私は、とある金融機関での社内恋愛で結婚をしました。
入社年度が同じで、同じ支店に配属された人と結婚しました。
同期が約190人いたのですが、同じ支店に配属されたのは男2人と女2人。
その中から夫婦が誕生するとは、なんという確率なのかと思います。
当時の人事部の人に感謝です。
夫とは、3年ほど付き合って結婚しました。
付き合っている間は、職場に迷惑をかけないように、仕事とプライベートは分けて粛々と働いていました。
おかげで(?)、職場に結婚を報告するまで上司にはばれずに過ごすことができました。
結婚を前提として社内恋愛をするのが重いかどうかですが、それは「人による!」です(当たり前か!)。
社内恋愛ということは、社会人になっている年齢なので、その年頃でお付き合いをする=結婚を視野に入れている、という人はいると思います。
もし私が、学生時代に付き合うときに「結婚前提で…」と言われれば、重く感じたと思いますが、社会人になってからそう言われたら、自分もそれなりに考えてからお付き合いすると思います。
私が夫と付き合い出した頃、実は他にも気になる人がいたのですが(その人も同じ支店の人でした)。
夫が積極的にアプローチしてくれたので「まぁいいか」と思って楽な方に流れてお付き合いを始めました。
なんとも軽いノリでのスタートでした。
なので、最初の頃は結婚するとは思わなかったです。
もし、付き合う前に夫から「結婚前提で」と言われていたら、重く受け取って付き合っていなかったかもしれません。
「結婚を前提として」と宣言するかどうかは、お二人の関係性や年齢にもよるのではないでしょうか。
どうしても逃がしたくない、次付き合う人で絶対に結婚したい!という気持ちがあるのなら、「結婚を前提として」と言っても良いのかもしれません。
それで残念ながらお付き合いが始まらなかったとしたら、頑張って前を向いてまた次へ進みましょう。
そういう意味では、最初に「結婚を前提として」と宣言すると、貴重な時間を無駄にしないで済みます。
ふられてしまったあとは気まずいかもしれません。
でも、それはきっと時間が解決してくれるはず。
どうしても居辛いのであれば、上司に相談して離してもらうという方法も考えられますね。
社内恋愛禁止の会社で結婚したら!両方が辞めなきゃダメなの?
晩婚化や少子化が社会問題になっている今ですが、「社内恋愛禁止」と決められている会社があるのは事実です。
それは、社内恋愛することが業務に支障をきたしてはいけないという意味合いがあるようです。
カップルでいちゃいちゃしていて仕事が進まないということがあれば、それはとても問題ですよね。
私の勤めていた会社は「社内恋愛禁止」ではありませんでした。
むしろ、“金融機関あるある”なのかもしれませんが、社内恋愛で結婚する人はかなりの数がいます。
社内誌に結婚の報告が載っているのですが、毎回半数ほどが社内結婚です。
社内結婚するということは、職場の雰囲気が良いということ。
私が勤めていた支店では、私たち以外に4組が同世代の同僚同士で結婚しました。
それについては支店長も「職場の空気が良いということなので、とても喜ばしい」と仰っていました。
私の会社では、規定で定められていたのかは忘れてしまいましたが、「同じ支店内で結婚した場合、どちらか一名は転勤させられる」という暗黙のルールがありました。
そのルールがある理由は、「夫婦で同じ支店で勤務していたら、不正しようと思えばできるから」だと先輩から教えてもらいました。
その暗黙のルールの通り、結婚を報告した次の異動のタイミングで私は転勤することになりました。
もしも、会社の規定で「社内結婚した場合は、両者共に会社を辞めなければいけない」等が定められているならば、夫婦二人とも辞めなければいけないのかもしれません。
でも、二人を突然辞めさせるというのは、会社にとっても大きな損失です。
規定がないのにも関わらず退職させられてしまうようならば、それは違法です。
気になるのであれば、社内規定を確認してみてくださいね。
社内恋愛からの結婚!退職せずに残るにはどうすればいい?
一昔前までは、女性が結婚した場合は「妊娠するかもしれない=突然辞められるかもしれない=面倒な人材」というように思われており、上司から辞めるようにし向けられることがあったようです。
しかし、私が結婚したときはそのようなことはありませんでした。
一昔前までとは時代が変わりつつあります。
昔ながらの考えの会社もあるかもしれませんが、「結婚=退職」を示唆された場合は、然るべき機関に相談するべきだと思います。
本人が希望すれば、結婚後も退職せずに働き続けることは可能なはずです。
社内恋愛のメリットとデメリット
ちなみに…。
私が思う、社内恋愛のメリットとデメリットを挙げてみます。
社内恋愛のメリットには何がある?
