うず高くの意味は?堆くとの違いと正しい使用例

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突然ですが、「堆く」という言葉を知っていますか?

普通に生活している中では目にすることのない言葉ですよね。

そして、「字は見たことがあるけど、読み方がわからない・・・」という人も多いのではないでしょうか?

「堆く」は「うずたかく」と読みます。

この「うずたかく」という言葉ですが、「堆く」という漢字の表記と、「うず高く」というわかりやすい表記の2種類が存在します。

前者の「堆く」はなかなか読めませんが、後者の「うず高く」であればフリガナがなくても読めますよね!

でもこの2つ、どちらが正しいのでしょうか??

うず高くはこんな時に使います!使うタイミングは?

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「堆」という漢字は、「堆積(たいせき)」という時に使う漢字です。

“堆積物”などはどこかしらで目にしたことがある言葉ではないでしょうか??

なので、この「堆」という漢字は、1文字でうずたかくなっている、積み重なっているという意味をあらわす漢字となります。

つまり、日本語として正しいのは、「堆く」のほうだと言えますね。

では、「うず高い」はどうなのでしょうか?

こちらは、言葉の意味と読みの点から不自然ではないということで、いつの間にか広がっていた誤用(用法をあやまって用いること。あやまった用法)だと考えられています。

ただし、近年の辞書ではこちらを併記している場合もあるので、「100%間違い!」とは言えなくなっているようですね。

「うず高く」の使い方

「堆く」もしくは「うず高く」は、「堆い」という形容詞の連用形です。

「堆い」という言葉を辞書で調べると、

  • ①物が積み重なって高く盛り上がっている。
  • ②気品がある。
という意味が出てきます。

これを踏まえて、「うず高く」の正しい使い方のタイミングをご紹介しますね。

  • 花壇に土が“うず高く”盛り上げられた。
  • 壁に大量の石が“うず高く”つみあげられ、土手が形成された。
  • 書斎には“うず高い”本の山がある。
  • テーブルの上に、ノートが“うず高く”積まれている。
  • 玄関を出ると、雪が“うず高く”つもっていた。


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うず高くつもるって?まだまだある使用頻度低めの難しい日本語ベスト10

上記の例文を見てもわかる通り、「うず高く」という言葉は積み重なって盛り上がっている様をあらわします。

なので、「うず高くつもる」とは、積み重なって高く積もっている様子を意味しています。

このように、日常生活では「中々使う事のない日本語」は沢山存在するんですよね。

そこで、こういった「使用頻度低めの難しい日本語ベスト10」をご紹介します(^O^)/

普段あまり使わない難しい日本語【第十位】月代

月代は「さかやき」と読みます。

簡単な漢字を使っていますが、意味は知っていますか?

  • 古代以後、成人男子が常に冠や烏帽子をかぶったために、すれて抜け上がった前額部。
  • 中世末期以後、成人男子が前額部から頭上にかけて髪をそり上げたこと。また、その部分。簡単にいうと、侍の額のあたりをさす言葉です。
という意味のある言葉なんですね。

普段あまり使わない難しい日本語【第九位】一縷

一縷は「いちる」と読みます。

  • 1本の糸。また、そのように細いもの
  • ごくわずかであること
  • ひとすじ
という意味の言葉です。

「一縷の望みを残す」などの言葉は聞いたことがあるかもしれませんね!

普段あまり使わない難しい日本語【第八位】老獪

老獪は「ろうかい」と読みます。

「いろいろな経験を積んでいて、悪賢いこと。また、そのさま」という意味の言葉です。

「老獪(ろうかい)なやり方」などで使う言葉です。

沢山の経験から悪だくみをする人のことを指す言葉ですね。

普段あまり使わない難しい日本語【第七位】沽券

沽券は「こけん」と読みます。

言葉の意味は

  • 土地・山林・家屋などの売り渡しの証文。
  • 人の値うち。体面。品位。

「沽券(こけん)にかかわる」という言葉は聞いたことがあると思います。

これは、「面目や体面に差しさわりがある」という意味になります。

普段あまり使わない難しい日本語【第六位】矜持(きょうじ)

矜持は「きょうじ」と読みます。

「自分の能力を優れたものとして誇る気持ち。自負」という意味の言葉です。

今でいう「プライド」と同じ意味になります。

普段あまり使わない難しい日本語【第五位】不遜

不遜の読み方は「ふそん」です。

  • へりくだる気持ちがないこと
  • 思いあがっていること。また、そのさま。
という意味があります。

「不遜な態度」などで使われるもので、偉そうな態度のことをあらわします。

普段あまり使わない難しい日本語【第四位】一家言

一家言の読み方は「いっかげん」です。

この言葉も、一つ一つの漢字は簡単ですが、言葉自体は中々耳にすることはないですよね。

意味は、その人独特の意見や首長。

また、ひとかどの見識のある意見をさす言葉です。

「伝統芸能に一家言をもっている」などと使います。

普段あまり使わない難しい日本語【第三位】吝嗇

吝嗇は「りんしょく」と読みます。

これは中々読めない漢字ですね。

意味はいくつかあります。

  • むやみに金品をおしむこと。また、そういう人やそのさま。
  • 粗末な事。価値がない事。また、そのさま。貧弱。
  • 気持ちや考えが卑しい事。心が狭い事。また、そのさま。
  • 縁起の悪いこと。不吉なこと。また、難癖(なんくせ)。
  • 景気が悪い事。また、そのさま。不景気。

普段あまり使わない難しい日本語【第二位】匕首

匕首の読み方は「あいくち」です。

  • ツバのない短刀。九寸五部。
  • 人と何かをするときの相性。
  • 互いに話が合い、気心の合うこと。また、その間柄。
前向きな言葉なので、日常会話でも使えるかもしれませんね(^^)

普段あまり使わない難しい日本語【第一位】敷衍

敷衍は「ふえん」と読みます。

この言葉は、夏目漱石の本にも使われている言葉ですが、中々これが読めて、意味を分かっている方は少ないかと思われます。

この言葉の意味は、

  • 押し広げること。
  • 意味・趣旨をおし広げて説明すること。例などをあげて、くわしく説明すること。
という意味になります。

言葉の意味自体は難しいものではないので、日常生活にもとりいれてみてはいかがでしょうか?

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堆くとうず高くはどちらが正しい?のまとめ

堆くとうず高くはどちらが正しいの?ということについて見てきました。

難しい言葉をたくさんご紹介しましたが、これらの言葉はパソコンで漢字に変換する時もちゃんとでてくる立派な日本語です!

「うず高く」をはじめとしたちょっと難しい日本語たち。

是非普段の会話に取り入れて、会話のレベルアップをしてみてくださいね。

そして、今ではあまり使わないけど、耳にはしたことがある「上げ膳据え膳」。

でも意外と、この正しい意味だとか使い方を知っている人って少ないんです。

「上げ膳据え膳の意味って!?意外と知らない正しい使い方」

に詳しくまとめていますので、この記事をここまで読んでくださった方は、ぜひ「上げ膳据え膳」の正しい意味や使い方をぜひ知っておいてくださいね!