
鈴虫を飼い始めたはいいけど、餌って何をあげればいいんだろう…と迷っていませんか?
「野菜を切って入れればいいの?」
「市販の餌って必要?」
「どっちかだけじゃダメなの?」
そんなふうに疑問が次々と出てきて、なんだか難しそうに感じてしまいますよね。
しかも「間違った餌を与えて死なせてしまったらどうしよう」なんて不安まで出てきたりして。(子どもが楽しみにしているだけに、失敗したくないですよね)
大丈夫です。
鈴虫の餌は、ポイントさえ押さえれば初心者でも全然難しくありません。
この記事では、野菜と市販餌の違いから正しい組み合わせ方、初心者がやりがちな失敗まで、わかりやすくお伝えします。
鈴虫の餌は「市販餌+野菜(水分補給用)」の組み合わせがベスト
鈴虫の餌は「市販の固形餌」と「水分補給のための野菜」を組み合わせるのが基本です。
どちらか一方だけでは栄養が偏ったり、水分不足になったりすることがあります。
でも、複雑に考える必要はありません。
市販餌を小皿に入れて、キュウリかナスを一切れ添えてあげる。
それだけで十分なんです。
「え、そんなシンプルでいいの?」と思われたかもしれませんが、本当にそれだけで大丈夫。
まずはこの基本を覚えてもらえれば、鈴虫のお世話はぐっとラクになりますよ。
なぜ市販餌と野菜の組み合わせが必要なの?
なぜ市販餌だけ、または野菜だけではいけないのでしょうか。
鈴虫の体の仕組みを少し知っておくと、納得しやすいと思います。
市販餌だけでは水分が足りない
市販の鈴虫用餌はフレーク状や粒状のもので、栄養バランスはよく考えられています。
しかし、市販餌には水分がほとんど含まれていないため、これだけでは鈴虫が水分不足になってしまいます。
鈴虫は水分不足で死んでしまうケースが多いと言われています。
「水飲み場を作ればいいのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、鈴虫はとても小さいため、浅い水皿でも落ちて溺れてしまう危険があります。
そこで頼りになるのが野菜です。
キュウリやナスなどみずみずしい野菜は、食べながら水分も同時に補給できる、いわば「食べる水」のような役割を果たしてくれます。
スポンジに水を含ませてケースに入れる方法もありますが、野菜なら水分補給と栄養補給を一度にまかなえるので、初心者にはとても扱いやすいです。
野菜だけではタンパク質が不足して共食いの原因になる
では逆に、「野菜だけ与えていれば大丈夫」と思っていると、意外な落とし穴があります。
鈴虫は草食のイメージがあるかもしれませんが、実は雑食性で、動物性のタンパク質も必要とする昆虫です。
タンパク質が不足すると、鈴虫同士が共食いをしてしまうことがあります。(え、共食いするの…?と驚いた方、けっこう多いんですよ、これ)
市販の鈴虫用餌には、魚粉や大豆などのタンパク質がバランスよく配合されています。
野菜だけでは補えないこの栄養素を、市販餌がしっかり補ってくれるわけです。
なお、煮干しやかつお節でタンパク質を補う方法もあります。
ただし、マットに直接置くとすぐに腐ってしまうため、必ずペットボトルのキャップや小皿に入れて与えましょう。
市販餌を毎日きちんと与えている場合は、煮干しや鰹節を特別に追加しなくても栄養的には十分なことが多いです。
組み合わせることで栄養バランスが整い元気に鳴いてくれる
市販の鈴虫用餌には、カルシウムが強化配合されているものがあります。
カルシウムは羽を硬く丈夫にする働きがあり、羽が丈夫になると、あの美しい音色でよく鳴いてくれるようになるとされています。
市販餌で栄養・タンパク質・カルシウムを補い、野菜で水分を補う。
この組み合わせで、鈴虫が元気に育つための環境が整います。
どちらかだけでは足りないものを、もう一方が補い合っているイメージです。
鈴虫に与えてOKな野菜3選と正しい与え方
具体的に、どんな野菜をどうやって与えればいいのかを見ていきましょう。
どれもスーパーで手軽に手に入るものばかりなので、安心してください。
おすすめ野菜① キュウリ
キュウリは水分が豊富で、鈴虫の水分補給にとても適しています。
輪切りにして与えるのが一般的で、鈴虫がかじりやすいサイズに切ってあげましょう。
ただし、キュウリは傷みやすいのが難点。
特に夏場は一日で腐ってしまうこともあるため、毎日交換することが大切です。
腐ったキュウリをそのままにしておくと、コバエが大量発生する原因になります。
「毎日交換って面倒かも」と感じるかもしれませんが、朝のお世話のルーティンに組み込んでしまえば、慣れると2〜3分で終わります。
我が家では最初、2日に1回の交換でいいかなと思っていたのですが、夏場はあっという間に傷んでしまって…。