- 共通の話題が多い
お互いの仕事内容がわかっているので共通の話題がたくさんあります。悩み事も少し話せば分かり合えます。
相談もしやすいので、お互いを高めあうことができるかもしれません。
- 共通の知り合いがいる
私は、信頼できる先輩にだけは付き合っていることを伝えていました。おかげで、いろいろと相談に乗ってもらうことができました。
相手のことを知らない人に相談する場合は、相手の“人となり”を説明するところから始まりますが、共通の知り合いがいる場合はすぐに話が通じます。
そういう点では、もし別れてしまった場合でも周囲の方に協力してもらうことができるのであれば、問題毎も解決することができるかもしれませんね。
- 身元がはっきりしている
同じ会社で働いていると、身元はだいたいわかります。私の場合、同じ支店で働いているということが、結婚時の親の安心につながりました。
- 仕事ぶりを見られる
二人で過ごしているとき以外の普段の様子を見ることができます。ぼんやりしてすぐにミスをしてしまう人なのか、仕事ができる人なのか、自分の目で確認できます。
社内恋愛のデメリットには何がある?
- 別れたあと気まずい
別れたあとも仕事を続けるのであれば、どうしても顔を合わせてしまいます。しばらくは気まずいと思います。
しかし、前述したように、周囲の協力があれば乗り越えることができるかもしれません。
異動がある会社なのであれば、少し待てばどちらかは異動になるでしょう。
気まずいですが、時間が解決してくれることもあるとは思います。
- 仕事ぶりが見えすぎてしまう
相手が上司からどのように思われているのか、同僚にどのように接されているのか、ダイレクトに見聞きしてしまいます。聞きたくないうわさ話などを聞くこともあるかもしれません。
お互いに、知られたくないミスなどもすぐにバレてしまいます。
私は、無事に(?)社内結婚をしたので、デメリットはあまり感じませんでしたが、何が言いたいかというと、私としては、社内恋愛を経て社内結婚ができたことはとても良かったなということです。
しかし、これは職種で違うと思います。
同業であれば、どうしても家で仕事の話題が出てしまうと思うのですが、それを苦痛に思うならば、社内恋愛や社内結婚は向いていないと思います。
相手が別の職種であれば、自分とは違う世界を知ることができるので、視野が広がると思いますが、同業の場合はそうではないかもしれません。
私は、職場以外で出会いの場がなく、モテるタイプではなかったので、アプローチしてくれた今の夫がベストの人でした。
私はもう仕事を辞めて7年も経ってしまっていますが、やはり共通の知り合いの話題や過去の思い出話をよくします。
共通の話題は尽きることがないので、今の夫と社内恋愛を経て社内結婚ができて良かったなと思っています。
社内恋愛で結婚前提は重い?のまとめ
社内恋愛で結婚前提は重い?ということについて見てきましたが、いかがだったでしょうか?
最後にポイントをまとめておきますね。
- 社内恋愛で結婚を前提にすることを重いと思うかどうかは、人によります。
- 社内恋愛禁止という会社でないのであれば、結婚後に退職を強要されることはないはずです。
- 社内恋愛をする場合は、仕事とプライベートをきちんと分けて、周りに迷惑をかけないようにしましょう。
- もし、不当な対応をされた場合は、人事部や行政機関や相談できる窓口に相談するべきです。
私と夫は、できるだけ周りに怪しまれないように、口が滑らないように、迷惑をかけないように、気を付けて付き合っていました。
そのため、付き合っていることを知らない上司から「○○くんどう?」などとお節介をしていただいたこともありました。
そのときは「バレてない!」と心の中でガッツポーズをしていました(笑)。
ただ、一度だけ、迷惑をかけそうな恐れがあったことは、年に一回取得できる「5日間の連休」をこっそり合わせたことです。
担当の係が別だったので、問題なく休みを合わせることができ、二人で沖縄に旅行に行きました。
そのとき、私は沖縄へ行くと伝え、夫は東京へ行くと嘘をつき、連休明けには東京バナナを通販で取り寄せて偽装工作をしました。
お土産は食堂に置いて自由に食べてもらうスタイルなのですが、東京バナナを食べていた同僚が、箱の中の説明書きを見て「あ、これって通販でも買えるんやな」とつぶやきました。
私は、「へぇ~、知らなかったです~(知ってたけど)」と冷や汗をかきながら言って、こっそり説明書きを捨てました(笑)
あのときはハラハラしたなぁ。
こんな出来事も、社内恋愛のおもしろさ(?)かもしれませんね。