ベランダとバルコニーやテラスの違い!実は全く違うものだったという事実!?

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「ベランダ」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか。

「窓の外にある、柵や壁で囲われた布団や洗濯物を干すスペース」と思ったあなた、その通りです。

それでは、「バルコニー」はどうでしょうか。

「あれ?ベランダと一緒じゃないの?」と思った人もいるかもしれません。

そして「テラス」では?ますます頭がこんがらがりますね。

普段何気なく使っている外にあるこれらのスペース。

実は似ているようでいて、造られている階数とその構造によって名前が違うんです。

ベランダ・バルコニー・テラスの違いは?

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それでは、さっそく

「ベランダ」
「バルコニー」
「テラス」

この3つの違いについて見ていきましょう。

まず、どれも別々の外国語から生まれた言葉です。

ポイントは「造られている階数」と「構造」にあります。

「ベランダ」「バルコニー」「テラス」の違い①ベランダ

ポルトガル語の‘veranda(ヴェランダ:「露店」という意味)’からきた言葉。

階数に関係なく、建物から張り出した屋根付きの屋外スペースのことです。

一階にあっても二階にあっても屋根がついていればベランダです。

そのため、和風の家の縁側もベランダと言えます。

一般的なマンションやアパートのような集合住宅では、上の階のベランダが下の階の屋根になるので、結果的にほとんどのところがベランダになっています。

ちなみに、マンションの五階にある我が家の洗濯物を干しているスペースも、しっかりとこちらにあてはまります。

「ベランダ」「バルコニー」「テラス」の違い②バルコニー

イタリア語の‘balcone(バルコーネ:「壁面や門の上に張り出した露台」の意味)’からきた言葉。

二階以上にある、屋根のない張り出したスペースです。

二階以上ということで、転落防止のために建築基準法で110cm以上の手すりを付けることが義務付けられています。

例をあげると、シェイクスピアの名作『ロミオとジュリエット』でのワンシーン。

ジュリエットが「おおロミオ、どうしてあなたはロミオなの?」と語るあの有名なシーンで彼女が立っているのが、二階にあって屋根がない張り出した場所なのでバルコニーです。

また、下の階の屋根を利用して造られた、屋上のような広い空間の「ルーフバルコニー」というものもあります。

ルーフバルコニーは、屋上にある庭のようなイメージです。

「ベランダ」「バルコニー」「テラス」の違い③テラス

フランス語の‘terrasse(テラッセ:「盛り土」という意味)’からきた言葉。

テラスは必ず一階にあります。

主にリビングやダイニングといった一階の部屋の扉とつながっていて、リビングの延長が外に出ているようなスペースです。

建物と同じ高さになるように、地面よりも高く盛り土をした上に「コンクリート」・「敷石」・「タイル」などを敷いて作られています。

屋根は付いているものといないものがあります。

大きな窓の外で開放的にくつろげる、カフェのテラス席を思い浮かべてもらえればイメージしやすいかもしれません。


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ベランダ・バルコニー・テラスの日常の生活スタイルでの違い

