「かやくご飯」って、聞いたことありますか?
「かやくご飯」は、簡単に言うと「炊き込みご飯」のことです。
この「かやくご飯」は、関西の呼び方ですね。
同じ炊き込みご飯でも、炊き込みご飯と比べて味はどうでしょうか?
もともと、日本は「東側」と「西側」で味付けが違う傾向にあります。
だから、かやくご飯と炊き込みご飯では味付けも変わってくるんですよ。
まずかやくご飯は関西の味付けなので、仕上がりは薄口の傾向にあります。
かやくご飯も炊き込みご飯も、基本的には具材はあまり変わりません。
だけど、炊き込みご飯のほうが調味料は若干、多く使っています。
薄味で香り豊かな「かやくご飯」を楽しむも良し。
味のしっかりついた「炊き込みご飯」を楽しむも良し。
その日の気分で作り分けると、食卓の幅がグッと広がりそうですね。
かやくご飯と混ぜご飯の違いは作り方の違い!レシピで解説
「かやくご飯」と「炊き込みご飯」。
もう一つ似たようなご飯で「混ぜご飯」というものもあります。
「かやくご飯」と「炊き込みご飯」はお米を出汁や調味料、お好みの具材と一緒に炊き上げるご飯のことを言います。
一方の「混ぜご飯」は炊き上げたご飯に、後から具材を混ぜ込むご飯のことです。
ここからは「かやくご飯」と「混ぜご飯」の違いを、レシピを参考にしながら解説していきます。
かやくご飯のことを詳しく見てみよう
かやくご飯の「かやく」とは火薬ではなく加薬。
薬とは、漢方薬の効果を高めるため、または飲みやすくするために加える補助的な薬の事を言います。
そんなところから、料理に加える薬味的な具材を、加薬と呼ぶようになったそうです。
オススメ!かやくご飯レシピ
では、おすすめのかやくご飯のレシピをご紹介しますね。
- 米・・・2合
- 鶏モモ肉・・・100g
- にんじん・・・1/3本(50g)
- しいたけ・・・2個
- こんにゃく(あく抜き済)・・・40g
- 油揚げ・・・1枚(20g)
- 水・・・適量
調味料は、
- 酒・・・大さじ1
- みりん・・・大さじ1
- しょうゆ・・・大さじ1/2
- 塩・・・小さじ1/2
- 和風顆粒だし・・・小さじ1/2
では、かやくご飯の作り方を順番に見ていきましょう。
まず、しいたけは根元を切り落とし、かさと軸に分ける。
次に、油揚げはキッチンペーパーで余分な油をふき取る。
<②具材のカット>
- にんじん
- しいたけ
- こんにゃく
- 油揚げ
鶏肉は1㎝角に切る。
<③味付け>
- ボウルに
- 鶏肉
- にんじん
- しいたけ
- こんにゃく
- 油揚げ
<④炊飯器に投入>
炊飯器の内釜に米と調味料を入れて、水を2合の目盛までまで加え、混ぜて平らにする。
- にんじん
- しいたけ
- こんにゃく
- 油揚げ
- 鶏肉
<⑤炊き上がり>
炊き上がったら、水分を飛ばすようにさっくりと混ぜる。
薄味でほんのりと香るしょうゆの香りが食欲をそそります。
具材を切って、炊飯器に入れて、スイッチを押すだけ!