それからは朝のお世話ルーティンの中にキュウリ交換を組み込むようにしました。
慣れると1〜2分で終わるので、そこまで負担にはなりませんでしたよ。
おすすめ野菜② ナス
ナスはキュウリに比べて傷みにくく、管理がしやすいのが特徴です。
鈴虫もよく食べると言われており、初心者にとって特に扱いやすい野菜のひとつです。
輪切りにして、楊枝や串に刺してマット(土)に立てかけるように置くと、野菜が直接土に触れないのでカビが生えにくくなります。
キュウリよりも長持ちするので、日中お仕事などで留守がちな方にも向いています。
「キュウリは毎日交換が大変」という場合は、ナスを中心に使うのもひとつの方法です。
キュウリよりもナスのほうが長持ちする印象があって、特に留守がちな日はナスを選ぶようにしていました。
鈴虫たちもよく食べていましたし、ケースが臭くなりにくかったのも助かりました。
おすすめ野菜③ キャベツの芯
キャベツも与えられます。
特にキャベツの芯の部分は固くて傷みにくいため、管理がしやすいという声があります。
スーパーでキャベツを買ったときに捨ててしまいがちな芯を活用できるので、経済的でもあります。
ただし農薬が心配な場合はよく洗うか、有機野菜を選ぶことをおすすめします。
野菜を与えるときに必ず守りたい3つの注意点
野菜を与えるときには、必ず守ってほしいことがあります。
知らずにやってしまうと鈴虫に悪影響が出ることもあるので、しっかり確認しておきましょう。
① 野菜は必ず水洗いしてから与える
スーパーで売られている野菜には、農薬が残っている場合があります。
人間には影響が少ない量でも、体の小さな鈴虫にとっては大きなダメージになることがあります。
野菜は必ず水でよく洗ってから与えるようにしましょう。
気になる場合は、有機野菜や無農薬野菜を選ぶのも一つの方法です。
農薬による被害は症状が出てから気づくことが多いため、「最初からしっかり洗う」を習慣にしておくのが一番の予防策です。
② 野菜はマットに直接置かない
野菜をそのままマット(土)の上に直接置くと、カビが生えやすくなります。
また、腐りかけた野菜はコバエを引き寄せてしまいます。
野菜は小皿の上に乗せるか、楊枝や串に刺してマットに立てるようにして与えましょう。
これだけでカビやコバエのリスクがぐっと下がります。
「ちょっと面倒だな」と思うかもしれませんが、あとでコバエに悩む手間を考えれば、最初から習慣にしてしまったほうがずっとラクですよ。
③ 食べ残しは早めに取り除く
特に夏場は気温が高いため、野菜の傷みが早いです。
食べ残した野菜をそのままにしておくと、腐敗してコバエが発生する原因になります。
毎日確認して、食べ残しは早めに取り除くことを習慣にしましょう。(毎日って大変そう…と思ったかもしれませんが、慣れると本当に数分で終わりますよ)
市販餌の選び方と正しい使い方
市販餌はホームセンターやペットショップで手軽に購入できます。
初心者にとって心強い存在なので、特徴と使い方をしっかり把握しておきましょう。
市販餌を使うメリット
市販の鈴虫用餌には、鈴虫に必要な栄養素がバランスよく配合されています。
- 動物性タンパク質(魚粉など)が含まれており、共食いを防ぐ効果が期待できる
- カルシウム強化配合のものが多く、羽を丈夫にして鳴き声をよくする効果があるとされている
- 野菜のように腐りにくいため、管理がしやすい
- 鈴虫が食べやすいフレークタイプや粒タイプで与えやすい
野菜は毎日用意する必要がありますが、市販餌は少し多めに小皿に入れておけば1〜2日はもちます。
忙しい日のお守りとして手元に置いておきましょう。
代表的な市販餌の種類
ホームセンターやペットショップで手に入りやすい市販餌としては、キョーリン(ヒカリ)のスズムシ・コオロギのエサや、マルカンのスズムシのエサなどがあります。
キョーリンの製品はフレークタイプで、フィッシュミールや大豆ミール、ビタミン・ミネラル類が豊富に配合されています。
袋にチャックがついており開封後も保存しやすいのが特徴です。
マルカンの製品はカルシウムやタンパク質を配合したタイプで、専用のエサ皿が付属しているものもあります。
どちらも定番品で、食いつきに大きな差はないという声が多いです。
値段や入手しやすさで選んでしまって問題ありません。(どっちでも大丈夫、というのが正直なところですね)
うちはキョーリンのものを使っています。
チャックつきなので湿気にくく、開封後も管理しやすくて助かっています。
近所のホームセンターで気軽に買えるのも◎です。
市販餌を与えるときの注意点
市販餌は便利な反面、湿気に弱いのが弱点です。
夏場の高温多湿の環境ではカビが生えやすくなります。
与える量は1日1回、少し食べ残す程度を目安に小皿に入れて与えましょう。
毎日新しいものに取り替えるのが理想的です。
