男の子が家にいると虫や魚、庭で見つけたトカゲなどなにかと捕まえてきます。
そして、「飼いたい!!」と言ってカゴに入れて世話をしています。
夏には、お祭りでもらった金魚などもそうですね。
また、ペットショップなどで比較的手に入りやすい「メダカ」。
学校でもメダカの生態について勉強することもあり、熱心に世話をしています。
そうすると、メダカの家族も増やしてあげたくなりますよね。
魚は、水中の草などに産卵するイメージです。
ですが、家庭で飼育している場合も水草をいれておかないと産卵は難しいのでしょうか。
また、産卵させるためには何が必要なのでしょうか。
メダカが産卵するために必要なものや環境作りは?
まずメダカは、水草などの「卵を産み付ける場所」が必要です。
そういった場所がないと、メダカは卵を産み付けられません。
おなかに卵をぶら下げたままの状態になってしまいます。
そしてその状態のまま泳いでいると・・・。
なんと他のメダカから「卵を食べられてしまう」のです!
それでは、メダカが無事に産卵するために必要なものや最適な環境作りについてみていきましょう。
そこから、産卵が可能な水温は20度くらいです。
メダカの産卵のための適切な水温は25度から28度なのです。
この水温に近づけることで産卵を促進することができます。
春から夏にかけての水温がこれくらいなので、メダカの産卵時期はこの季節になります。
メダカの産卵に必要な日照時間は、一日のうち13時間~14時間。
一日の日照時間が12時間以上確保できるのは、やはり春から夏にかけての時期になります。
ただ、日照時間が長ければいいというものでもありません。
家でメダカのお世話をする場合は、夜にはしっかりと暗くなるようにします。
できるだけ自然と同じ環境を作ることが大切です。
ただ、メダカも相性があります。
おすとめすを1匹ずつ飼っていても必ず産卵するとは限りません。
なので、合わせて10匹ぐらいを水槽に入れておくと確実に産卵してくれるでしょう。
メダカは午前中や明け方に産卵するといわれています。
そのため、交尾も午前中に行われます。
おすのメダカがめすの身体の下をくるくると回ると、それが求愛行動です。
めすがおすを受け入れると、おすは、めすを尾びれと背びれで抱くようにします。
そして、めすが抱えている卵に受精させます。
受精からしばらくすると、めすは卵を水草に産み付けはじめるでしょう。
産み付ける場所がないと、卵を抱えたままになってしまいます。
そうすると、他のメダカに卵を食べられてしまうので注意してあげてください。
そして、水草は「ホテイアオイ」が一般的です。
メダカとの相性もいいと言われています。
メダカが卵を産みつけるのに水草の代わりになるものは?
「ホテイアオイ」は、繁殖力が高く害草とも言われています。
また、ホームセンターなどで購入してきても見えない卵がついていて他の生物が水槽に繁殖することもあります。
水草に抵抗がある場合は、他の方法もあるので試してみてください。
産卵用の床を利用する
シュロ皮といわれるもので、メダカの養殖場などで使われています。
シュロ皮は、茶色なので卵がついているかどうか確認しやすいです。
また、簡単に洗うことができます。
でも、ホームセンターにはあまり置かれていません。
観賞魚専門店などであれば取り扱いがあるでしょう。
メダカの産卵に必須?床に水切りネットを付ける?!作り方は?
メダカの卵が、大人のメダカに食べられてしまうことは多いです。
なので、卵を産み付けたらすぐに別の水槽に移してあげるのが大切です。
または、卵をもったメダカを直接別の水槽に移してあげる方法もあります。
卵の産み付け場所に水草を用意するのが嫌な場合は、100円均一などで購入した「水切りネット」を代わりに使うこともできます。
100円で50枚ほど入っています。
使い捨て感覚で使用することができるので、いつでも清潔ですね。
水切りネットで床の作りかた
排水溝用などの水切りネットと輪ゴムを準備します。
①ネットを筒状にするために、くっついている底の部分を切り、2枚にします。
②そのまま2枚重ねてねじります。
③ねじったら、真ん中あたりで折ります。
④二つに折ったさらに真ん中を輪ゴムで止めます。
⑤袋状になっているほうをはさみで切りこみをいれます。
⑥両側ともにふわふわにします。
これでできあがりです。
輪ゴムの劣化が気になる人は、結束バンドなどのプラスチック製を使ってください。
色のついているネットにすると、卵がついているかどうか見やすくなります。
メダカは水草なしでも産卵する?のまとめ
メダカの産卵に水草は必要なのか?ということについてみてきました。
メダカを産卵させるには、卵を隔離する必要があります。
そうすると水槽がたくさん必要になりそうですよね。
でも子供と一緒に、交尾から産卵、羽化、大人になるまで観察するのも楽しいそうです。
産卵時期が春から夏にかけてなので、夏休みの自由研究の課題にもよさそうです。
卵やせっかく生まれた赤ちゃんのメダカが食べられたり、成長できなかったり、悲しい経験をさせることもあるでしょう。
それも成長の上で必要な学習ですよね。
いろんな経験をさせてあげてください。