飼育しやすくて見ているだけで癒されるペットの「リクガメ」。
そんなリクガメなど「カメ」を象徴するのが立派な「甲羅」ですよね。
実はカメの甲羅には「カルシウム」がとっても重要な栄養素なんです。
でも、日頃食べさせてあげる野草や野菜だけでは必要なカルシウムが不足していて、エサとは別に「カルシウム剤」を与えてあげることがリクガメ飼育のポイントです。
ここでは、
「リクガメに与えるカルシウムのパウダーや液状などの形状」
「リクガメにカルシウムパウダーを与える頻度」
「カルシウムが不足することで起きてしまうリクガメの病気」
などについて解説していきたいと思います。
リクガメ飼育にカルシウムパウダーは必要不可欠!病気になる理由
日本の水は、硬度が低い「軟水(なんすい)」です。
そして軟水には、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが少ない特徴があります。
つまり、リクガメが
- 飲む水
- 食べる植物
実は、カメを象徴する「甲羅」の成分は「カルシウム」と「たんぱく質」。
なので、日頃のエサでは不足しているカルシウムを別で補ってあげる必要があるんです。
カルシウムをエサとは別に補ってあげないと「代謝性骨疾患」と呼ばれる病気になる恐れがあります。
リクガメは「代謝性骨疾患」になると
- 甲羅がやわらかくなる
- 甲羅がデコボコしてくる
- 足の骨がやわらかくなる
- 甲羅を引きずって歩くようになる
「代謝性骨疾患」は「くる病」と呼ばれる場合もあります。
可愛いリクガメがカルシウム不足にならないためのおススメ野菜
では、可愛いリクガメがカルシウム不足にならないように、まずは日頃のエサから見直しましょう。
カルシウムが多い野菜は、
- モロヘイヤ
- 小松菜
- チンゲン菜
- 水菜
- オクラ
- 大根の葉
- かぶの葉
- しそ
可愛いリクガメがカルシウム不足にならないためのおススメ野草
次に、カルシウムが多い野草は、
- オオバコ
- タンポポ
- シロツメクサ
- ヤブガラシ
- ノゲシ
- クズ
ぜひ、積極的に食べさせてあげてくださいね。
手づくりのカルシウムふりかけもおススメ
可愛いリクガメのために手づくりのカルシウムふりかけもおススメですよ。
作り方は、
- 卵の殻
- 魚の骨
- 貝殻
そして、すり鉢やフードミルで粉状にできれば完成です。
完成した手づくりふりかけをいつものエサに少量ふりかけて食べさせてあげてください。
また、ふりかけにしなくてもそのままケージに入れておいて直接かじらせてあげても良いんです。
リクガメが殻などを直接かじることで、くちばしの伸び過ぎを予防することもできます。
リクガメの理想のカルシウム:リンのバランスは5:1
リクガメなどカメの甲羅の主成分であるカルシウムは「リン酸カルシウム」というカルシウムなんです。
つまり、ミネラルの「リン」もリクガメにとって必要な栄養素ということです。
そのカルシウム:リンの理想的なバランスは「5:1」。
実は、エサである
- 野菜に含まれる「カルシウム:リン」のバランスは「3:1」
- 野草に含まれる「カルシウム:リン」のバランスは「4:1」
そこで、リクガメにはカルシウム剤でカルシウムを与えてあげる必要があります。
カルシウム剤を与える頻度は毎日~週に2.3回
リクガメに不足しがちなカルシウム剤は、週に2.3回エサに混ぜて与えてあげてください。
成長期のリクガメの場合、食事の度に与えても問題ありません。
リクガメがカルシウムパウダーを食べない時は好みを知ろう!
リクガメのカルシウム剤の選び方にはポイントがあります。
「リン」と「ビタミンD」が配合されていないカルシウム剤を選ぶ
リクガメのカルシウム剤の中には、「リン」や「ビタミンD」も配合されているカルシウム剤があります。
ですが、「リン」や「ビタミンD」は過剰摂取してしまうと「甲羅の変形」や「体調不良」につながるんです。
リンは、通常のエサからの摂取で十分補えます。
ビタミンDは、時々直射日光を浴びることで生成することができます。
つまり、カルシウム剤を選ぶ時は「リン」と「ビタミンD」が配合されていないカルシウム剤を選ぶようにしましょうね。
好みの形状を知る
カルシウム剤と一言に言っても実は「固形」「液状」「パウダー」など、種類があります。
一番おススメは、日頃食べているエサにふりかけやすい「パウダータイプ」のカルシウム剤です。
そして、次におススメなのが「液状タイプ」です。
液状タイプのカルシウム剤は、エサにふりかけて乾いてから与えてあげたり、飲み水に混ぜてあげることができます。
また、色付きのカルシウム剤やいちごの香りのカルシウム剤もあります。
リクガメの食いつき、好みを見てカルシウム剤を選んであげてくださいね。
リクガメにカルシウムパウダーを与える頻度のまとめ
可愛いペットであるリクガメは、立派な甲羅をしっかり保つためにも「カルシウム」の摂取がエサとは別に必要であることが分かりましたね。
ただし、カルシウム剤を選ぶ時はリクガメの食いつきに合わせて形状などを工夫してあげましょう。
そして、時々直射日光を浴びさせてビタミンDを生成させてあげてくださいね。
ちなみに我が家のロシアリクガメに与えているカルシウムは「マルベリーカルシウム」です。
リクガメのカルシウムに最適!「マルベリーカルシウム」の詳細を見てみる
天然素材だけで作られたカルシウムなので、安心して与えることができています。
リクガメが食べてくれやすいように、桑の葉が配合されていうるので、うちの子たちも気にせず食べてくれていますよ。