リクガメをお迎えしたいけど、専用のケージって意外と高い…。
そう思ったこと、ありませんか?私も最初にペットショップに行ったとき、「このケージが基本ですね」
そう言われて値札を見て、思わず「えっ?」と声が出ました(笑)。
なんとなく予想はしてたけど、予算の倍以上。
お迎えの喜びが、一気に現実に引き戻された瞬間でした。
でもね、ちょっと待ってください。
実は、リクガメのケージって必ずしも専用品じゃなくていいんです。
むしろ、工夫次第では代用品でとても快適に、しかも見た目まで可愛く整えられるんです。
高いケージを買わなくても、リクガメとの暮らしは十分にスタートできるし、むしろその「手作り感」や「工夫してる感じ」が、日々の飼育をより楽しくしてくれたりもします。
この記事では、私が実際にやってみて「これはアリ!」と思えた代用アイデアや、気をつけるべきポイントをまるっとご紹介していきます。
これからリクガメをお迎えする方はもちろん、すでに飼っていて「もっといい方法ないかな?」と模索中の方にも、何かしらヒントになるような内容を目指しました。
読んだあとに「うん、これなら私もできそう!」って思ってもらえたら、すごく嬉しいです。
リクガメの飼育にケージは本当に必要?
放し飼いとの違い
リクガメってゆっくり歩くし、部屋で放しても大丈夫そうに見えるかもしれません。
実際、私も「自由にさせたほうがのびのび育つかも」と思って、一時期ケージなしの生活を試したことがありました。
でもその結果、思ってもいなかった問題が続出しました。
まず、目を離したすきに家具の隙間に入り込んでしまって、出られなくなったことが何度も。
力があるわけではないので暴れたりはしないんですが、そのままじっとしてしまうのが逆に危険なんですよね。
寒い場所に入り込んで体温が下がったり、コードをかじったりと、「まさかこんなことを?」という場面がいくつもありました。
放し飼いは自由度が高い反面、意外と細かい見守りが必要で、結果的にリクガメにも人間にもストレスになることも多かったんです。
安全を守るためにも、ケージの存在はやっぱり大事なんだなぁと実感しました。
リクガメにとって快適な環境とは?
リクガメが元気に、そしてストレスなく過ごすには「温度・湿度・紫外線」の3点が整っていることが絶対条件です。
これが意外と繊細で、部屋の中の温度だけでは足りないし、湿度も時期によって大きく変動します。
例えば冬場の乾燥した空気はリクガメにとっては過酷そのもの。
そして紫外線ライトがないとカルシウムがうまく吸収できず、甲羅が柔らかくなってしまったり、最悪の場合は病気にも繋がります。
その点、ケージがあれば保温・保湿の調整がしやすく、紫外線ライトの位置も一定に保てるので、環境を安定させやすいんです。
つまり「ケージ=小さな自然環境」を再現する箱。
代用品でもOKですが、そこに快適さをちゃんと詰め込めるかが重要なんですよね。
リクガメの飼育ケージを代用するメリットと注意点
代用品の最大のメリットはコスト削減
市販の爬虫類用ケージって、安くても1万円台、高いと数万円。
最初にそれを見たときは「ペットよりも高い…!」と驚いたのを覚えています。
でも、衣装ケースや収納棚を使えば、数千円程度で飼育環境を整えることができます。
私も最初はネットで情報を集めまくって、できるだけお金をかけずに安全なスペースをつくる方法を探しました。
代用品の魅力は、それだけで終わりません。
浮いた分の予算を、紫外線ライトや保温ライト、床材といった「生きるために必要な部分」にしっかり回せるのが大きなメリットです。
また、環境に合わせて自分好みにカスタムしやすいのも嬉しいポイント。
DIYが得意な人にとってはむしろ、専用ケージよりも楽しめるのではないでしょうか。
「初期費用を抑えたい」
「でもリクガメには快適に過ごしてほしい」
そんな想いに、代用品はぴったり寄り添ってくれます。
お財布にやさしくて、リクガメにも優しい。
これはもう、選ばない理由が見つかりませんよね。
注意すべきは通気性・温度管理・安全性
とはいえ、「何でもかんでも代用すればOK」というわけにはいきません。
