子供の大切な行事ごとである「七五三」。
子供の健やかな成長を祈るものとして、古くから執り行われている行事です。
最近では着物や袴で写真を撮影するので、子供にとっても楽しみな行事となっていますよね。
でもこの「七五三」、古くからある行事ということで、七五三の中には、普段あまり使わないような言葉がたっくさんあります!
例えば「祈祷」。
「祈」は「いのる」でわかるんですが、「祷」は・・・。
正直、何て読むのかわかりません。笑
調べてみると「きとう」と読むんだそうです。
そんな私も、三人の娘がいるのですが、七五三の中でいろんな聞く言葉は、「なんとなくこんな感じかなぁ?」という感じで、特別意味などは知らずに通過をしてきました。
七五三での「祈祷」読み方やその意味は?
まず最初に七五三のワードとして注目するのが「祈祷」です。
この「祈祷」、どう読むのかはご存じでしょうか?
これは最初にもお伝えしましたが「きとう」と読みます。
「祈祷(きとう)」とは、
とあります。
七五三で神社に参拝に行った際、神主さんが祭壇に向かって祈りをささげる「あれ」です。
我が家が毎回参拝に行く神社では、七五三の本人の名前と、住所が読み上げられます。
神主に限らず、僧侶や祈祷師など、特別な力を持った物が神仏に祈りをささげるのが一般的な「祈祷」とされています。
場所によって、祈祷の舞をささげたり、願い事がかかれた護符をお焚き上げするところもありますね。
我が家の行っている神社では、最後に鈴を鳴らしてお祈りをします。
その鈴の音が「もう七五三の年齢になったんだなぁ」としみじみさせてくれました。
「祈祷」と似た言葉で、「祈願」というものもあります。
これは、神主さんなどが祈りをささげてくれる他力な「祈祷」と違い、自分自身で目的や願望を達成させるために神仏にお祈りをすることを指します。
祈る対象は同じですが、自分が祈るのか他人にしてもらうかで違う言葉になります。
七五三での「初穂料」の読み方と意味!誰に渡すものなの?
続いての七五三のワードは「初穂料」です。
これはこのまま「はつほりょう」と読みます。
「初穂料(はつほりょう)」とは、七五三のお参りをしたときに祈祷料としてお渡しするお金のことをいいます。
神社によっては「玉串料(たまぐしりょう)」ということもあります。
この「初穂料」の由来は、その年にはじめて収穫された稲穂=初穂からといわれています。
稲穂をはじめ、野菜や果物に魚など、その年に初めて収穫されたものを「初物」といいます。
この初物は、豊作祈願と感謝の印として神前に奉納するものでした。
後に、作物などの代わりに金銭を納めるようになり、それが「初穂料」と呼ばれるようになったと言われています。
現在でも七五三などの際に、神社仏閣へ納める金銭を「初穂料」と呼んでいるのです。
「初穂料」は、神社仏閣へ納めるものですので、具体的に誰に渡すというものではありません。
それぞれの場所によって対応は違いますが、多くの神社では、祈祷の申し込み用紙を記入・提出した際に、初穂料も一緒に渡すところが多いようです。
我が家が行く神社も、申込用紙と一緒に熨斗袋をお渡ししていました。
初穂料の金額は、それぞれの神社によって金額が変わってきます。
一律でいくらと定められている所もあれば、お気持ちで・・・と金額が決まっていないところもあります。
心配な方は、事前に神社に電話などで確認しておくことをオススメします。
七五三での「被布」の読み方は?どんな意味があるの?
最後にご紹介する七五三のワードは、「被布」です。
これは「ひふ」と読みます。
この「被布」は、七五三の時に3歳の子が晴れ着の上から着ているベストのようなものの事を指します。
なぜ3歳の子はこの「被布」を着用するのでしょうか?
七五三の風習は江戸時代にはじまったといわれています。
七五三のお祝いは、今まで無事に成長したことへの感謝と、幼児から少年・少女期への節目に、これからの将来と長寿を願う意味をもつお祝いでした。
それぞれ3・5・7歳のお祝いには意味があり、3歳は「赤子」から「社会の一員」として成長した「髪置きの儀」、5歳は「袴儀」といい男の子が袴を着用し始める儀です。
そして7歳の女の子は「帯解きの儀」として、女の子が幅の広い大人と同じ帯を締め始める儀とされています。
つまり、女の子は7歳で初めて帯を締めるため、3歳の段階では帯を締めないのです。
そこで、正式な帯を締めるかわりに、今回の「被布」を着せたという訳です。
この「被布」を着るのは3歳の時だけなので、とっても可愛い思い出として残りますよね。
七五三の「祈祷」の読み方やその意味は?のまとめ
七五三の「祈祷」の読み方やその意味は?ということで、七五三にまつわる言葉について見てきました。
3歳・5歳・7歳の時にだけの特別なお祝いである七五三。
意味をしっかりと理解してお祝いをすると、また一段と気持ちも高まりますよね。
大切な七五三、是非楽しんでお祝いをしてくださいね!