子供がいる家庭などでは、学校の授業でもごみの分別やリサイクルについて授業をしているようです。
それをきっかけにどうして分別が必要なのか理由を理解することで、分別に対する意識も変わってくれるのではないでしょうか。