リクガメは見た目に反して意外とデリケート。
特に怖いのが“熱のこもりすぎ”。
通気性の悪い容器にライトを当て続けると、思った以上に内部が高温になってしまうこともあるんです。
これ、気づかずに放置すると命に関わることもあります。
それから、安全面にも気を配りたいところ。
特に脱走リスク。
うちの子も一度だけ、ケースの角をよじ登って脱出したことがあり、朝起きたら部屋のすみに丸まっていたんです…。
ケガはなかったものの、ヒヤッとしました。
それ以来、登れそうな出っ張りはすべて撤去し、フタもしっかり設置するようにしました。
代用品を使うからこそ、こうした点により注意が必要なんですよね。
「見た目はシンプルでも、中身はしっかり」これが代用品ケージの鉄則です。
おすすめの代用品7選|コスパ・実用性・見た目も◎
①衣装ケース(透明タイプ)
最もポピュラーで成功率が高いのがこの衣装ケース。
透明だから中が見えて観察しやすく、リクガメの様子が一目でわかるのが魅力です。
サイズ展開も豊富なので、成長に合わせて買い替えたり、スペースにぴったり合うものを選べます。
深さがあることで脱走のリスクも低く、側面からの風の侵入もある程度防げるため、温度管理もしやすいです。
さらに軽くて扱いやすいので、掃除や模様替えのときもラクラク。
これだけメリットがそろっていて、価格は1,000円台から手に入るという、まさに「コスパ最強」の王道アイテムです。
②収納ボックス(フタ付き)
意外と使えるのが、ホームセンターや100均で手に入る収納用ボックス。
ひっくり返して使うことで、フタ部分が床になり、しっかりとした土台になります。
フタがあることで湿度や温度を閉じ込めやすく、上からライトを固定するだけで簡易ケージの完成。
見た目はシンプルですが、布などで装飾をすればおしゃれにもできます。
空間が狭く感じることもあるので、リクガメのサイズに合わせた選定が重要ですが、スタート段階にはぴったりの選択肢です。
③水槽の中古品
金魚やメダカ用のガラス水槽をリユースするというアイデアも◎。
しっかりとした作りで重さもあるため安定性は抜群。
何より透明度が高いので、横から観察するのがとても楽しいんですよね。
ただし密閉されすぎると通気性が悪くなるので、上部を少し開けるなどの工夫は必須。
中古品なら価格もかなり抑えられるので、リサイクルショップやフリマアプリを探してみるのもおすすめです。
④メタルラック+囲い
オープンタイプのメタルラックの一段を使って、そのままケージ化する方法も。
ラックのサイズに合わせてアクリル板や木材で囲いをつければ、それだけで立派な飼育スペースに早変わり。
ラックなので下段は収納にも使えるし、上段にライトを設置するのも簡単。
「見た目も大事」「空間を有効活用したい」という方にはぴったりの選択肢です。
⑤木製コンテナやDIY木箱
ナチュラルな見た目が好きな方におすすめなのが木製のコンテナ。
木は通気性もよく、温かみのある雰囲気を演出してくれます。
ただし、リクガメの排泄で湿気がこもるとカビの心配もあるため、防水・防腐加工は必須。
ホームセンターで売っている木材とビスを使って、自作するのも楽しいですよ。
自分で作ったケージにリクガメが気持ちよさそうにいる姿は、格別の癒しになります。
⑥ベビーサークル+アクリル板
赤ちゃん用のサークルにアクリル板を組み合わせることで、広々としたスペースを確保できます。
ベビーサークルは軽くて組み立ても簡単。
角が丸い設計なので、安全性も高いのが嬉しいポイント。
広さがあるぶん、保温やライト設置の工夫は必要になりますが、リクガメの動きが見やすく、のびのび育てたい方には理想的な環境です。
⑦プラスチック製の収納棚改造
プラスチック製の収納棚を分解・改造して、内側に床材を敷いたり、側面に穴を開けて通気性を高めたりする方法もあります。
見た目がスタイリッシュで、インテリアとも馴染みやすいのが魅力。
ただし、工具を使った加工が必要になるので、DIY初心者には少しハードルが高いかも。
でも「作るのも楽しみたい!」という方にはうってつけのチャレンジになります。
完成したときの満足感は、かなり大きいですよ!