保管は湿気の少ない涼しい場所で、開封後はしっかりと密閉してください。
湿気てカビが生えてしまった場合は、迷わず新しいものと交換しましょう。
鈴虫に与えてはいけないもの・やってはいけないこと
鈴虫を元気に育てるためには、与えていいものを知るだけでなく、やってはいけないことも事前に把握しておくことが大切です。
特に初心者は知らずにやってしまいがちなので、しっかり確認しておきましょう。
農薬がついたままの野菜を与える
「少しくらい大丈夫だろう」と思いがちですが、小さな体の鈴虫にとって農薬は致命的になることがあります。
野菜を与える前は必ず水でよく洗い、心配な場合は無農薬のものを選ぶようにしましょう。
腐った野菜・食べ残しをそのままにする
腐った野菜はコバエの発生源になるだけでなく、ケース内の環境を悪化させます。
特に夏は傷みが早く、一日放置しただけでもコバエが湧くことがあります。
食べ残しは毎日取り除くことを習慣にしましょう。
殺虫剤・虫除けスプレーをケースの近くで使う
これは見落としがちな注意点です。
飼育ケースの近くで殺虫剤や蚊取り線香、虫除けスプレーを使うのは絶対に避けてください。
ほんの少しの量でも、鈴虫にとっては致命的になることがあります。
また、虫除けスプレーを手に塗った状態でお世話するのも危険です。
お世話の前は必ず手をよく洗ってから行いましょう。
夏場は蚊取り線香や電気式の虫除け器をケースの近くに置かないよう、特に注意してください。
水をケースに直接入れる
鈴虫に水を与えようと、ケースの中に水を直接注いだり、水皿をそのまま置いたりするのはNGです。
鈴虫は水に落ちると溺れてしまいます。
水分補給は必ず野菜か、スポンジに水を染み込ませたものを使うようにしましょう。
初心者がやりがちな失敗3パターンと対策
最後に、初めて鈴虫を飼う方が陥りやすい失敗をまとめておきます。
事前に知っておくだけで、かなり防げますよ。
失敗① 水分不足で鈴虫が弱ってしまう
「市販餌を入れておけば大丈夫だろう」と思っていたら、水分不足で鈴虫が死んでしまった…というのはよくある失敗です。
鈴虫は水分不足に弱く、補給を怠ると命に関わります。
市販餌と必ずセットで、野菜や水を含ませたスポンジを入れるようにしましょう。
「餌は入っているから大丈夫」ではなく、「水分は足りているか?」を毎日確認する習慣をつけることが大切です。
最初の年、市販餌だけ入れていたら1週間ほどで元気がなくなってしまいました。
調べてみて水分不足だと気づき、それからは毎日キュウリを入れるようにしたら元気を取り戻してくれました。
あのときは本当に焦りました…。
失敗② コバエが大量発生してしまう
野菜を与えていたら、いつの間にかケースの中にコバエが大量発生してしまった…というのも初心者あるあるの失敗です。
コバエは腐った野菜や食べ残しに集まってきます。
食べ残しをこまめに取り除くこと、野菜をマットに直置きしないことで、かなり防ぐことができます。
夏場は特に傷みが早いので、朝のお世話のタイミングで野菜を交換する習慣をつけておくと安心です。
一度コバエが大量発生してしまうと退治がとても大変なので、予防を徹底することが何より重要です。
失敗③ タンパク質不足で共食いが起きてしまう
「鈴虫が共食いするなんて知らなかった」という声も多いです。
共食いの原因の多くはタンパク質不足です。
市販餌にはタンパク質が配合されているので、しっかり与えることで共食いを防ぎやすくなります。
野菜だけに頼らず、市販餌を切らさないようにすることが大切です。
もし共食いが起きてしまっているなら、煮干しやかつお節を小皿に入れて追加で与えるのも効果的とされています。
まとめ:鈴虫の餌は「市販餌+野菜」のシンプルな組み合わせで大丈夫
この記事でお伝えしたことを整理します。
- 鈴虫の餌は「市販の固形餌(栄養・タンパク質補給)」と「野菜(水分補給)」の組み合わせが基本
- 野菜はキュウリ・ナス・キャベツの芯などがおすすめ。必ず水洗いして与える
- 野菜はマットに直置きせず、小皿や串を活用してカビ・コバエを防ぐ
- 市販餌は湿気に注意し、毎日新しいものに交換する
- 殺虫剤・虫除けスプレーはケースの近くで絶対に使わない
- 水分不足・コバエ・共食いの3つが初心者がつまずきやすいポイント
「市販餌と野菜を毎日用意する」この習慣さえ身につければ、鈴虫のお世話はとてもシンプルです。
最初は不安でも、毎日ケースを覗いて「今日も元気かな?」と確認するうちに、自然とコツがつかめてきます。
子どもと一緒に「今日も鳴いてるね!」と話しながらお世話する時間が、秋の楽しい思い出になりますよ。
鈴虫の鳴き声が聞こえてきたとき、「ちゃんと育てられた」という達成感、ぜひ味わってみてください。