旨味を吸い込んだレシピは、一口食べたら病みつきになりますよ。
オススメ!混ぜご飯レシピ
では、次におすすめの混ぜご飯のレシピをご紹介しますね。
具材は、
- しいたけ・・・2個
- しめじ・・・100g
- こんにゃく・・・100g
- にんじん・・・50g
- 油揚げ・・・1枚
調味料は、
- 料理酒・・・大さじ2
- みりん・・・大さじ2
- 砂糖・・・大さじ2
- しょうゆ・・・大さじ2
- 和風顆粒だし・・・小さじ1
- 水・・・200ml
- ごま油・・・大さじ1
- ご飯・・・400g
では、混ぜご飯の作り方を順番に見ていきましょう。
- しいたけは軸を切り落とす。
- こんにゃくはあく抜きをしておく。
<②具材のカット>
- しいたけは薄切り。
- しめじは石づきを切り落とし、手でほぐす。
- こんにゃくは1㎝角にカット。
- にんじんは細切り。
- 油揚げは縦に3等分に切り、1㎝幅に切る。
<③具材の準備>
鍋にごま油を入れ中火に熱し、具材を入れ炒める。
全体に油が回ったら、水と調味料を入れ中火で加熱し、汁気が無くなるまで煮詰めたら火からおろす。
<④ご飯に混ぜる>
ボウルにご飯と味付けをした具材を入れて、混ぜ合わせる。
器に盛りつけて完成。
トッピングで小ねぎを散らしてもいいですね。
こうして見ると、「かやくご飯」と「混ぜご飯」は似ているようで全然違いますね。
「かやくご飯」の場合は具材と調味料を炊き込むので、ご飯にしっかり味がしみ込みます。
一方「混ぜご飯」はご飯に混ぜ込むだけなので、アレンジもききやすいです。
冷凍ご飯をチンするだけだと味気ないので、具を作って混ぜご飯にしたりすると、残り物どころか立派な一品に早変わり!
その日に合わせて作り分けるといいですね。
かやくご飯のレシピを紹介!関西で人気の味付け方法とは
さて、ここまでは
「炊き込みご飯」
「かやくご飯」
「混ぜご飯」
この3つの違いについて見てきました。
ここからは関西で人気のかやくご飯レシピを紹介していきます。
里芋ともち米のかやくご飯
「にんじん」、「しいたけ」、「ごぼう」等の定番具材だけではなく、「豚肉」と「里芋」をプラス。
米にもち米を加えるので、もっちりおこわのような食感に仕上がります。
豚肉のコクと甘味、里芋のねっとり食感も合わさって最高です!
- お米・・・1.5合
- もち米・・・大さじ3
- 里芋・・・2~3個
- 塩・・・小さじ2
- にんじん・・・1/8本
- ごぼう・・・1/4本
- 干ししいたけ・・・1~2個
- 板こんにゃく・・・1/8枚
- 豚肉(薄切り)・・・60g
- さやいんげん・・・4~5本
- 塩・・・少々
●調味料
- 酒・・・大さじ1.5
- みりん・・・小さじ1.5
- 砂糖・・・小さじ1
- しょうゆ・・・小さじ1.5
- 塩・・・小さじ1/3
- だし汁・・・約300ml
- お米ともち米を合わせて、炊く30分くらい前に水洗いし、吸水しないようにザルにあげておく。
- 里芋は皮をむいて半月切りにし、塩をもみこんで水洗いし、ぬめりを取っておく。
- にんじんは皮をむいて、千切り。
- ごぼうはタワシできれいに水洗いをして、ささがきにし、水で軽くあく抜きをしてザルにあげる。
- 干ししいたけは、ぬるま湯につけて柔らかく戻し、軸を切り落として細切りにする。
- 板こんにゃくは熱湯に通してあく抜きをし、細切りにする。
- 豚肉は細切り
- さやいんげんは筋を取り、塩を入れた熱湯で茹で、水にとって粗熱が取れたら長さ1㎝に切る。
火をかけて煮立ったら弱火にし2~3分煮てザルにあげ、具と煮汁に分ける。
②炊飯器に洗った米を入れ、①の煮汁を入れる。
分量まで足りない分は水を足しましょう。
その後、ザルに分けた具材も加え、全体を軽く混ぜたらスイッチを入れましょう。
③炊き上がったら10~15分蒸らし、しゃもじで持ち上げて、余分な水分を飛ばしながら軽くほぐしましょう。
さやいんげんを加え、さっくり混ぜ合わせたら完成。
かやくご飯と炊き込みご飯、混ぜご飯にはそれぞれの良さがあります。
その中でも、かやくご飯は薄味に調整し、素材の味や風味を楽しめますね。
炊き込みご飯とかやくご飯の違いは何?のまとめ
かやくご飯や炊き込みご飯、混ぜご飯もおいしそうでしたね。
私は思わず、お腹が空いてきてしまいました。笑
今晩はかやくご飯にしてみようかな。
切って混ぜて炊くだけの美味しいかやくご飯。
一品で、ご飯といろいろな具材も一緒に食べられるかやくご飯は、おかずの役割も兼ねることができます。
なので、忙しい時にもオススメなメニューです。
ぜひぜひ、お試しあれ。