代用品を使うときの工夫ポイント
滑り止め・床材の工夫
プラスチックのケースは表面がツルツルしているため、そのままだとリクガメが足を滑らせてしまうことがあります。
これが続くと、関節に負担がかかり、歩き方がぎこちなくなったり、最悪の場合は変形してしまうことも。
そこでおすすめなのが、ヤシガラや新聞紙、ペットシーツなどを敷く方法。
特にヤシガラは湿度保持にも役立つうえ、自然素材なので見た目もナチュラル。
新聞紙ならコストを抑えられて、こまめな交換も苦になりません。
床材を選ぶ際には、「滑りにくくて清潔に保てるか」がポイントになります。
また、足腰の弱い子や成長中のリクガメには、ちょっと厚めに敷いてあげると安心。
踏みごこちも良くなるので、落ち着いて過ごしてくれるようになりますよ。
紫外線ライト・保温ライトの設置位置
リクガメの健康に欠かせない紫外線や保温ライトですが、代用品のケージでは高さが足りず、設置場所に悩むこともあります。
特に保温ライトは近すぎると熱がこもりすぎてしまい、逆に遠すぎると温度が上がらずに寒さで動かなくなってしまうことも。
おすすめは、調節可能なライトスタンドや、クリップタイプのライトを活用する方法。
ケージの縁に挟んで高さを調整できるので、リクガメの様子を見ながらベストなポジションを探せます。
温度計をケージ内に複数設置して、場所ごとの温度差も確認しておくと安心です。
ライトの当たり具合は、日々の健康チェックにもつながります。
「最近、日光浴スペースに行きたがらないな…」というときは、照射距離や角度を見直してみてください。
脱走&事故を防ぐふた・囲いの工夫
代用品ケージは軽くて扱いやすい反面、フタが付いていないことが多いため、脱走や事故のリスクが高まります。
リクガメって意外と登るのが得意で、「えっ、そんなところ登れるの?」というくらいの高さにもチャレンジしてきます(笑)。
そのため、重しを乗せる、網やアクリル板でしっかり覆うなど、フタの工夫は欠かせません。
私の場合は、100均のメッシュパネルと結束バンドを組み合わせてフタを作りました。
見た目はシンプルですが、軽くて通気性も確保できるのでおすすめです。
さらに、ケージ内に登れるような出っ張りや、斜めになった構造物があると、落ちて怪我をする可能性も。
リクガメの行動範囲や登る力を甘く見ず、安全第一でレイアウトしてあげましょう。
見た目もこだわりたい人へ|おしゃれに見せるコツ
インテリアに馴染むカラー選び
リクガメのケージって、部屋の中でけっこう存在感があるもの。
だからこそ、見た目にもちょっとこだわりたいところです。
たとえば、無印良品にありそうなシンプルな白系のケースを使えば、ナチュラルでスッキリとした雰囲気に。
清潔感もあって、どんなインテリアにも合わせやすいですよね。
それから、木目調の囲いはナチュラル志向のお部屋と相性抜群。
特に北欧テイストや和モダン系のおうちにピッタリです。
見た目に温かみが出るので、リクガメの“のんびりした空気感”ともマッチします。
さらに、白・ベージュ・グレーなどの落ち着いたカラーで統一することで、ケージまわりが雑多に見えず、部屋全体に溶け込むようになります。
視覚的にゴチャつかないだけで、空間に余裕が生まれるので、心にもゆとりが生まれるんです。
観葉植物や木目調アイテムとの相性も◎
ケージの周囲に少し手を加えるだけで、ぐっと“映える”空間になります。
フェイクグリーンをケージのそばに置くだけでも、自然な雰囲気が生まれ、まるでリクガメが森の中で暮らしているような錯覚すら与えてくれます。
特におすすめなのは、木製のトンネルやシェルター、流木風のオブジェなどをケージ内に取り入れること。
これだけで一気にナチュラル感が増し、見た目の“ワイルドさ”と“優しさ”がいいバランスに。
私はシンプルな木のスツールをケージの横に置いて、そこにリクガメの写真を飾ったり、飼育に必要な小物をカゴに入れて収納したりしています。
おしゃれと実用を兼ねた空間づくりができると、ケージ周りが単なる「飼育場所」じゃなくて「癒しスペース」に変わるんですよね。
ほんの少しの工夫で、リクガメとの暮らしがインテリアとしても楽しめるものになります。
市販のケージとの比較|どっちがいい?
