日本語って、なんとなく知っていたとしても意味は分からない!というものがよくあります。
正直なところ、知らなくても日常生活に支障がないと、知るきっかけもないですよね。
特に大人になると、学生の頃に学んでいても忘れていたりとか。
新たに勉強するきっかけというのも、なかなかないものです!
私自身も、知っているようで実は知らない日本語が多いような気がします。
日本人が英語を学んで習得するよりも、外国人が日本語を習得する方が難しいとよく聞きますよね。
実際のところ、日本語を英語に言い換えることはできるのでしょうか?
難しい日本語やことわざなどはたくさんありますが、今回は上げ膳据え膳についてご紹介します。
上げ膳据え膳はどのような意味なのか、例文と共に、英語に言い換える例などもご紹介しますね!
日頃からよく聞くけど、使い方が分からない!という方は、是非参考にしてみてください。
上げ膳据え膳の使い方は?言葉の由来と例文で使い方を紹介!
上げ膳据え膳って、聞いたことはあっても、日常的にあまり使わない方も多いですよね。
特に若い人だと、使う機会もなかなかないと思います。
でも、ビジネスシーンなどで上司や先輩が使うこともありますよね!
そんなときにすぐに意味が分からないと、話が通じないこともあります。
日常的に使う機会がなくても、聞いたら意味は分かる!程度にしておくのが安心ですね。
ここでは、上げ膳据え膳の言葉の由来と例文や使い方をご紹介します。
上げ膳据え膳の言葉の由来ってなに?
日本に古くからあることわざなどは、時代の背景を感じるものが多いですよね!
上げ膳据え膳というのも、このご時世だとあまりピンとこないかもしれません。
由来としては、この言葉が誕生したときは、家では亭主関白というのが当たり前でした。
亭主関白とは、分かりやすく伝えると、一家の大黒柱である夫が、家に帰ったら何もしない!という状況です。
これって、現代ではなかなかないことですよね。
それはなぜかというと、昔は女性が働きにでるということ自体が、考えられないことだったからです。
女性は家にいて、1日中家事や育児をして、男性が外に働きにでる…というのが当たり前だったのですね。
なので、外に働きにでている男性が偉いという風潮がありました。
家に帰ってきてからなにもせず、女性が
- 家事
- 育児
- 夫の身の回りのこと
今はワーママも増えているし、夫婦共働きのご家庭も増えました。
そのため、亭主関白のご家庭って少なくなっていると思います。
「上げ膳」や「据え膳」の意味は?
ちなみに、上げ膳の意味はテーブルの上の食事を片づけること。
据え膳はテーブルの上に食事をだすことを意味しています!
昔は食事のことを膳と言っていたので、上げ膳とか据え膳という単語になっているのですね。
亭主関白のときは、夫が食卓に座れば食事を用意して、食べ終わったら黙って片づけるのが当たり前だったのです!
上げ膳据え膳ってどうやって使えば良いの?例文をご紹介!
上げ膳据え膳は分かりやすく言うと、自分でなにもやらない!という意味です。
そのため使い方としては、我が家では父は上げ膳据え膳で家の事は母が全てやっている…などですね。
他には、旅行に行くと部屋食がでてきて上げ膳据え膳だから楽ができて嬉しい!というような使い方もあります。
また、若い時は実家で上げ膳据え膳の生活だったから一人暮らしが大変!というような使い方もありますね。
自分ではなにもしないとか、全てやってもらうというシーンで、この上げ膳据え膳は使える言葉ですよ。
上げ膳据え膳は英語でなんて言う?英訳すると言い換えが沢山!
上げ膳据え膳って、英訳するとなんて言うのだろう?というのが気になりますよね!
日本語の意味ですら難しいのに、英語にするのって簡単ではないですよね。
英語って、微妙なニュアンスの伝え方もあって、なかなか難しいこともあります。
調べてみると、上げ膳据え膳の英訳は何パターンかありました!
「上げ膳据え膳」を英語に訳すと?~パターン①~
まずは直訳のようなイメージですが、とにかく何もしないということを表すものがありました。
「be waited on hand and foot 」
です!
手も足も使わないというのが、上げ膳据え膳を直訳しているような印象ですね。
「上げ膳据え膳」を英語に訳すと?~パターン②~
また、上げ膳据え膳で暮らすという英訳もあります。
「not need to loft a finger about the house」
このあたりは、英語があまり分からなくても雰囲気は分かりますよね。
「上げ膳据え膳」を英語に訳すと?~パターン③~
他にももう少しシンプルなものもありました!
- taking care of everything
- no need to do anything
「上げ膳据え膳」を英語に訳すと?~文例~
もう少し調べてみると、文例もありました。
- Every want and need taken care of.
- Everything taken care of.
ただ、全てに共通しているのは、自分では何もやらないというような意味合いです。
英語で上げ膳据え膳を伝えたいときは、とにかく「自分では何もしないこと」というのを、シンプルに話せればベストです!
至れり尽くせりというのが伝われば、上げ膳据え膳の意味も伝わりますね。
上げ膳据え膳と上げ膳下げ膳の違いは?上げ膳の意味を知ると分かる?
上げ膳据え膳と、上げ膳下げ膳って何が違うのでしょうか?
これについては、上げ膳や据え膳の意味を知ると分かりますよ。
そもそも慣用句として考えると、上げ膳下げ膳はおかしいようです。
どちらかというと、「上げ膳据え膳」の方がよく耳にします。
でも、上げ膳下げ膳を使っている人はたまにいますよね。
ちゃんと考えると、上げ膳下げ膳だとちょっと意味がおかしくなります。
上げ膳は、もう食べ終わっている料理を下げることを意味します。
そして据え膳は、これから相手に食べてもらう料理を出すことを意味します。
そう思うと、上げ膳下げ膳っておかしいですよね!
下げ膳も下げるということなので、上げ膳と同じ意味になってしまいますね。
上げ膳据え膳というのは、至れる尽くせりの状態のことを言います。
でも上げ膳下げ膳だと、下げることしか言っていないことになりますよ。
これだと、全く意味が伝わらなくなってしまいますね!
もし近くに上げ膳下げ膳…と言っている人がいた場合。
言えるような立場であれば、やんわりと訂正してあげると良いかもしれません。
上げ膳や据え膳の意味を考えると、よく分かりますね!
でも、なぜ上げ膳下げ膳っていう言葉もあるのか気になります!
これについては、よく日本語でも、上げ下げするって使いますよね。
何かを上げてそれを下げる…というところからきているようです。
確かに、上げ下げだと対義語になりますよね。
上げ膳というのが、料理を出すことであれば、これでも良かったです。
でも上げ膳は、料理を下げることを言うので、気を付けましょう!
上げ膳据え膳の意味のまとめ
日本語って奥が深すぎて、日本人であっても分からないことが多いです!
知らないことも多くて、学んでみたいと思うものの、なかなかきっかけがなかったりもしますよね。
そして、英語も英語でニュアンスが難しいです!
英訳しようと思うと、日本語の真の意味がなかなか伝わらない場合もあります。
その点上げ膳据え膳はわりとシンプルかもしれませんね。
この言葉の由来通り、自分では何もしない至れり尽くせりの状態が表現できれば伝わりやすいです。
若い人だと、なかなか日本に古くからある言葉などは使う機会がないですよね。
でも、自分より目上の人やビジネスパートナーが使っていたら、意味が分かるとスマートです。
自分では使わなくても意味は理解している!という日本語が増やせると良いですね。