それでは、

  • ベランダ
  • バルコニー
  • テラス
は実際にどのような場面で使われているのでしょうか。

洗濯物や布団を干す、というように同じような使い道もあれば、使い方によっては向き不向きがあります。

ベランダの使い道

一般的な集合住宅のベランダは洗濯物や布団を干すために使われることが多いです。

あらかじめ洗濯機を置く為のスペースや蛇口、そして物干し竿をかけるための場所が設置されているところもあります。

屋根が付いているので、少しの雨が降ってきても洗濯物がすぐに濡れてしまう心配がありません。

直接日光が当たりにくく、風遠しが良いのでエアコンの室外機を設置している家も多いです。

ほとんどのマンションやアパートでは庭がないですよね。

なので、少し外の空気を吸いたくなる時にベランダに出たり、読書や小さなプランターなど、趣味のためのスペースとして使うこともできます。

ただし、後ほどお話しますが集合住宅ではベランダでの禁止事項があるので、きちんとルールを守りながら使用することが必要です。

バルコニーの使い道

バルコニーもベランダ同様洗濯物や布団を干す場所として使うことができます。

屋根がなく日差しが届きやすいので、洗濯物はより乾きやすいでしょう。

陽当たりが良い分、ベランダよりもガーデニングやプランターを楽しむのに向いています。

ただし、天候に左右されるので洗濯物や置いておく物の管理には注意が必要です。

屋上に位置するルーフバルコニーは、一般的なベランダやバルコニーよりも広いです。

なので、戸建てでも庭が狭い場合や、庭がないマンションでは庭のようにして様々な過ごし方をすることができます。

例えばペットや子どもの遊び場・食事の場といった多目的スペースとして使うことができます。

テントやハンモックを置いて、日当りの良い場所でレジャー気分を味わうのもいいですね。

テラスの使い道

リビング等の室内と気軽に行き来できるため、テーブルやイスを置いて食事やお茶を楽しむのに適しています。

広々とした解放感があるので、大勢人が来た時におもてなしの場としても使うことができます。

ホームパーティーにぴったりですね。

屋外なので、特に戸建てではBBQや花火といったアウトドアを気軽に楽しむことができます。

下の階に水が垂れる心配がないので、夏場はプールを置いて水遊びをする人も多いようです。

もちろん、戸建てでも近隣とのトラブルを避けるために大声で騒いだりしないなど、マナーを守ることが大切です。

ベランダやバルコニー同様に洗濯物などを干すのにも使われますが、テラスはよりアウトドアを楽しみたい人向けと言えるでしょう。

ベランダ・バルコニー・テラスを使う時の注意点

ライフスタイルによって様々な使い道があるベランダ・バルコニー・テラスですが、注意点があります。

集合住宅の場合、どれも住居人が自由に使って良い場所ではなく、「共用部分」となっています。

なので、特にマンションやアパートのベランダやバルコニーでは、隣の部屋との間の壁が避難経路になっていることが多く、逃げ道を塞ぐような大きなものを置いてはいけないとなっています。

そして近隣の人の迷惑になるような使い方をしてはいけません。

ベランダ・バルコニー・テラスでの一般的な禁止事項

一般的に禁止されていることには次のようなものがあります。

  • 騒音・振動・悪臭などを発生させる行為
  • 引火、発火及び爆発のおそれのある物品の持ち込み
  • 多量の土砂を積んだ花壇
・・・等

ベランダなどで食事をする際には、料理の匂いや大声での会話などで近所迷惑にならないよう気を付ける必要がありますね。

例えば、マンションのベランダでホットプレートなどを使って料理をすると煙やニオイが発生しますよね。

なので、あらかじめ室内で料理したものをベランダに持ってきて食べるのが無難かもしれません。

そういえば、以前私が住んでいた社員寮では「ベランダに洗濯物などの私物を出してはいけない」という注意事項がありました。

その決まりのために、入居者は洗濯物を共用の乾燥機で乾かしていました。

そして、うっかり布団をベランダに干した同僚の元には、すぐに勤務先から電話がかかってきて布団を中にしまうように、とのことでした。

「何のためにベランダが付いているの?」と内心思いましたが・・・。

禁止事項も物件によって様々ですね。

これは極端な例ですが、ご近所さんの迷惑にならないよう気配りするのはもちろんのこと。

ルール違反にならないように、前もってマンションの管理規約を確認しておくことが大切です。

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ベランダとバルコニーやテラスの違い!のまとめ

  • ベランダ
  • バルコニー
  • テラス
は造られている階数とその構造の違いによって呼び方が決まっていました。

それぞれの特徴を知っておけば、今あるスペースにぴったりの使い道が見つかりそうですね。

ここ数年、コロナ渦で家にいる時間が増えている中、よりベランダ、バルコニー、テラスの存在感が増してきているように思います。

私自身、小さな子供とおうち時間を過ごす中で、マンションの小さなベランダに出るだけでも十分気分転換になったことがありました。

天気の良い日にベランダでレジャーシートを広げ、お弁当を食べながらのピクニックごっこに娘は大はしゃぎでした。

屋根があったのでちょうど良い日陰ができていて、食後はぬいぐるみを出してきて遊んでいました。

その時は、いつもの洗濯物を干しているベランダが、外の空気を味わえるリフレッシュの場に変わりましたよ。

それぞれの特徴を知り、せっかくあるスペースを有効活用できれば、日々の暮らしがもっと素敵になりそうですね。