価格・管理・耐久性で比較
市販のリクガメ用ケージは、やはりその道のプロが設計しているだけあって、通気性や温度管理のしやすさがとてもよく考えられています。
天井に通気口がついていたり、紫外線ライトの設置場所があらかじめ想定されていたりと、飼育初心者でも迷わず使える安心設計。
また、掃除のしやすさも大きなポイント。
底が取り外せたり、丸洗いできる素材だったりと、お手入れの負担が少ないのはかなりありがたいです。
ただし、その分価格は高め。
サイズにもよりますが、1万円台後半~3万円台くらいが相場でしょうか。
デザインも無骨なものが多く、インテリアにこだわる人にはちょっと合わないことも。
一方、代用品はコストをぐっと抑えられるうえ、アイデア次第で見た目もぐんとおしゃれに。
耐久性や安全面では少し工夫が必要ですが、使い方次第では市販品に負けない快適空間が作れます。
こんな人には市販ケージが向いている
- 初めてで不安が大きい
- DIYが苦手
- ズボラ気質(←わたしです…)
- とにかく安心で確実な環境を作りたい
- 設置してすぐに使いたい
特にリクガメ飼育が初めての場合、ケージそのものに悩むよりも、他の準備やリクガメとのふれあいに集中したほうが安心です。
もちろん、代用品を選ぶのもアリですが、
「手間をかけるのが好き」
「自分で工夫するのが楽しい」
というタイプの方であれば、そちらの方が向いているかもしれませんね。
どちらを選んでも大事なのは、リクガメが安全で快適に過ごせること。
そのための手段として、自分にとって無理のない方を選ぶのがベストです。
まとめ|代用品でもリクガメは快適に育てられる!
リクガメのケージは、必ずしも高価な専用品じゃなくても大丈夫なんです。
もちろん市販ケージには機能性や安心感といった大きな魅力がありますが、それがすべての人にとってベストな選択とは限りません。
大切なのは「温度・湿度・安全性」がきちんと確保されていて、リクガメが健康に過ごせる環境になっているかどうか。
これさえ押さえていれば、代用品でもまったく問題ありません。
実際、わたしもリクガメを飼い始めた当初、右も左も分からない状態で「とりあえずこれでやってみよう」と選んだのが衣装ケースでした。
正直なところ、最初は不安もありました。
でも、ちょっとずつ手を加えていくうちに「これって思ったより悪くないかも」「むしろ工夫するのが楽しいかも」って気づけたんです。
今では、ライトの配置や床材の選び方、見た目のバランスなども自分なりにこだわっていて、
「うちの子の家、けっこうイケてるでしょ?」
と、ちょっぴり自慢したくなるくらい(笑)。
お金をかけすぎず、それでもしっかり愛情を注いで環境を整えてあげる。
それってすごく健やかであたたかいリクガメライフの形だと思うんです。
無理せず、気負いすぎず、それでいてちゃんと心をこめる
そんな“ちょうどいいリクガメ生活”、あなたも今日から始めてみませんか?